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PA0114  4 オランダ 1680年代 Travellers in Landscape / Oil Painting

Lot15-33_1121
Travellers in Landscape / Oil Painting

サイズ 幅 380mm  奥行 30mm  高さ 285mm  
※ 詳しいサイズは、こちら

アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。

Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)

デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。

今から何と! 300年以上前!!
イギリスのディーラー情報によれば、17世紀後半から18世紀にかけてオランダで描かれた大変古い風景画、ということです。
「お宝」の可能性が非常に高いアンティークアートになります。

※こちらは「PA0112 Figures in Landscape」とペアで入荷いたしました。

・・少し前、フランスの民家でカラヴァッジョの作品が見つかったことを覚えてらっしゃいますか?

そう、イタリアで16世紀後半から17世紀初頭に活躍したバロック美術の天才画家、
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョMichelangelo Merisi da Caravaggio(1571-1610)の肉筆の作品ではないか、
ということで、世界中を駆け回ったビッグニュースです。

あるんですよね~、民家の屋根裏から・・そんなことって。
本物であれば、時価推定150億円相当ということです!!

カラヴァッジョといえば「バロック絵画の先駆者」。
ルーベンス、ホセ・デ・リベーラ、ベルニーニそしてレンブラントら、17世紀のバロック美術の巨匠の作品は、
直接的、間接的にカラヴァッジョの影響を受けており、多くの画家たちは
「近現代絵画はカラヴァッジョの作品から始まった」と評しています。

余談が長くなりましたが、何が言いたいのかというと、カラヴァッジョから始まった16世紀の「バロック美術」の芽は、
17世紀の「オランダ絵画の黄金期」に開花し、そのオランダ絵画は20世紀のモダニズムにまで影響を与え続けた、
という、美術史の潮流を作った、という史実です。

つまり、イタリアのカラヴァッジョ、オランダのレンブラント、フェルメール、
フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなど・・、歴史の教科書に名を残している巨匠たちは、
それぞれが相互に関係しあい、大局的には1本の道でつながっているイメージ。

言ってみれば、現代の私たちがアンティーク絵画を楽しんでいるのは、彼らの切り開いた道沿いに咲いている
お花たちを鑑賞しているようなものかもしれません。

そして、そうした美術史の中で、大輪の花を咲かせた一人がヤン・ワイナンツJan Wijnants (またはWynants)(1632-1684)。

レンブラントなどの巨匠たちとほぼ同じ時期に生きた稀代の天才風景画家であり
「オランダ絵画の黄金期」を支えたアーティストの一人です。

そう、こちらの作品の作者です。

いえ、正確にいえば、こちらの作品は、ヤン・ワイナンツ本人、あるいは近しい人物が描いたもの、と言われています。
ですのでヤン・ワイナンツ本人の作品と断言することはできません。
ディーラー情報では描かれたのは17世紀後半、ヤン・ワイナンツがまだ生きていた時代、ということです。

ヤン・ワイナンツといえばビッグネームですので、彼の作品を模写したアンティーク絵画はかなりの数が存在しています。
しかし、こちらはその模写の一つ、というわけではなく、ワイナンツ本人のオリジナルか、画風に影響を受けた画家による作品。

ヤン・ワイナンツの作品に影響を受けた人たちは多いので、例えば、兄弟や子息、直接の弟子、作風を継承した美術学校関係者、
あるいは一般の影響を受けた人たち、などと、暗に関係した作家のランク付けはされていますが、
こちらはその中でもかなり直系に近いもの、という情報です。

ヤン・ワイナンツに一番近い人物といえば、直接の弟子、ということになるかと思いますが、
当時、一般的にそれほど弟子は多くなとらなかったようなので、
ヤン・ワイナンツの画風に関係した学校関係者などが、確率的に高いように思います。

あるいは、もしかしてヤン・ワイナンツが直接関与したり指導したりした作品?、
あるいは本人の作品?という可能性もないことはないそうですが、
・・今すぐに、それを明らかにするのは難しいことでしょう。
いずれ何かのきっかけで真実が明らかになるときは来るかもしれません。

それよりも、一時代を作ったヤン・ワイナンツに近い人物が、彼の意思を受け継いだ作品を創作したというだけで、
充分に価値がありますし、何よりも所有していて誇らしいです。

