TB0805
イギリス
1840年代 ジョージアンスタイル マホガニーゲートレッグテーブル
サイズ | 幅 370mm 奥行 920mm 高さ 705mm 最大拡張幅 1080mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
英国家具の黄金期、ジョージアンスタイルのゲートレッグテーブルです。
今から150年以上前、19世紀半ば、イギリスで製作されたジェニンアンティーク(真の骨董)になります。
アンティークとしては装飾が極端に少ない、さっぱりとしたこちらのテーブル。
これこそが英国ジョージアン様式を継承した真のデザインです。
デニムサイトでも何度も紹介させていただいております通り、
”ジョージアン”とは、一般的にジョージGeorge 1世から4世までの治世下を指しています。
ジョージ1世(1714-1727)から2世(1727-1760)までの治世下を”アーリージョージアン”、
ジョージ3世(1760-1820)時代を”ジョージアン”、
ジョージ4世(1820-1830)時代を”レイト・ジョージアン”(1812-1830はリージェンシーとも)、と呼んでいます。
中でもジョージ3世の時代のイギリスは、世界で初めて産業革命が興り、国力が飛躍的に増大した時代でした。
イギリスが「世界の工場」と呼ばれ、世界の覇権国「大英帝国」に成り上がる礎を築いたのが、
ジョージ3世の治世下だったのです。
とはいえ、はたしてジョージ3世が「名君」だったのかどうかは・・どうなのでしょう?
歴史に詳しい方に一度聞いてみたいですね。
しかし、王室の公費を削り、浮いたお金で主要な議員たちを買収し自身の政策を実行する遂行力、
また、科学技術の進歩に関心が強く、出生ではなく実績で学者を評価するバランス感覚など、
国益にかなった君主であったことは間違いなさそうです。
彼は華美を嫌い、倹約家だった性格から、イギリスでは「農夫のジョージFarmer George」とも呼ばれていました。
まさにその名のとおり、デザイン様式は質素を好み、前時代のクイーンアン様式とは対照的に、
彫刻などの装飾は一転して控えられるようになり、デザイン性よりも実用性が重んじられました。
これが「イギリス家具の黄金期」、ジョージアン期の家具の最大の特色です。
マホガニーが材料の主流だったこの時代は、上流階級でも装飾の控えめなオールドフレンチ、
あるいはモダンギリシャ様式などが主流で、一般の家具でもその影響のもと、
同様にデザインが簡素な傾向がありました。
そう、まさにこちらのテーブルのように、です。
しかし、そもそも18世紀では食卓のデザインには当時ほとんど無関心だったようで、
機能性は求められていても装飾性はほとんど取り入れられることはなかったのですけど、ね。
とくにこちらのテーブルのような、“ブレックファーストテーブル”と呼ばれる、
1人か2人かくらいの食事用に使われたテーブルは、形式ばらない食事用でしたので、
このような装飾の少ないのが逆に「本物の証明」ともいえます。
つまり・・こちらのテーブル、ジョージアンスタイルを完全復刻していることがわかりますね。
作られた時代の流行に迎合したりすることもなく、何の飾り縁もないラウンドスクエアの天板、
円形のテーパードレッグ(先細り脚)にパッドフット(丸脚)のフットスタイル、
工法も当時のままの、木製ヒンジ(丁番)にテノンペッグ(木釘)という、本格的な18世紀ジョージアン仕様。
素材さえも、分厚いマホガニー無垢の一枚板を使用し、あたかも、当時もののよう。
こちらは19世紀中盤という入荷情報でしたが、後年の復刻家具といっても、
レイトジョージアンにほど近い、アーリーヴィクトリアンの時代に作られた可能もあります。
それにしてもさすがのアンティークマホガニー、銘木級の素材。
しかも一つの反り止めもなく、100年経過しても一切の歪みを起こさない、最上級の家具材です。
歴史を知るパーフェクトなデザイン、そして当時の工法を完全再現する技術力、
さらに適材適所で最高の素材を見極める、家具工房としての経験値・・。
作られた時代がいつにせよ、英国の名工が製作した逸品であることに、微塵も疑いはありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
可愛らしいマホガニーのゲートレッグテーブルを担当する事なりました。
天板の形が卵型のオーバルタイプではなく、角が丸まったラウンドスクエアのフォルムです。
この天板の形がこのテーブルを何とも愛嬌のある印象にしていると思います。
脚は広げた時に使い勝手の良さそうな4本脚タイプです。
作られた時代は19世紀半ばとのこと。
確かにつくりが古い、旧式の工法。
素材も最高級の家具材を、自然に総無垢で木取りしています。
アンティークならではの信じられない贅沢さです。
入荷時のコンディションですが、「今まで良く頑張ってきた!」という状態で入荷してきました。
実用家具として長い間タフに使われてきた事が分かります。
