ヴェルニ・マルタンVernis Martin スタイル トップクオリティ ディスプレイキャビネット アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
CB0525
イギリス
1970年代 ヴェルニ・マルタンVernis Martin スタイル トップクオリティ ディスプレイキャビネット
| サイズ |
幅 530mm 奥行 315mm 高さ 1310mm 収納部内寸・幅 420mm 収納部内寸・奥行 245mm 収納部内寸・高さ 310mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から半世紀年ほど前、20世紀中盤のイギリスで製作された、
ナロースタイルの高級グラスキャビネットです。
いわゆる”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”と呼ばれるフランスの装飾技法を用いて作られた、
貴重なアンティーク家具になります。
残念ながら、どちらのマニュファクチャーで製作されたものかはわかりませんが、
かなりの高級家具と思います。
これほどの繊細な躯体ながら、1世紀近くを経た現代まで、目立った歪みや変形を見せない、
精度の高い設計と製作技術。
おそらくは貴族家具を専門に製作していた、名工のオーダー家具だったと想像しています。
フレーム素材は、色艶の美しい良質なソリッド・マホガニー。
家具の最高級材ですから、端正な躯体が維持されているのも当然といえば当然ですが、
ご覧の通り、装飾的にはほぼ躯体全面に天然杢の化粧張りが施されています。
化粧張りの素材は、銘木 ”キングウッド”。
宮廷家具のみしか使われない希少材ですので、めったに見ることのない高級材になります。
ストレートな杢を左右対称に、シンメトリーにベニヤリングすることで、
高級感と上質感を両立させています。
見事なデコレーションです。
赤みのある風合いが、べース材のマホガニーと馴染みよく調和しています。
銘木キングウッドとマホガニーフレームの最高級ハイブリッド仕様。
時代を経たことで、その艶、輝きはさらに増しています。
フォルムは”シェラトン”様式風のナロースタイル。
トップの形状がジョージアン期のティーキャディのような形状をしていて、
18世紀ごろの家具デザインをベースデザインとしていることがわかります。
こちらの装飾技法、”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”が貴族たちの間に普及したのも、
丁度そのころ、18世紀。
当時の伝統家具を忠実に再現したリプロダクション(復刻家具)ということですね。
絶対に、現代の合理化された量産家具メーカーでは製作できない、手のかかった「芸術品」といえます。
そもそも”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”自体が、芸術といって良いような装飾技法ですから、ね。
”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”とは、クラシカルな油彩画とオルモル(金装飾)で飾った家具、
あるいはその装飾技法のこと。
流行したのは18世紀のフランス・ロココの時代、
ポンパドゥール侯爵夫人、そしてマリー・アントワネットへと続く、華やかな「宮廷女性」の趣味が
ヨーロッパ一帯に普及していた時代、その技法は確立されました。
もともとは、”ジャパニング” とも呼ばれる日本の漆器の「蒔絵」を模した装飾から始まったそうですよ。
つまり”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”は日本発祥だった、ともいえますね。
日本の「蒔絵」、すなわち漆器の上に「漆」で絵や文様、文字などを描き、
それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる、という描写の技法なのですが、
それをいたく気に入っていたのがポンパドゥール侯爵夫人。
しかしヨーロッパでは「漆」が栽培できないために、家具に「蒔絵」をすることができず、
代替で考案された技法が、”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”というニス塗装。
当初は、まさに蒔絵のように金彩の画を装飾したものだったようですが、
その内に絵画のように、色鮮やかで繊細な絵付けすることが人気になっていきました。
今では”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”というと、油彩画とオルモル装飾が、
家具に別体で取り付けられている、イタリア家具のようなイメージですが、
本来は漆器のように、直接ペイント、あるいは金彩されたオリエンタルイメージの装飾だったわけです。
まあ、いずれにしても時間もコストもかかる作業ですので、今のご時世で、
”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”の家具製作に本格的に取り組もう、
などと本気で考える現代の家具メーカーはまずないでしょう。
あったとしても、似たような装飾部品を取り付けて、カタチだけ似せたもの、なのが関の山。
実際、本格的な”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”のリプロダクション(復刻家具)は、
1970年代以降に作られた家具では、ほとんど見かけることはありません。
おそらく今では世界的に、ほぼ作られることがなくなってしまったのではないかと思います。
