PA0124
イギリス
1870年代 ヴィクトリアン タペストリー ゴールドフレームピクチャー
サイズ |
幅 1055mm 奥行 50mm 高さ 1330mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
ラージサイズのタペストリー絵画が入荷しました!
今から150年近く前、1870年代に製作されたジェニンアンティーク(真の骨董)です。
まず、その大きさに圧倒されることと思います。
1m四方以上のラージサイズ、本当に大きいです。
こちらは、絵具を用いた絵画ではなく、タペストリー。
それも、現代的なニードルポイント(大きな織目の刺繍)のようなタペストリーではなく、
ゴブラン織りと同様の製織技術を用い、ハンドメイドで織り上げた、ヨーロッパの伝統的な工芸品Tapestryです。
ヨーロッパのタペストリーは15世紀以降、フランスを中心に大流行しました。
フランス人のジャン・ゴブランが、タペストリー製作で大成功をおさめたことで、
一般的にタペストリーはゴブラン織りを指すようになりました。
優れた画家が下絵を描き、それを織物職人が手織りして仕上げる、という分業工程を経て生まれるタペストリーは、
当時、絵画レベルに匹敵する芸術品で、室内を装飾するインテリアとして、王侯貴族たちに大変好まれたということです。
また、壁面につりさげることでお部屋の断熱効果もあり、より一層、邸宅のインテリアとして普及に拍車がかかったようです。
何よりも、絵画と違って別荘などに持ち運んだりしやすく、運搬に便利だったのも、
上流階級に人気のあった理由の一つだったようですけどね。
一般的に当時、タペストリーは大変高価なお品であることが当たり前で、
何でも、製作に3年もかかるような作品も珍しくはなかったそうです。
それだけ時間をかける価値があったのでしょう。
そのような中世に流行したタペストリーを、ヴィクトリアンの時代に復刻したのがこちらのタペストリー。
3年とは言いませんが、相当な時間と手間をかけて作られたものであることは間違いないでしょう。
大変贅沢な一品と思います。
下絵については、英国ディーラーの情報では、宗教的な作品ではないかということですが、
作品中のインテリアや衣類のデザインを見ると、聖書の時代ほど古くはないように思われます。
時代的にはゴシック建築からルネッサンス美術あたりの時代を描いたもの?
15世紀から16世紀あたりにかけての頃のファッションと思われます。
一般的に後年のタペストリーは、有名な名画や宗教画を複製したものであることが多いので、
こちらもそんなルネッサンス美術あたりの名画の一つなのかもしれません。
(どなたか知っている方がいらっしゃったら教えてください!)
ちょっと気になるのは、右下に1651?という数字のようなネームが入っていること。
これは作られた枚数?
それにしてはちょっと多きすぎる数字ですよね。
それでは・・年号?
イギリスで1651年、というのは、イングランド共和国だった時代。
ピューリタン革命後にクロムウェルが国王を追放し、実権を握ったあたりの年。
それと何か、関係があるのでしょうか?
年表を見ると、1651年は航海条例が制定されたということ。
イギリスが航海条例を制定したことで、当時の世界覇権国、オランダと戦争になり(第一次~三次英欄戦争)、
結果的にイギリスが勝ち、オランダに代わって世界の覇権国としての足掛かりをつかみました。
まあ世界史的には重要な年ともいえますが、この絵との関係は・・?
