OT0318
イギリス
1880年代 ヴィクトリアン 3フォールディング スクリーン
サイズ |
幅 1680mm 奥行 40mm 高さ 1705mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から130年ほど前、19世紀末のレイト・ヴィクトリアンに製作された、
3パネル・フォールディングスクリーンです。
ウッドフレームのパネル全面に、当時のスクラップを余すところなく張り込んだ、
大変珍しいアンティークになります。
フォールディングスクリーンといえば、英国アンティークのコレクティング・ファニチャーを代表するアイテム。
かつてデニムに入荷したスクリーンも、明らかに昔の上流階級が使っていたものを
後の富裕層がコレクションとして所有していたものであろうと、
容易に推測できる高価なお品でした。
でも・・このスクリーンって?
イギリス現地からは、富裕層がコレクションしていたヴィクトリアンの時代のスクラップ・スクリーン、
という情報くらいしか得られておりません。
確かに深く考えなければ、ああ、そういうものか、とスルーしてしまう程度のことかもしれませんが、
”デニム” が他のアンティークショップと違うところは、「?」を徹底的に追及してしまう点。
どうも、最初っから気になっていた「?」があったんですよね。
片面(黒地ベースの方)は、スクラップスクリーンといわれて納得できます。
何かの絵本や雑誌から切り取った人物や動物などをコレクションしていったのでしょう。
でも、もう一方の面は・・これ、本当にスクラップ?
う~ん、確かにところどころ切り抜きが貼られていますが、
よくよく見てみると、ベースはどうもパネル全面に貼られている一枚の大きな絵のように見えます。
一枚の大きな絵?
19世紀にこんな大きなカラー印刷物が可能だった?
いや、オフセット印刷やカラープリントが普及したのは20世紀に入ってからのことですから、そんなはずはない。
とすると、リトグラフか何か?
紙に何かコーティングのような表面加工がされているようで、多少の撥水性がありそうですので、
一般的なイメージのリトグラフとはちょっと違うような・・。
でも、手書きのようには思えないし。
そう、最初に感じた疑問というのは、「このパネルのためにあつらえた大きな絵は、一体何?」、ということでした。
絵の内容を見てみると、ファッションや家具のデザインからして、17世紀のジャコビアンのころ、
すなわち、イギリス史的に言うと、ピューリタン革命のころではないかと思います。
いかにも、ヴィクトリアンの時代に流行していたような絵。
こちら側の面は間違いなく、19世紀オリジナルのパネルのように思われます。
木部は、ヴィクトリアンの時代にしては飾り気のないストレートなウッドフレーム。
でも、素材はサテンウッドという高級材。
サテンウッドは18世紀のイギリスでローズウッドとともに人気のあった素材で、
西インド諸島からの輸入材です。
構造的にみて、家具屋が作ったパネルにしてはシンプルすきるけれども、
素材のセレクトは家具屋の目利き。
以上の要素をまとめてみると、結論から言って、このスクリーンとは・・。
もともと何かの物語のリトグラフを、3面のパネル全面に貼り込んでいたものではないかと思います。
もちろん、パネルに貼られた絵は、パッチワークなどのない大きな1枚の絵。
現在、黒地ベースの側にも、もともとは大きな絵が貼られていたのかもしれません。
そして、製作者はその絵を制作した側が、きっと主体。
家具工房が製作したのなら、もっとフレームの造形に手を入れたはずでしょう。
つまり、絵の制作者が家具工房に製作を依頼したもの、と推測しています。
そして、リトグラフだとすれば、少量ながらいくつか同じものを製作していたはず。
どこかにもしかすると同じスクリーンが存在しているかもしれません。
一方、木の素材があまり使われない高級材である点からして、富裕層向けか、学校などの公共施設向けの商品か。
またパネルについては、長く使われているうちに、汚してしまったものか、自然劣化したか、などの理由で、
パッチワークをする必要があったのかもでしょう。
それが1つ2つと増えていき・・。
反対面の黒ベースの方は、前の所有者が片面のパッチワークを参考にあとからつけたもののように思えます。
絵の人物のファッションを見ると、20世紀に入ったころの絵が多いようですね。
お気に入りの絵を1つ、2つ、と、それこそ文字通りスクラップして行ったのが現在の姿だと思います。
だから何?、というわけではありませんが、
素性を明らかにするのがアンティークショップの性(さが)。
まあ、話半分くらいに読み流しておいてください。
ちなみに、もともとスクリーンとは、
暖炉の火の粉やすきま風をさえぎったりするために生まれた機能家具ですが、
時代が進むにつれてその機能的な価値は徐々に低下し、
お部屋の空間を魅力的に飾るためのインテリアとして、
そのデザイン性だけがどんどん特化して行くようになりました。
そしてヴィクトリアンの末期にはファイヤースペース(居間)において、
メインのインテリア・アイテムとしてその流行はピークを迎えることとなり、
第一次大戦まではそんな貴族趣味の傾向が続いていたようでした。
で、コレクションしていた当時の富裕層の人たちの関心は、もっぱらそのパネルデザインの豪華さ。
もともと日本や東洋の「屏風」などの影響もあったのでしょう、いわゆる「金屏風」のようなシノワズリー風の絵画や
刺繍のシルクパネル、漆の絵画や“パピエ・マーシュ”と呼ばれる塗装技術など、様々な技法や素材を駆使して、
スクリーンはあたかも美術品であるかのごとく、変貌を遂げていきました。
・・という、そんな時代背景の中、このスクリーンは前オーナーの手によって、
どんどん装飾的にパッチワークされていったのだと思います。
パッチワークも一つの芸術。
なかなかのアーティスティックな出来栄えだと思いませんか?
