ヴィクトリアン マーケットリーインレイローズウッド レディースライティングビューロー アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
BR0278
イギリス
1880年代 ヴィクトリアン マーケットリーインレイローズウッド レディースライティングビューロー
| サイズ |
幅 830mm 奥行 495mm 高さ 975mm 天板高さ 750mm 収納部内寸・幅 140mm 収納部内寸・奥行 200mm 収納部内寸・高さ 50mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
19世紀末に製作された、パーフェクトスタイリングなレディースライティングビューローです。
何と美しい・・。
おそらく、デニムにかつて入荷したヴィクトリアンビューローの中でも、
1、2を争うハイクオリティなビューローになります。
とても軽く、しかしとても硬質なローズウッドの躯体は、ご覧の通りローズウッド独特の縞杢も美しく、
華やかな「黒檀色」に輝くすばらしいマテリアルです。
歴代オーナーたちはそれぞれ、とても大切に維持してきたのでしょう、
現状目立ったダメージもなく、木肌には良く磨き上げられた自然な艶があります。
アンティークとしてとても良い風合いです。
デザインは18世紀のオールドフレンチ、
“ナポレオン3世Napoléon III”スタイルをベースにした、後期の英国“ヴィクトリアン”スタイル。
クラシカルな伝統様式を踏襲しつつ、この家具が製作された当世風にデザインアレンジが施されています。
なめらかに“S”字カーブを描く”カブリオールレッグ(獣脚)”、アカンサスとエンジェルのオルモルオーナメント、
そして、あたかも本物の絵画のような”マーケットリーインレイ(絵画調象嵌)”など・・、
伝統的なオールドフレンチの装飾スタイルを踏襲した、とてもセンスの良いヴィクトリアンデザインと思います。
インレイローズウッドの描写には、当時デザイントレンドだった「日本趣味」の影響もあったことでしょう、
牡丹のような「花」に、「蝶」や「鳥」が描かれていて、私たちにはちょっと親近感も感じられたりします。
4本脚の付け根に鎮座するオルモルのエンジェルたちは、
四方をしっかりと監視していてくれて、邪気退散、縁起もよさそうです。
さらに、優秀なのはデザイン性だけではありません!
1世紀もの歳月を、全く感じさせることのない端正なフォルムと設計精度の高さは、
驚くべきテクノロジーだと思います!
素材のローズウッドの質の高さもあるとは思いますが、
おそらく相当に名の通ったマニュファクチャーの仕事だと想像しております。
引き出しの接合部などをチェックしてみても、かなり精度の高いハンドメイド製であることが分かります。
コンディションやディテールのつくりこみは、お写真でご覧いただければある程度ご判断いただけると思いますが、
さまざまな雰囲気作りの工夫が見られ、家具としての完成度は非常に高いと思います。
尚、1880～90年代、ヴィクトリアンの末期には、
このような華やかなデザインのレディースビューローが貴婦人たちの間で流行になり、
現在でも英国現地のアンティークオークションなどでコレクターズアイテムとして見かけたりもしますが、
少々、現代感覚ではなかなか受け入れられにくいデザインのレディースビューローも少なくないのが実態。
このようにバランス良い、エイジレスなデザインの個体とは、そうそう巡り合えるものではありません。
きわめて耽美的なエクステリア・デザインと、実用性の高いライティングデスクのフォルムとのマッチングは、
その当時、大げさではなく、家具史の新たな進化の「扉」を開けたかのような衝撃だったと思われます。
見紛う事なき超・一級のアンティーク。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
現代では見られないような、上質なローズウッド材をふんだんに使用した、
大変豪華な仕様のライティングビューローです。
アンティーク家具の専門家として言わせていただきますが、
とにかくその作りは、見れば見るほどに、驚きの連続。
総無垢の木製家具を、このように作り上げることができるなんて、信じられない、といった印象です。
150年前のイギリスの家具職人、おそるべし!!
まず、見てください、このフォルム。
平面の部分はわずかに天面だけ、あとはすべて曲面で構成されています。
それも、すべての面を覆いつくすように、あらゆる面がローズウッド化粧張り。
これはもう、ローズウッドの総無垢といっても良いかもしれません。
いったいどれほどの時間をかけていることでしょう・・。
ベース材についてはすべて覆われてしまって見えませんが、
この軽さ、そして全く変形を見せない硬質さは、
おそらくマホガニー無垢がベース材として使われているのではないかと思います。
実際、持ち上げてみるとわかりますが、サイズの割に驚くほど軽い!
