PA0061
イギリス
1880年代 Cattle Watering on the River / Oil Painting
サイズ |
幅 515mm 奥行 40mm 高さ 410mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
高地のリバーシーンを描いたランドスケープ。
エドワーディアン調の額装に収められた素敵な風景画です。
英国のディーラー情報によれば、1880年代に描かれた130年ほど前の作品ということです。
作者はイギリス人のオイルペインター、”トーマス・スピンクスThomas Spinks " (1847-1931) 。
イギリスのカントリーシーンで優良な作品を多く残している風景画家です。
イギリスのアンティーク絵画に詳しい方であれば、その名に聞きおぼえがあるのではないかと思います。
トーマス・スピンクスは英国現地では、ヴィクトリア中~末期を代表する風景画家として、広く認知されています。
彼はおそらく職業的なオイルペインターだったと思われ、欧米のファインアートオークションでは、
彼の作品をかなりの数、目にする事が出来ます。
さらには、クリスティーズやサザビーズなど、世界の3大オークションハウスと言われる有名な競売にも、
彼の作品はしばしば出品されていて、実際のところ、かなり高額な価格で落札されています。
いくつか、エキストラフォトに、オークション情報を掲載させていただきましたが、
おおよそイギリス・ポンドベースで£2,000~5,000ほど※現在1ポンド=約180円で落札されています。
いろいろな彼の作品を見てみましたが、確かにくせのない、万人に好感の持たれそうな作風ですので、
アンティークアートとして、これからもさらに評価が上がってくる可能性は十分にあると思います。
彼自身については、バイオグラフィー的な情報は入手できなかったので詳細不明ですが、
イギリスのメインランドを回って創作活動を続けていた、ヴィクトリアンのランドスケープペインターと紹介されていました。
生前より著名な画家だったようで、英国ロイヤルアカデミーオブアーツRoyal Academy of Arts(王立芸術院)に
展示されるほど、世間では高い評価を受けていたということです。
その、RAに作品を展示される、ということがどれほどの意味を持つことか。
あまり一般にはなじみのない話ではありますが、アンティーク絵画のファンの方ならご理解いただけることと思っております。
こちらの作品は、ロンドン近郊、サウスバッキンガムシャーのアンティーク絵画ディーラーより入手しました。
作家直筆のサインが入ったオリジナルペイントのまぎれもない本物です。
見る目の確かなディーラーですので、作品のセレクションにも信頼がおけます。
この作品はイギリス・ノースウェールズNorth WalesのスノードニアSnowdoniaにある有名な観光名所を描いた作品。
多くの巨匠たちが好んだ高地のランドスケープです。
彼を知るにも、最もスタンダードな作品、といえそうです・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀のヴィクトリアンペインター、”トーマス・スピンクスThomas Spinks "のオリジナル(肉筆)油絵になります。
こちらは、プロフェッショナルながら、一人の純粋なランドスケープペインター的な作風で、
とても好感のもてるオイルペイントです。
彼のサインは絵画内には確認できませんが、背面の上部に確認できます。
左端に”On the Llugwy”(ラグウェイにて)、右側に”Thomas Spinks 93 MAYAL Road, Brixton, S.L.”
(サウスロンドンSouth Londonのブリクストンにある彼の住所と彼の名前)と入っています。
まず彼の直筆と見て間違いないと思います。
コンディションにつきましては、保護ガラスなどはありませんが、絵画には大きなダメージはありません。
100年もののアンティーク・オイルペイントになりますが、おそらく近年フルレストアされたのでしょう、
表面にニスコーティングがされていて、特有の絵の具のひびもでていません。
退色も見られず、お色味も鮮やかな状態で、全体的に年代相応以上の風合いと思います。
キャンバスに描かれたものですが、背面には補強の当て布も張られていて、
専門の高度な修復士の手でレストアされたことが想像できます。
骨董絵画としての状態はパーフェクトレベルと思います。
絵画は木組みのキャンバスが額装に収納されている構成です。
額装は交換された可能性は否定できませんが、かなり古い時代のギルトウッドフレームと思います。
無垢の天然木製でつくられたフレームは安っぽいものではなく、
天然木に石膏のモールドで装飾した高級ギルトフレームです。
現状のフレームコンディションも良好です。
天然木フレームでちょっと気になるフレームとマウント部分の歪みもほぼないといって良い状態です。
直近のディーラーによるものと思われる固定金具が取り付けられていますが、
商品価値には何ら影響するものではありません。
クリーニングも慎重に行いました。
絵画への影響は全くありません。
描かれている絵画自体につきましては、基本的にデニムでは一切手を加えません。
また、不具合があるもの以外は、額装から外すこともいたしません。
絵のクオリティも高く、骨董美術としては高く評価できるのではないでしょうか。
額のデザインも絵画をより一層、格調高く演出しています。
裏側にはフックと紐がついていてしっかりしていましたので、そのまま再利用させていただきました。
(お届け時には新品の紐に交換します)
とても良い雰囲気のアンティーク絵画と思います。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
19世紀半ばから20世紀初めまで、その長寿を全うした彼の生涯で、残された作品は19世紀終盤、
1870年代から1890年代にかけての作品が多いように思われます。
つまり彼の作品の多くは、自身の生涯の壮年期、20代半ばから40代半ばに描かれたもの、ということになります。