その意味では、この家具こそ、本格的な”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”の家具としては、
最終に近いモデル、といっても良いかもしれません。
その意味では、大変貴重なヴィンテージ家具と思います。
そんな家具ですから、前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょう、
小傷程度の使用感で、目立ったダメージもなく、木肌には良く磨きこまれた自然な艶があります。
コンディション的にも生活骨董としては一級品と思います。
デザイン的には、シェラトンスタイルらしく繊細で直線基調、
品格にあふれ、不必要な装飾を廃することで、現代家具とも馴染みやすい、
近代的なクラシカルスタイルを実現しています。
きっと前オーナーもお気に入りの家具として日々愛でていたことでしょう。
今では失われた技術が残されている、歴史上の生き証人のような高級家具。
ぜひアンティーク上級者の方に、その文化の”ヒストリー”をつないでいっていただければ幸いです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/AY)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
彩り美しい細身のトールキャビネットです。
”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”というフランスの装飾技法を用いて作られています。
入荷時より大きなダメージもなく、損傷少ない状態でした。
大切に手入れをされながら愛用されてきたのでしょう。
全面を覆うガラスも状態が良く、交換の形跡のないオリジナルガラスになります。
内部の棚板もオリジナルのガラスです。
日常で使われてきたヴィンテージクラスの家具としては、
エクセレント級のコンディションといえるでしょう。
華奢なフレームですが、つくりの確かさがうかがわれるように、とてもしっかりしています。
これほど限界まで細くシェイプされたフレームで、一切の歪みも起こさないなんて、
ちょっと信じられない高度な製作技術ですね。
素材のマホガニーの品質も高かったのでしょう。
構成材のマホガニーフレームは無垢で使用されていますが、
パネル部分には”キングウッド”という珍しい銘木の化粧張りが施されています。
この辺りの蒸着技術も高く、化粧張りの浮きなどは現状一切ありません。
気になる”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”のシンボルともいえる絵画装飾については、
チェックした限りでは、こちらも一切のダメージは無し。
前面扉の絵画はキャンバス地に描かれた油彩画のようで、プリントではなくハンドペイントのように見えます。
上部にはオルモル装飾の枠の中に、ブローチ上の陶器がはめ込まれていて、
そこに一つ一つ2パターンの絵柄がペイントされていますが、
そちらも陶器の欠損やペイント剥がれなどは無し。
いずれも素晴らしい状態でした。
どちらもハンドペイントかとは思われますが、アーティストが1つ1つ絵付けをしている、
というよりも、元絵があってそれを職人が転写している、といったところかと思います。
これらの絵柄に関しては、清掃時に色を落としたりしてはいけないので、
「CR0303 HOWARD Naturals グラナイト & マーブルクリーナー 473ml」で
表面の埃汚れのみ落としました。
内装のウォールクロスは消耗品ですが、特に退色や汚れなどの劣化は見らず、
特に交換の必要はありませんでした。
多少棚板の当たっている部分には変色が見られますが、ほとんど気になるレベルと思われず、
10人いたらほぼ10人が交換する必要はない、と判断されると思います。
その他、塗装状態は、若干色あせ感はあるものの、アンティークとしてはまずまず良好でした。
各所の装飾や油彩の絵画、プラーク画も申し分なく、総合的にエクセレント級でした。
アンティークファンの方にはきっとご納得いただけるレベルものと思います。
さて修復の始めとして、まずは構造部のチェックです。
脚部等のガタつきやぐらつき等は特に問題ありませんでしたが、
念のため、しっかり接合部は締め直しております。
まだまだ長く良い状態を保っていただけます。
次にクリーニング。
内部や裏面等、「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュClean-A-Finish 473ml」などを使用し、
隅々までしっかりと清掃を行いました。
クロスは再利用するということで、躯体はばらすことはありませんでしたが、
底面など、普段は手の届かないところまでしっかりと清掃は行っています。
クロスは慎重に汚れ落とし。
「CR0307 HOWARD Naturals アプホールスタリークリーナー 473ml」で丁寧にクリーンアップしました。
もちろん、オルモル装飾、金具類も一つ一つ点検の後、しっかりと磨き込み。
この作業が一番時間を費やし、ほぼ1日がかりでした。
金具類の状態は全て問題なく、装飾は70年前の輝きを取り戻しました。
とても華やかに仕上がっています。
ガラスも扉と棚を全て専用クリーナーでクリーンに仕上げました。
全体に70年の汚れを落とし切り、さっぱりしました。
扉のキーロックはオリジナルです。
オリジナルキーも付属しておりました。
こちらも動きはオイルメンテ済み。
磨き上げて現状ロックアンロックは問題なくご利用いただけます。
さて次は仕上げの塗装作業です。
木肌の塗装面も手入れが良かったようで色あせや劣化が少ない状態。
部分的にはやや経年で色あせておりましたので、その部分のみ補色を行いました。
