BR0193
イギリス
1960年代 アーコールERCOL ウィンザーエルムビューロー/カクテルキャビネット ネイビーラベル
サイズ |
幅 980mm 奥行 465mm 高さ 1165mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス1960~70年代に製作された、エルム(にれ)無垢のアーコールErcol社製、
高級カクテル/サービングキャビネットです。
さすが、アーコール社が製作したカクテルキャビネットだと思います。
素晴らしいスタイリング、そしてとてもつくりの良い最高級の木工家具です。
小ぶりながらズシッと重みのある、良質なエルムの躯体は、贅沢にも総無垢で、
ご覧の通り独特の木目もトップレベルに美しく、黄金色に輝く最高級のマテリアルです。
墨汁を水面に浮かべたかのようなエルムの貴重な杢目は、英国で古くから珍重されているカントリー家具のシンボルで、
さらにこちらのエルムの杢目には“バーズアイ”と呼ばれる、鳥の目のような杢まで木取りされていて、
あたかもアンティークのような、銘木級の素材品質です。
現在、新品家具のアーコールでは、すでにこれほどのエルムの杢目づかいは見られなくなっていますから、
これからもヴィンテージアーコールの人気は続いていくのでしょうね・・。
しかも、内部をチェックしてみると、なんと!
構成材にも無垢を使用しているのは驚くことではありませんが、引き出しの側板には“マホガニー”の無垢が!
これほどの家具、アンティークにもそうそうありませんね。
元値は相当に高価なお品だったのではないでしょうか。
デザインはアーコールの“ウィンザー”ダイニングシリーズに共通のイギリス・カントリーモダン系。
取っ手などのデザイン処理は今も変わっていません。
現在もウィンザーダイニングシリーズにはカップボードやキャビネット、ビューローの設定がありますが、
こちらの”サービングキャビネット”(ドロップデスク付きカクテルキャビネット)は
残念ながら、すでに生産は終了しているようです。
ビューローデスクのようにも使えるし、食器棚にも使えるし、もちろんリビングでカクテルキャビネットしても使えるし・・。
このようなマルチプレーヤー型こそ、英国家具の神髄だったんですけどね。
惜しいモデルがなくなりました。
しかもこちらのモデルは、1950年代からのロングセラーモデル、”469 Serving Cabinet”と違って、
キャスター付きではなく、ウィンザーチェアなどと同様のスピンドルレッグの置き型仕様で、
ごく一時期だけわずかに生産された希少モデルと思われます。
アーコールマニア垂涎、本当に珍しいヴィンテージものになります。
コンディションも絶品で、近年増えてきたヴィンテージアーコールの専門ショップでしたら、
このキャビネット、はたして現在の価格にさらに○倍くらいの値段がつくのでは・・。
高価な家具ですが、いつか必ずお得感だった、と感じていただける時が来ると思います。
探してもまず入手できない、とっても流通量の少ない貴重品です。
アーコールファンの方、お急ぎくださいね。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
40~50年ほどの前のサービングキャビネット。
もちろんメーカーはアーコール社製です。
ヴィンテージの証し、”ブルーラベル”がきれいに残ったコレクティングファニチャーです。
材料は高価なエルム(ニレ材)の無垢材です。
一部にはマホガニーの無垢も使用されている高級ハイブリッド家具になります。
無垢製の家具ですから、少しぐらいはゆがみが出てきて動きに影響が出そうなものですが、
さすがアーコール、設計精度の高さは驚くべき水準です。
もちろん、半世紀が経過している木製家具ですので、多少は反りなどの歪みは出てきているようですが、
一般的にはご利用上、気がつかれることはないと思います。
さて、入荷のコンディションですが、今でこそきれいに再生されておりますが、
デニムに来た当時は決して良いとはいえない状態でした。
おそらく納戸などに押しやられていたのか、長い間使われていなかったことが感じられるような状態で、
埃をかぶっていて、かわいそうなくらいみすぼらしい状態でした。
まず、天板をはじめ、塗装面は劣化していて、小キズ等が多数ありました。
天板は何かべたっとした感じの肌色のペンキのようなもので塗装されていて、
これは躯体全面の塗装をはがす必要がありそうでした。
構造的には、扉や引き出しがきちっと閉まらない状態でした。
ただ、これはそれぞれの木部パーツが変形しているせいではなく、
躯体の接合部の接着が単に緩んでいるだけのようでしたので、
一般的な締め直しのメンテナンスで再生が可能と思われました。
また、ちょっと気になったのが、ドロップデスクのヒンジが両側とも壊れていた点。
この手の金物パーツは再生できないものが多く、また現代の新品に交換してしまうと
