HC0319
イギリス
1840年代 ウィリアム4世スタイル ローズウッドチェア
サイズ |
幅 470mm 奥行 520mm 高さ 860mm 座面高 500mm 座面奥行 425mm 座枠高 450mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
待望のアンティークチェアが入荷しました!
今から何と!170年以上前、19世紀前半、イギリス・アーリーヴィクトリア期に製作された
高級サロン(客間)チェアです。
※こちらのチェアは2脚ペアで入荷いたしました。
何と愛らしい・・。
リージェンシースタイルの流れを組む、
“ウィリアム4世WilliamⅣ”時代の芸術品です。
背もたれのトップには、ぱあっと、華やかなリーフのオーナメントを持ち、
座る人のお顔の周囲を優雅に彩るこのチェアは、
椅子が単に「椅子としての美しさ」を求めているだけではなく、
「座る人が美しく見えること」をも重要な使命としていることがわかります。
つまり、階級社会だったイギリスで、貴族が座るにふさわしい椅子か否か、
ということが重要だった時代に作られた椅子、ということですね。
インテリアとか、プロダクトデザインとか、
そんな現代的な概念が生まれる、はるか昔のことです。
ところで、あまり出てこない時代のチェアですので簡単に解説させていただきますが、
ウィリアム4世は1830年から1837年のわずか7年間君臨した、
イギリス・ハノーヴァー朝第5代君主になります。
ちなみに第6代君主は、かの“クイーン・ヴィクトリアQueen Victoria”で、
ヴィクトリア女王(1837~1901)はウィリアム4世の姪にあたります。
ヴィクトリアン様式の家具は頻繁に当サイトでご紹介させていただいておりますので、
もう、ご存知ですよね。
また、前の時代の第4代君主は“ジョージ4世George Ⅳ”(1820~1830)で、彼は皇太子時代から
“リージェント(摂政)”として政務を担当していたことで、彼の時代は“リージェンシー”と呼ばれています。
その時代のデザイン、リージェンシースタイルの家具も後年のリプロダクション(復刻家具)として、
ヴィクトリアンの家具同様、比較的多く見られますよね。
そんなヴィクトリアンとリージェンシーの時代に挟まれた、短命な時代ですので、短期間が故、
デザイン様式としては産出された家具も少数で、家具史的には地味な印象になってしまっておりますが、
それでも、英国家具の歴史上では(文献上ですけど)、重要な時代だったようです。
すなわち、そのひとつには、ウィリアム4世の時代は前近代的な(手工業としての)家具産業が
その規模、技術力ともにピークを迎えていた時代であったこと、があげられています。
英国家具の「黄金期」と言えば、あのトーマス・チッペンデールたちが活躍した、
“ジョージ3世George Ⅲ”(1760~1820)の時代を指しますが、それは言ってみれば「発展期」。
職人の技術水準が向上し、産業として「成熟期」に入ったのはウィリアム4世の時代だったようです。
何でも、熟練した家具職人が何と数千人規模!で存在していたとのことで、
家具産業が当時、最先端の“基幹”産業だったことが想像されます。
またウィリアム4世の時代の家具が重要である2つ目の理由として、
その時代に作られた家具が「最後の古典主義」様式の家具、と言われていることです。
次のヴィクトリアンの時代には、後に家具の大量生産が始まり、
家具は一部で近代的な「工業製品」に成り下がってしまいました。
ヴィクトリアンの家具デザイン自体も、過去の様式を折衷した、
独自性の低いものであったことも挙げられています。
(決してレベルが低いと言っているわけではございません。念のため。)
つまり、先に述べたような、椅子が「権威」をあらわしていたり、と
家具がまだ庶民には手の届かない、富裕層の贅沢品だったのは
このウィリアム4世の時代が最後だったのです。
もちろん、デザイン性だけではなく、今では入手できないような銘木が使われていたり、
高い技術を持った「匠」でなければ製作できないような造形を伴っていたり、と
本当の意味での「前時代的な家具」も、この時代以前のものにほぼ集約されています。
従って、年式に偽りさえなければ、ウィリアム4世時代以前のアンティーク家具は、
全て歴史的な骨董品、あるいは「過去の文化遺産」と断言しても過言ではありません。
話がちょっと横道にそれてしまいましたが、・・このチェアのデザインは、いわゆる“リージェンシー”(摂政)スタイル、
それも“オールドフレンチ”と呼ばれる、フランス“ルイ14世”様式の流れを組む正統なもので
伝統家具としての血統、製作者の主張、マニュファクチャーの水準、素材の等級・・、等
その全てが最高位に位置づけられるものです。
そして、2世紀近くもの間、大切に受け継がれてきた椅子です。
さらにそのマテリアルは、家具の宝石・ブラジリアンローズ!
