DC1052
フランス
1900年代 トーネットTHONET フォールディングベントウッドチェア
サイズ |
幅 330mm 奥行 360mm 高さ 560mm 座面高 315mm 座面奥行 260mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
とても希少なアンティーク・ベントウッドチェアが入荷いたしました。
こちらは旧トーネットThonet社製、19世紀末から20世紀初頭につくられた、
当時のオリジナルモデルのベントウッドチェアになります。
まず普通ではお目にかかれない大変珍しいアンティーク・フォールディング(折りたたみ)チェアです。
現代の感覚だと、フォールディングチェアといえば、「パイプいす」などに代表されるように、
仮設的な家具というイメージですよね。
副次的、というか、マグカップに対して紙コップというか・・。(言いすぎ?)
安価な消耗品というイメージを持っているのは筆者だけでしょうか?
それほどではなくても、まず「一生ものの椅子」というスタンスで、折りたたみ椅子を探されている方は
そう多くはいらっしゃらないと思います。
でもこのトーネットの折りたたみ椅子をみると・・それまで抱いていた印象は吹っ飛びますね。
手間暇のかかった19世紀のフォールディングチェアは別格にきれいなラインです・・。
ところで、トーネット社はもともと、1860年代、創始者のミヒャエル・トーネットが存命していたころより、
すなわち、クラシックトーネットのラインアップに、すでにフォールディングチェアはくわえられておりました。
そう、マニアの方ならご存知の通り、No63××番台のイージーチェアのシリーズです。
ほぼロッキングチェアなどと同時代に作られた商品で、おそらくは場所をとりがちな(寝椅子的なので)ため、
折りたたみ機能を備えて、未使用時の収納を良くしたものでしょう。
ロッキングチェアですら折りたたみ式になっていることを見ても、
当時、省スペース性にかなり苦心をしていたことがうかがわれます。
要するに、初期の時代は「メインの椅子」の機能の一つだったんですね。
それが19世紀末ごろより、コンサートホールや映画館などで、大量に折りたたみ椅子が消費されるようになると、
「折りたたみもできる」椅子から「折りたたんでおく」椅子がカタログの一角を占めるようになっていきます。
具体的には、”ガーデンチェア”のシリーズです。
もちろん、トーネット社以前にも折りたたみのガーデンチェアは存在していたことでしょう。
主にアイアン製と思いますが、かなり古い時代の折りたたみガーデンチェアでも今尚現存しています。
一方トーネット社は、自社が得意なビーチ無垢フレームを使って、
ガーデンチェア&ファニチャーのシリーズ化に乗り出します。
時代的には1870~80年代ではないかと思います
ご参考までにエキストラフォトに20世紀初頭のガーデンチェアのカタログの一部を抜粋しています。
もうこのころには、現代の折りたたみ椅子のイメージになってきてますが、
「X脚」であるところがアンティークらしくていいですね。
スタイルも現代の「A脚」(横から見た形が)より「X脚」の方が断然スタイリッシュです。
前置きが長くなってしまいましたが、こちらのフォールディングチェアは
そんなガーデンチェアのシリーズの一つと思われます。
年を経るにつれて、折りたたみ椅子はどんどん簡素化されていっていますが、
まだまだこのころは、デザイン優先で作られていたようで、カタログのイラストを見ても、
専用金具が使用されているなど、一箇所に荷重負担が集まりやすい欠点を解消しようと、
さまざまな工夫がなされているのが見受けられます。
現代では、法律的にも、デザイン性よりも安全性最優先で製作されていますので、
みんな似たような「A脚」モデルばっかりになってしまいました。
トーネットモデルのような、かっこいい「X脚」の折りたたみ椅子はもう無くなってしまったのでしょうか・・。
ちなみにこちらのチェア、サイズ的にみて、「子供椅子」とは思われますが、
トランクに収まってしまいそうな携帯性と大人でも座れる強度がありますので、
家族でのハイキングなどにも重宝していたように思われます。
しかし、20世紀初期のカタログにはこちらのチェアの掲載がないので、
どのような目的で使われていたものなのかはあくまで推測の域は出ません。
構造や共通パーツ面で1904年カタログのガーデンチェアシリーズと非常に近いので、
まあ、当たらずも遠からず、といったところではないかと思います。
ただ、1904年のフォールディングチェアは脚だけが折りたためるのに対して、
こちらは脚と背が同時に折りたため、とても小さくなるなど、構造がやや複雑になっています。
構造は古いほど複雑なのと、トーネットの残存しているラベルが1888年から1922年までの”GT”ロゴですので、
デニムでは、このモデルは19世紀末のフォールディングチェア初期のころのものではないかと思っております。
だとすれば大変貴重なアンティークです。
状態も良く、間違いなくコレクターズコンディション。
一般の市場にこのようなグッドコンディションで出てくる事はまずあり得ません。
時代が経てばたつほどその価値は高くなってくるものと思います。
実用面でも、モダンのルーツのような出で立ちも、アンティークインテリアにはぴったり。
飾り棚用途にも、十分にお役立ていただけます。
ということで、アンティークトーネットファンにはぜひゲットしていただきたい、コレクションアイテムになります。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
珍しい商品が入荷しました。
トーネットThonet社製の折りたたみチェアになります。
トーネットといえばベントウッドと頭に浮かんでしまいますが、
こちらはその特徴である曲げ木が見られず、(座横の腕木はもしかすると曲げ木?)