クロムウェルの死後、イギリスでは王政が復古し、のちにメアリ2世(女王)やアン女王が戴冠しています。
う~ん、そのあたりのお話なら近そうですが・・。
まあとにかく、見れば見るほど、想像力の掻き立てられる作品です。
作品としての製作クオリティの高さは言うまでもなく、登場人物の表情、光の当たり方、布地や木材の素材感の描写など、
かなりディティールにまでこだわって丁寧に織り込まれています。
古いものですので、お色は長い歳月の間に、多少変化している可能性もありますが、
タペストリーの特徴が生かされた柔らかい暖色系の配色でデザインセンスもよく、
非常にレベルの高い芸術作品と思います。
アンティークファンの方のコレクションとして、決してご期待を裏切ることはありません。
同時代のガラス付きの額装に入れられていますので、
永くインテリアとしてお役立ていただける逸品です。
ぜひ、インテリアのメインスペースに・・。
(Buyer/SD)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀末にイギリスで製作された、ラージサイズのタペストリーです。
各部の詳細、人物の表情までもが活き活きと描かれた作品で、「芸術品」と呼んでよいと思います。
織り糸は一般的にコットン(木綿)やウール(羊毛)などの毛糸が使われているようですが、
一体、何色の糸が使われているのか、その表現力にはただただ、驚かされるばかりです。
フレームは、製作時のものか、後年に用意されたものなのか、わかりませんが、
ヴィクトリアンクラスの古いゴールドギルトフレームであることは間違いなさそうです。
タペストリーの色あせが少ない点から考えても、かなり古い時代に額装されたと考えるのが自然なようです。
入荷時のコンディションですが、年代を考えればかなり良い状態でした。
フレーム部分に年代なりの小さな傷が数か所見られましたが、損傷と呼べるようなダメージは見当たらず、
コレクション級と呼んで差支えのない程度でした。
タペストリーは全く手のくわえられていないオリジナルのコンディションです。
額装に収められた現状であれば、まだまだ長くこの状態を維持できるものと思います。
修復は装填状態の確認と、フレームのリフレッシュをしっかりと行うことといたします。
まずフレームの補修に先立ち、額装の装填状態の確認をします。
背面のクラフト紙は交換すべきかと思われましたが、装填状態は良く、
フレームにもがたつきや接合部のゆるみはありませんでした。
汚れ落としのメンテナンスオイル、「CR0290 HOWARD オレンジオイル473ml」でクリーニングし、
リフレッシュいたします。
タペストリを覆うガラスもオリジナルのアンティークガラス。
専用クリーナー「CR0247 Uncle Bill シャンデリアクリーナー」でポリッシュいたします。
尚、こちらは、元々フレームの上下に金具がついておりました。
上の丸い金具を使用して上から吊るし、裏側の下部につけられた金具で壁に固定していたかと思われます。
大きなものですので、しっかりと固定させていたのでしょう。
デニムではそこまでする必要はないかなと、重量級の絵画と同様に、背面チェーンで吊れる仕様とさせていただきました。
これなら、壁面にすっきりと金具も見えずに掛けられますので、
インテリアとしては飾りやすいのではないかと思われます。
※壁側に設置するフックは十分に強度をご確認ください。
壁側のフックは付属しておりません。
もちろん元の金具も付属しますので、地震でもびくともしないように固定させる場合には、
付属金具で3点固定すればベストかと思います。
尚、金具類は「CR0248 Uncle Bill オールメタルポリッシュ」でぴかぴかに磨いています。
全体のチェックとクリーニングの後は、フレームのリフレッシュで仕上げます。
フレームは無垢材ベースに石膏で装飾面を構成した、ヴィクトリアンスタイルのゴールドギルト(金彩)フレームです。
細かいお花文様が盛り込まれた飾り面が、いかにもヴィクトリアンフレームらしいです。
無垢材ベースのフレームなので伸縮が影響したものと思われますが、
薄いひびが石膏の彫刻面に確認できます。
もちろん、エポキシなどの樹脂を使用して、一つ一つひびを埋めていくことは可能ですが、
一般的に見て、現状の小ひびならアンティークの「味」レベルを逸脱するものではないと思われます。
商品価値にも全く影響しない程度のものですので、明らかに目立つひびについては消し込んで、
アンティークらしくエイジング処理とさせていただきました。
その他、輸送中と思われる小傷やクラックが数か所程度ありましたので、
こちらは隅々まで確認し、一つ一つ手作業で修正しております。
その後、補色処理をして、補修部分は目立たないようになじませています。
これだけでもだいぶきれい目に感じられるようになりました。
最後は、裏面一面を新しいクラフトペーパーで封印。
これほどの芸術品ですので、隅々までチェックし、手を尽くしてリフレッシュいたしました。
とても貴重なお品でコンディションはよく、アンティーク上級者の方のコレクションとしてふさわしいものと思います。
担当職人が自信を持ってお勧め致します。
(Restorer/SD)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
イギリス、ヴィクトリアン期に製作された素敵なタペストリーです。
ゴールドのギルトウッドフレームに、柔らかな色遣いのタペストリーが、
アンティークらしく、とてもいい雰囲気です。
人物の表情や部屋に差し込む光まで、とても細やかに描かれていて、
一体どれくらいの時間をかけて製作されたのでしょうか・・。
サイズも大きく、とても存在感があります。
ゆっくりこの絵を眺めながら、どんな物語が隠されているか、
いろいろと想いを巡らせるのもいいですね・・。
ぜひ、ご検討ください!
(Sales/TJ)
↑背面のチェーンだけで吊れる強度があることは確認済みですが、万全を期す場合には付属のオリジナルフックを合わせてご利用ください。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアン タペストリー ゴールドフレームピクチャー | |||
品番 |
PA0124
|
管理番号 | Lc25-2_0130 | |
販売価格(税込) | 113,400 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1055mm 奥行 50mm 高さ 1330mm ※絵のサイズは、幅780mm×高さ980mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便260 送料目安:6,420円~11,720円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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