HC0243
イギリス
1830年代 ウィリアム4世William IV ローズウッドチェア
サイズ |
幅 455mm 奥行 525mm 高さ 865mm 座面高 475mm 座面奥行 405mm 座枠高 405mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
何と!今から約200年近く前のチェアが入荷いたしました!
今から約180年ほど前、19世紀前半のイギリス・ウィリアム4世時代に製作されたアームチェアです。
このようなチェアが、まさか、こんな身近に・・。
リージェンシースタイルの流れを組む、“ウィリアム4世WilliamⅣ”時代の芸術品です。
そう、リアルタイムな、その時代の作品です。
家具とはいえ、プロダクト(製品)では決してありません。
アート(芸術)の領域に入るチェアです。
あえて「作品」と呼ばせていただきます。
ところで、あまり出てこない時代のチェアですので簡単に解説させていただきますが、ウィリアム4世は1830年から1837年のわずか7年間君臨した、
イギリス・ハノーヴァー朝第5代君主になります。
ちなみに第6代君主は、かの“クイーン・ヴィクトリアQueen
Victoria”で、ヴィクトリア女王(1837~1901)はウィリアム4世の姪にあたります。
ヴィクトリアン様式の家具は頻繁に当サイトでご紹介させていただいておりますので、もう、ご存知ですよね。
また、前の時代の第4代君主は“ジョージ4世George
Ⅳ”(1820~1830)で、彼は皇太子時代から“リージェント(摂政)”として政務を担当していたことで、彼の時代は“リージェンシー”と呼ばれています。
その時代のデザイン、リージェンシースタイルの家具も後年のリプロダクション(復刻家具)として、ヴィクトリアンの家具同様、比較的多く見られますよね。
そんなヴィクトリアンとリージェンシーの時代に挟まれた、短命な時代ですので、短期間が故、デザイン様式としては産出された家具も少数で、家具史的には地味な印象になってしまっておりますが、それでも、英国家具の歴史上では(文献上ですけど)、重要な時代だったようです。
すなわち、そのひとつには、ウィリアム4世の時代は前近代的な(手工業としての)家具産業がその規模、技術力ともにピークを迎えていた時代であったこと、があげられています。
英国家具の「黄金期」と言えば、リージェンシーの1時代前、あのトーマス・チッペンデールたちが活躍した、“ジョージ3世George
Ⅲ”(1760~1820)の時代を指しますが、それは言ってみれば「発展期」。
職人の技術水準が向上し、産業として「成熟期」に入ったのはウィリアム4世の時代だったようです。何でも、熟練した家具職人が何と数千人規模!で存在していたとのことで、家具産業が当時、最先端の“基幹”産業だったことが想像されます。
現代の自動車産業のようなものですね。
またウィリアム4世の時代の家具が重要である2つ目の理由として、その時代に作られた家具が「最後の古典主義」様式の家具、と言われていることです。
次のヴィクトリアンの時代には、後に家具の大量生産が始まり、家具は一部で近代的な「工業製品」に成り下がってしまいました。ヴィクトリアンの家具デザイン自体も、過去の様式を折衷した、独自性の低いものであったことも挙げられています。(決してレベルが低いと言っているわけではございません。念のため。)
つまり、椅子が「権威」をあらわしていたり、と家具がまだ庶民には手の届かない、富裕層の贅沢品だったのはこのウィリアム4世の時代が最後だったのです。
もちろん、デザイン性だけではなく、今では入手できないような、このローズウッド等の銘木が使われていたり、高い技術を持った「匠」でなければ製作できないような造形を伴っていたり、と本当の意味での「前時代的な家具」も、この時代以前のものにほぼ集約されています。
従って、年式に偽りさえなければ、ウィリアム4世時代以前のアンティーク家具は、全て歴史的な骨董品、あるいは「過去の文化遺産」と断言しても過言ではありません。
話がちょっと横道にそれてしまいましたが、・・このチェアのデザインは、いわゆる“リージェンシー”(摂政)スタイル、それも“オールドフレンチ”と呼ばれる、フランス“ルイ14世”様式の流れを組む正統なもので伝統家具としての血統、製作者の主張、マニュファクチャーの水準、素材の等級・・、等その全てが最高位に位置づけられるものです。
そして、2世紀近くもの間、大切に受け継がれてきた椅子です。
次の世代へと引き継いでいっていただけるのはどなたでしょうか・・?