どうも雰囲気を壊してしまうことがあるため、うまく復活させることができるか、ちょっと心配でした。
それ以外は汚れが激しかった点以外、再生不能と思われるダメージやパーツの欠損はなく、特に問題はなさそうで、
うまくすれば貴重なコレクションクラスのアーコールキャビネットが誕生させられそうでした。
まずは塗装はがしから。
ペンキのような塗料を落とさなければならないので、剥離剤を使用することにいたしました。
大まかに旧塗装を落としたあと、後はひたすら手でペーパー掛け。
この作業だけで職人が丸2日がかり。
苦労の甲斐あって見違えるほどきれいにリフレッシュされました。
これは担当した職人スタッフの根気のたまものです。
扉や引き出しの調整については、比較的楽な作業でした。
予想通り、躯体の矯正をしてみたところ、問題なく扉の開閉、引き出しの出し入れができるようになりました。
さすが、アーコールの設計精度。
素晴らしいテクノロジーです。
問題だったヒンジの再生については、小さな金属プレートをつくってリベット留めすれば、
何とか再生ができそうでした。
これも作ってみたら、思った以上に実用強度が高く仕上がり、動きも非常に良く再生させることができました。
唯一、使用した金属が、元のニッケル系ではなく、真鍮板を使用しましたので、
その部分だけ金色に輝いておりますが、それもまた、ヴィンテージ家具の証しとして、
良いアクセントとなっているのでは、と思っております。
ヒンジに関して気になる点は全くないと思います。
ということで、ほぼ再生をめどがつきましたので、後は仕上げ塗装のみ。
カラーはもちろん、元通り、無色のチークオイルで色調整をし、全体のトーンを合わせるようにいたしました。
素晴らしい木目が復活いたしました。
やっぱり、無垢の家具は良いですね。
何年経ってもよほどのダメージでもない限り、再びきれいに復活します。
(苦労はしますけど。)
トップコートには、かなり悩みました。
アンティーク家具と同様、天然樹脂製のシェラックニスであめ色にフィニッシュさせるか、
それとも、北欧家具のように木の素地の風合いを出すよう、オイルフィニッシュのワックス仕上げにするか。
ニスを塗れば艶が出て、手入れ次第では、しっとりとした「古艶」に移行しその変化をお楽しみいただくことができます。
一方、ワックス仕上げの場合は、マットな艶に仕上がり、やはりお手入れ次第では良い木味に変化していきます。
ただ、オイルフィニッシュ+ワックス仕上げの場合は、まめにワックスがけをしなければならない手間がありますので、
ついその手間を考えるとニスを塗ってしまいたくなるのですが、
今回はここまで手作業のペーパー掛けできれいにさせていただいたのをぜひご覧になっていただきたく、
ニスなしのオイルフィニッシュとさせていただきました。
オーク系のアンティークに慣れてらっしゃる方ですと、ちょっとその艶が物足りなくお感じになるかもしれませんが、
それでも、まさに北欧家具のような、さらっとしたきれいなエルムの木地を見ていただければ、
オイルフィニッシュにご納得いただけることと思います。
お届け前には、天然のビーズワックス(蜜蝋)で磨きをかけてお送りいたしますので、
さらに良い艶が増して美しく仕上がるものと思っております。
唯一、この家具の特徴となっているスピンドルレッグの脚回りには、小キズなどが目立ちますが、
風合いとしてはヴィンテージの味のレベルを超えるものではないと思います。
ニスを塗れば小キズは目立ちにくくなりますが、キャビネット部に合わせ、
こちらもオイルフィニッシュといたしました。
また、引き出しの一番上段はカトラリーケースとしてフェルトが張られておりましたが、
衛生的にみて撤去させていただきました。
フェルトに関しては、あまり銀食器をご利用される方も今時は少ないのでは、と思い、
張替は行わず、この引き出し内部のみ、天然樹脂製のシェラックニスにて、
木肌のコーティングを行っております。
将来的にメンテも行いやすく、使い勝手も良い仕上げと思います。
清掃は、内外隅々までしっかりと、ひっくり返しては裏の裏まで、
丁寧にクリーニングを行いました。
尚、背板には丸穴がいくつかあけられておりますが、こちらはお酒などのにおい抜きの穴ではないかと思います。
もちろんオリジナルのものです。
以上、珍しいお品ですし、コンディションは良いですし、ブランドは確かですし、素材は最高品質ですし、
お勧めできない理由はどこにもありません。
アーコールファンの方で収納を探されてらっしゃる方がもしいらっしゃれば、
迷わずお選びいただくことをお勧めいたします。
将来が楽しみなヴィンテージアーコールです。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
元はカクテルキャビネットとしてつくられたようですが、
こちらに関しては、ビューローキャビネットとしてご紹介します!
