OC0036 チェコ 2020年代 トンTON ベントウッドレボルビングチェア No523 コントールKONTOR / クラシック
サイズ |
幅 595mm 奥行 550mm 高さ 790mm 座面高 445mm 肘掛高 700mm 座面奥行 460mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
アンティークファンなら誰もが憧れたトーネットのベントウッド(曲げ木)オフィスチェア。
こちらはその150年以上の歴史をもつ旧トーネット社製ベントウッドシリーズ、
レボルビングチェアNo5503(回転椅子No3)を復刻した、TON社製のレボルビングチェア、
No523 コントールKONTOR(ドイツ語のオフィスの意)になります。
※「未塗装/ネイキッド」状態でご提供するDIY商品「OC0035 No523 KONTOR/ネイキッド」もございます。
デニムのネイキッドモデルはご要望によりアンティーク塗装サービスも承っております。
塗装の色見本はこちらです。(アンティーク塗装代:+10,000円税抜)
※尚、”No503コントール”は背当てのないモデルです。
アンティークではなかなか見つけることのできない、希少な曲げ木の「肘掛け付き回転椅子」です。
アンティークファンに方はお探しの方も多いですよね。
筆者も長いこと探していますが、アンティークのベントウッド・レボルビングチェアは、
イギリスのアンティークマーケットでは4年に一度くらい出会えれば良い方。
ほとんど出会えることはないに等しい希少アイテムです。
もともと生産数が少なかったのか、それとも回転部の金属部が100年程度で寿命を迎えて破棄されてしまうのか、
あるいは単に所有者が手放さないだけなのか・・?
などと、いろいろと理由を想像したりしますが、はたして・・。
ある文献によれば、回転軸をもつベントウッドチェアは、かなり古い時代から
旧トーネット社のレギュラーアイテムとして存在していたようです。
それもロッキングチェアとは違って、19世紀後半のオフィス需要で生産数も相当数あったらしいのです。
ただオフィス需要は国によってまちまちだった可能性もありますので、
イギリスにあまり「曲げ木回転椅子」が現存していないということは、
当時イギリスでは、オフィスチェアのニーズが低いかったのかもしれません。
といっても、イギリスではオフィス自体は活況だったはずですし、事務椅子のニーズも低かったはずはない。
実際、曲げ木以外の無垢材を使用した回転椅子ということであれば、現在でもアンティークとして多数現存しています。
単に曲げ木のオフィスチェアを見かけないだけ。
もしかすると曲げ木の回転椅子はドイツやオーストリア、あるいはアメリカなどを回ってみれば
結構探し出せるのかもしれません。
要するに、筆者の仕入れエリアにはたまたまなかっただけのこと・・?
う~ん、でもアンティーク品の流通は、今時は結構地域差が低くなってグローバルなので、
世界的に見て、流通量が少ない品であることは間違いなさそうです。
また回転部の金属疲労に関しても、使い方にもよるのでしょうけど、素材自体は堅牢な鋳鉄製ですので、
単に歳月が経過したからといって自然劣化が必ずおこる、というものではありません。
古いミシンの鉄脚などを見ればそれはよくわかります。
過去の大半が壊れて捨てられてしまったということはないと思います。
とすれば、アンティーク品があまり出回ってないのは、お持ちの方が手放さないケースが多い、という可能性が高そう。
今でもつくられている回転椅子ですが、中古品やヴィンテージ品ですらほとんど見かけないのですから、
やっぱり持ち主が基本的に手放さないことで流通量が少ない、と考えるのが自然のようです。
“ワークチェア”(事務椅子)といっても、基本的に天然木無垢の家具ですし、
使えば使うほど味が出てきますし、何度でも再生はできますし(状況にもよりますが)、
一度手に入れたら手放さなくなるのも、なんとなく理解ができます。
それならば、アンティークファンの皆さま、
もし「曲げ木回転椅子」お探しでしたら、アンティークより、まずは新品を手に入れてみてはいかがですか?
