DT0500
イギリス
1860年代 ギローGillow of Lancaster スーパークオリティオーバルチルトアップテーブル
サイズ |
幅 1290mm 奥行 980mm 高さ 740mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
英国高級アンティーク家具の代表ブランド、
ギローGillow社製のスーパーチルトテーブルが入荷しました!
ギローといえば、英国アンティークファンの方ならだれでも一度はあこがれる、
最高級のマニュファクチャーブランド。
イギリスのアンティークディーラーはこぞって、人気のあるギローの家具を買い集め、
中には手っ取り早く、ギローのアンティーク家具だけを販売する専門店も少なくないほど。
英国の家具オークションなどでは、言うまでもなく常連ブランドです。
ギローといっても、数の上ではワーリング&ギローWaring and Gillow社製の家具が圧倒的にメジャーでしょう。
ワーリング&ギローとは、19世紀末、ランカスターのギロー社と
リヴァプールのワーリング社が合併した合弁会社です。
ワーリング&ギローのブランド母体は言うまでもなくギロー社。
18世紀の名門家具ファクトリーといえば、ギロー、スメーSmee、ホーランドHollandなど、
いくつかその名をあげられますが、ギローはその中でも筆頭格でした。
ギロー社は、1695年、Robert GillowがランカスターでスタートしたCabinet Makerに始まります。
元々、船大工だったギローは、西インド諸国への度重なる航海で、
現地の最上級“マホガニーの輸入ルートを開拓。
西インド諸国との二国間貿易は順調に運び、ギローは18世紀の「マホガニーの時代」の先鞭を付けます。
その後、Gillow社はイギリス屈指の高級家具メーカーとして急速に拡大していきました。
当時の最先端の家具メーカーといえば、時代のファッションリーダー。
顧客はもちろん王侯貴族、大邸宅を持つお金持ちの人々が中心です。
イギリスのロイヤルファミリーさえも、ご用達だったということでした。
ただし、奢る平氏も久しからず、量産家具の時代を経て、時代は大きく変わり、
1961年にはギロー社は事実上、倒産してしまいます。
一時代を築いたギロー社の歴史は、家具史の盛衰の歴史、と言ってもよさそうです。
今回紹介させていただいたこちらの同社製のテーブルは、年代的に見て、ワーリング&ギロー社製ではなく、
オリジナルのギロー オブ ランカスター社製と思われます。
英国ヴィクトリアンスタイルのス典型的なデザインながら、
Gillow社ならではの、厳選された素材と高い技術力で作られた「最高級」と呼ぶにふさわしいテーブルです。
このテーブルデザインは、現在出回っている“ペデスタル・テーブル”のルーツとなる、
ヴィクトリア期のオリジナルデザイン。
正真正銘、ペデスタルテーブルが誕生した1世紀半前に作られた本物のアンティークです。
“ペデスタルPedestal”テーブルとは、テーブルの脚が四隅、あるいは両端にあるのではなく、
一般的に中央に1本、台座式に天板が支えられている構造をもつダイニングテーブルの総称です。
古くはイギリス18世紀半ばごろ、主に王侯貴族の朝食用テーブル(BreakFast Table)として多くみられたデザインで、
19世紀にはいるとヘップルホワイトなど、著名な家具デザイナーが自身のテーブルデザインに取り入れはじめました。
すると、こうした1本柱の台座式テーブルは瞬く間に広く普及することになりました。
といってもこうしたテーブルは、明らかに当時の平均的なダイニングテーブルよりも、数段上のクオリティをもち、
素材やその彫刻や飾りの豪華さを見れば、流行していたのは富裕層の間だけ、と気づきます。
当時も「高嶺の花」だったんだろうな、ということは容易に想像できます。
そもそも”ブレックファーストテーブル”とか、”サパーテーブル”とか呼ばれていた軽食用のテーブルというものは、
そのような生活スタイルをもつ王侯貴族クラスのだけのもの。
一般家庭には縁のなかったテーブルだったことでしょう。
富裕層相手に商売をしていたギローが、
このような貴族向けのブレックファーストテーブルをつくるのは当然のことでした。
