CH0182
イギリス
1690年代 スーパーアンティーク 17世紀バイブルボックス / サイドキャビネット
サイズ |
幅 705mm 奥行 390mm 高さ 815mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
お写真でこの重々しさ・・お伝えできるでしょうか?
デニム最古級のアンティーク家具になります。
英国アンティークディーラーの情報によれば、
17世紀末、およそ1690年頃、バイブルボックス(聖書を収納する櫃)としてつくられたものということ。
後年、19世紀にスタンド(脚)部分が後付けされ、近年ではサイドキャビネットとして使用されていたものだそうです。
う~ん、でも、本当のところはちょっと違うかもしれません・・。
年代は・・感覚的ですが、おそらく17世紀後半のものとして間違いないと思います。
今から3世紀以上前、日本では江戸時代初期のころです。
まず時代のわかる目安として、トップの天板の一枚板ですが、その繊維質がカチカチに変化しています。
今まで古いアンティークを見た限りでは、いずれもそれは共通項で、
まさに、300年以上経過したオークの自然変化です。
それとヒンジ、そしてロック。
製作当時のオリジナルかどうかは確認するすべはありませんが、この金具自体は、
ゴシックからバロックの頃のオリジナルデザインです。
ハンドメイド製の鉄釘も、一部残っていますが、それはアーリージョージアン(1714-1760)以前のもの。
この点でも時代考証は合っています。
何よりもデニムが着目したのは、接合部に釘止めが使われている点。
このように彫刻や良材が使われた上等な家具では、現代でもそうですが、
1620年代に開発されたダブテイル(蟻組み)と呼ばれる、釘を使わない木組みの接合方法(継ぎ手)が一般に使われています。
2つの部材に凹と凸をつくり、それをかみ合わせることによって、前板と側板を直角に継ぎ合わせる工法です。
ということは、このボックス、1620年代以前のもの?
・・確かにその可能性はあります。
デザインも1690年ごろですと、カロリアン~ダッチという、ウォルナットが主流の“バロック”系が流行していた時代。
でもこちらのデザインはひと時代前の、ゴシックの影響を強く残した
チューダー(1485-1558)からエリザベサン(1558-1603)のもの。
が、当時は地域間の情報の伝達が非常に遅く、地方では(特に北部)では18世紀初期のころまで、
「釘打ち&ゴシックデザイン」が残っていた、ということですから、
17世紀後半のもの、という情報はかなり確度の高い情報と思います。
ただし、バイブルボックス、というのは後年そのように使われていた、ということではないかと思います。
一般的にアンティークの資料では、このような収納庫は “スウォードボックス”と呼ばれる、
当時、戦争の武器を収納していた木箱を指しています。
たしかにバイブルボックスに、これほどのゴツい鍵は必要ないでしょうし、ね。
こうしたスウォードボックスは後年、いろいろな目的に合わせて改装され、
現存している個体もわずかながら存在します。
おそらく、このバイブルボックスも、短剣などを収納していたスウォードボックスに
スタンドを追加して、後年別の目的に改装されたものと推測しています。
ちなみにスウォードボックスは、一般的にはスコットランドのお城から出たものが多いということです。
またアンティークのコレクターズアイテムの一つにもなっていて、
価格は平均2250ポンド!※現在1ポンド145円前後 もの値が付けられています。
もしかすると、このバイブルボックス、かなり掘り出し物?かもしれません。
それにしても、日本で言うとまだ徳川家康の生きていた「戦国時代」にも近い時代のものですから、
普通に考えれば、歴史資料館に飾られていてもおかしくないシロモノ。
それが「実用アンティーク」として普通にマーケットで売られているわけですから、
イギリス人の懐って、よほど深い?