引き出しなどの構成材には、さすがにイングランドオークが使用されていますが、
全体のベース材にもオークやウォルナットが使われていたら、これほど軽く作ることはできないでしょう。
最高の”ブラジリアン・ローズ”「無垢」のレディースビューローとご案内させていただきます。
さて入荷時より、見た目の汚れなどはそれなりでしたが、
基本的なコンディションは大変良好なお品でした。
まず第一に構造的な不安は全く感じませんでした。
今尚、安心の実用度を保持する、とてもしっかりとした造りです。
書記板内部の造作もコンディション良好でした。
特に壊れた箇所、欠損した箇所はありません。
デスクトップ内の小引き出しやスライド扉の収納スペースなど、
稼動部も入荷時からきっちりと実用が可能な状態。
本当に驚くべき製作精度の高さと思います。
デスクトップには当初グリーンのフェルト生地が張られていました。
おそらくこのビューローのクオリティからすればオリジナルは本革だったことでしょう。
この部分は本革にお張替えをすることにいたします。
また外装に関しては、比較的良好ではあったものの、自然劣化として突板の剥がれ、
塗装の劣化、退色などは確認できました。
ただ、深刻なダメージではないので、きちんと作業すればきれいに回復できるレベルです。
これほどの品質の家具ですから手抜きなく全面再塗装をすることに致します。
ということで、構造面では安心してお使いいただける状態でしたから、
外観面の再生を中心に、リフレッシュ塗装で本来の華やかさを復活させようと思います。
まずは再度構造面のチェック、構造点検から。
定期的なメンテナンスを受けてきたことがうかがわれるかのように、接合部はしっかりとしていました。
ほぼノーメンテでも問題のない状態でしたが、より長くご愛用いただけるよう、
脚周りや躯体の一部には増し締めをしておきました。
より一層安心してお使いいただけると思います。
尚、総無垢の躯体ですが、重量はかなり軽く、しっかりとした硬質な無垢の脚なので、接地は安定しています。
がたつきぐらつきはありません。
書記板や引き出し、小扉、小引き出しなどの可動部も良好。
微調整程度で十分実用的にお使いいただける状態になっています。
ちなみにこちらのビューローのデスクトップ(書記板)は、支え木になるような「腕木」などは採用されておらず、
ストラップヒンジの真鍮金具のみでデスクトップを支える構造となっています。
こんな細いヒンジ2本だけで、良く150年も維持できていたな、とここでも驚かされましたが、
意外にもこのヒンジ、結構強度があって、体重を預けたりするようなヘビーな使い方でなければ、
確かに実用的には全く問題なさそう。
ただ、金具としては良くできてはいますが、結局木ねじで固定されている強度が弱ければ、
いくら金具に強度があっても金具は外れてしまいますので、いたわりながら使っていただければと思います。
ロックは、オリジナルのキーが付属していて、ロック自体も19世紀のものと思われます。
こちらもオイルメンテで、施錠解錠、動きは良くなっています。
現役でお使いいただけます。
次はクリーニング。
永く愛用されていたようで、積年の汚れは致し方のないところ。
躯体は極力分解できるところまで分解し、こうした機会でないと清掃できない内部を
重点的にクリーンアップいたしました。
もちろん使用頻度の激しいドロワーと書記板の内部も、
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュClean-A-Finish 16oz(473ml)」で洗浄。
歴代のホコリを追い出しました。
その後、「CR0290 HOWARD オレンジオイル16oz(473ml)」を使用して保湿メンテナンスしております。
躯体をばらすのと同時に、ハンドル、ロック、ヒンジなどの金具も取り外し。
すべて状態に問題のないことを確認したのち、再利用するにあたり一つ一つ、お手入れをします。
オイルメンテ後には「CR0248 Uncle Bill オールメタルポリッシュ」でしっかり磨き上げています。
造形が深いので、エンジェルの形状など、磨き上げられない部分もありますが、
まずまず、ピカピカといっても良い状態かと思います。
ブラジリアンローズのダークブラウンに、きれいな真鍮ゴールドがとても映えると思います。
真鍮金具は総無垢なので磨けばいつでも光ります。
クリーニングの後は、全面塗装で仕上げをします。
まず突板の剥がれている箇所はしっかりと接着。
細かな気になりそうな傷などは埋木やパテで埋めていきます。
地道なつらい作業ですが、仕上がりの良し悪しはここで決まりますので頑張って続けます。
概ね表面が整ってきたら、木肌を丁寧に、サンドペーパーで均します。
塗装前の下準備として、旧塗装の薄い層をはがします。
この作業も、重要なマーケットリーインレイがに損傷を与えないよう、
慎重に慎重を期して作業を行いました。
見事なマーケットリーインレイの生まれたままの姿が顔を出しました。
絵柄を傷めることなく再生しています。
その後、仕上げには天然樹脂製のシェラックニス。
おそらく製作された当時も使われていた自然塗料です。
木部カラーは天然の地色を引き出すために、最小限、色ムラの補色程度にしか使用をしておりません。
ストリンギング(線象嵌)が少々経年でお色が馴染んできてしまっていますが、
マーケットリーインレイの表情はとてもクリアに出てきたと思います。
全体的にもブラジリアンローズらしい、ちょうど良い色合いにお色味が引き締まりました。
時代感を残しながら仕上げておりますので、
きれい目ながらアンティークらしさは失われていないと思います。
さて、塗装の乾燥後、レザートップのお張替え。
元はグリーン生地でしたが、日本で生まれ変わっていただく意味で、
対照的なワインレッドカラーとさせていただきました。
「FB0140 本革(エンジ) ニュースムース」を使用しています。
国産牛革をデスクトップ用に薄くすいてもらった特注レザーです。
レディースビューローらしく、華やかな彩りになりました。
最後は磨き上げた金具類を取り付けて完成です。
元々の状態が奇跡的に良かったこともあり、特別な作業は必要ありませんでしたが、
これだけの品ですので、各作業に抜かりのないよう、普段以上に念をいれてレストアさせて頂きました。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋ワックスを使用し、
隅々まで磨き上げてお送りいたします。
素材もデザインも製作技術も最高級のアンティークです。
担当職人が自信を持ってお勧め致します。
(Restorer/MS)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素晴らしいクオリティのビューローが入荷いたしました!