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
何と1830年ごろに製作されたスーパーアンティークチェアです。
素材には現在では伐採の禁止された希少なローズウッドが使用されています。
それも、植民地時代だったからこそ、入手可能だった、
家具の宝石“ブラジリアン・ローズ”なのではないかと思われます。
入荷地のですが、2世紀近くを経過していることを考えますと、
信じられないほどの奇跡的なグッドです。
目立ったダメージもなく、歪みすら目視では確認できません。
どのような歴史を経てくれば、このようなアンティークが存在するのでしょうか。
全体を見回しても全く大きな破損などはございませんでした。
以前に受けた補修の跡のようですが、小さな穴埋めの補修や細かいひび割れの補修を行った形跡が
わずかに伺える程度のものです。
本当に驚くべきことと思います。
当店では基本的なメンテナンスのみしっかりと行いました。
まずはクリーニングをしっかりと行いました。
幕板内部や底面なども隅々まで拭き掃除して200年の埃を払いました。
フレーム全体をオイルステインでさっと磨いて塗装のメンテナンスを行い、
細かい傷のチェックを再び行いました。
ホールチェアとして飾られていた椅子だった可能性もありますが、
日常的に付き易い細かな傷は脚元などに多少ございます。
それも年代を考えれば非常にダメージの少ないエクセレントだと思います。
座面はベージュのモケット生地です。
こちらは近年に交換されたものか、ユーズドながら
クッションの張りも充分で生地自体も綺麗な状態です。
張り替える必要はとりあえずありませんのでオリジナルシートとして再利用させていただきました。
埃を払ってクリーニングフォームでしっかりクリーニングしました。
ドロップイン式のシートですので、今後、模様替えに張り替える場合も交換は容易です。
フレームは天然蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げて仕上げました。
素晴らしいで希少なローズウッド材の超・一級品です。
強度的にもしっかりとしていますので実用も全く問題ありません。
インテリアとしても素晴らしいアイテムです、
薄く削りこまれた笠木のエッジが非常に美しいお品です。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/KB)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
流れるような躍動感あふれるレッグラインと、
シャープで力強いトップレイルのウィング型フォルム・・。
そして背あての端正なレリーフ、まさに、ため息もののアンティークチェアです。
200年経っても全く色あせることのない、
それどころか、ますます評価の高まっていきそうな、すばらしいエクステリアです。
彫刻だけでなく、木の宝石・家具材の最高峰“ローズウッド”の木肌の美しさ・・。
近年まではヴァイオリンなどの、形状変化を起こせない高級楽器にだけ使われていた高級材ですが、
この当時には、こうして一般的に高級家具に使われていたんですね。
うらやましい時代です・・。
上品さの漂うこちらのお椅子を前にして、しばしボーっと見つめてしまいました。
年代を確認してまたびっくり!1830年代です。
ゆうに170年以上は時を経てきているにもかかわらず、この艶!!
瑞々しいという表現がぴったりではないでしょうか?
よほど歴代のオーナー様がきちんと手入れをされ、大切に扱われてきたのでしょうね。「はぁ~」ため息がとまりません。
本当に、大切に扱われてきたことが伺われます。
そして、100年以上前の“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)で、このお値段。
高価ではありますが、アンティークに造詣の深い方でしたら、
きっとその価格以上の価値をお感じいただけるものと思っております。
質、実、デザインともに三拍子そろったすばらしいお品と評価しております。
ぜひ次代へと引き継いでいっていただきたい19世紀の遺産です。
マホガニーやウォルナットなどのアンティークとも
相性はグッドです!
一生ものの実用アンティークとしてお使いくださいませ。
「本物」をお求めの方!ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/YM)
↑↓まさにブラジリアンローズの美しい縞模様です。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ウィリアム4世William IV ローズウッドチェア | |||
品番 |
HC0243
|
管理番号 | Lot09-6_0905 | |
販売価格(税込) | 88,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 455mm 奥行 525mm 高さ 865mm 座面高 475mm 座面奥行 405mm 座枠高 405mm サイズは幅455mm×奥行525mm×高さ865mm、座面高475mmです。 座面奥行405mm、座枠高405mmです。 | |||
送料ランク・重量 | ||||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> サロンチェア/ホールチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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