PA0173 フランス 1890年代 Two Cherubs in a garden / plaque picture
サイズ |
幅 260mm 奥行 50mm 高さ 310mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
素敵な額装に収められた珍しい壁飾り/プラークです。
19世紀中盤に製作された、フランス製と思われるマーブルレリーフ(大理石彫刻)になります。
キラキラのゴールドギルトウッドゲッソのロココ調フレームに
有名な天然白鉱石、”イタリアン・アラバスターItalian alabaster”のレリーフ。
・・アンティークファンの方には、もう、たまりませんね。
見ていて楽しい、持っているだけでもうれしい、
デニムが一瞬で悩殺されてしまったアンティークコレクションです。
こちらは1848年、イギリス人彫刻家、
エドワード・ウィリアム・ワィオンEdward William Wyon(1811-1885)の作品ではないかと思われます。
それ以上の作品情報はありませんでしたが、一般的なアンティークの商品情報としては、
およそ1850年代から1900年代にかけて、パリやローマを中心に流行したプラークということです。
アンティークコレクターの間では比較的知られた骨董品です。
陶器などのプラーク(壁飾り)自体は18世紀末ごろからヨーロッパ各地に広がった装飾品ですが、
こちらのようなマーブルレリーフのプラークについては、19世紀後半、
それも1870年から80年代のピンポイントな時期に作られていたようです。
この時期、ギリシャやローマのルネッサンス建築が再び注目されていたタイミングだったのでしょうか、
確かにこの時期のイギリスのヴィクトリアン建築でも、
こちらの作品同様の神話を由来にした装飾が、建物の外壁などでよく見かけられます。
フランスでは、古くから似たような陶器製の美術品も作られていますのでそちらとも混同しやすいですが、
イタリアのアラバスターは従来からヨーロッパ各国に供給されていますので、
フランスやイギリスなど、ヨーロッパ各国で作られたマーブルレリーフも、この時期、確かに存在していました。
あたかもイタリアの工芸品、”ストーン・カメオ”のようなハイレリーフ(深彫り)。
イタリアにおいては、こうした作品はローマを中心に流行していたようです。
こちらの作品は、一般のイギリス人コレクターよりデニムが直接入手いたしました。
作者のサインや製作年の刻印などは確認できませんし、真贋を証明できるものはありません。
ただデニムの見立てでは、額装の年季、大理石の質感などから、当時ものとみて間違いないと思います。
おそらく背面の封印カバーをはがせば、背面にはコインが埋め込まれているのが見つけられることと思います。
ややあいまいな記憶で恐縮ですが、確か、フランスにある某美術館が
販売するマーブルレリーフをオーソライズした証しとして、
背面にメダルを埋め込んだ、とどこかの記事で読んだように思います。
残念ながら背面は封印されているので開けることができず、
コインの有無は確認できませんが、ある意味ではオリジナルの状態で封印されている方が貴重。
もし中にコインが入っていたら、そのコインだけでもアンティークマーケットで200USDほどはする貴重品です。
いずれにしても、この19世紀もののマーブルレリーフは、
それほど多くマーケットに出回っているわけではないのに、探しているコレクターは多く、
すぐに売り切れてしまう人気のアンティークアイテム。
デニムでも入手するのに苦労しました。
世界3大オークションハウスの一つ、クリスティーズでも同様の作品が扱われていて、
おおよそ1,000~1,500USDほどの値がつけられています。
一般的な相場でも、600~1,800EURで取引されています。
※現在1ドル=100円前後、1ユーロ=130円前後です。
まあ、お値段のお話はともかく、室内装飾としては、とてもとても素敵なアイテムと思います。
アンティーク上級者の方でもご存知ない方も多いと思われるお品ですので、
今後、さらに価値は上がっていくアンティークアイテム、と思っております。
ぜひ今のうちに、ご検討いただいた方が・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
真っ白な天然鉱石に繊細な彫刻が彫り込まれたレリーフ、額装付きのマーブルプラークです。
マーブルレリーフ(大理石彫刻)と呼ばれていますが、イタリアの有名な白天然石のようです。
”イタリアン・アラバスターItalian alabaster”という方解石が素材ということです。
作者に関する情報はありませんが、素材から見てイタリアで製作されたものではないかと思われます。
額装についてはイギリス製のように見えますが、フランス製、あるいは額装もイタリア製の可能性もあります。
背面の状況から見て完全な当時仕様ものと思われます。
天然木ベースの石膏フレーム、伝統のゴールドギルトウッドゲッソフレームになります。
作品の造形は鋳型によるプレス成型などではなく、カメオのような彫刻のように思われます。
イタリアン・アラバスターというのはかなり柔らかい鉱石ということなので、
このようなハイレリーフな立体彫刻が可能だったのでしょう。
それにしても驚くべき技術です。
アーティストのサイン、および製作年などの情報はありません。
ただ、明らかに過去に入荷したフランス美術館オーソライズのマーブルレリーフと同じものなので、
アーティストや製作年などの時代考証はかなり確度は高いものと思います。
同じ作者ではないかと思われるアーティストの作品は各国のアートオークションで見ることができますし、
いつか作品の詳細情報が明らかになるかもしれません。
デニムの経験的な感覚では150年近い風合いを感じます。
Christie's lot 885 Sale No. 8223. April 1999 Estimate $1,000?1,500
上のお写真はクリスティーズで扱われていた作品。
同時代の作品と思われます。
19世紀後半といえば、ヨーロッパでは印象主義が全盛の時代ですね。
年号が制作年だとすれば、彫刻家ロダン(考える人とか地獄の門が有名)も健在のはずです。
こちらはロダンと同時代のアーティストによる作品という事になります。