まず目をひくのが、フロント曲面に施されたマーケットリー・インレイ・・。
あたかも日本の屏風に表現された絵画のような象嵌細工は、本当に見事としか言いようのないテクニック。
歴史的に見ても飛びぬけて高いインレイワークと思います。
トップに設置された囲いの金具、鍵穴飾り、そして脚先と付け根に設置されたエンジェルモチーフ・・、
いずれも厳選された最高級のオルモル装飾です。
インテリアとしては、芸術性すら感じられる素晴らしいデザインと思います。
その一方、見た目はとても華奢ですが、常識的な範囲内でしたら
実用にも全く問題はありません。
デスクトップの耐荷重強度はそれほど高いわけではありませんが、
それでも、ちょっとしたライティングデスクとして、現代ではモバイルノートクラスのパソコンデスクとして、
あるいは、ドレッシングテーブルとして、十分実用いただける程度の強度は確保されています。
また何より、現代日本の住空間にもベストフィットするコンパクトサイズで、
こちらのサイズでしたら、ベッドルーム、ダイニングやリビングでも、
ちょっとした空間に調度品的に置いていただくことができます。
小ぶりなサイズながらもアンティークらしい独特の存在感も充分で、
きっと書斎をぐっと重厚な雰囲気に演出していただけるのではないでしょうか。
ローズウッドの躯体は、墨汁を水面に浮かべたかのような、とても味のある独特の「縞杢」。
おそらくはバイオリンなどにも徴用される、最も人気の高い”ブラジリアン・ローズウッド”なのでしょう。
「黒檀色」の木部と天板のワインレッドレザーが、とても良くマッチしています。
さらに、デニムが丹精込めてメンテナンスいたしましたのでコンディションはスーパーエクセレント。
高級骨董家具として、全ての点で高く評価できるお品です。
この機会を逃すと、これほどのアイテムは当分見つかることはないと思われます。
ぜひ、お早めにご検討ください!
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
※スライドトレーを押し込むと下に収納庫が現れます。
※お写真のPCはA3クラスの大画面ノートです。
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ヴィクトリアン マーケットリーインレイローズウッド レディースライティングビューロー | |||
| 品番 |
BR0278
|
管理番号 | LC37-17_0211 | |
| 販売価格（税込） | 242,000 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 830mm 奥行 495mm 高さ 975mm 天板高さ 750mm 収納部内寸・幅 140mm 収納部内寸・奥行 200mm 収納部内寸・高さ 50mm ※高さは天頂飾りまで含むサイズです。（天板までは955ｍｍ） ※天板高さはデスク天板のサイズです。（ドロップデスク面は740ｍｍ） ※収納部内寸サイズは、デスク棚の小引き出しの内寸寸法です。 ※デスク内スライド扉下の収納スペースは左右ともW295mm×D385mm×H55mmです。 ※デスク棚の小引き出し上部のスペースはW700mm×D225mm×H60mmです。 ※デスクトップの有効スペースはW700mm×D450mm（デスク棚まで）×H170mm（デスク棚高さ内寸）です。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安：7,535円～13,035円
（沖縄 18,865円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 家具/Furniture ＞ ビューロー/ビューローブックケース | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ステイン＆シェラックニス仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | エルム | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | Ｓ級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | 革 | |||
| その他の素材のカラー | 赤系 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | 年代なり | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
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