BR0137 イギリス 1780年代 スーパーアンティーク! ジョージアン カントリーオークビューロー
サイズ |
幅 1050mm 奥行 550mm 高さ 1000mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
何と! 18世紀のカントリービューローが入荷してまいりました!
それも「英国家具の黄金期」、“ミッド・ジョージアン”のリアルタイムなオークビューローになります!!
今から230年前という、驚くべき“スーパーアンティーク”です。
・・私たちが英国よりアンティーク家具の直輸入をはじめて、
かれこれ6年が経とうとしておりますが、デニム以前の「無銘の椅子」時代も含め、
筆者の記憶の限りでは、これが最も古い「函もの家具」になると思います。
もちろんチェアやテーブルなど「脚もの家具」では、300年以上も前のアンティークも入荷してきたことはありました。
しかし、「函もの」に限って言えば、私たちデニムの中だけでなく、
日本に輸入されたこれまでの英国アンティークの中でも、最も古い部類のビューローに分類されるのではないでしょうか。
(あくまで個人的な推測です・・。)
実際、19世紀初頭のジョージ4世治世下、“レイトジョージアン”ならば、
日本中探せば、まだジョージアンビューローの見つかる可能性はあるかもしれません。
でも、18世紀後半のジョージ3世治世下、
それも“ミッド・ジョージアン”初期のカントリービューロー、という事になれば、
まず、現在の日本のアンティーク家具市場では、このビューロー以外、存在していないことと思います! (エヘン。)
つまり今の日本の中では、こちらが最も古い「英国アンティークの函もの家具」、という事になります。(自画自賛)
※もしこちらのビューローより古いビューローが存在しておりましたら、ぜひ教えてください!
さて、私感はこのくらいにして、こちらのビューロー、まさにジョージアンスタイル、ど真ん中のデザインです。
スクエアなフォルムに、脚元はブラケットフット(囲み型台座の脚)、オーク無垢の躯体にダークなステイン塗装、
そしてお決まりの“スワンネック”(白鳥の首)型の高級ソリッドブラス(真鍮無垢)ハンドル・・。
絵にかいたようなジョージアンスタイルです。
これぞ、生粋の英国伝統スタイル。
ジョージアンといえば、世界最高水準をもつ英国家具の歴史の中でも、
「英国家具の黄金期」と呼ばれるほど、ハンドメイド家具の製作技術水準がピークに達した時期です。
つまり歴史上もっとも良質な家具がつくられていた時代、と言い換えることもできるかも知ません。
このビューローは、まさしくそのど真ん中で生まれた家具です。
その価値はお感じいただけることと思います。
ところで話は横道にそれますが、このビューローが作られたころ、イギリスでは産業革命の時代でした。
産業革命を境にして、当時イギリスは急速に国力を高め、近代化していきますが・・、
でもそれは、きっと、歴史の教科書に書かれているうわべだけのお話。
実際の庶民の生活は変わらず苦しく、重税にあえぎ、疫病すら蔓延していたと聞きます。
つまり、何が言いたいのかといいますと、「ジョージアンの家具」などと呼べるものを所有できたのは
ほんの一握りの有産階級の富裕層だった、ということ。
いやもしかすると、貴族階級だったのかもしれません。
という事は、このビューローの作りの良さ、質の高さは、そうした多くの貧民たちの血税の上につくられたのかな・・、
などということ考えながらこのビューローを見ていたら、何だか、ちょっと複雑な気分になりました。
う~ん、これはもう家具というよりも、一つの歴史的な「生活文化遺産」ですね。
大切に未来へと残していかなければならない・・。
ということで、次の世代へと長くこの価値を引き継いでいっていただける方、
ぜひご連絡お待ちしております。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
230年前の家具として、パーフェクトコンディションとご案内させていただきます。
でも・・アメリカ合衆国の独立宣言が出されたのが1776年ですけど、
このビューローはそれと同時代に作られたものですので・・。
あくまで2世紀以上前の家具としてコンディションをご理解ください。
ここに至るまでには修復の長い道のりもありましたし。
素材はオークの総無垢。
2世紀にもわたってほとんど変形していないところがすごい。
デスクトップの扉や引出しの前板などはアクセントなのか、マホガニー無垢。
構造材にはオールドパインと思われる材料も使われています。
それほど大きい家具ではありませんが、その存在感は別にして、その重量は横綱級。
男性でも一人では動かすのは困難かもしれません。
さて、まずはこれほどのアンティークですので、なるべく商品のオリジナリティを維持しながら、
実用レベルにまで再生していくことを目標に、修復作業にかかりました。
入荷時、あまり目を合わせないようにしていましたが、良く見てみると・・。
やはり目を覆いたくなるようなコンディションでした。
まず塗装面。
「古艶」というのは、塗装の上に長年の歳月で手の脂や汚れなどの層ができて、
それがアンティークらしい、何とも言えない艶を出している状態を指しているのですが、
・・それが「あばたもエクボ」でいられるのは、せいぜい200年ぐらいまでのこと?