実際、後年作風を受け継いだ弟子や門下生の作品でも、歴史性があると認められれば、かなりの値がつけられています。
もちろん、クリスティーズなど、世界的なオークションハウスでも普通に扱われますし、
17世紀ゴールデンエイジの門下生ともなると、19世紀作家のドローイングでさえ、
2,000USドル以上の値が付くことは珍しくありません。

ヤン・ワイナンツも、同時代に生きたレンブラントなどと同列にいるほどのアーティストですので、
弟子やフォロワーと言えども相当な値が付くことが想像されます。

ちなみにヤン・ワイナンツの原画ともなれば、クリスティーズの近年の実績で何と、94,000ポンド!
※下記エキストラフォトご参照。現在1ポンド=約140円。
ご参考まで。

さて、こちらの作品についてですが、ほのぼのとした古き良き時代のイタリアのカントリーシーン。
"Travellers in Landscape "(旅人のいる風景)と名付けられた風景画です。

果てしない道を、歩き続けなければならない旅人。
旅もまた、喜怒哀楽のある人生そのもの・・。

こちらの作品以外にも、ヤン・ワイナンツは、イタリアのカントリーシーンをシリーズ作のように、複数残しています。
ご存知の方もいらっしゃることでしょう。

この作品を通して、ヤン・ワイナンツには伝えたかったことが紙背にあったように思います。
伝えたかったのは、単にイタリアの風景だけではなかったはずです。

彼はオランダ人画家として、イタリア・ローマで実際に活動をした数少ない画家のひとり。

同じ「オランダ絵画の黄金期」を支えたアーティスト、ヤン・ボトJan Dirksz Both(1610-1652)と同様、
イタリアで学んだあとはオランダに戻り、後人の育成にも携わっています。

つまり、彼が本当に伝えたかったのは、カラヴァッジョをはじめとするイタリア美術の芸術性、
そのものだった、ということなのかもしれません。

こちらの作品を描いたのが本人にせよ、弟子にせよ、当時のイタリアの古典風景画を受け継いだ、
紛れもなく美術史に名を残すべきマイスタークラスの作品です。
これほどの作品に巡り合えた、ということはとても幸運なことだと思います。

間違いなく将来にわたり、一定以上の評価を受けるべき作品です。

歴史に名を残したオールドマイスターの一里塚です。
ぜひアンティークファンの方のお手元に・・。

(Buyer/YM)

Travellers in Landscape / Oil Painting

Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)

コンディションにつきましては、300年近く経過しているアンティーク絵画であることを考えれば、
充分にエクセレントクラスと思われます。

これだけの状態をキープできているのは、ある程度は過去にレストアを受けたことがあるのではないかと思われます。

フレームは保護ガラスなどのない入荷時のオリジナルフレームで、サイズもほぼ合ってはいますが、
経験的に見て、それ程遠くない時代、20世紀にリフレームされたものではないかと思います。

作品自体にも、作品表面をみるとニスがひき直されたかのように艶があり、
色彩の発色自体も年代の割にとても良いので、プロフェッショナルなレストアラーの手が入ったことをうかがわせます。

もしかすると、全面的に作品がレストアされたのならば、作品描写にも多少はレストアの手が入っているかもしれません。
元の絵を見たわけではないので何とも言えませんが。

もし完全に300年前のオリジナルコンディション、と確信の持てる状態であれば、
価格は○倍に跳ね上がることになるでしょう。

作者は「オランダ絵画の黄金期」の風景画家、
ヤン・ワイナンツJan Wijnants (またはWynants)(1632-1684)に近いアーティスト、
あるいは本人の可能性もある、ということです。

作品にサインは確認できません。
ただ、一般的にヤン・ワイナンツの作品にはサインはない場合もあります。



Jan Wijnants (Wynants)(1632-1684)
'A Farmer's House ' Rijksmuseum Amsterdam


上記のお写真はオランダ・アムステルダムの国立美術館で展示されている作品です。
ウィキペディアより拝借いたしました。

他にもヤン・ワイナンツの作品がクリスティーズで落札されていた情報も見つけましたので、
下記エキストラフォト内に掲載させていただきました。

基本的にヤン・ワイナンツの原画ともなれば、100,000USDクラスとお考えいただければ、と思います。

さて、こちらの作品はウッドボードに描かれています。
いわゆる板絵です。
無垢の一枚板が支持体ですが、木割れなどは確認できません。
もちろんレストアされた可能性はあります。