レリーフにはダメージは見受けられません、ほぼ完全な状態と思われます。
レリーフの色は良く見ると真っ白と言うよりは、やや淡いグレーという感じです。
これが経年の汚れによるものか、もともとの素材の色なのかは、ちょっと判断できません。
それにしても、これほどの繊細な彫りができる石というのにはびっくりです。
何か特殊な製作法があるのでしょうか。
まるで、浮世絵の版木を思わせるほどの繊細なディティールです。
彫刻された箇所は天然石らしく、キラキラ光っています。
作品、額装ともにとても良い状態で入荷いたしましたので、
基本的なクリーニングのみ行いました。
ただ、ゴールドギルト(金彩)はやや落ちていましたので、
改めて真鍮粉を使い、ギルティングを再生します。
埃などはエアダスターで吹いて飛ばします。
作品面の汚れは専用クリーナ―、
「CR0303 ハワード ナチュラルズ グラナイト&マーブルクリーナー 473ml」でクリーニング致します。
フレームについては特に目立ったダメージもありませんでしたので、金彩のみ施します。
背面にはオリジナルと思われる封印紙が張ってありました。
これが時代考証の際の手がかりとなりますので、張り替えずに現状をキープいたします。
現状擦れなどはありますが、特に目立った破れや汚れがありません。
後年、封印を解いたときにオリジナルコインが出てくるのを楽しみにしていただければと思います。
フレーム前面の細かい小さな欠けなどは硬質パテを充填。
全体的にならした後、ゴールドギルト処理してあります。
現状、良好なフレームコンディションだと思います。
吊りヒモはなく、リングで壁面のフックに引掛けてつるす仕様です。
ヒートン金具はオリジナルの再利用ですが、お届け前に強度的に見て不安があれば、
同様の新品に交換させていただく場合がございます。
ご容赦ください。
石膏フレームに大理石の作品ですからそれなりにずしっと重量は感じますが、
ヒートン&リングで十分耐えられる程度と思います。
お手元に届いてすぐにお掛けいただけます。
なかなか見ることのできない珍しい作品で、コンディションも良好、
フレームとマーブルレリーフのデザインもマッチング最高! と思います。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ミケランジェロのダビデ像で有名なイタリア・トスカーナの白大理石、”カッラーラ・ビアンコ”。
その白大理石で同じく、イタリアの有名な天然白色鉱石、”イタリアン・アラバスター”は、
白く輝くイタリア・プーリア州の洞窟、カステラーナ鍾乳洞でその名が知られています。
カステラーナ鍾乳洞の内部は、イタリアン・アラバスターで覆われていて、
洞窟の天井からさす日光でその乳白の鉱石が白く輝き、とても幻想的といわれています。
その美しい白色天然鉱石は「雪花石膏」とも呼ばれ、
ギリシア、ローマ時代から続く様々な彫刻美術に使われてきました。
そのイタリアン・アラバスターを使った作品となれば、
生粋のヨーロッパ美術、と言って良いでしょう。
東洋人には絶対発想できないクリエイティビティ。
本当に素晴らしい秀作と思います。
こちらの作品はアーティストと思われるネームや製作年は不明です。
ただ、過去に入荷したフランス製のマーブルレリーフと同じシリーズと思われますので、
およそ、19世紀後半のイタリア製、と見て間違いないものと思います。
それに、これほどの印象的な描写のできるアーティストはオールドマスタークラスでしょうから、
いずれすべての情報がわかるときが来るかもしれません。
明らかなのは富裕層向けに作られた作品であろう、ということ。
2人のチェラブたちcherubs(小天使)が衣をまとって庭園で花と戯れている風景など、
いかにも貴族が好みそうな宗教的な描写。
小脇にウサギが登場しているところから見て、もしかすると昔話のワンシーンかもしれません。
でも、ヨーロッパのチェラブといえばウサギと一緒にいることが多いので、
その程度の意味でしかないのかもしれませんけど、ね。
この作品は、その造形がとにかく素晴らしい。
これほどのハイレリーフ、一体どのようにしたら可能なのでしょうか?
今まで何点かのマーブルレリーフを見てきましたが、
ここまで深く、いや、高く、立体的に造形された作品は初めてでした。
いくら、柔らかい鉱石、イタリアン・アラバスターといえども、
これほどの造形は、相当緻密で根気のいる仕事だったと思います。
その技術の高さもさることながら・・全く頭が下がる思いです。
とにかく、そんなインパクトのある作品ですから、
創造性が刺激されて、見ていて楽しいです。
デニムが図らずもほれ込んでしまった希少な19世紀ものです。
きっと貴方のアンティークインテリアの演出に、大いにお役立ていただけることと思います。
ぜひ。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Two Cherubs in a garden / plaque picture | |||
品番 |
PA0173
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管理番号 | Lot17-1_0114 | |
販売価格(税込) | 105,840 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 260mm 奥行 50mm 高さ 310mm ※彫刻部分のサイズは、幅110mm×高さ160mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック80 送料目安:1,130円~1,710円
(沖縄 1,810円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 木 | |||
その他の素材のカラー | 金系 | |||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | なし | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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