さすがに古艶も行き過ぎるとそれはやっぱり「汚れ」以外の何物でもありませんでした。あぁ。
そして構造面。
数十年もすれば、良質な家具でも精度が狂ってくるといわれる総無垢の家具で、
230年もの歳月が経過しているのです。
ただで済むわけのないことは容易に想像ができました。
実際、木割れ、ほぞ抜け、木の収縮による接着面の剝れなど、
当初、躯体全体がゆらゆらと揺れてしまうような状態でした。とても実用は無理・・。
しかし・・さすが世界史上もっとも良質な家具と称されるジョージアンの家具!
驚くべきことに、全て、対処が可能な作りとなっているのです。
確かにそうした構造にするには手間暇はかかりますが、だからこそ、こうして何世紀にもわたって
英国の優良な家具は生き続けているのでしょう。
といっても、現代の量産家具を否定するものではありませんけど。
さらに付属品類。
金物には取っ手、鍵が使われていましたが、ロックは取り付けられていたもののキーはもちろん付属してはいませんでした。
しかもロックの鍵穴にはほこりが詰まっていて、これ、もうだめかも・・。
取っ手は、これ元は何色? というくらい、素材が何でできているのかすらわからない状態でした。くらくら・・。
というわけで、本当は先週末にサイトでご案内する予定だったのですが、
とても1週間やそこらで終えられるものではありませんでした。(今週になってしまった言い訳です。)
さて、修復の作業はまず実用性の回復から取り掛かりました。
無垢の木割れはある程度現代の強力な業務用接着剤ならば再生することが可能です。
主に木割れは引出しの底板に集中していましたので、見た目や今後の使用にも影響はないものと判断できました。
最終手段として「底板の交換」という事も可能ですので。
構造上、木割れに対処できない箇所については埋め木や硬質パテで対処することにいたしました。
ほぞ抜けや接着面の剝れについては、一般的なアンティークの締め直し作業で再生可能でした。
つまり、木部は全て実用コンディションに修復することは可能と判断できました。
結果、ゆらつきは解消され、最終的に交換してしまった板材もなく、全てオリジナルのパーツで再生いたしました。
次に鍵の機能の再生です。
これができれば当時のビューローとしての実用性は完全に回復します。
ロックは引出し5段分全て、デスクトップに1つ、及び棚の内扉に1つ、と計7つもついていました。
うち、内扉のロックのみオリジナルキーが付属し、利用可能な状態でした。
さて、他の6つのロックは果たして再生可能なのか?
恐る恐る、全ての鍵をはずし、全てロックを分解いたしました。
・・はじめてみるめずらしい構造でした。
しかし幸い、現代のもののように何十年かで劣化してしまう薄っぺらなバネなどは皆無で、
230年前のロックの機能は全て、しっかりと生きていました。
さすが「英国家具の黄金期」製。
合い鍵も、今まで普通のアンティークロックでは使えなかった、「これ、いつの時代の鍵だろう?」
という古いキーのストックが、初めてジョージアンのキーに適合することを知りました。
結果、全て鍵は再生成功。
引出しは左上のみ、別のキーとなってしまいましたが、他の引出しは共通の鍵で開閉可能。
デスクトップ、引出し2つ、内扉、と4つの鍵で全てのロックがご利用いただけます。
※ロックは施錠解錠問題ありませんが、木部の取り付け位置に精度誤差の出ている関係で、
デスクトップと内扉は少し戸の部分を押しながらキーを回す必要がございます。
また、左上の引出しのキーを抜く際、鍵穴の位置にやはり誤差が出てきていますので、キーを左上に軽く押し上げるとすっと抜けます。
これらの状態はお届け前にはもう一度調整を試みるつもりですが、完全に解消できない場合もございますのでご了承ください。
現状でもご利用する上では機能的に問題はありません。
構造面や鍵が再生されたことで実用アンティークとしてのめどがつきました。
あとはどこまで商品として魅力的に見せられるか、塗装の再生です。
塗装の前に、ますは大掃除。
引出しの中に敷物に使っていた新聞紙を取り出し・・ん? 日付は1933年・・。
つまり、少なくとも77年間は掃除していなかった、という事ですね!