デザインもウィーン風の曲線ではなく、直線的なフォルムで、
ラベルがなければ本当にトーネット製?と疑ってしまいそうなほどです。
おそらくは、持ち運びの利便性とデザイン性の両立を目指して開発されたものなのでしょう。
脚だけではなく、背までも折りたためるようになっていて、
見た目よりも複雑な構造で良くできているなと感心します。
素材はビーチの無垢材が使用されております。
これほどの複雑な構造を1世紀以上もキープしているわけですから、
さすが良質なソリッド・ヨーロピアンビーチです。
入荷時よりコンディションは良好でした。
接合部分の多くが木ねじでのジョイントになっていますので、メンテナンス性が良いです。
がたつきや破損がないかどうかのチェックを行い、しっかりと締めております。
座裏にはペーパーラベル半分ほど残っていて、トーネット製であることが確認できます。
ロゴが”Gebrüder Thonet”の”GT”ロゴですので、
間違いなく1922年以前(1922年にトーネットムンドス社になっています)に、
作られたものであることが分かります。
経験値では1900年以前のものの風合いがあります。
塗装面はやや乾燥気味で退色も進んでおりましたので、
デニムがアンティーク家具全般に使用してておりますリンスドオイルで
ウッドトリートメントを行い、座裏、脚裏まで、隅から隅まで全面リフレッシュしています。
これで長く良い状態に保っていただけることと思います。
表面コートは天然樹脂製のシュラックニスでフィニッシュいたしました。
ほぼ全面に渡り塗装の補修を行っております。
最後は塗装の完全乾燥を待って、全体を天然蜜蝋ワックスで丁寧に磨き上げて仕上げます。
自信をもってお勧め出来る逸品です!
(Restorer/MN)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
Thonetロゴとサイズが、とにかく可愛らしいベントウッドチェアです。
ベントウッドチェア自体は今でもつくられ続けている家具になりますが、
アンティーク・トーネットのベントウッドチェアは、年々その流通量は減ってきています。
今後ますます良品の入荷は難しくなってくることでしょう。
そんな中、折りたたみ可能チェアは、出会うことが大変少ない希少なお品です。
軽くて丈夫、かつ持ち運びしやすい。
実用的にもユーティリティの高いものとなっております。
入荷されるアンティークのベントウッドは大体100年ものが多いのですが、
それほどの年月を経てもまだ使われ続けていけるというのは、まさに丈夫な証拠。
そもそも業務用で広く普及していましたから、丈夫でないと務まらないですよね?
しかもデニムのベントウッドチェアにつきましては、当工房できちんとメンテナンスを行っておりますから、
実用アンティークとして安心してお使いくださいませ。
サイズ的に子供椅子と思われますので、大人の方のご利用はお手柔らかになさってくださいね。
アンティークトーネットのファンの方に是非お勧めしたいレアなフォールディングチェアです。
この機会を逃すと次は・・ないかもしれませんよ。
ご検討お待ちしております。
(Sales/IW)
↑1904年トーネット社カタログより
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トーネットTHONET フォールディングベントウッドチェア | |||
品番 |
DC1052
|
管理番号 | lot15-5_0228 | |
販売価格(税込) | 37,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 330mm 奥行 360mm 高さ 560mm 座面高 315mm 座面奥行 260mm ※折りたたみ時のサイズは幅330mm×奥行90mm×高さ465mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Aランク 送料目安:3,190円~4,290円
(沖縄 5,720円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ダイニングチェア/キッチンチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ワックス&ニス仕上 | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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