子供の絵が多いのは、前オーナーのことを詮索する一つの手掛かり。
きっと、小学校の校長室に置かれていたものだったとか・・。
(きりがないですね。長文失礼しました。)
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ヨーロッパでコレクションアイテムとして人気のアンティークスクリーン。
豪華なアイテムが数多く居並ぶ中、こちらはちょっと一風変わったシャビーなコレクターズアイテム。
長くその場所のインテリアとして愛されてきたのでしょう、
ちょこちょこと各所に使用感を感じる状態でした。
素材はウッドフレームが無垢のサテンウッド。
パネルは布製と思われるキャンバス地になっていて、その上に片面は大きな一枚の絵が貼られ、
もう片面には黒い紙が貼られていて、どちらの面にも切り絵が全面にパッチワークされています。
前所有者のパッチワークと思われますが、なかなかのデザインセンス。
これはこれで、一つのアートではないかと思います。
さてコンディションですが、フレームの構造や塗装に不具合はありませんでした。
もちろん長い年代がたっていますので小傷などはございますが、総じて良好でした。
ただ、絵の部分に2か所、2~3cm程度の破れがあり、擦れて絵がかすれている箇所が10か所以上ありました。
このような商品の場合、「傷」なのか、アンティークの「味」なのか、判断が難しいところですが、
観賞する上でほほえましいのが「味」、ちょっと気になるのが「傷」と独断の基準を設け、
絵の「傷」と思われる箇所については、一つ一つ、丁寧に時間をかけて潰して行きました。
破れている箇所については、和紙でパッチワークし、目立たないように着色しています。
尚、傷や擦れは、全てを完全に潰しているわけではなく、
歴史を感じる「味」と判断させていただいたものについては、あえて残しているものもあります。
全体的には見苦しくなく、良い雰囲気に仕上がっておるものと思います。
担当したのは絵画の修復の経験もあるデニムの職人スタッフ。
プロの手による専門作業ですので作業レベルについてはご安心なさってください。
絵画修復以外のメンテナンスもしっかりと行っております。
構造的には何も問題のない状態でしたが、念のため程度には締め直しも行っております。
木部フレームの小傷などの補修を行い、フレームは英国直輸入のオイルステインで磨き上げの後、
天然樹脂製のシェラックニスで仕上げ塗装を行いました。
もちろん、金具類は一つ一つ外して丁寧に磨き上げ、蝶番のオイルメンテ、
ねじの増し締め、ガタぐらの確認、なども行っております。
フレームには英国直輸入の天然蜜蝋性、アンティークワックスを使用いたしました。
その他、特筆すべきご留意点などはございません。
全身しっかりとメンテナンスして丁寧に仕上げております。
充分にお勧めできるお品です。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
貴重なアンティークが入荷しました!
英国現地のディーラー経由で入荷しましたコレクタブルズ・アイテムです。
イギリス人コレクター所蔵のアンティークインテリアですが、
機能家具としてもプライベート部分を仕切るのに最適なフォールディング・スクリーンです。
フォールディングスクリーンといえば、アンティークの中でも確固たる分野のコレクションアイテム。
高価なお品が多いので、なかなかこのようなカジュアルなスクリーンを探すのは難しいものと思います。
ところで単にスクリーンといってもいろいろあって、
例えば、当店でもしばしば扱いのあるファイヤースクリーンやポールスクリーン、
チルトトップテーブル兼用のトライポッドスクリーン、そしてこのフォールディングスクリーンなど、
それぞれ、相場などはばらつきがあって、コンディションやオリジナル性、デザイン性で、相場が上下変動しています。
一般的には、オークションで取引されるヴィクトリアンのフォールディングスクリーンで
おおよそ1,500ポンドから3,000ポンド、
※現在1ポンド160円前後です。
こちらはどちらかというと実用性の強いアイテムですので、美術品クラスほどの高値ではありませんが、
間違いなくお値打ち価格であることはデニムが保証させていただきます!
高価であることには違いありませんが、決して割高な価格ではありません!
実用性はご覧の通り、エクセレント。
ご家庭のご利用以外でも、オフィス、レストラン、パブ、各種サロン等、業務用途でも
インテリアにちょっとした ”アクセント” の必要な場合には、幅広くお役に立てるアイテムと思います。
将来、資産としてもきっとご期待いただけるコレクターズアイテムです!
なかなか入荷の見込めないアイテムですのでぜひ、お早めにご検討ください!
法人様もぜひご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアン 3フォールディング スクリーン | |||
品番 |
OT0318
|
管理番号 | LC16-9_1005 | |
販売価格(税込) | 94,500 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1680mm 奥行 40mm 高さ 1705mm ※幅は取っ手部分を含まないサイズです。 ※折りたたんだ状態のサイズは 幅555mm(取っ手含まず)×奥行120mm×高さ1705mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > その他の家具 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | その他 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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