もちろん、長く実際に使われてきたものですので、多少の小傷や色ムラなどはありますが、
一般的に見て、再塗装をする必要性はなく、かなりきれいな状態を保っている、
とお感じいただけるかと思います。
そして、ウッドポリッシュで全面的に艶出し仕上げのみ行いました。
光沢が見事に復活し、素晴らしく綺麗に仕上がっています。
もちろんある程度時代感は残しておりますので、塗装のリフレッシュでアンティークらしさは失わずに美しくなりました。
まだ新しい感じできれい目ながら、味わい深い印象をもっていただけると思います。
最後に表面保護のため、蜜蝋ワックスで仕上げています。
以上、これほどの高級骨董ですので隅から隅まで手抜きなくしっかりと仕上げました。
お届け前には英国直輸入の天然蜜蝋ワックスで艶やかに磨いて仕上げます。
歴史を重ねたマホガニー&キングウッド&オルモル装飾の色艶、彩りが美しい逸品です。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
美しいグラスキャビネットが入荷いたしました!
”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”のグラスキャビネットです。
前面に入った油彩画、および上部に設置された陶器のプラーク画が、
現代の家具にはない新鮮な感覚。
周囲には”オルモル”装飾という、縁起のよさそうな金飾りまで彩られています。
200年以上前、フランスのポンパドール夫人やマリー・アントワネットがこよなく愛した、
”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”という装飾技法の、大変珍しい宮廷家具になります。
華やかな彩りの家具ではありますが、色調としては全体に落ち着いた色合いで、
インテリアの中ででしゃばることはなく、空間の中に品良くディスプレイしていただけます。
デザインは英国家具らしいシェラトンスタイル。
外観については、家具の高級材、マホガニー材の端正なナローフォルムに、
ティーキャディのドームトップ、そしてフルーティング(縦溝)のテーパードレッグ(先細り脚)。
木部には、銘木”キングウッド”材の化粧張り、内装はゴールドサテンのダマスク柄、
と、見どころが満載。
かといって、見た目ばかりのインテリアではなく、
リプロダクション(復刻家具)らしく実用性も重視されていて、
省スペースなキャビネットは、見通しの良い3面ガラスと、棚板も素通しのガラスが使用され、
ディスプレイキャビネットとしての視認性はとても良好です。
下部には目隠しの収納スペースもあり、扉にはしっかりとロックを設置。
コレクションのディスプレイにはぴったりと思います。
ナロースタイルなのでキュリオケースのように、
または広いお部屋のアクセントアイテムとしてもお役立ていただけます。
質、デザイン、コンディションともに3拍子揃った、
最高級の骨董家具と評価しております。
人気の”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”のグラスキャビネットは、近年では
ほとんど見かけることがなくなってまいりました。
これから本格的な”ヴェルニ・マルタンVernis Martin”キャビネットが作られることは
おそらくもう今後ないのでは、とさえ思っております。
大変入手困難なコレクティングファニチャーです。
この機会にぜひ、ご検討ください!
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ヴェルニ・マルタンVernis Martin スタイル トップクオリティ ディスプレイキャビネット | |||
| 品番 |
CB0525
|
管理番号 | LC38-5_1104 | |
| 販売価格（税込） | 231,000 円 | 在庫数 | 1 | |
| サイズ |
幅 530mm 奥行 315mm 高さ 1310mm 収納部内寸・幅 420mm 収納部内寸・奥行 245mm 収納部内寸・高さ 310mm ※収納部内寸代表サイズは１～２段目の棚です。（１～２段目内寸サイズ共通） ※３段目は幅×奥行は全段共通、高さ290ｍｍです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Cランク （180 kg） 送料目安：7,535円～13,035円
（沖縄 18,865円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 家具/Furniture ＞ キャビネット/ブックケース | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1970年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | オイル・ワックス仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1970年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | １級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | 布 | |||
| その他の素材のカラー | 白系 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | 少ない | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
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商品数：0点
合 計：0円
