CB0363
イギリス
1920年代 スーパークオリティ チッペンデールスタイル ブレイクフロントキャビネット
サイズ |
幅 1520mm 奥行 410mm 高さ 1225mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス20世紀初めに製作された、チッペンデールスタイルのブレイクフロントタイプ(前面張り出し型)キャビネットです。
まさに「息をのむほどの美しさ」・・。
世界最高級、スパニッシュ・ウッドクラスのレッドマホガニーで構成され、
その官能的な色、艶、そしてデザインフォルム・・全てがパーフェクト。
その仕上げぶりは文字通り、超・一級品。
家具というよりも芸術品に近い骨董品です。
ズシッと重みのある良質なマホガニーの躯体は、ご覧の通り木目も美しく、
赤銅色に輝く“ダークレッド・マホガニー”カラーのすばらしいマテリアルです。
前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょう、目立ったダメージもなく、
木肌には良く磨き上げられた自然な艶があります。
アンティークとしてはトップレベルの風合いです。
デザインのベースは18世紀のイギリス・ロココ、“クイーンアン”様式をベースにした、“チッペンデール”スタイル。
チッペンデールスタイルとは何度もご紹介させていただいておりますとおり、
17~18世紀に活躍した世界初の家具デザイナー、“トーマス・チッペンデール”の家具様式で、
彼の活躍した時代は俗にイギリス家具の「黄金時代」とまで称されている、
歴史上、最高の家具がつくられていた時代です。
このキャビネットは、そのチッペンデールスタイルの中でも、彼が晩年に影響を受けたシノワズリ(中国趣味)デザイン、
通称“チャイニーズ・チッペンデール”といわれるスタイルで構成されています。
“チャイニーズ・チッペンデール”は当時の貴族階級に大変人気のあったデザインです。
全体のフォルムは、ブレイクフロントという張り出し面をもつ3つの収納部で構成され、
その収納部は、“ボウルアンドクロウ”と呼ばれる、猛禽類の脚が珠をつかんでいる、
6本の“カブリオールレッグ”(獣脚)で支えられています。
チッペンデール独特のキャビネットスタイルです。
そして、その装飾デザインもチッペンデールならではのもの。
天板の周囲は、アストラガルな(木の葉を連ねたような玉縁状の)エッジシェイプで飾られ、
中央にはロココ風のモールでデザインされたガラスパネルのフロントドア。
アーチ状をした両サイドの扉には、美しいクロッチマホガニーとファニアー(扇形)の化粧張りによって
古来からのフィールデッドパネル(羽目板)を立体的にデザインするなど、
クラシカルな“チャイニーズ・チッペンデール”様式を正統に継承しつつ、
この家具が製作された当世風にデザインアレンジを加えています。
見事なデザインセンスです。
コンディションやディテールのつくりこみは、お写真でご覧いただければある程度ご判断いただけるとは思いますが、
心で感じる感性的な部分でもさまざまな雰囲気作りの工夫が見られ、家具としての完成度は非常に高いと思います。
本当にUitimateなキャビネットであることを断言させていただきます。
立体感のあるチッペンデールスタイルのデコレーションと、
赤銅色に輝く、あでやかなレッドマホガニーのボディカラーが、見る人の琴線を揺さぶるほど、表情豊かです。
このキャビネットを、デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
コンディションの良い最高級キャビネットの入荷です。
マホガニーの無垢材をベースに、貴重な銘木の化粧張りを惜しげもなくふんだんに使用していて、
宮廷家具とほぼ同等クラスの質の高さを感じます。
機能的にも大きすぎない、小さすぎない、ちょうどいいサイズ間のサイドキャビネットだと思います。
おそらく、コレクティングファニチャーとして所有されていたのでしょう、
コンディションについては、手厚く維持されてきた素性の良さを感じました。
構造的には、無垢ならではの収縮や変形といった自然変化は見られるものの、
基本的な躯体の接合部や扉などの稼働部、脚回りなどの接地部などについては、
常にメンテナンスを受けてきたようで、現状不具合は見当たりませんでした。
ただ塗装面では、全体的に退色が著しく進んでいて、天板には目立つ小キズなどもあり、
全体的に手を加える必要がありました。
またキャビネット収納部には、壁紙が張られていて、こちらも消耗品として、
入荷時、すでに交換の必要がありました。
ということで、主に修復作業は外観の再生を中心に行うことなりました。
まずは壁紙剥がし、から。
入荷時、元は薄いピンク? と思われるジャガードのクロスが壁と棚に貼られていました。
オリジナルを再生するべく、当初は似た色柄の生地に張り替える予定でしたが、
クロスをはがしてみると・・何と、当時の最高級、すなわち世界の歴史上最上級の、
中米産スパニッシュマホガニーと思われる板目が姿を現しました。
生地を張った当時は、いくら高級材でもマホガニーの杢目よりも高価なクロスの方が価値が高かったかもしれませんが、
現代ではワシントン条約ですでに入手不可能となった幻の銘木ですから、これを上回る様な価値をもつクロスなど、探し出すのは間違いなく不可能です。
ということで、クロスの張り替えはやめにして、塗装仕上げとすることにいたしました。
塗装仕上げにしておけば、後でクロスを張ることも簡単ですからね。
多少、元が生地張り面でしたので、木肌は多少荒削りでしたが、それがまた、高級材のリアリティを出していて、
結果、とても良い感じに高級感が演出できたと自負しております。
次に天板塗装。
天板は一面再塗装することにいたしました。
まず塗装処理として、全体を細かい粒度で慎重にサンディングし、下地を整えます。
そして旧塗装を完全にはがすまでサンディングを進め、木の素地にまで磨きあげを行いました。
