SKETCH OF SCENE WITH RUINS / Watercolor アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
PA0045
イギリス
1810年代 SKETCH OF SCENE WITH RUINS / Watercolor
| サイズ |
幅 520mm 奥行 15mm 高さ 425mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ！当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス（英国）アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と200年前!
イギリスで制作されたアンティーク絵画です。
小ぶりなギルティング(金箔)フレームに入った、オリジナルの水彩骨董画です。
こちらはデニムがイギリス・ノッティンガムの絵画ディーラーより輸入したものになります。
ディーラー情報によれば、出所はイギリス人コレクターのプライベートコレクション、ということです。
作者はイギリス人の水彩画家、” エドワード・バード ” EDWARD BIRD(1772 - 1819)。
こちらの作品は19世紀前半、1810年前後に描かれたものということです。
表面に彼のサインは確認できませんが、背面には彼の直筆サインが確認できます。
※下記コンディションコメント欄の記録写真はディーラーが封印前に撮った写真です。
現状ではクラフト紙で覆われ見えません。
エドワード・バードと言えば19世紀のイギリスを代表するオイルペインター。
風俗画(=日常生活画)から歴史画、肖像画や風景画など、多くの作品を残している著名な作家です。
ビッグネームすぎるためか、一般のファインアートオークションなどでは、
ほとんど彼の作品を見ることはできませんが、有名な作品などはアートプリントとして、
複製画が販売されています。
万が一、彼のオリジナルオイルペイントがオークションハウスなどに出品されたとしたら、
当然、作品によりますが、一般的に考えて数万ポンドは下らない値が付けられるのでは、と思います。
※現在1ポンド=約190円
独特の色使いで、力強い印象的な描写が、コレクターの間で人気を博しているのでしょう。
まだまだ相場は上がっていくのかもかもしれません。
ところで、彼は初期のころは肖像画や風俗画を中心に創作活動をしていましたが、
後年には、作品は主に風景画あるいは歴史画が中心となっています。
こちらの風景画も、彼の晩年に描かれたものです。
それについては後述いたしますが、作品は彼の置かれた状況で作品が変遷しているようです。
ちなみにこちらに作品に似た彼の晩年の風景画を、コンディションコメント欄に掲載いたしました。
ご参考になさってください。
エドワード・バードは、良く知られた画家ですので、彼の略歴も入手は容易でした。
ウェキぺディアをはじめ、彼の情報には事欠きません。
ご興味がありましたら、ネットで検索なさってみてください。
多くの情報がヒットすると思います。
ですので、ここでは概略のみ、ご紹介させていただきます。
彼は1772年、イングランド中西部の街、ウルバーハンプトンWolverhamptonで大工の息子として生まれます。
貧しい家の出身で、幼いころは、ティートレイなどの漆塗り職人a japanning artistをしていたそうです。
そのころの経験が、彼をペインターとして素質を開花させるきっかけになったのか、
彼はその後1794年、イングランド西部の大都市、ブリストルに移住し、結婚。
そこで彼は肖像画や本のイラストを描く仕事などをはじめ、
のちには、アマチュア芸術家たちの集まるコミッションに参加し、中心人物として頭角を現していきます。
1807年ごろ、エドワード・バードは知人の協力もあり、若い人のための芸術学校、
" Evening Drawing Academy " for young Gentlemen を創設します。
こちらのアカデミーは夜間学校だったようですが、風景画のためには、スケッチに出かける課外授業もあったそうです。
こちらの水彩画スケッチ、”SKETCH OF SCENE WITH RUINS”については、
このころの課外授業の一環で描かれたものと思われます。
もともと彼の鮮明な彩色と自然主義的なスタイルは、彼の持つ強烈な個性でしたが、
それは徐々に周りのアーティストたちに大きな影響を与え、ブリストルスクールを中心に、
エドワード・バードの描写スタイルが形成されていくことになりました。
1809年、彼の作品は英国のロイヤルアカデミーR.A.に展示される名誉を受けます。
そして1815年には正式な王立芸術院the Royal Society of British Artistsの会員として認められました。