(多分つくられてから、だと思いますけど)
まず、引出しや内部の掃除から。
水ぶき程度では汚れが落ちないのでアルコールに変更。
でも無駄でしたので、最終的にはサンドペーパーで全て削りおとすことにいたしました。
引出しって・・デスクトップまで含めるとその数13杯!
一つ平均30分で13杯あると何時間かかるでしょう?手が痛い・・。
外装はある程度「味」は残しておかないと不自然になってしまいますが、
汚れにしか見えない天板とデスクトップ面、書記板、については旧塗装を全て剥がし、再塗装といたしました。
その他の塗装面についてはステインで補色し、時代感を残すように仕上げました。
旧塗装がかなり深い黒檀色でしたので、新塗装の色合わせが大変でしたが、
何とか新旧近い水準にまで合わせていくことができました。
仕上げは英国古来からのシェラックニスにて。
当時の容姿が再生できたのでは、と思います。
お届け前には天然蜜蝋のワックスで磨きあげてお送りいたします。
あと忘れてはならないのが、取っ手について、でした。
家具の表情に影響する重要なパーツですので新品のリプロダクション
(例えばCR0060 真鍮スワンネックハンドル 99×48など)に交換も検討しました。
その方が見栄えは良いし、きれいだし。(磨かなくて済むし・・。)
それに良く見ると3段目の取っ手が、デザインは同じジョージアンのスワンネックでも、ちょっと形状が違う・・。
でも、これら全て、明らかに230年前のオリジナル、ソリッドブラス製でした。
この価値を考えると・・やっぱり、磨かなきゃ。
という事でせっせと磨くこと、○○時間。
金ぴかに輝く(とまではいかないかもしれませんが)スワンネックハンドルが再生されました。
3段目のデザイン違いも、おそらく同時代のものと思います。
筆者的にはこの形状違いにも古い家具のリアリティがあって好きです。
ちなみに、書記板を引き出す際に、支えの横貫が両サイドにありますが、この支柱を引き出す際につまむ「つまみ」は
残念ながら、再生不能にクラッシュしていました。
この部分のみ、当店のリプロダクション「CR0016 真鍮ドロップハンドル 37×38」に交換いたしました。
もともとのつまみの形状が、このリング型のつまみに似ていたからです。
オリジナルには星型の座金はありませんでしたが、あった方が良いアクセントになっていたので、お付けしておきました。
支柱からはみ出て気になるようでしたら、簡単に外せますのでお外しください。
で、ここまできたら、とことんこだわろうと、「CR0016 真鍮ドロップハンドル 37×38」には
古金調の塗装が施されていましたが、それをペーパーで削りおとし、
他のオリジナルスワンネックハンドルと色が合うように色調整させていただきました。
その支柱にオリジナルにはなかった傷つき防止のフェルトを付けて、ひとまず完了。
かなり手を尽くしたつもりですので、2世紀上前の家具とはいえ、これからも実用家具としてお使いいただけると思います。
大切に長くご利用になってください。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
230年を迎えた“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)です。
とてもそんな長い時を経ているとは思えないほどの洗練された容姿。
実物をご覧いただければ、たぶん想像以上だと思います。
正真正銘の本モノ、“ジョージアン”の家具です。
質の良いオークの総無垢製で、
現代家具にはない贅沢さとしっかりとした作りを感じさせます。
コンパクトなサイズながら収納性も高く、
場所を取らない省スペースながら実用性は高い、と
日本サイズのお部屋でも便利にお使いいただけると思います。
木肌もアンティークならではの、あめ色に輝くオーク、
まだまだ、これからのお付き合いによっては、
より一層深みは増して行きそうです。
現代家具では味わえないこの木肌の古艶と木目・・。
永くお供いただけるアンティーク、と評価しております。
「和骨董」やアメリカンヴィンテージなどとも馴染みやすそうなプレーンなデザインで、
コーディネイトいただける範囲も幅広いと思います。
これからアンティークを揃えていこうとお考えの方にも、
アンティーク上級者の方にも、
きっとご期待に沿えるビューローと思います。
将来資産としてご期待いただける「家財」としても。
ぜひこの機会にご検討いただければ幸いです!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパーアンティーク! ジョージアン カントリーオークビューロー | |||
品番 |
BR0137
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管理番号 | LC9-9_1008 | |
販売価格(税込) | 194,250 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1050mm 奥行 550mm 高さ 1000mm ※デスク棚は幅975mm×奥行き225mm×高さ255mmです。 ※デスク天板の有効域は幅975mm×奥行645mm、天板までの高さは725mmです。 ※引出(内寸)は幅1段目420mm・2~4段目955mm×奥行き470mm×高さ1段目85mm・2段目110mm・3段目130mm・4段目150mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ビューロー/ビューローブックケース |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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