このように典型的な19世紀のオリジナル・ギロー社製のテーブルなのですが、ただし残念なことに、
こちらのテーブルについていえば、ギロー社のマニュファクチャープレートが欠損しています。
ギロー社製の痕跡としては、4けたのリファレンスナンバーのみ確認できます。
しかし、それが確実にギロー社のナンバーであるかどうかは証明することができません・・。
こちらのテーブルがギロー社のものであることは、信頼おける英国ディーラーからの情報をベースとしていますが、
もちろんデニムにおいても検証は行っています。
まず、年代的には、前述の時代考証からも、木部の風合いからも明らかに19世紀に作られた経年が感じられること。
そしてこのテーブルの用途が間違いなく富裕層向けのブレックファーストテーブルとして作られていること。
当時、これだけの高級家具をつくるメーカーともなれば、それだけでかなり候補は絞られてきます。
またそのデザインは、厚みあるオーバル型のテーブルトップに四つまたのペデスタル構造、
と、ヴィクトリアン・ネオバロック様式のど真ん中!
当時の最先端のデザインが用いられています。
ペデスタルテーブルが誕生した当時のリアルタイムなアンティークです。
この点から、家具デザインの先端エリア、すなわち、
ロンドンか、ギローのあったランカスターあたりでつくられたものであることが想像できます。
そして、天板全面にはクオーターリング(四分法の化粧張り)のウォルナット・バール杢を使用。
そのベース材は何と、マホガニーの一枚板と思われる大判の豪華な無垢板。
このような材料が入手できるファクトリーともなれば、さらに候補は絞られてくるでしょう。
そして、ギロー製であるとデニムが判断した決め手は、”ギロースタイル”とも言うべき、その装飾法。
”エボナイズド”(黒檀色に染められた)マホガニーを天板の周囲に2重に蒸着させた技法。
これは”アンボイナベニヤー”Amboyna veneersと呼ばれるギローの特徴的なデコレーションになります。
これで、ほぼギロー社製であることは間違いないでしょう。
他にも1世紀半もの間、目立った劣化を見せない天板の化粧張りは、
アンボイナベニヤーの間にクロスバンディング(帯状の化粧張り)やストリンギング(線象嵌)をも盛り込む、
非常に高い蒸着技術で、よほどの専門象嵌師を抱えたメーカーでなければ作れなかったはずです。
もし、万が一、ギロー社製でなかったにしても、そのクオリティは、間違いなく
ギローと同等以上のスーパーアンティークで、十分に価格に見合った価値を持つ「19世紀の文化遺産」と、
断言をさせていただきます。
基本的に実用家具というよりもコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)クラスになりますが、
天板がチルトアップする機能やしっかりとしたつくりの良さは、
少なくとも200年(あと半世紀)は実用にも耐えられると思われます。
インテリアとしても、“S”字を描くやさしい脚の曲線使いや、ゴージャスかつエレガントなレリーフのオーナメントは
不必要なデコレーションを廃することで、現代のインテリアスタイルにも対応するまとまりの良いデザインとなっています。
一生をともにしたいアンティークテーブルをお探しの骨董ファンの方には、
ぜひお勧めしたい「至高の一品」といえそうです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀半ばに製作された最高級アンティークテーブルです。
当時の大邸宅で使われていたと思われる貴族家具になります。
マニュファクチャーはアンティークのトップブランド、ギロー社GILLOW&Co。
さすがに装飾性の高いデザインです。
主材はウォルナット無垢。
ただし、ウォルナットいっても、現代のウォルナットとは種類が違います。
こちらのウォルナットはローズウッドとマホガニーの中間のような性質を持つサーカシアウォルナット。
南フランス、黒海あたりで産出されていた銘木です。
さらに天板は裏面を見ればお分かりの通り、マホガニー無垢ベースのバールウォルナット化粧張り。
見えない構造材にさえ最高級家具材マホガニーを使用し、トップには、数万本に一本とされるバール杢を、
クオーターリング(四分法)あるいはファニアー(扇形の化粧張り)と呼ばれる高度な蒸着技術で飾っています。
