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HA0037  1 イギリス 1830年代 ウィリアムIV世アームチェア

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ウィリアムIV世アームチェア

サイズ 幅 640mm  奥行 580mm  高さ 925mm  座面高 510mm  座面奥行 465mm  座枠高 480mm  
※ 詳しいサイズは、こちら

アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。

Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)

おお・・ついに・・。
待望のアンティークチェアが入荷しました!

今から何と!170年以上前、19世紀前半のイギリスで製作されたサロン(客間)チェアです。

※こちらのチェアはHC0202 ウィリアムIV世サイドチェアとの、2脚ペアで入荷いたしました。

きた、きた、本当にやってきました・・。
夢にまで見たチェアです。

いえ、そういえば、夢には一度も出てきませんでした・・。
でも、筆者が英国アンティークの権威ある出版社、ミラーMiller社のプライスガイドを見た時、
全身にビビビっと電流の走った、「あの椅子」にそっくりなチェアが入荷してきたのです。

「あの椅子」・・そう、まさにそれは、このチェアと同じ、リージェンシースタイルの流れを組む、
“ウィリアム4世WilliamⅣ”時代の芸術品でした!

背もたれの両サイドには、ぱあっと、華やかなリーフのオーナメントを持ち、
座る人のお顔の両側を優雅に彩る・・そのチェア、そしてこのチェアは、
椅子が単に「椅子としての美しさ」を求めているだけではなく、
「座る人が美しく見えること」をも重要な使命としていました。

つまり、階級社会だったイギリスで、貴族が座るにふさわしい椅子か否か、
ということが重要だった時代に作られた椅子、ということですね。

インテリアとか、プロダクトデザインとか、
そんな現代的な概念が生まれる、はるか昔のことです。

ところで、あまり出てこない時代のチェアですので簡単に解説させていただきますが、
ウィリアム4世は1830年から1837年のわずか7年間君臨した、
イギリス・ハノーヴァー朝第5代君主になります。

ちなみに第6代君主は、かの“クイーン・ヴィクトリアQueen Victoria”で、
ヴィクトリア女王(1837~1901)はウィリアム4世の姪にあたります。

ヴィクトリアン様式の家具は頻繁に当サイトでご紹介させていただいておりますので、
もう、ご存知ですよね。

また、前の時代の第4代君主は“ジョージ4世George Ⅳ”(1820~1830)で、彼は皇太子時代から
“リージェント(摂政)”として政務を担当していたことで、彼の時代は“リージェンシー”と呼ばれています。

その時代のデザイン、リージェンシースタイルの家具も後年のリプロダクション(復刻家具)として、
ヴィクトリアンの家具同様、比較的多く見られますよね。

そんなヴィクトリアンとリージェンシーの時代に挟まれた、短命な時代ですので、短期間が故、
デザイン様式としては産出された家具も少数で、家具史的には地味な印象になってしまっておりますが、
それでも、英国家具の歴史上では(文献上ですけど)、重要な時代だったようです。

すなわち、ひとつには、ウィリアム4世の時代は前近代的な(手工業としての)家具産業が
その規模、技術力ともにピークを迎えていた時代であったこと、があげられています。

英国家具の「黄金期」と言えば、あのトーマス・チッペンデールたちが活躍した、
“ジョージ3世George Ⅲ”(1760~1820)の時代を指しますが、それは言ってみれば「発展期」。

職人の技術水準が向上し、産業として「成熟期」に入ったのはウィリアム4世の時代だったようです。
何でも、熟練した家具職人が何と数千人規模!で存在していたとのことで、
家具産業が当時、最先端の“基幹”産業だったことが想像されます。

またウィリアム4世の時代の家具が重要である2つ目の理由として、
その時代に作られた家具が「最後の古典主義」様式の家具、と言われていることです。

次のヴィクトリアンの時代には、後に家具の大量生産が始まり、
家具は一部で近代的な「工業製品」に成り下がってしまいました。
ヴィクトリアンの家具デザイン自体も、過去の様式を折衷した、
独自性の低いものであったことも挙げられています。
(決してレベルが低いと言っているわけではございません。念のため。)

つまり、先に述べたような、椅子が「権威」をあらわしていたり、と
家具がまだ庶民には手の届かない、富裕層の贅沢品だったのは
このウィリアム4世の時代が最後だったのです。

もちろん、デザイン性だけではなく、今では入手できないような銘木が使われていたり、
高い技術を持った「匠」でなければ製作できないような造形を伴っていたり、と
本当の意味での「前時代的な家具」も、この時代以前のものにほぼ集約されています。

従って、年式に偽りさえなければ、ウィリアム4世時代以前のアンティーク家具は、
全て歴史的な骨董品、あるいは「過去の文化遺産」と断言しても良さそうなくらいです。

すみません!興奮して話が長くなってしまいました!