ここにもまた、最高級の美しいスパニッシュマホガニーが顔を出しました。
そしてレッドマホガニーのオイルステインで色調整をし、天然樹脂塗料のシェラックニスで仕上げしました。
素晴らしい色艶が復活しました。
そして、躯体全体も全面再塗装を行っております。
基本的にはある程度時代感を残した仕上げとし、天板の色味に合わせながら、
躯体も調色し、シェラックニスでフィニッシュしています。
塗装は、全体的に色艶がしっかり乗っています。
ただし、両サイドのアーチ型のパネルのみ、退色が激しく、色味が合わなかったため、
両扉についても旧塗装をいったんすべてはぎ取り、再塗装させていただきました。
装飾の多いパネルでしたので、塗装剥離にかなりの労力がかかりましたが、
結果、とても良い仕上がりとなったものと自負しております。
中央扉のガラスは、ひびや欠けも無く、おそらくオリジナルのアンティークガラスです。
なみなみと写り込みが揺らぐような手作りガラスで、かなり綺麗な状態でした。
長く使われてきて、前オーナーの手入れの良さがうかがえます。
3枚の扉の可動状態は良好で、稼働部は軽い調整のみになりました。
内部の棚板は左右1枚、中央2枚付属していて収納性はグッドです。
棚板も反りの少ない贅沢なマホガニー無垢です。
棚の位置は固定式ですが、木ねじで無垢の側面板に打ちつけている棚受けですので、
穴開けをいとわなければ基本的には位置の移動は可能です。
キーにつきましては、入荷時には付属しておりませんでしたので、
当店のアンティークキーストックより近似したものを選択し、合いカギを製作いたします。
撮影時には中央扉のみで、両サイドの合い鍵製作は間に合いませんでしたが、
ロック側に破損はありませんので、オリジナルキーは製作可能と思われます。
ただし、両サイドのみ特殊な鍵形状となっていましたので、
万が一の場合には、デニムの新品リプロダクションキーへの交換とさせていただきます。
ロックアンロックは正常に動作させ、お届けいたします。
その他、ヒンジや鍵穴飾りも含め、金物類は全て一つ一つ磨き上げを行っております。
構造面で、修復を必要とする箇所はありませんでしたが、念のため、
脚元などについては、再度締めなおしをしてあります。
最後に英国直輸入の天然蜜蝋ワックスで艶やかに磨いて仕上げました。
もちろん、クリーニングはばらした状態で、見えないところから脚の裏まで、
隅々まで徹底的に行なっております。
とてもクリーンです。
最高級の観賞用収集家具ながら、フルレストア済みで実用にも適したお品です。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
アンティークならではといった、大変美しいキャビネットです!
一目見て、他とはちょっと違うハイクオリティな存在感を感じました。
素材は現代家具ではありえない最高級マホガニー。
マホガニーレッドの木肌も美しく、落ち着いた色合いと艶で、ため息をつきながらなでなでしてしまう事請け合いです。
前面に入った細かなモールは繊細で優美なラインと彫刻が施され、
クオリティの高さを物語るようです。
インテリアとしてアンティークらしい存在感も充分で、きっとリビングをぐっと高尚な雰囲気に演出していただけると思います。
ぜひ生涯のパートナーとしていただきたいグラスキャビネットです。
決して、収納したコレクションを格落ちさせることなどありえない、と断言させていただきます!
間もなく100年を迎えようとする“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)ですが、
まだまだこれからも充分永くお付き合いいただけるクオリティとなっております。
とにかく、きちんと手入れをされ、大切に扱われてきたことが伺われる、すばらしいコンディションの“コレクタブルズ”です。
伝統のクイーンアンスタイルを受け継ぎ、最高級の素材と技術で製作された、まがうことなき真のアンティークとして、
素材の質感、デザインのバランス、仕上げの技術等、全てがパーフェクトなお品だと評価しております。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
↑写り込みの揺らぐアンティークガラス。
↑白紙はA4サイズです。
↑白紙はA4サイズです。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ チッペンデールスタイル ブレイクフロントキャビネット | |||
品番 |
CB0363
|
管理番号 | Lc18-6_0315 | |
販売価格(税込) | 248,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1520mm 奥行 410mm 高さ 1225mm ※左側の棚サイズは、幅370mm×奥行330mm×高さ1段目240mm・2、3段目245mmです。 ※中央の棚サイズは、幅660mm×奥行260mm×高さ1段目250mm・2、3段目240mmです。 ※右側棚サイズは、幅370mm×奥行330mm×高さ1段目185mm・2段目170mm・3段目375mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Eランク 送料目安:16,555円~30,085円
(沖縄 45,155円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > キャビネット/ブックケース |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ガラス | |||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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