確かに経験的に見て300年は経っているかのようなウッドボードの風合い。



キャンバスは17世紀初めごろから普及していたようですが、
まだまだ当時はウッドボードの支持体よりもキャンバスは高価な材料だったことでしょう。

前述のとおり、板絵には亀裂などはなく、質の良い板材ならば、
間違いなく支持体としてはキャンバスよりも耐久性の面では勝っていることと思います。

また、レストアされた証左なのか、アンティーク・オイルペイント特有の絵の具のスクラッチなども、
300年ものとしては少なめで、色味の発色も良いので、パネル上の小さな凹凸も、ほとんど気にならない程度です。

いずれにしても骨董絵画としての雰囲気は悪くはないものと思います。

オイル表面の汚れも少ないので、全体的に鮮やかな状態で、年代相応以上の風合いと思います。

現状のフレームはいつの時代かに入れ替えられたものと思いますが、それなりに古いもののようです。
デニムの推測ですが、こちらはイギリス20世紀前半アールデコのころのフレームのように思われます。

年代なりに汚れがあったり、端が小さく欠けていたりしていましたが、
致命的なダメージではなかったので、再利用は可能でした。

フレームは硬度の高い、天然木無垢製のフレームに、周囲は石膏による装飾が施され、
ゴールドギルト(金彩)が施されております。
それなりに高級クラスのものと思われます。

メンテナンスは欠けなどのクラックを成型し、タッチアップ処理でなじませておきました。



アンティークの風合い的な感じで、全体的には綺麗だと思いますが、
出荷時にはもう少し色合わせをさせていただきます。

フレームの周囲にはグリーンのベルベット(パイル地)が張られていて、
デザイン上のアクセントになっています。

古いファブリックになりますが、さしあたってそれほど気になっていたわけではありませんが、
経年なりの汚れや退色程度はございました。

ですので、デニム愛用の布用メンテナンス剤、
「CR0307 HOWARD Naturals アプホールスタリークリーナー 473ml」にて表面の汚れ落としはしっかりと行いました。



背面は、古いクラフトなどが張られていたので、サインなどは確認できませんでした。
古い板絵ということで、クラフトなどをはがしている作業中に、表側の作品に影響しないとも限りませんので、
劣化防止のため、新たに新しいクラフト紙で封印させていただきました。

一通り、メンテナンスを行い、気になるフレームとマウント部分の歪み等もなく、ガタつきなく良い状態です。
しっかりとキャンバスフレームが組みつけられています。

クリーニングも各所、慎重に行いました。
絵画への影響はありません。

描かれている絵画自体につきましては、基本的にデニムでは一切手を加えておりません。
現状、レストアの必要はないと思います。

歴史的に価値のある絵画であり、骨董美術としては高く評価できるのではないでしょうか。
ゴールドギルトゲッソのベルベットフレームも、絵画をより一層、格調高く演出しています。

裏側にはすぐおかけいただけるように、フックとチェーンをつけさせていただきました。

存在感たっぷりの、3世紀前のお品です。
とても良い雰囲気のアンティーク絵画と思います。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします!

(Restorer/YM)

Travellers in Landscape / Oil Painting

Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)

ヤン・ワイナンツJan Wijnants (またはWynants)(1632-1684)の作品は、
世界各地の国立美術館で展示されています。

さすがにオランダ人画家だけあって、オランダの国立美術館に所蔵されている作品が多いようですが、
他にも、ロシアの国立美術館、サンクトペテルスブルグのエルミタージュ美術館Hermitage Museumや、
ロンドンのダリッジ・ピクチャー・ギャラリーDulwich Picture Gallery・・と
主要な作品はナショナルクラスのギャラリーで見ることができます。

つまり、ヤン・ワイナンツの作品は世界遺産クラス、というわけですね。

彼のバイオグラフィは、インターネットでいくつも出てきますのでご参考になさってください。
ここでは、筆者の私感を中心に、ご案内させていただきたいと思います。
(筆者は美術史の専門家ではなく、イチ・アンティークファンですので、念のため。)

ヤンの生きた時代、17世紀は「オランダ絵画の黄金期」と言われています。
彼はオランダ(ネーデルランド連邦共和国)の北ホラント州、ハールレム (Haarlem) の出身。

17世紀前半まで、オランダ(ネーデルランド地方)はもともとスペイン・ハプスブルク家の自治州。
17州で構成されている地域でした。
それが、スペインとの80年にわたる独立戦争を経て、1648年に初めて国家として独立しました。

ただ、自治州といっても、16世紀末には北部7州はユトレヒト同盟で結ばれていましたので、
イギリスやフランスからは国家とみなされていました。
ですので、スペインの属州、という意識はなかったはずですが、今でいうところのオランダ王国、
というような、国民意識はきっと薄かったことでしょう。