名実ともに彼は、イギリスを代表するマスターペインターになったのです。
しかしながら、芸術家として成功を修めた彼でしたが、もともと病気がちだったのか、
4年後の1819年には他界してしまいます。
死の5年前からはかなり体調を崩していて、直前の1年間は全く創作活動ができなかった、ということです。
人生の終幕は11月2日、ブリストルの自宅にて。
享年47歳の短い人生でした・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ジェニン・アンティーク(真の骨董)のオリジナル水彩画スケッチになります。
作者は” エドワード・バード ” EDWARD BIRD(1772 - 1819)。
主にさまざまなジャンルを描いた19世紀のイギリスにおけるマイスターです。
"EDWARD BIRD" by Edward Villiers Rippingille
彼の作品は多くのアートポスターのサイトなどで確認する事が出来ますが、
オリジナルの作品は一般のファインアートのオークションサイトなどではほとんど確認ができません。
非常に人気の高い有名作家です。
こちらはもちろん、リトグラフなどの複写版ではなく、正真正銘のエドワード・バード作、
その人の直筆のオリジナルスケッチです。
ただしこちらの作品は、英国ディーラーによりリフレーム(額の入れ替え)が行われています。
背面の状態から見て、直近にリフレームされたものではなく、ある程度歳月は経過しているように思われます。
現状、数か所クラフト紙の剥がれはありますが、特に何かメンテナンスを必要としている状態ではありません。
重量も軽いので、背面のワイヤーも利用可能です。
額装は現代のもののようですが、安っぽいものではなく、アンティークにふさわしい質感があり、
作品を格落ちさせることのないギルトウッドフレーム(金彩の天然木)です。
作品の額装は光の反射などを嫌ったものか、ガラスなどで保護はされておりません。
現状、作品は200年以上を経過していることになりますが、目立った経年劣化は感じられない状態です。
尚、作品表面にサインは確認できませんが、リフレームの際ディーラーにて記録された裏面の写真を入手しています。
作品の裏面には、サインが記載されています。
↑中央に"E BIRD RA" とあります。
信頼おけるファインアートディーラですので、偽りはないと思います。
価格からして、インテリアとして鑑賞される用途でしたら破格のお値打ち品と思います。
作品としても、彼のバイオグラフィから見て、ほぼ制作年が特定できる作品です。
こちらは明らかに彼がブリストルの芸術学校を行っていた時の珍しい課外授業の風景画。
RA(ロイヤルアカデミー)の記載があることを考えれば、非公式なロイヤルアカデミーの会員となった1812年から、
正会員となった1815年の3年の間に描かれた作品と思われます。
ただし、1814年以降は病気のため、ほぼ制作が困難になっていたでしょうから、
もう少し絞り込めば、1812年か1813年のいずれかではないかと思います。
いずれにしても、彼の生涯の晩年に描かれたものと思います。
また、こちらは下絵のようなスケッチではなく、ほぼ完成された水彩画と思われます。
同時期に描かれた良く似た構図の風景画も存在しています。
”Landscape with a Cottage”
絵の扱いに関してですが、基本的にデニムでは描かれている絵画自体には手を加えません。
また、密閉されていることが多いため、不具合があるもの以外は、裏板を開けることもいたしません。
現状、多少の変色はあるかもしれませんが、アンティーク絵画としての雰囲気を壊すものではなく、
絵画自体には致命的なダメージはありません。
色あせもほとんど感じられませんし、キャンバスの劣化もなさそうです。
次に額のコンディションですが、フレームの縁のゴールドのギルティング塗装につきまして、
全体的にややかすれているような状態です。
ただ大きく剥がれているわけではなく、アンティーク風の経年劣化として理解できる範囲内のもので、
リペイントを加えるような性質のものではないように思われました。
おおむねご留意いただくようなダメージもありません。
当店では状態確認とクリーニングのみ行っております。
絵のクオリティは高く、ネームバリューもあり、骨董としてはかなり高く評価できるのではないでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
朽ちた貴族のお城にはツタが絡み、かつての栄華は既に廃墟。
すでに自然の風景の一部です。
でも、そこで生活する人たちには、そんな栄枯盛衰のことわりなど無関係。
毎日の生活の糧を得に、今日も漁に出ていくのでしょう。
「国破れて山河あり」と詠んだ中国の詩人は誰だったでしょう?
