TB0812 イギリス 1920年代 タイガーオーク ボビンレッグチルトアップテーブル
サイズ |
幅 710mm 奥行 730mm 高さ 705mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス1920年代に製作された、珍しいチルトアップ式オケージョナルテーブルです。
オークの質感がとても素晴らしい逸品です。
・・家具の中でも、テーブルはもっとも古くから存在する家具の一つ。
しかも多くの家具デザイナーたちが、その長い歴史の中で
研究に研究を重ねてきていますから、その種類の多さは家具の中でも群を抜いています。
特に、天板が広いほどテーブルは便利な反面、使わない時にはより邪魔な存在になる、
という特性上、使わない時の天板の収納方法に主にフォーカスされてきました。
ゲートレッグテーブルやサザーランドテーブル、バタフライテーブルなどなど・・、
いずれも家具デザイナーたちが工夫を重ねて、長い生活文化の中で生み出してきた家具たちでした。
こちらのチルティングテーブルもそんなテーブルの長い歴史の中で生まれた一つの産物。
天板が縦にチルトアップするチルトトップテーブルは、知られている範囲では、
18世紀のジョージアンの時代に“トーマス・チッペンデール”がサパーテーブルとして好んでデザインしていました。
しかし、チッペンデールの時代から100年以上も経過し、生活者のニーズも変わったのでしょう、
上流階級の人たちが、折りたたんだ状態でもテーブルを美しく見せられるようにしてほしい、と考えた一方で、
一般の市民たちは使用する上での実利を求めました。
折りたたんだ時の美しさよりも、省スペースでであってほしい。
そして使うときにはしっかりとした強度があってほしい。
社会の中心が一般の市民たちに移行するようになり、
今では完全なフォールディングテーブル(折りたたみテーブル)が主流になってしまいました。
折り畳み脚をつけて、使わない時にはバックヤードにしまって起きやすいように、と。
そうして21世紀の今、もはや現代のテーブルはインテリアともいえないほどに「道具化」してしまいました。
時代が求めたニーズ、とはいえ、家具を研究すればするほど、ちょっと寂しい気分になります。
余談が長くなりましたが、、こちらは装飾性を求めた時代から実利性を求めた時代に移り変わる途中、
過渡期に作られたテーブルになります。
自立型のチルトテーブルという18世紀のサパーテーブルのような構造で、インテリア性を維持する一方、
ゲートレッグに近い「十字」に開閉する脚と組み合わせることで、実用的な強度も確保しています。
ごく一時期にしか作られなかったタイプのようなので、
英国アンティークのファンの方でも、実際にご覧になったことのある方は少ないのでは、と思います。
こちらのテーブルは構造的に高い精度が必要で、また素材も変形の少ない良材を選ぶ必要があるため、
商業的にあまりメリットがなく、それゆえ多くは作られなかったのでは、と推測しています。
逆に言えば、家具がインテリアとしての価値を持ちながら、実用性も高いレベルにある、という
テーブルの究極のカタチがこちらのテーブル、ということができるかもしれません。
華やかなサーペンタイン(波型)のトップを持つ天板には、良質なオーク材の証し、
見事な虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)をデザインとしてあしらい、テーブルイメージに彩りを添えています。
デザインベースは、英国伝統の17世紀バロック様式。
アールデコの時代に作られたとは思えない本格的なもので、見事なボビン仕上げです。
一切の変形を見せない総無垢の躯体と、永い間大切に扱われてきたことを示す“ゴールデンオーク”の木肌が
このテーブルの「格」を明らかに物語っています。
家具が日用品化し続ける時代の流れを考えれば、
もはや将来にわたって二度と作られることの無いテーブルと思います。
本物を知るアンティーク上級者の方にぜひ受け継いでいっていただきたい逸品です・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
およそ100年の歳月を経たテーブルになりますが、
ボビン装飾で飾られた端正なルックスとは裏腹に実用性も高い機能を備えています。
インテリア性だけではなく、色々な用途でお使い頂けるオケージョナルテーブルです。
家具がまだ現在のように日用品化してしまう前の、過渡期の時代に作られた、
正真正銘、「本物」の無垢の家具です。
製作技術、素材品質ともに素晴らしいです。
ただし、1点もののハンドメイド家具だけあって未完成な点も見受けられます。
一つは拡張のさせ方。
一方の手で天板を持ち上げたあと、脚を90度回転させるだけなのですが、
コツを覚えないとやりにくい。
回転させる支え脚が地面に引っかかってしまうからなので、
テーブル全体を片足浮かせて傾けてやるとスムースに広げられます。
もう一点は、そのやりにくい拡張方法に関連したことなのですが、
そもそもボビン装飾は木にミシン目を入れているようなものなので、
くびれた部分が折れやすい。
回転させる脚のフレームがボビンレッグなので、脚の回転のさせ方によっては、
地面に引掛けた際の力の入り具合によっては、脚が折れてしまう可能性もないとは言えません。
そのため、と思いますが、前オーナーは上下のボビンストレッチャーに添え木を渡しています。
確かに、装飾的なボビンが添え木に隠れてしまっているので、見た目がおとなしくなってしまっていますが、