要するにこのチェアは、ウィリアム4世の治世下、貴重な7年間に製作された、
“スーパープレミアム・アンティーク”(私語)です!、って言いたかったわけです。
(それだけかよっ!)

・・このチェアのデザインは、いわゆる“リージェンシー”(摂政)スタイル、
それも“オールドフレンチ”と呼ばれる、フランス“ルイ14世”様式の流れを組む正統なもので
伝統家具としての血統、製作者の主張、マニュファクチャーの水準、素材の等級・・、等
その全てが最高位に位置づけられるものです。

いかがですか・・。

最後になりますが、このチェアのオーナーには、
このチェアを未来へ引き継いでいく「義務」が存在しています。

もちろんこちらは現代の生活で実際ご利用いただける「実用アンティーク」ではありますが、
傷がつけば修復し、ぐらつけば接合部を締め直し、木肌にはワックスを掛け、
シート生地が破れれば生地を交換し・・、と、貴方はこのチェアを生涯のパートナーとして
次のオーナーに引き渡すまで守り続けていただければなりません。
(困ったら無銘の椅子にお任せくださいっ!)

また価格も高価です。

ただし、それは貴方が次のオーナーへ引き渡すまでのデポジット(預かり金)になります。

その価格は「商品の物的な価値」ではなく、
「商品を所有するための権利的な価値」であることをご理解ください。
決して消費価格ではありません。

そのため、価格は上がることもあるでしょうし、下がることもあるでしょう。

いやはや、どうでもいいけど・・大げさな椅子、だと思われますか?
でも、それだけの椅子なのです。

そうして2世紀近くもの間、受け継がれてきた椅子なのですから・・。

長文、失礼しました!

(Buyer/YM)

ウィリアムIV世アームチェア

Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)

素晴らしいマホガニーのアンティークチェアです、
なんと1830年代・・200年近い年月を経過しようとしている逸品です。

しかしは素晴らしく、経年を感じさせない美しい状態で入荷しました。
パーフェクトとしてご紹介させていただきます。

こちらはHC0202 ウィリアムIV世サイドチェアと同デザインの肘掛つきタイプとなります。

ただ、さすがにこれだけの年月を経てきておりますので、
ところどころ彫刻の欠損は存在していました。

ただ、幸い装飾以外の部分がほとんどでしたので、
年代の近いと思われるマホガニーの収集品をカットして埋め木にし、
表面をなめらかにして手厚く補修させていただきました。

従いまして、現状、目立った傷はありません。
脚元などに雰囲気レベルの小傷が存在する程度です。

マホガニーのフレームに関しては、かなり質の良さそうな素材で、
180年の時を経ても歪みをほとんど見せず、
全体的に非常にしっかりとした構成で強度は非常に高いです。



しかも、座枠の内側には、マホガニー無垢材と
強度の高い材料であるオーク無垢材をダブルフレームとして仕込んであり、
天然木として、これ以上の強度は望めないほどの補強を施してあります。

これは普通の製法ではまず行わない、非常に高価な造りです。
貴族クラスのためにオーダーメイドとして製作された、最高級品と思われます。

部材も今では入手がまずできない、マホガニー無垢の幅広の材料を贅沢に使用しています。
今後さらに年月を重ねていけるすばらしいお品です。

塗装もかなり高い品質を保っていて、まだまだ艶やかさを残しています。
オイルステインで磨いてやって表面の微小な傷をレストアしてやりました。

シートは少々端が擦りきれていましたので、
これは中身のクッションごと、椅子張りを総交換致しました。

ただ内部の詰め物には現在ではあまり見ることの無い、
当時の高級クッション材である馬毛が仕込んであり、
コンディション的にも十分使用可能なものでした。



そこで当店でシートの張替えの際、その馬毛クッションは清掃した上で再利用し、
テープバネ+馬毛+チップウレタン+軟質ウレタン、の何と!4層構造で
ソファ並みの高級仕様に変更させていただきました。




その座り心地は・・ぜひオーナー様にご体感いただきたいものです。

また椅子張りの生地についても、これだけの椅子ですから、
そんじょそこらのものでは役不足!とのことで、
繊維業界でも定評のある、マナトレーディング社さんのマナテックスから、
人気のイタリア製『マニラ』をチョイスいたしました。

マニラはオフホワイトのベルベット調ベースにベージュのサテン地が織り込まれた高級金華山で、
そのパターンはウィリアム4世スタイルにふさわしい、ヨーロッパ伝統の幾何学文様になります。

さて、最後の仕上げはダークカラーの天然蜜蝋ワックスで、
マホガニーの木肌を隅々まで磨き込みました。

元々の塗装のが良かったので、
見事な古艶が出て、とてもみずみずしく仕上がりました。

大切に扱われてきたことが伺われる、素晴らしいに恵まれ、
仕上がりも上々です。

自信をもってお勧めできる逸品です。

(Restorer/KB)

ウィリアムIV世アームチェア

Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)

もう、一目見てお気に入りになってしまったお椅子です!