アンティークと全く同じデザイン、というわけではありませんが、デザインも、素材も、
アンティークの時代からほぼ変わってはおりません。
しかも旧トーネット社のチェコ工場=現在の新トーネットファミリー企業でつくられたお品ですから、
由緒正しき正規品、もちろんデニムのお墨付きです。
ピカピカですけど、使い込めば使い込むほど、木味が増してまいりますよ。
100年後、本物のアンティークに育ててあげてください。
一生を共にしていただける優良な回転椅子です。
お手元に、ぜひ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらは新品未使用品になります。
製造はチェコの民間企業TON社にて行われております。
デニムがTON社より直輸入してご案内いたします。
チェコはポーランドとともにベントウッドの原材料となる、良質なヨーロピアンビーチ(ぶな)の産地です。
旧トーネット社でもウィーン工場の次に、主力工場を1856年、チェコのコリッチャヌイに建設しています。
←当時のぶなの切り出し(チェコ)
さらに1860年、旧トーネット社は同じくチェコのビストリッツェに第三の工場を建設。
その後、この工場は半世紀以上にわたり、「世界帝国」とまで呼ばれたトーネット社の基幹工場として、
その発展を支え続けていました。
※1873年旧トーネット社ビストリッツェ工場(チェコ)
しかし、第2次世界大戦の戦禍で、この旧トーネット社の第3工場=チェコ・ビストリッツェ工場はドイツ政府が接収。
ドイツ敗戦後はチェコ政府により管理されるようになります。
そして1953年、今度はチェコ政府より民間のTON社がビストリッツェ工場を受け継ぎます。
このように複雑な経緯をたどりながら、旧トーネット社の伝統技術は今に伝えられているのです。
現在、TON社には旧トーネット社のビストリッツェ工場の隣に最新の家具生産工場があります。
※2003年TON社ビストリッツェ工場。手前赤い屋根が旧トーネット・ビストリッツェ工場
ちなみに”TON”とは「曲げ木家具製造工場」のチェコ語の頭文字ということです。
さて、前置きが長くなりましたが、以下こちらのNo523コントールについて。
※”No503コントール”は背当てのないモデルです。
アンティークでは、オフィスチェアは一般のサイドチェアに比べると数が圧倒的に少なくて、
希少性により値の張るアイテムはとても多いです。
でもこちらのオフィスチェアは、アンティークのようにコンディションに気にすることはないにもかかわらず、
アンティークよりも○割はお安く入手できるお値打ち品となっています。
でも、安かろう悪かろう、では決してありませんよ。
でもデニムの目利きで仕入れているわけですから、
もちろんアンティークのベントウッドオフィスチェアを徹底的に研究した上で、
出来るだけアンティークの仕様に近い形でご案内させていただいております。
例えば、オリジナル・トーネットのオフィスチェアについて、ごく初期の1859年のカタログには登場しておりませんが、
1873年のポスターには掲載されておりますので、当時の基本デザインは確認できます。
※1873年カタログポスターの拡大図
一番右がオリジナル・トーネット、No5501の初期モデルです。
No5000番台はオフィスチェア用途のシリーズモデル。
この時点ではまだこちらのNo523コントールのベースとなるモデル、No5503はカタログに存在していませんでした。
※TON社製”No503コントール”は背当てのないモデルです。
No5501は、ミヒャエルトーネットの息子、アウグスト・トーネットがデザインしたNo6009の下半身に
回転脚を装着したモデルです。
肘掛け付き回転椅子(5000番台)のNo1とも呼ばれています。
そのNo5501の下半身を共通に、上半身をNo6003に差し替えたのが、No5503=肘掛け付き回転椅子No3です。
ちなみに下記エキストラフォトに掲載しましたトーネット社1904年カタログページ抜粋の写真は、
その後のトーネット標準モデルとなったオフィスチェアシリーズ(左上がNo5503 。左下はNo6003)です。
細部の形状や仕様などはもちろん変わっているとは思いますが、
基本的に100年以上、変わらぬデザインでつくられ続けていることがわかります。
座面サイズは旧トーネットが直径47cm、座面高は47cm(46~66cm)とあります。