その素材品質の豪華さもさることながら、150年経った現在でも
ほとんど「浮き」(化粧張りのはがれ)を見せることなく、当時の状況をそのまま保持しています。
圧巻のテクノロジーです。
また天板周囲にはエボニーカラーのエッジングとストリンギング(線象嵌)のコンビネーション、
その内側にはさらにクロスバンディング(帯状の化粧張り)とエボニーストライプ、という4重奏で彩られています。
一見、ちょっとしたデザイン程度に見えるかもしれませんが、専門家が見れば驚くべきテクニックです。
脚周りの彫刻も圧巻。
非常に細かい彫刻を施したメダリオンが5面も飾られ、各所に配置されたレリーフも、
専門の彫刻師でもなければできない高度なレベルです。
20世紀ものの量産式ローレリーフとは段違い。
仕上げの質も非常に高いです。
さてコンディションですが、入荷時より状態はまずまずでした。
こちらは150年も経過したジェニン・アンティーク(真の骨董)です。
状態が良いということは、おそらく定期的にメンテナンスを受けてきていたのでしょう。
長年大切に保存されてきた高級骨董と思われますので、大がかりなレストア作業の必要はないと思われました。
古いとはいえ、使わない時は省スペースでも使う時は大きく使えて、
しかも簡単に移動、設置が出来る折りたたみ式の便利なテーブルです。
現代においてもしっかり実用的です。
こんなテーブル、現代にあっても良いですね。
尚、こちらのテーブルはチルトアップした(立てた)時、大きな天板の割にバランスはそれほど悪くなく、
立てた状態でキャスターを使って滑らせて移動も可能です。
ただ、バランスが良くても、立てた天板の戻り防止のストッパーなどのようなものが付いていないので、
勢い良くバタンと立てた天板を倒してしまわないようにご注意くださいね。
それと天板を立てたときに、ちょっと脚側に天板裏が干渉しています。
それほど脚側に傷はつかないとは思いますが、気になるようでしたら、
天板の裏にゴムシールなどを張っておいても良いかもしれません。
また、使用時(水平時)には、真鍮製のラッチでバネ付きのロック機構が利いていますので、
多少の荷重をかけても(天板を持って持ち上げるくらいでは)大丈夫です。
ただ、チルトアップ時には、忘れずにハンドルを引き、ロックを必ず解除してから行なって下さいね。
無理に引き上げるとラッチや木部が破損してしまいますから。
さて躯体の実用性としては、おおむねしっかりとしていました。
構造面では全く問題はありませんでしたので、古いものですが日常使いにも強度は十分でしょう。
もちろん年代が年代ですから、分解して接合部などの締め直しなどは基本メンテナンスとしてしっかり行っております。
塗装面では、オイルステインで退色した部分の色を補ってやり、
全体を天然樹脂製シュラックニスで塗装し直しました。
塗装に関しましては、天板はもともとの状態が良く、目立った傷もなかったので、
天板をサンダーなどで削ることもなく、手作業のハンドサンディングで小キズを均した後、
当時と同じ塗装の、シェラックニスコーティングを一面行いました。
時代感は引き継いだうえで行っておりますので、雰囲気を壊すことなく、良い仕上がりかと思います。
また、年代の割に杢目の化粧張りには欠損もなく、稀に見るほどの美しい状態かと思います。
もちろん、小傷、色むら、化粧材のひび等、時代なりに存在しますが、
いずれもアンティークとして商品価値を下げるものではないと思います。
脚回りに関しましては、時代感を残しつつ、やはり小キズなどは補修し、
やはり全面塗装とさせていただきました。
彫刻がかなり細かく、チェックするのも大変でしたが、これほどのお品ですので、
目についたチップはすべて成形させていただきました。
ほぼ気になる欠損はなく、塗装も時代感は残しておりますので、まずまず天板とのマッチングもよいかと思います。
構造面も外観面でも、上記以外の点で特筆するほどのご留意点はありません。
天板のチルトアップをつかさどるラッチ金具もアンティークオリジナル品です。
バネの状態はまだまだ現役で、こちらも現状は交換の必要はありません。
こちらも金具一つ一つ丁寧に磨きあげております。
足元のキャスターも、入荷時オリジナルのホワイトチャイナキャスター(セラミック製ホイール)です。