例えば、ヤンはホラント州ハールレム出身。
今でこそ、オランダ人と表記されますが、
基本的にヤン自身は連邦共和国内の自治州出身と自認していたことでしょう。

しかも、スペインからの独立戦争による政治の混乱、そして君主の交代、
カトリックとプロテスタントの争いという宗教観の変化、など、動乱の中、人生を送っていますので、
彼はより一層、地元意識を強くしていったのではないかと思われます。

このようなヤンを取り巻く環境はきっと、彼の芸術観にも影響を与えたはずです。

ちなみに、アジアで膨大な富を得たオランダ諸州の東インド会社は1602年に設立されています。
17世紀「オランダの時代」の始まりですね。

ヤンは「世界の覇権国」に生まれ、「ネーデルランド連邦共和国の独立」も見ています。
政治的な関心もかなり強かったのではないでしょうか。

また、当時のオランダは、ヨーロッパで最も富裕な国。
貿易、学問、芸術の分野で、世界中のどの国よりもずば抜けた最先端国家でした。

そうなれば当然、世界中から人が集まってきます。
当時、芸術の分野では、外国人も含め、絵画の大規模な即売会がオランダで頻繁に開催されていたそうです。

例えば、1640年から1660年の20年間にオランダだけで130万枚以上の絵画が制作された、と言われています。
・・一体、何人の画家がいたんでしょうね。

間違いなく、絵画の売買は当時の一大産業、画家という仕事は花形の職業だったに違いありません。

とはいえ、裕福な画家など、その当時でも一握り。
多くの画家たちは、貧困のため、画家という職業をあきらめざるを得なかったということです。

当時の最高の画家だとされているフェルメールやレンブラントたちでさえ、当時はそれほど高名ではなく、
彼らをしても、裕福とは言えなかったようです。

ヤンはそういう世の中で、画家として生きる人生を選びます。
それも風景画家として。

当時、歴史や宗教画を描く画家が最も「位」が高いとされ、肖像画や風俗画家はその下、
さらに風景画や静物画を描く画家は低級と見られていました。

しかし、この時代のオランダは、現代美術の基礎となった風俗画や風景画が、芸術の分野として初めて確立した時代。
歴史的にみて、大きな意義を持っています。

ヤンも風景画の将来性を敏感に感じ取っていたのでしょう。
彼は風景画を学ぶために、当時人気の高かったイタリアの風景画を、ローマへ学びに出ます。

当時の多くのオランダ人画家たちは、オランダの自分のアトリエ内で、
イタリア画家の描いたイタリアの風景画を模写していましたが、
ヤンは自分の作風として確立させるためにイタリアへ向かいました。
彼が20代のころだったと思われます。

もともと家が美術商をしていたことで、ヤンの行動に理解があったことも幸いしたのでしょうけど、
少なくとも、彼が芸術に大志を抱いていたことは間違いのないところでしょう。
進取の気性を持つ数少ないオランダ画家のひとりだったと言えます。

イタリアでの修行の後、ヤンは地元ハールレムに帰国します。
そして1660年、ハールレムを出て、アムステルダムへ居を移します。

晩年、彼は後人の育成に尽力していたようです。
数人の弟子を育て、また地元のみならず、イギリスやドイツなど、周辺国からの学生も分け隔てなく指導しています。

そんな彼の生活に、国際都市アムステルダムは都合が良かったのでしょう。

こうして彼の人生を俯瞰してみると、彼は自身の役割を意識していたのではないかと思います。
晩年、彼はオランダ美術の芸術レベルを向上させるために生きたということです。

図ったものか図らずか、彼の活動は「オランダ絵画の黄金期」において、
風景画を一つの芸術分野として確立させることに、先人たちとともに大きな役割を果たすことになりました。

彼の画風は地形学的に秀でた風景画と言われ、その後、オランダ人画家ニコラス・デ・ヴィNicolaes de Vreeや、
アドリアーン・ファン・デ・ヴェルデAdriaen van de Veldeを直接の弟子として指導し、
多くのオランダ人画家の門下生を育てていくことになりました。

またイギリス人アーティスト、トーマス・ゲインズバラThomas Gainsboroughや、
ドイツ人アーティスト、ヴィルヘルム・フォン・コベルWilhelm von Kobellなど、
周辺国のアーティストたちにも影響を与えることとなり、
芸術の分野に新しい作風を確立することになりました。

