PA0095 フランス 1880年代 Woman in Interior / Oil Painting
サイズ |
幅 425mm 奥行 45mm 高さ 505mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から100年以上前の19世紀末ごろ、おそらくフランスで描かれたと思われる古い風俗画です。
・・まだ電気が一般家庭に通っていなかった19世紀末。
薄暗いキッチンの中、明り取りの窓のそばで料理の下ごしらえにいそしむ女性。
当時のごく日常的な生活風景です。
こちらの作品は、ロンドン近郊、フラックウェル・ヒースFlackwell Heathのアンティーク絵画ディーラーより
デニムが直接入手いたしました。
こちらのディーラーはアンティークアートを専門に扱う老舗画廊で、
高価な価値ある作品のクオリティには定評があり、安心して信頼いただける入手元と思います。
そのディーラー情報では、前所有者の方はフランス・パリに住むフランス人コレクターだったとのこと。
いかにもアンティークアートの収集家が好みそうな雰囲気の作品。
きっとヨーロッパのアンティーク家具にふさわしいインテリアとして入手されたのでしょうね。
確かに、こちらの作品・・それほど大きくはない風俗画ですが、
シャビーに経年変化した厚みのある天然木無垢のギルトウッドフレームに、
年季が一段と味の深さを見せるキャンバスパネル、という「薄っぺら」な複製画などとは次元の違う
「格」の高さを感じるアンティークアートです。
フレームの内側に入る布張りの内枠は、いかにもアンティークアートらしさを演出していて、
人肌ほどに温かく、作品を引き立てているように見えます。
慎重になりがちなアンティーク絵画の購入ですが、こちらの絵画に関しては、
重々しい「本物」のオーラが購入に一切の躊躇をさせませんでした。
作品につきましては、前オーナーによれば19世紀のフランス画家によるもの、ということで入手されたようですが、
アンティーク絵画ディーラーのプロの目によれば、フランス19世紀末、
1880年ごろのフランス印象派によるものではないかと指摘しています。
こちらの作品は、19世紀のオランダ人風俗画家、
バーナード・ヨハネス・ブロマースBernardus Johannes Blommers (1845-1914)の影響を感じるとのこと。
確かに、家庭内にいる女性の表現がバーナード・ヨハネス的ではありますが、専門的には・・ちょっと判断はしかねます。
作品の左下には、判別が難しいのですが、作者のサインが入っていて、
その「赤字」で書かれるサインはフランスの美術学派による特徴的なもの、という指摘には合点がいきます。
ディーラーの考察は、専門家による俯瞰的な推論と思いますので、大きく外れていることはないでしょう。
ちなみにバーナード・ヨハネスは印象派というわけではなく、風俗画のスペシャリストとして有名な画家で、
基本的には、事実をありのままに描写する写実主義的な画風として分類されるアーティストと思います。
ただ、作品の題材的には確かにそうなのかもしれませんが、こちらの作品は画風的には初期の印象(ロマン主義)派画家、
巨匠ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーJoseph Mallord William Turner(1775-1851)の影響を
強く受けているように感じられます。
印象派画家は当時の実生活の風景を描き、多くは戸外でも作品を描いたそうです。
それまでの古典的な画家たちは、静物画や肖像画はもちろん、風景画でさえもアトリエで描かれていた、
ということですから、大きな転換です。
具体的には、印象派は瞬間的な日の光だけでなく、それが変化していく様子までも作品に取り入れています。
さらに従来のように滑らかさや陰影にこだわらず、混色と原色の絵の具による短い断続的なストロークを並べて、
あざやかな色彩をそれが振動しているかのように変化させました。
確かにこの、”Woman in Interior”(室内の女性)と名付けられたこの作品、
とてもリアルな19世紀の空気感を感じますが、それは光の絶妙な表現によるものでしょう。
デニムでは高く評価しておりますが、アンティークアートの上級者様にも、
ぜひこちらの作品について評価をしていただきたいものです・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらの作品の作者は不詳。
ただし画内左下に赤い色でサインが見えます。
不明瞭ですが、”G .Lua.”とあるように見えます。
これほど素敵な、当時もののオールドパイン無垢と思われる額装に収められた風俗画ですから、
アーティストとしての評価は想像がつくというもの。
経験的にみて、こちらの作品は、作画をライフワークとするペインターが公的な評価を得て、
しかるべきルートで販売されてきたものであることは間違いないでしょう。
ある程度、当時はその分野で知られたアーティストだったことと思います。
アーティストとしてのプライドを感じる繊細な描写、真摯で生真面目ささえ感じる表現力、
アースカラーの色遣いで光の陰影を印象付ける個性的なセンス・・。
専門家でなくとも、フランス印象派の中堅クラスが描いた作品であることは想像に難くありません。
おそらくデニムの設定した価格の数倍くらいの価格で取引されてきたものと思います。
英国ディーラーによれば、同時代を生きたオランダ人風俗画家、
バーナード・ヨハネス・ブロマースBernardus Johannes Blommers (1845-1914)の画風に近いのでは、ということ。
Bernardus Johannes Blommers (1845-1914)
’Motherly love’
バーナード・ヨハネスは欧米で非常に人気のある作家。
必然と言えますがその作品はあまりにも高額です。
その点で考えれば、こちらの作品はお値打ちと言えるのかもしれません。
確かに女性の日常を描いた題材や、光を印象付けるテクニックには通じるところがあるようにも思いますが、
果たして真実は・・。
それはともかく、ジェニン・アンティーク(真の骨董)のオリジナル(肉筆)油絵であることは間違いありません。
こちらは支持体がキャンバスに描かれています。
フレームの素材は、内枠に生地張りが施された、天然木無垢のギルティングフレーム。
1世紀もの間、一切の歪みを起さない逸材です。
おそらく製作された19世紀の当時ものと思われます
コンディションですが、この額には絵を覆うようなガラスは付いていませんでした。