いつもより丁寧に構造面の修復に時間をかける必要がありそうです。
ただ、脚の開閉、つまりジョージアン家具ならではの木製ヒンジに関しては問題は無い状態でした。
ここが無事ならばなんとかオリジナルの状態への再生が可能です。
外観的には、天板や脚部分に小傷や凹みが見られ、塗装もややくたびれておりました。
ですが、リフレッシュ塗装すれば見違えるでしょう。
再び活躍できるように基本メンテナンスをしっかりと行います。
まずは入念に構造部をチェック。
ゆるみのある接合部はほぞ組をしっかりと再接着、クランプでしめていきます。
ここで、ゲートの脚の付け根にヒビを発見。
無垢の家具として致し方ないレベルのものですが、繊維方向の木割れなので、
現代の強力な業務用接着剤であれば再生できそうです。
ここは強力なポニークランプを使ってきつく圧着します。
木ネジで固定してある箇所もドライバーでしっかりと増しじめします。
組みあがった段階で脚の稼働状況を確認。
前述した通り、脚部の開閉についてはほぼ往年の状態をキープ。
問題なく開閉します。
ひっくり返して、開閉機能自体の動きは入念にチェック済みです。
尚、ご留意点ですが、こちらのゲートレッグは、後年型の6本脚ではなく、4本脚仕様です。
ですので脚1本にかかる荷重が大きいので注意が必要です。
特にゲートレッグの開閉時に脚の付け根に負荷をかけやすいので、
滑りにくい床で頻繁に開閉する場合はご注意ください。
といっても、慣れてしまえば何も気にせずお使いいただけます。
もちろん拡張時には特に気にせずお使いいただけます。
さて、構造補修の後は塗装前の下準備。
クリーニングを兼ねて全体的にサンディングを致します。
特に使用感があった天板はキレイに旧塗装を剥離します。
その後、時間をかけて丁寧にサンディングし、ほとんど白木の状態にまで戻します。
サンディングと並行して天板を中心に目立つ傷を丁寧にパテを充てんし均していきます。
圧着して修復したヒビにも硬質パテを充てんして目立たなくします。
サンディング後は水拭きしてから、家具専用クリーナー、
「CR0291 ハワードHOWARD クリーナフィニッシュ16oz(473ml)」を使用し、
隅々までクリーニングしてあります。
裏返して、脚の先までしっかりと拭き上げます。
150年の汚れを落とし、さっぱりときれいになりました。
その後はオイルステインで全体の色調整。
ステインは英国から直接輸入している製品を使用しております。
時代感は失わないように配慮して着色します。
仕上げは英国古来からの環境にやさしい天然樹脂製シェラックニスといたしました。
アンティークらしさは損なわないように慎重に行ってあります。
きれい目ながら歴史を感じる良い風合いかと思います。
裏面など見えない部分にも木肌保護を兼ねて、隅々まで塗布いたしました。
さっぱりとリフレッシュされ再び元気に活躍できそうなテーブルに生まれ変わりました。
日本のご家庭の間取りにしっくりハマりそうなサイズだと思います。
とても、やりがいのあるアンティークならではのマホガニーテーブルでした。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/KR)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
美しいアンティークテーブルが入荷いたしました!
ジョージアンスタイル”のゲートレッグテーブルです。
どうです、このすらっと長く伸びた猫脚!
きっとこのテーブルを製作した職人さんも自慢の逸品なんだろうなぁ、
なんて感じてしまう位です・・。
実際、これ程のフォルムを1世紀持たせる設計精度の高さと材の質の高さは、
匠クラスの成せる業(わざ)です。
残念ながら、機械頼みのマシンメイドが中心の現代で、同等品を復刻することはできないと思います。
100年を経たジェニン・アンティーク(真のアンティーク)にふさわしい、
良質なマホガニーならではの、存在感あるアンティークテーブルです。
比較的シンプルなデザインですので、
これからアンティーク家具をそろえていきたいという方のお部屋にも、
ぱっと取り入れやすいのではないでしょうか。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアンスタイル マホガニーゲートレッグテーブル | |||
品番 |
TB0805
|
管理番号 | Lc22-10_0606 | |
販売価格(税込) | 108,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 370mm 奥行 920mm 高さ 705mm 最大拡張幅 1080mm | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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