こちらの作品は、そんなヤン・ワイナンツに影響を受けた、直系に近い風景画家の作品と思われます。

イギリスのディーラー情報では、本人の可能性もあるということでしたが、
おそらく絵画修復されている可能性もありますので、目視レベルでは判断できません。

デニムの見立てでは、おそらく後年影響を受けた次代の画家の作品なのではないかと思われます。
年代的には1700年代初期、オランダ黄金期の影響が大きく残っているころの作品ではないかと推測しています。

でも、ヤンがオランダの写実的な風景画に持ち込んだ、イタリア風の表現描写はこの作品に脈々と息づいています。

・・とぼとぼと、果てのない旅路を歩く旅行者たち。

旅行者は3人?

牛に乗る女性は従者の一人なのでしょうか?
徒歩で並走する男性は主人?

それとも少し先の白馬に乗る男性が主人でしょうか・・。

家畜たちは生き生きと跳ね回り、何だかちょっと楽しそうな旅に見えます。

・・これらはヤン・ワイナンツ、あるいは真の作者が実際に見聞した、約350年前のイタリアのランドスケープ。

一方ヤンは、「善きサマリア人」という作品では、旅の道中で強盗に遭い身ぐるみを剥がれ、
半死半生になったユダヤ人男性を描き、旅の恐ろしさもまた示しています。

ある時は楽しい一日を、またある時は死にも直面するほどの辛い一日を・・どのような画家であろうと、
この時代の旅を題材にする場合には、同じテーマを描かざるを得ないのでしょう。

イタリア絵画独特の光の表現を用いながら、17世紀当時の色彩を今に伝えるテクニック、
そして、後景に描かれた地形は、長く続く道を複雑な地形で、広大な自然をイメージさせています。

まさにヤン・ワイナンツらしい画風。
「オランダ絵画の黄金期」において一分野を築いた芸術観です。

非常にレベルが高く、写実的なバロック絵画の時代を忍ばせるこちらの作品。
とりとめのない妄想に浸りこまれる、素敵なアンティーク絵画です。

後世へ長く、多くの方に感じていただきたい名画だと思います。
いや、いつか、その価値が証明される「お宝」であるのかもしれません。

17世紀の素敵なカントリーシーンを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。

本物を知るアンティークファンの方に、ぜひ。

(Sales/TJ)

★EXTRA PHOTO

Travellers in Landscape / Oil Painting

 

Travellers in Landscape / Oil Painting

 

Travellers in Landscape / Oil Painting

↑こちらは世界最大のオークションハウス、クリスティーズでの、ヤン・ワイナンツオリジナル作品の落札情報。
約74,000USDとなっています。

Travellers in Landscape / Oil Painting

 

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スペック表

※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。

商品基本情報
品名 Travellers in Landscape / Oil Painting
品番
PA0114
管理番号Lot15-33_1121
販売価格(税込) 97,200 円 在庫数 0
サイズ 幅 380mm  奥行 30mm  高さ 285mm  
※絵のサイズは、幅290mm×高さ195mmです。
送料ランク・重量 ゆうパック100   送料目安:1,450円~2,020円 (沖縄 2,160円)  ゆうパックによる配送になります。
※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。  
商品分類 クラス
デザイン
ユース
ランク
カテゴリ 装飾品/Decor  >  絵画/写真/美術品
商品プロフィール
原産国 オランダ 年代1680年代
メーカー デザイナー
主要素材  
主要素材の材質 
主要素材の等級 
商品の無垢率 
カラー 
塗装・仕上げ
その他素材 
その他の素材のカラー 
メンテナンス状況
コンディション 傷の程度
目立つ傷
交換・改造
実用性
商品プロフィール
原産国 オランダ 年代1680年代
メーカー デザイナー
主要素材
主要素材の材質
主要素材の等級
商品の無垢率
カラー
塗装・仕上げ
その他素材
その他の素材のカラー
メンテナンス状況一部メンテナンス
コンディション 傷の程度少ない
目立つ傷少ない
交換・改造あり
実用性あり
商品評価
デニムの総合評価
商品評価
デニムの総合評価

ご購入・お問い合わせ・入荷予約

装飾品/Decor  >  絵画/写真/美術品

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品番
PA0114
Travellers in Landscape / Oil Painting
品名

Travellers in Landscape / Oil Painting

販売価格(税込) 97,200 円
通常価格 94,500 円
   
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