また、そのコンディションからは考えられない位の年代に驚いてしまいました・・。
これが、200年近くも経とうとしている椅子だなんて!

南国の植物園を思わせるようなモチーフの彫刻はとても丁寧な仕事で、
十分ご満足いただけるいただけるものと思います。

アームのフォルムがまた美しく、蝶の触覚を思わせるようなきれいなラインで、
うっとりしてしまいました。

「座らなくていい!ただ眺めていたい!!」と思わせてくれるほどです。

こちらのお品物はHC0202ウィリアムⅣ世サイドチェアとセットで入荷してきたのですが、
2脚並んだ姿を見ての第一印象は
「花婿さんと花嫁さんみたい!!!」
とても華やかで晴々しい雰囲気でございます。

「夫婦茶碗」ならぬ、「夫婦椅子」とでも申しましょうか。
深い縁で結ばれているような、赤い糸さえ見えてきそうなその姿は、
椅子ながら何か物語を想像させてくれます。

たとえば、結ばれる事の無かった恋人同士が、
椅子にその姿を変えて結ばれ、寄り添う事が出来た・・。
なんてお話、どこかの国の昔話にあったような・・。
(嘘ですっ!!)

お椅子1脚の値段としては、決してお安いとは申し上げませんが
(でも、この素材&コンディションを考えればかなり格安にさせていただいております!)、
2脚揃えて、ご婚約やご結婚、金・銀婚式や、その他お祝い事の記念等にいかがでしょうか?

1脚だけでも絵になる美しさを持ったたたずまいですが、
セットで2脚並べていただくとその魅力、価値は2倍以上になると思います。
2脚揃えてのご使用をお薦めいたします!

座面は新しくお張替え済みですから、きれいな状態からお使いいただけます。

オフホワイトの生地は柔らかい光沢と質感。
模様はこちらの椅子の彫刻とリンクしているようで、とてもぴったりだと思います。
また、さらに品のある上質さを演出できたのではと自負しておりますが、いかがでしょう?

質、実、デザインともに三拍子そろったすばらしいお品と評価しております。
ぜひ次代へと引き継いでいっていただきたい19世紀の遺産です。

実用アンティークとして「本物」をお求めの方!
ぜひこの機会にご検討ください!

(Sales/AM)

★EXTRA PHOTO

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

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ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

↑さすが!の貴族仕様、炎が立ち上がるような“クロッチマホガニー”のベニヤリング(化粧張り)です。

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

ウィリアムIV世アームチェア

 

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ウィリアムIV世アームチェア

 

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ウィリアムIV世アームチェア

↑こちらのチェアはHC0202 ウィリアムIV世サイドチェアとの2脚ペアで入荷いたしました。

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品番:FB0018 価格(税込) 9,240 円

使用した生地はこちらです。

スペック表

※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。

商品基本情報
品名 ウィリアムIV世アームチェア
品番
HA0037
管理番号prc23-4_0131
販売価格(税込) 148,000 円 在庫数 0
サイズ 幅 640mm  奥行 580mm  高さ 925mm  座面高 510mm  座面奥行 465mm  座枠高 480mm  
サイズは幅640mm×奥行580mm×高さ925mm×座面高510mm、
座面奥行465mm×座枠高480mm、肘掛までの高さ690mmです。
送料ランク・重量  
商品分類 クラス
デザイン
ユース
ランク
カテゴリ 椅子/Chair  >  アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection  >  無銘の名作椅子
商品プロフィール
原産国 イギリス 年代1830年代
メーカー デザイナー
主要素材
主要素材の材質
主要素材の等級
商品の無垢率
カラー
塗装・仕上げステイン&シェラックニス仕上げ
その他素材
その他の素材のカラー
メンテナンス状況
コンディション 傷の程度
目立つ傷
交換・改造
実用性
商品プロフィール
原産国 イギリス 年代1830年代
メーカー デザイナー
主要素材ウォルナット
主要素材の材質化粧材
主要素材の等級S級
商品の無垢率90%以上
カラーダーク系
塗装・仕上げ
その他素材
その他の素材のカラー白系
メンテナンス状況フルメンテナンス
コンディション 傷の程度年代なり
目立つ傷年代なり
交換・改造少ない
実用性あり
商品評価
デニムの総合評価
商品評価
デニムの総合評価

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品番
HA0037
ウィリアムIV世アームチェア
品名

ウィリアムIV世アームチェア

販売価格(税込) 148,000 円
通常価格 148,000 円
   
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