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PA0070  4 オランダ 1850年代 Returning to Harbour / Oil Pinting

Lot15-14_0502
Returning to Harbour / Oil Pinting

サイズ 幅 1015mm  奥行 70mm  高さ 790mm  
※ 詳しいサイズは、こちら

アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。

Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から150年ほど前、19世紀半ばごろにオランダで描かれたとても古い風景画です。

緊迫感が漂うほどの、ダイナミックなシースケープ。
うねりの激しい湾内に、足早に帰港する漁船を描いた作品です。

こちらはイングランド南西部、サイレンセスターCirencesterのアンティーク絵画ディーラーより、
デニムが直接入手いたしました。

出所情報は不明ですが、直近ではイギリス人コレクターのプライベートコレクションだったそうです。
かなり大きめのサイズで描かれていますので、もともとは学校や商業施設などに飾られていたものだったのかもしれません。

ルネサンス調の細身のギルティングフレームも、ゴージャスでありながらも控えめな印象で、
公式な場でのインテリアとしてふさわしい雰囲気と思います。

その丸みのあるフレームデザインは、絵画の作風とも相性は良く、
作品を引き立てているようにさえも見えます。

作品につきましては、絵画ディーラーによれば19世紀後半のオランダ画家によるもの、ということです。

確かに18世紀からのオランダ絵画のスタイルが引き継がれているようにみえますし、
フレームの時代的な風合いから見ても100年以上は経過しているように思われますので、
ディーラー情報はほぼ間違いないでしょう。

ただ、作者についてはサインもなく不明。
しかしながら、誰が見てもマスタークラスの作品であることは明らかでしょう。

美術を学ぶ学生を指導できる立場にあった教授、あるいは経験を積み重ねた職業的なオイルぺインターなど、
習熟された技量を持って描かれた秀作であることは、デニムが自信をもって断言させていただきます。

大きく船腹を見せる被写体の大胆な構図、躍動感にあふれた大きくうねる海面の描写、
遠くても船員の緊迫した表情が手に取るようにわかる表現力、的確にそして緻密に描きこまれた美しい街並み・・。

誰がどう見ても、美術を志す人が、自身の持つ技術のすべてを注ぎ込んだ「血作」には間違いがありません。

ちなみに、この作品には、”Returning to Harbour”(帰港)というタイトルがつけられています。

あたかも作者が「早く戻れ!」と叫んでいるかのよう。
作者のヒューマニズムにあふれた作品と思います・・。

(Buyer/YM)

Returning to Harbour / Oil Pinting

Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)

コンディションにつきましては、150年前のアンティーク絵画としては
グッドコンディションと申し上げられるレベルにあると思います。

マウントは保護ガラスなどのない入荷時のオリジナルフレームで、背面の状態からみて、
おそらく制作当時からのオリジナルフレームと思われます。



ただ1世紀半以上が経過し、これだけの状態をキープできているのは、
後年、ある程度レストアを受けたことがあるのではないかと思われます。

実際、この絵画はキャンバスに描かれたものですが、キャンバスの骨組みとなる木枠については、
感覚的に見てちょっと新しいように思われます。
キャンバスは修復士により張りなおされた可能性もあります。

作品には作家のサインはありません。
フレームにもギャラリーのラベルや記述などは残っておりません。

ただし、作品が作家のオリジナル肉筆で、かなりの技量を持つぺインターの作品であることは明らかです。

作品はキャンバスに描かれたものですが、細かなひび割れが経年で全面に入っています。
これは油絵特有の現象ですが、絵の具の層が厚く、上層面と下層面の収縮差が起こりやすいと、
つまり表面側が内側より縮むとひび割れが起こるようです。

ただし、この絵の具のひび割れとキャンバスへの定着度合いとは無関係なので、
ひび割れから絵の具がぺりぺりとはがれてくるわけではありません。

したがって現状、絵の具の欠損などはありません。

このひびについては見方に個人差はありますが、こちらの作品については
デニムではアンティークの雰囲気レベルを逸脱するものではないと思います。

また、アンティーク・オイルペイントとしては色味の発色も良いと思います。
オイル表面の汚れも少ないので、全体的に鮮やかな状態で、年代相応の風合いと思います。

一般的なアンティーク絵画としては、標準的なレベルです。

現状のフレームコンディションも良好です。
天然木無垢製のフレームに、周囲は石膏によるモールドで飾りが成型され、ゴールドギルト(金彩)が施されております。
全体的には綺麗だと思います。

入荷時はフレームの彫刻に目立つ欠損がありましたが、きちんと修復させていただきました。



ラッカー塗料になりますが、金彩も色合わせさせていただいておりますので、
外観上はきれいに仕上がっていると思います。



現状、彫刻に目につく欠損などはありません。

気になるフレームとマウント部分の歪みもほぼないといって良い状態です。

背面も近年の金具でしっかりと組みつけられていますので、比較的しっかりとしています。

クリーニングは各所、慎重に行いました。
絵画への影響は全くありません。

描かれている絵画自体につきましては、基本的にデニムでは一切手を加えておりません。

絵のクオリティは非常に高く、骨董美術としては高く評価できるのではないでしょうか。
額のデザインも絵画をより一層、格調高く演出しています。

裏側にはフックがついていてしっかりしていましたので、そのまま再利用しチェーンを取り付けさせていただきました。

とても良い雰囲気のアンティーク絵画と思います。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!