しかし、1世紀以上前の作品ながら、絵画自体の劣化は若干の絵の具のヒビ程度で、
保存状態としては年代を考えればかなり良い方だと思います。
艶がある現状を考えると、おそらく過去に何度か、絵画はニスなどでレストアされているものと思います。
基本的にデニムでは描かれている絵画自体には手を加えておりません。
現状はほぼ入荷時オリジナルの状態です。
主観的には、全体として時代を考えればエクセレント程度のコンディションで、
かなり綺麗なレベルと思います。
額についてですが、長く大切にされてきたのが良く分かるコンディションだと思います。
少しかすれたギルティングの風合いも、アンティークの時代感というよりも、
愛されてきた証しといえるような風合いです。
基本的に構造的にもフレームは状態良好で、接合部もしっかりとしておりました。
でも、がたつきやぐらつきがあったとしても、その点は家具工房のデニムならお手の物です。
あとは小傷などを少々タッチアップ補修させていただきつつ、
おおむね、オリジナルの雰囲気を変えないように現状を優先させて仕上げました。
メンテナンスオイルによる保湿&クリーニングを行い、
真鍮粉のギルティングで補色、アンティークらしさは残しつつフィニッシュしています。
真鍮粉は基本的に金属なので、時代とともに変わる風合いをお楽しみいただけるのではないかと思います。
お届け時にはワックスでシットリと仕上げ、よりさっぱりと小ぎれいにいたします。
背面にはオリジナルのフックをそのまま残し、新品ロープをつけております。
強度は十分です。
それなりにきれいな状態でしたので、背面はクラフト張りはしておりません。
以上、高級骨董として、隅々までしっかりと手を尽くしました。
全体的には絵もフレームもアンティークらしい雰囲気を備えつつ、特別なご留意点もなく、
グッドコンディションといえるものと思います。
絵のクオリティも高く、骨董としてはかなり高く評価できるのではないでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ヨーロッパではこうした室内で働く女性を描いた絵画が、フェルメール以降、
ひとつのジャンルとなったのではないかと思います。
フェルメールとはもちろん、17世紀オランダ絵画の黄金期の画家、
ヨハネス・フェルメールJohannes Vermeer(1632-1675)のこと。
フェルメールは言わずと知れたバロック絵画の代表格の一人。
生前より評価の高い画家でしたが、19世紀のフランスにおいて再び脚光を浴びています。
それまでのフランス画壇においては、絵画は理想的に描くもの、非日常的なものという考えが支配的でしたが、
それらの考えに反旗を翻し、民衆の日常生活を理想化せずに描いたのが
ギュスターヴ・クールベGustave Courbet(1819-1877) やジャン=フランソワ・ミレーJean-François Millet(1814-1875)。
彼らの写実主義を基本とした17世紀オランダ絵画スタイルが人気を獲得し、
この新しい絵画の潮流が後の印象派誕生へつながることとなりました。
このような時代背景の中で描き上げられたのが、こちらの作品。
まさにリアルタイムなフランス印象派の画風と言って良いのではないかと思います。
作者は不明ですが、現地ディーラーによる時代考証は正しいのではないかと思います。
デニムの経験値的な感覚でも、やはり100年は超えた19世紀のキャンバスの風合いを感じます。
作品の背景の室内の様子も時代考証の参考になります。
19世紀の台所に特徴的なキッチン・ストーブがキッチンの中央に鎮座し、水道はすでに通っている。
照明具はまだついていないので、明り取りの窓の近くで家事を行う。
チェアも19世紀のオールドフレンチカントリースタイル・・。
まさに、目の前のごく日常の風景を描いたリアルな初期印象派の作品と思います。
この日、この時間、この風景を、キャンバスに描き留めておきたい、という
作者の真っ直ぐな思いが画面にみなぎっています。
家事をしている女性は作者の奥様でしょうか、
まだ年のころは20代くらい?、若い女性の感じがします。
とすれば、普通に考えれば、夫である作者も20~30代?
そう考えると、若い夫婦が暮らす都会のアパートメントの日常風景を描いた風景画のようにも見えてきます。
であるならば、きっと彼らはおしゃれなパリジェンヌだったことでしょう。(笑)
貧農の日常を題材にしたミレーの”落穂拾いDes glaneuses”とは、同じ印象派でも題材が対極にあるような作品ですね。
作者は中流階級の一般市民で、生活には特に困っているわけでもなかった。
しかしながら、プロのアーティストであった、という前提で考えれば、ある程度成功した職業画家だった。
そんな作者の状況が想像されます。
う~ん、何もかもつじつまが合っているように思われますが、果たして・・。
と、まあ、そんなとりとめのないことを考えさせられますが、
率直に言って、本当に素敵なアンティーク絵画です。
後世へ長く、多くの方に感じていただきたい名画と思います。
比較的小振りなサイズで、インテリアのディスプレイにも、アレンジはしやすいのではないでしょうか。
19世紀の素敵なライフスタイルを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。
本物を知るアンティークファンの方に、ぜひ。
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | Woman in Interior / Oil Painting | |||
品番 |
PA0095
|
管理番号 | Lot15-21_0620 | |
販売価格(税込) | 107,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 425mm 奥行 45mm 高さ 505mm ※絵のサイズは幅320mm×高さ395mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック160 (25 kg) 送料目安:2,010円~2,490円
(沖縄 2,660円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | 彩色系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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