アーコールらしいクラシカルなウィンザースタイルながら、
モダンインテリアにも合うグッドスタイリングを実現しています。
さすが、家具の先進国イングランドの中でもトップスリーに君臨する家具メーカー、アーコール社のデザイン家具ですね!
きっとご満足いただけるクラスの商品かと思います。
素材の質、デザインのバランス、仕上げの技術等、
3拍子全てが最上級のお品だと評価しております。
とても珍しいキャビネットで、アーコールファンの方でもあまり見たことのないモデルかと思います。
お探しの方でしたら必見です!
ぜひこの機会にお早めにご検討ください!
(Sales/TJ)
↑1965年のアーコールカタログからの抜粋。
アーコールのウィンザーシリーズの家具は70年代以降、上記カタログのサイドボードにみられるようなスピンドルレッグ仕様から
現代的なキャスター仕様へと順次変更されていきました。
こちらのビューローに設定されているスピンドルレッグもカタログのスピンドルレッグとほぼ共通デザインですので、
こちらのビューローも60年代以前のモデルであることが推測できます。
ただし、こちらのモデルは1965年のカタログには設定はありません。
↑こちらは1956年のアーコールカタログからの抜粋。
こちらのカタログにもこのビューローの設定はありませんでしたが、唯一、同じ取っ手デザインのサイドボード(上記お写真左)が掲載されています。
アーコールウィンザーシリーズの取っ手は、基本的に取付部分をくぼませたタイプとなっておりますが、65年以前のごく一部の家具については
こちらのビューローと同じような、取っ手の取付部分をくぼませていないタイプも存在しています。
とすれば、このビューローについては、1950~60年代前半のほんの一時期だけ生産されたモデルと思われます。
大変貴重です。
↑もともと付いている穴です。
換気用と思われます。
↑白紙はA4です。
↑構造材にはマホガニーの無垢も使用。
ヴィンテージ家具ならではの贅沢仕様です。
↑白紙はA4です。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | アーコールERCOL ウィンザーエルムビューロー/カクテルキャビネット ネイビーラベル | |||
品番 |
BR0193
|
管理番号 | Lc18-2_0215 | |
販売価格(税込) | 216,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 980mm 奥行 465mm 高さ 1165mm ※天板までの高さは800mmです。 ※天板有効域は、幅845mm×奥行335mmです。 ※上部の棚は、幅850mm×奥行1段目160mm・2段目370mm×高さ1段目170mm・2段目180mmです。 ※下部左側の棚サイズは、幅360mm×奥行1段目200mm・2段目390mm×高さ1段目220mm・2段目300mmです。 ※引出しサイズは、幅430mm×奥行375mm×高さ1段目60mm・2、3段目105mm・4段目120mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
家具/Furniture
> ビューロー/ビューローブックケース
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > アーコール/ERCOL |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1960年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | オイル&ビーズワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1960年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | スチール | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ナチュラル系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 銀系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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