(Restorer/YM)

Returning to Harbour / Oil Pinting

Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)

「薄っぺら」な複製画などとは次元の違う「格」の高さを感じるアンティークアートです。

これほどの技量を持つアーティストによる作品ですから、
風景画としての美術的評価も想像がつくというもの。

経験的にみて、こちらの作品は、作画をライフワークとするペインターによる創作で、
そのぺインターは一般に知られたアーティストだったことは間違いないところでしょう。

アーティストとしてのプライドを感じる繊細な描写、真摯で生真面目ささえ感じる表現力、
アースカラーの色遣いで印象付ける個性的なセンス・・。

専門家でなくとも、オランダ学派の中堅以上のクラスが描いた作品であることは想像に難くありません。
おそらくもともとはデニムの設定した価格の数倍くらいの価格で取引されてきたものと思います。

さてこちらの作品、とてもアクティブでダイナミック。

帰港を急ぐ緊迫感に満ち溢れたシーンですが・・でもどこか、見る人に不安感を感じさせるものではありません。
逆に安心感さえ感じさせられるとても良い絵と思います。

このシーンの後、船員たちは難破し行方不明になった、なんて想像される方はきっといませんよね。

むしろ、無事に船を停泊させ、船員たちは帰路に就いた、と思われる方がほとんどでしょう。
それはなぜでしょうか。

空が青いから?
・・それもあるでしょう。
こんなかわいらしい街並みの中で悲劇など起こるはずがない?
・・そういう印象もあるでしょう。

これはあくまで筆者の私感ですが、こちらの絵がごく日常の、
よくある風景として描かれているから、なのではないでしょうか。

「緊迫した状況だけど、この港ではこんなこと日常茶飯事さ。」
船の船員からはそんな声が聞こえてきそうです。

でもなぜそんな風に感じるのでしょう?

そもそもこの絵画は、たまたま訪れた旅先を描いたスケッチ?
いや、どちらかといえば、見慣れた地元の港を描いたもののように感じられます。

なぜって、これほど海が荒れているのに、絵画の上ではそれほど風が強いようには見えない。
ちょっと妙ですよね。
こんなに海が荒れているなら、相当の強風が吹き荒れているはず。

家の煙突から出る煙は横になびいてはいますが、それほど強風には見えないし、
鳥だって、上空の風が強すぎたら群れて飛ぶことなどできないはず。

海が荒れていながら風が弱い状態になるのは、普通、嵐が過ぎ去ったあとでしょう。
でもこの絵は帰港シーンですから、普通に考えればこれから嵐が本格的に直撃しそうだから急いで帰ってきた、なんて状況。
普通海が荒れるのは、強風で波が起こるせいですから、これから嵐が来るのに
まず風が吹き荒れていないのは何かちょっと変ですよね。

と言っても、絵ではマストから帆を下げているので強風が吹き荒れていることを暗示しています。
でもその一方、煙突の煙と鳥の飛び方には違和感が感じられて・・。

だから筆者には、よく見慣れた風景を、頭でそらんじて描いた、という印象を受けました。

でもその、ちょっと不自然な緩さや、その色鮮やかな描写が、
作者の人間性に触れられているようでなんだか見ていて心地よい。
むしろ、絵の緊迫感とは逆にほっと心が安らぐような印象です。
作者がヒューマニストらしい、心に感じる描写です。

非常に才能にあふれ、優秀なんだけれども、いつもどこかボタンを一つ掛け間違えている、
そんな野心のない、人間味あふれた作者の人物像が目をつむると浮かんできます。

いや、これほどの技量を持つオイルぺインターですから、そこそこは名を残した人物だったことでしょう。
いつか、その名を知る日が来ないとは言い切れません。

・・的を得たご案内かどうかは別にして、そんなとりとめのないことを考えさせられる、素敵なアンティーク絵画です。
後世へ長く、多くの方に感じていただきたい名画だと思います。

やや大きめなサイズですので、アンティークインテリアのメインのディスプレイにも、効果的と思います。

19世紀の素敵なシースケープを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。
本物を知るアンティークファンの方に、ぜひ。

(Sales/TJ)

★EXTRA PHOTO

Returning to Harbour / Oil Pinting

 

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スペック表

※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。

商品基本情報
品名 Returning to Harbour / Oil Pinting
品番
PA0070
管理番号Lot15-14_0502
販売価格(税込) 140,800 円 在庫数 0
サイズ 幅 1015mm  奥行 70mm  高さ 790mm  
※絵のサイズは幅900mm×高さ675mmです。
送料ランク・重量 佐川急便220 (50 kg)  送料目安:4,070円~7,480円  佐川急便による配送になります。
※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。  
商品分類 クラス
デザイン
ユース
ランク
カテゴリ 装飾品/Decor  >  絵画/写真/美術品
商品プロフィール
原産国 オランダ 年代1850年代
メーカー デザイナー
主要素材
主要素材の材質 
主要素材の等級
商品の無垢率 
カラー
塗装・仕上げクリーニング仕上げ
その他素材
その他の素材のカラー
メンテナンス状況
コンディション 傷の程度
目立つ傷
交換・改造
実用性
商品プロフィール
原産国 オランダ 年代1850年代
メーカー デザイナー
主要素材
主要素材の材質
主要素材の等級1級
商品の無垢率
カラー彩色系
塗装・仕上げ
その他素材その他
その他の素材のカラー金系
メンテナンス状況一部メンテナンス
コンディション 傷の程度年代なり
目立つ傷あり
交換・改造年代なり
実用性あり
商品評価
デニムの総合評価
商品評価
デニムの総合評価

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装飾品/Decor  >  絵画/写真/美術品

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品番
PA0070
Returning to Harbour / Oil Pinting
品名

Returning to Harbour / Oil Pinting

販売価格(税込) 140,800 円
通常価格 134,400 円
   
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