いや、というよりも、たまたま紛れ込んでしまっただけかもしれません。
つまり、相当な「お宝」ってこと。
古ければ古いほど興味のわく方、または武器マニアの方、
これを見逃す手はありませんよ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
なんと1690年ごろに製造された、今から3世紀以上前のバイブルボックスと専用のスタンド(脚)です。
コンディションは・・説明が難しいアンティークですが、味わいはエクセレントレベルの逸品でございます。
すべての部位はオークの無垢で、いずれも破損なく、素晴らしい古艶を発散しています。
3世紀前のスーパーアンティークとしてはパーフェクトコンディション!と言い換えても過言ではありません。
しかも一応、実用的にお使いいただけます。
ただし、傷、しみ、汚れ、割れ補修あとなど、300年の歴史感はふんだんにあります。
合わせてご理解ください。
さて、入荷時より年代の重みを感じさせる雰囲気をかもしだしていました。
その雰囲気を損なわずに仕上げるために、あえてきれいにする補修は手控え、自然に仕上げることにしました。
素材構成は、上部のボックスは6枚のパネル全てがオーク1枚無垢板の構成です。
この質感を出来るだけそのままお伝えするために、ステイン塗装もニス引きもしておりません。
水ぶきのクリーニングの後、アンティークワックスで丁寧に磨き込みのみ、行いました。
輪染みなども消すことなく、そのまま残しています。
ワックスは天然のビーズ(蜜蝋)ワックスを使用しました。
300年前のオーク材独特の雰囲気を、そのままお楽しみいただけます。
これが正真正銘、「オークの時代」と呼ばれる、リアルなオーク材の、
原始的な“パテナ”(古艶)とオーク独特の虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目です。)なのです。
ただしクリーニングだけは徹底して行いましたので、
見た目の割に、結構クリーンです。ご安心を。
もちろん基本のメンテナンスはすべて行っております。
蓋の閉じ具合も、エクセレント!です。
40センチ位ある幅の無垢の1枚板で、300年間の反り幅は1cm単位です。
※天板の反りではなく前板がまっすぐでないだけかもしれません。
この驚くべき精度に、「オークの時代」の材料の良質さが感じられます。
留め金具も、味わいのある17世紀オリジナルデザインです。
錬鉄ですので金具の強度は高く、今でも現役で機能している状態です。
ただし、これだけの重量のある無垢板天蓋を2本のヒンジだけで留めていますから、
木部との接合強度は弱くなっています。
釘止めだけではちょっと危なっかしいためか、
もともと内側のビスは後年のマイナススクリュービスに交換されていました。
外側はアンティークとしての「見た目」がありますので、アンティーク鉄釘を何とかオリジナル同様に使用しています。
内側のスクリューが利いているので使用には問題ないと思います。
※でも、下記エキストラ写真のように、天蓋を、ポンと投げ出すような開け方はしないでくださいね。
鍵もおそらく交換した形跡がないので、17世紀のオリジナル品と思われます。
ただ、上部にロックのヒンジがあったはずですが、今では欠損しています。
ですので、ロックとしては機能しておりません。
こちらのロックは、ヒンジもそうですが、新品に交換して・・といった性格のアンティークではありませんので、
この使用できないオリジナルロックは装飾品としてご理解ください。
時間の流れが感じられ、味わい深い雰囲気があります。
脚のスタンドは、このバイブルボックスをのせる台として19世紀ごろに製作された、というイギリスからの情報です。
ボビンリングのヴィクトリアンデザインで、確かに100年以上経っているアンティークに思われます。
ただし、300年前のオークと100年前のオークとではさすがにちょっと質感に違いがあります。
それでも不自然な感じではありません。
このスタンドも、ボックス同様、蜜蝋ワックスのみで仕上げをしています。
この箱の歴史が醸し出す味わいに共感していただける方、
ぜひともかわいがっていただければ幸いです。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/TE)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
何と!今から320年以上前!!に製作されたアンティークが入荷しました。
元々は聖書を入れていたものかと思いますが、
サイズ的に色々な用途に使えそうですね!
ぜひ、観賞用ではなく、実際に使っていただきたく思っております。
確かに相当、年季は入っておりますが、
あえてクオリティ、コンディション共に、パーフェクト!と申し上げます。
ぜひ21世紀の子供たちへ引き継いで行っていただきたく思っております。
お早めにご検討ください!!
(Sales/TJ)
↑輪染みや色むら多数・・でも、不思議にきれいですよ。
↑ワックスだけでこの艶・・。↓
↑3世紀以上経過して、歪みはわずかにこの程度。驚くべき精度だと思います。↓
↑ワックスだけでこの艶・・。
↑ワックスだけでこの艶・・。
↑もしかすると天板が反っているのではなく前板がまっすぐでないだけ?
↑オリジナルヒンジに鉄釘留め。↓
↑しみも消していません。↓
↑このような開け方はしないでくださいね。(天板が重いので、ビスが飛ぶ可能性があります。)
天蓋の開け閉め時は手を添えましょう。↓
↑汚れているようですが・・結構きれいですよ。
↑時代考証のポイント、ダブテイル(蟻組み)が使われていない点。
釘打ちによる接合は17世紀以前の家具の可能性大です。↓
↑時代考証のポイント、ダブテイル(蟻組み)が使われていない点。
釘打ちによる接合は17世紀以前の家具の可能性大です。↓
↑ボックスは取り外しできます。
(スタンドに滑り止めの溝が切ってあるので外れて落ちたりはしません)↓
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパーアンティーク 17世紀バイブルボックス / サイドキャビネット | |||
品番 |
CH0182
|
管理番号 | LC14-7_0323 | |
販売価格(税込) | 118,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 705mm 奥行 390mm 高さ 815mm ※内寸は幅645mm×奥行345mm×高さ185mm | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
家具/Furniture
> ワードローブ/チェスト/ミラーチェスト
家具/Furniture > サイドボード/カップボード/ドレッサー |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1690年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1690年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 多い | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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