”トーマス・スピンクスThomas Spinks "に関するバイオグラフィは入手できなかったので、
あくまで想像の域を出ませんが、プロフェッショナルのオイルペインターである彼は、
心身ともに充実している時期に、精力的に全国各地を回り、次々と後世に残る作品を仕上げていったのでしょう。
また彼はイギリス19世紀の代表的なランドスケープペインター、
ベンジャミン·ウィリアムズ·リーダーBenjamin Williams Leader (1831– 1923)や
彼を筆頭とするRA(The Royal Society of Artists)のペインター達のスタイルに大きく影響され、
ランドスケープペインターとしての作風を確立したといわれています。
確かに、構図や色の使い方には、共通項があるように感じられます。
※ベンジャミン·ウィリアムズ·リーダーの作品は、日本語版ウェキぺディアで確認できます。
ちなみに、B.W.リーダーは1865年、ロイヤルアカデミー(王立芸術院)の展示会で、
”ベスト・ランドスケープ”に選出されています。
もともとロイヤルアカデミースクールに入学が認められるなど、若くしてその才を認められていたB.W.リーダーは、
入賞したことにより、さらにその名を広めることになったと思われます。
その年、リーダーは34歳。
一方、トーマス・スピンクスは18歳。
年齢の関係からして、影響を受けたのも自然なことだった事でしょう。
作品について、こちらはイギリスの高地、スノードニアSnowdoniaのラグウィ川the River Llugwyの
ほとりを描いたものになります。
盛夏はすぎたころでしょうか、その場所は気持ちの良い季節、風抜けの良いところで、
遠くには山脈も遠望、絶景のロケ―ションです。
放牧をしているのか、畜牛と思われる牛が少し離れた場所で水を飲み、
その先には羊(?)が草を食んでいるように見えます。
作品のタイトルには、”The Watering Place”(水飲み場)と名付られてています。
まさにほのぼのとした田園風景ですね・・と、言いたいところですが、
ちょっと違うでしょう。
きっとこの時、作者のトーマス・スピンクスには、「野心」に満ちていたに違いありません。
きっと自身の名を上げたかったのだと思います。
鮮やかな色遣い、力強く印象的でありながらリアリティのあるタッチ・・。
複雑で奥深さの感じる彩りは、観賞する人に自身のテクニックを誇示しているようにさえ見えます。
絶景のロケーションは、多くのランドスケープペインターが好んで描いた有名な場所。
おそらく彼の師ともいえるB.W.リーダーも、題材とした場所だったことでしょう。
「旅先で見つけた、書き留めておきたい場所」などというものではなかったはず。
野心に満ちたトーマス・スピンクスが、「腕試しの場所」として選んだに違いないと思います。
自身の実力がどれほどのものか、他人との比較を元に、確認するために描いた作品、という推察が自然なように思われます。
とすれば、この作品は彼がまだ20代の若き日に描いたもの?
であれば、1870年代くらい・・?
後半はいつもの通り、イチ・アンティークファンの邪推レベルのお話ですが、
当たらずとも遠からじ、かな?
彼はまさに1870年以降、メキメキと頭角を現し、
19世紀の代表的なランドスケープペインターとして名をはせることになります。
前述の英国ロイヤルアカデミーオブアーツRoyal Academy of Arts(王立芸術院)をはじめ、
ロンドンのサフォークストリートギャラリーSuffolk Street Gallery in London、
ウォーカーギャラリーリバプールthe Walker Gallery Liverpool、
マンチェスターのシティアートギャラリーManchester City Art Galleryなどなど、
世界的に有名なアートギャラリーで軒並み展示される栄誉に預かりました。
さらに今日でも、サザビーズやクリスティーズなど、世界的なオークションハウスで、
最高額何と! 7,000UKポンドもの金額で落札されるほどに。
多くの人々に高い評価を受け続けています。
結局、彼の「野心」は達成されたといっても良いでしょう。
長寿も全うしたトーマス・スピンクス。
アーティストとして、彼は幸せな生涯を送ったことと思います。
まだ彼の作品を多く見たわけではありませんが、初期のころと後期のころでは、
作品の印象が違っているのかもしれません。
夢をつかんだ彼が本当に描きたかった風景画とはどのようなものだったのか、
機会があればぜひチェックしてみたいですね。
こちらの絵画は、アーティストとして、名実ともに確かな才能を感じる作品です。
「野心」的でありながらも、時代を超えた「美的感覚」を多くの人々に印象付ける快作だと思います。
後世まで永遠にアンティークファンの心をつかんで離さないことでしょう。
ぜひ、ご自宅の最も大切な場所に。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Cattle Watering on the River / Oil Painting | |||
品番 |
PA0061
|
管理番号 | Lot14-34_1115 | |
販売価格(税込) | 108,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 515mm 奥行 40mm 高さ 410mm ※絵のサイズは、幅445mm×高さ340mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック120 送料目安:1,770円~2,340円
(沖縄 2,490円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | 彩色系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | その他 | |||
メンテナンス状況 | ノーメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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