おそらく150年前のものではなく、後年交換されているのではないかと思われましたが、
かなり古いオリジナルのアンティーク品ですし、多少ガタはあるものの使用にはさしあたって支障はないと思われましたので、
こちらも磨き上げさせていただいた上、再利用とさせていただきました。
もちろん実用性重視で、動きを良くしたい場合には、同タイプ、同品質の
英国製高級ホワイトチャイナホイールをデニムではちゃんとご用意しております。
ご希望の場合にはお求め時にその旨、お申し付けください。
※交換工賃は無償です。
キャスター代のみご負担お願いいたします。
最終仕上げには塗装の完全乾燥を待って、英国製の天然蜜蝋ワックスで丁寧に磨き上げてお送りいたします。
全体的にしっかりと磨きあげますのでより一層良い艶がでてくると思います。
自信をもってお勧めできる素晴らしい最高級コレクターズアイテムだと思います。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
大変貴重なアンティークの入荷です!
今から150年前のイギリスで製作された宮廷家具、サパーテーブル/ブレックファーストテーブルです。
英国のロイヤルファミリーも愛用したギローGillow社製の高級アンティークテーブルになります。
その高い装飾性は、さすがギロー。
圧倒的なゴージャス感です。
美しいバール杢、サーカシアウォルナットのパテナ(古艶)、
軽く、堅く、変形を起こしにくいソリッドマホガニーの構造材・・。
さらに、チルトアップ式の折りたためる天板、さらにたたんだときにはインテリアにもなるデザイン性、
しかもキャスターが付いて移動はお一人でも行えますし、
省スペースでもオーバル型のため、ご利用時には6人掛けができるほどのユーティリティ性。
完璧ですね!
実用化具としても、インテリアとしても、コレクションアイテムとしても、
申し分のない逸品です。
ぜひ一生涯のパートナーとして、長く共にしていただきたいテーブルだと思います。
高価なお品ですが、きっと将来にわたっても、ご満足いただける資産評価を受けることになるはずです。
ぜひ、長い目でお考えになってみてください。
1世紀半は経過しているテーブルとはいえ、あと1世紀はお使いいただけると思います。
かつては日本円で3ケタに届くほどだった高級骨董のスーパーアンティークテーブルです!
今後、再び入手することはかなり困難なお品になります!
この機会にぜひご検討ください!
(Sales/TJ)
↑ラッチ金具はオートロック式です。
外す際はレバーを引きあげると突起が引っ込み、天板がフリーになります。
↑天板は、2本の蝶ネジを外すことで、脚部から外すことができます。
↑白紙はA4サイズです。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ギローGillow of Lancaster スーパークオリティオーバルチルトアップテーブル | |||
品番 |
DT0500
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管理番号 | Lc22-2_0411 | |
販売価格(税込) | 518,400 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1290mm 奥行 980mm 高さ 740mm ※チルトアップ時の最大高は約1550mmです | |||
送料ランク・重量 |
Eランク 送料目安:16,555円~30,085円
(沖縄 45,155円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ダイニングテーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | パイン | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 金系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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