強度的には全く不安のないものになっています。
外すことはもちろんできますが、今後のご利用を考えるとつけておいた方が無難と思います。
ボビンレッグが折れてしまったあとでは遅いですからね。
かなり古い時代につけられたものと思われ、外観上は全く違和感なくなじんでいます。
さて、入荷時のコンディションですが、全体的にかなり良好な状態でした。
外観的にも塗装の劣化も少な目と言える程度でした。
目立つ小傷が少々ありましたが、レストアすればほとんど分からなくなる位のダメージです。
商品価値を損なうほどのダメージでは無いと思います。
折り畳むと殆ど場所を取らないデザインです。
いまでも十分に実用性を維持している機能です。
開閉を頻繁に行いつつも、大切に使われてきたと想像できます。
構造的には多少、接合部にゆるみがありました。
それに、少し天板のガタつきが気になりました。
総無垢なので、微妙に収縮が出ているのでしょう。
また細かいところではテーブル開閉のストッパーなども入荷時には欠損しておりました。
構造面の修復には少々時間をかける必要がありそうです。
塗装の状態は良いので、おそらく何度か修復されてきたと思われます。
愛情を持って使用されてきた事が分かります。
以上、復元にしっかり時間をかけて取り組めば、再び実用にも活躍できるはずのお品です。
ひとつひとつパーツの状態を確認しながらメンテナンスの計画を立てていきましょう。
まずは構造のチェック。
天板と脚部をバラシて、接合部の締め直しと開閉機能の修復を行いました。
前述した通り、接合部にゆるみが見当たりましたのでガチッと締め直してあります。
ストッパーは新たに製作し、取り付けておきました。
後ほど違和感が無いように色調整を行います。
稼働状態はよくなり、バッチリと実用強度も再生できました。
天板のガタ調整も丁寧に行いました。
古い無垢の家具ですので、ミリ単位の微妙な反りがあり難儀しましたが、
ほとんど気にならない位まで調整できたと思います。
天板のガタつき調整も兼ねて開閉時のスムーズな動作と、傷防止の為にフェルトを貼らせて頂きました。
続いては気になる小傷を硬質パテで充てんし傷を目立たなくします。
もともとそれほど傷は多くなかったので、全体的にきれいになったかと思います。
金具は大まかに腐食を落としてから専用のコンパウンド
「CR0248アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g」で磨き上げました。
細かい点まで手抜きはありません。
次は塗装前の下準備。
オリジナル塗装は比較的状態が良かったので、現状の塗装を活かす方針としました。
まずは基本の表面の汚れ落とし、水拭きを行いました。
その後は「CR0291 ハワードHOWARD クリーナフィニッシュ 16oz(473ml)」を使用し
テーブル天板から脚の先までしっかりと拭き上げます。
100年間の汚れをしっかり落とします。
バラしていますので、普段は手の入らないところまでしっかりと清掃できます。
何とかさっぱりときれいになりました。
クリーニング後はオイルステインにて全体の色を調整。
多少の色むらはありますが、時代感を感じる程度のもので、
全体的にはきれい目と思います。
フィニッシュはイギリスから輸入しております天然素材由来のシェラックニス。
隅々まで塗装いたします。
もちろん単にきれいに塗装するだけではなく、時代感は感じられるように配慮します。
アンティークらしさは残しつつ、きれい目に仕上がったものと思います。
以上、隅々まで手を尽くしました。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、
英国から輸入しております天然蜜蝋ワックスでさらに磨きをかけます。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/KR)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
美しさと機能性を持ったテーブルです。
天板は厚めの無垢板で、オーク材特有の虎斑模様があらわれていて印象的です。
天然杢ならではですね・・。
また、艶やかなあめ色の木肌も年期を経た良材の証し。
何とも言えない色艶にうっとりです・・。
パッと花が咲いたような天板も優しい雰囲気です。
脚部も手の込んだデザインで、
閉じても開いても魅せてくれますね!
デザイン性はもとより、ティーテーブルやオケージョナルテーブルとしての利便性も十分で、
アンティークならではの重厚な存在感も、お写真を通してご納得いただけるものと思います。
お部屋の隅で空間のアクセントとしても活用いただけますね。
なかなか見つけにくいタイプの家具ですので、
是非はお早めにご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | タイガーオーク ボビンレッグチルトアップテーブル | |||
品番 |
TB0812
|
管理番号 | Lc26-2_0611 | |
販売価格(税込) | 108,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 710mm 奥行 730mm 高さ 705mm ※折りたたんだサイズは、幅710mm×奥行295mm×高さ1060mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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