固く狂いが少ないことで、バイオリンなどの楽器に使われる素材を、何とも贅沢に無垢で使用しています。
これ以上の贅沢ってありますか?
さてさて、このヘリテイジ(遺産)を次の世代へと引き継いでいっていただけるのは
この日本のどなたでしょうか・・?
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
2脚ともコンディション良好の入荷です。
入荷時、脚元にグラつきはほとんど無く、装飾についても、概ね良好でした。
かなり古い椅子の割に、フレームは大きな損傷は無いようでした。
リペアをされた形跡もありません。
ただ、年代なりの使用感はもちろんあります。
しかしながら、年代劣化については補修をかけ、皆様に気持ち良くお使いいただけるように仕上げます。
彫刻にも目立ったクラックなどはありませんでした。
当時のクラフトマンの技術そのままに残されております。
致命的な破損はもちろんございません。
この年代でこのコンディションは一つの奇跡、といっても良いレベルかもしれません。
小さな傷はもちろん年代なりに存在しますが、「味」として表情の一つになっています。
時代を経た素材もよく風合いが増していて貫禄を醸し出しています。
気になるような大きな外観上のダメージもなく、
これからも永くご愛用いただけると思います。
ガタつきぐらつき部分は修正済みです。
ご安心ください。
座面は少々掠れた部分がありましたので交換とさせていただきました。
新しく張り替えた座面はFB0044「サンゲツ UP6444」をセレクトしています。
高級感ある西欧伝統の植物柄の金華山が、「本物」のウィリアムⅣ世のチェアを、
より一層「本物」らしく演出しています。
内部は思ったよりもしっかりしていましたので、劣化した詰め物のみ部分的に交換いたしました。
触感を感じるクッションの上層には現代のウレタンマットを2層で使用し、
アンティークらしからぬ座り心地を実現いたしました。
仕上げのワックスには英国直輸入の天然蜜蝋ワックスを使用しております。
丹念に磨き上げさせていただきました。
自信をもってお勧めできる、エクセレントクラスのアンティークチェアです。
(Restorer/MS)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
流れるような躍動感あふれる独特のフォルム・・。
100年経っても全く色あせることのない、
それどころか、ますます評価の高まっていきそうな、すばらしいプロポーションです。
彫刻だけでなく、何とも言えないローズウッドの縞杢の美しさ・・。
もはや見ることのできない貴重な「地球遺産」がここにあります。
ヘリテイジ級のこのチェアを前にして、しばし時を忘れて見つめてしまいました。
年代を確認してまたびっくり!1840年代です。
ゆうに160年以上は時を経てきているにもかかわらず、この艶!!
瑞々しいという表現すらできるほどです。
さすが木の宝石、ブラジリアン・ローズウッド・・。
本当に、歴代のオーナー様がきちんと手入れをされ、大切に扱われてきたことが伺われます。
座面はクッションからお張替え済みです。
伝統柄ながらちょっとポップな色遣いは21世紀品質。
織り柄はこちらのチェアの彫刻とリンクしているようで、とてもぴったりだと思います。
100年以上前の貴重な“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)で、このプライス。
きっとその価格以上の価値をお感じいただけるものと思っております。
きっと何年、いや何十年後かには、ご満足いただける評価を受けるべき、
19世紀の「生活文化遺産」です。
ぜひ次の世代へ引き継いでいってください!
(Sales/YM)
※こちらのチェアは合計2脚ぺあで入荷しました。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ウィリアム4世スタイル ローズウッドチェア | |||
品番 |
HC0319
|
管理番号 | LC6-10_0108 | |
販売価格(税込) | 46,200 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 470mm 奥行 520mm 高さ 860mm 座面高 500mm 座面奥行 425mm 座枠高 450mm ※「座面高」は床からクッションの頂点までの高さを計測しています。 実際に座られた際の座面高は「座枠高」もご参照いただき、座面高~座枠高の範囲内とお考えください。 | |||
送料ランク・重量 |
B/2ランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送:同ランクの椅子をもう1つ同梱できます。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> サロンチェア/ホールチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | エルム | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 黄系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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