・・このスケッチには、そんな厭世感が感じられますよね。
いや、反体制的と言った方が近いでしょうか、人がつくる秩序や価値観などというものは一時的なこと、
人も自然も、永遠に、生きるための戦いを続けるだけだ・・と。
当時、1800年ごろのイギリスと言えば、産業革命を経験し、国力が劇的に高まって、
いよいよ世界帝国としての覇権を手に入れようとしていた時代。
人々の生活も庶民のレベルにまで、その恩恵が届き始めていたことと思います。
そんな時代を背景に、エドワード・バードはアーティストとして、成功の階段を上っていきます。
貧しい家に生まれながら、芸術の才に恵まれたことで、最終的には
イギリス・シャーロット王女Princess Charlotte専属のヒストリカルペインターにまで昇進。
アーティストとしては、間違いなく成功者と言えるでしょう。
しかし彼のバイオグラフィからは、常に反骨の精神が透けて見えます。
大工だった父、対して、自身は漆塗り職人に。
主流だったSir David Wilkie (1785–1841)a Scottish painterという風俗画家に、対抗するように描き始めた風俗画。
アマチュア・アーティストを集めて創設した、傍流の風俗画を中心とする夜間美術学校・・。
詳しく調べたわけではないのですが、ちょっとかいつまんだだけでも、常に自身の芸術性と言うよりも、
もっと根の深い、自身の「理想」を追い求めているように感じられました。
また、彼には何人かの子供がいて、娘は何人か父と同じペインターの道に進んだようですが、
息子のジョージは、海軍兵学校に進んでいます。
そんな史実からみても、彼が単なるアーティストではなく、
もう少し広い視野を持っていた思想家だったことが想像されますね。
晩年、脂の乗り切った40歳でR.Aに認められ、皮肉にも、絶頂期に病に冒されている自分に気付かされます。
いや、もしかすると、もっと以前から自身の体の変化には気がついていたのかもしれません。
情熱的な色使いで描くことに特徴があるはずの彼のスケッチに、どこか色褪せた無常感が感じられるこの作品は・・。
全ては、イチ・アンティークファンの独り言です。
裕福な家柄の出で、ペインターとして何不自由のない生活を過ごすことの出来た人もいれば、
反骨の精神を持って自身の道を自分自身で切り開き、やっとこれから、と言う時に、人生の幕が下りてしまう人もいる。
人の世の「諸行無常」を感じさせてくれる作品です。
「今、この時、この一瞬に全力を」
作者のエドワード・バードがそう訴えているようです。
そんな人生の潔ささえ感じるこの作品。
ぜひ、貴方の暮らしの大切な場所に。
(Sales/YM)
★EXTRA PHOTO
スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | SKETCH OF SCENE WITH RUINS / Watercolor | |||
| 品番 |
PA0045
|
管理番号 | Lot14-13_0426 | |
| 販売価格（税込） | 43,200 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 520mm 奥行 15mm 高さ 425mm ※絵のサイズは、幅345ｍｍ×高さ235ｍｍです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
ゆうパック120 送料目安：1,530円～2,020円
（沖縄 2,170円）
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 装飾品/Decor ＞ 絵画/写真/美術品 | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1810年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | クリーニング仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1810年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | 木 | |||
| その他の素材のカラー | その他 | |||
| メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 年代なり | |||
| 交換・改造 | 年代なり | |||
| 実用性 | 年代なり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ａ | |
ご購入・お問い合わせ・入荷予約
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