一方、現在のチェアは直径48cmで座面高は46cm(44~65cm)です。
サイズもほとんど変わっていません。
基本的にオフィスチェアに関しては、アンティークとほとんど変わっていないように思います。
オリジナルのアンティークトーネットのスタイルをそのままイメージしていただけるかと思います。
しかし塗装については、当時の塗装とは大きく変わっています。
デニムでは今回のTON社へのオーダーに関し、つい最近TON社で開発されたばかりの
”クラシックカラー”を選択させていただきました。
このクラシックカラーは、とても高度な技術を要するエイジング塗装の一種で、
ハンドメイドで色をかすれさせながら、複数色塗り重ねていく、という塗装法です。
しかも、アンティークのシャビー感を感じさせるために、朽ちたアンティークの「虫食い穴」まで再現。
どうすればこんなにきれいな穴があけられるんだろう、というくらい、見る人が見ればわかる、
ハイテクノロジーなエイジング技術です。
お写真を良くご覧になっていただくと、プツプツしているのがお分かりいただけるかと思います。
でも、本物の「虫食い穴」ではなく、あくまでダミーですのでご安心を。
※「OC0035 No523 KONTOR/ネイキッド(未塗装)モデル」をご覧いただければ、「虫穴」など存在しないのがお分かりいただけることと思います。
フィニッシュにはマットクリア塗装をしていますので、さらっと触り心地が良く、
また、現代のウレタン塗装になりますので、塗装面の耐久性が高く、アンティークの最大の弱点、
水分でニスが白化してしまう欠点もありません。
一般のご家庭ではもちろん、レストランなどの業務用としても存分にお役立ていただけるかと思います。
ただし、現代のエイジング塗装とはいえ、木目を生かした半透明ステイン塗装ですので、
無垢の家具らしさは残されておりますし、本物のアンティークと並べても不自然さはありません。
以上、アンティークを知り尽くしたデニムだけに、徹底的に仕様にはこだわらせていただきました。
アンティークではなかなか手に入らないベントウッドレボルビングチェアを、まっさらな新品の状態で。
ぜひ長くご愛用いただければ幸いです。
※こちらはメーカー正規輸入品につき、3年間の品質保証(通常使用で不具合が生じた場合、無償修理あるいは同等品と交換)が付帯しております。
※ただし、当ベントウッドチェアは昔ながらの製造工程で製作されるため手作業も多く、現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度の小傷、色むら等は不良品ではございませんので、
あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
こちらのベントウッドレボルビングチェアNo523 コントールKONTORは、
前述の通り旧トーネット社製No5503がベースモデルです。
※No5503は1904年カタログ写真のオフィスチェア商品ページの左上です。
そのNo5503は、同じく旧トーネット社製No6003の上半身に「回転脚」を装着したモデルですので、
基本的にデザインベースはNo6003ということになります。
ところで、そのNo6003というモデルは、アームチェアの中ではダントツにアンティークでも流通量は多いし、
人気、知名度とも非常に高いのですが、その販売年度や由来についてはほとんど知っている人はいません。
唯一No6003のことに触れていた文献では、近代建築の祖、“オットー・ワグナー”がデザインした
有名な、オーストリア・「ウィーン郵便貯金局」の椅子、としての実績について、です。
たしかに建築デザインの関係の方ならご存知の通り、ウィーン郵便貯金局の「証券室」にはNo6003が置かれていました。
他にもウィーン郵便貯金局にはオットー・ワグナーが実際にデザインした有名なアームチェアやスツールがあって
それらと混同されやすいのですが、ワグナーがウィーン郵便貯金局のデザインを開始したのは1905年。
No6003はすでに1904年の旧トーネットのカタログに掲載されていましたから、
ウィーン郵便貯金局でワグナーが新規デザインしたとするのはちょっと年代が合いません。
今までアンティークを見てきた限りでは1890年代にはすでに存在していたデザインのようですから、
ワグナーデザインとすれば、ウィーン郵便貯金局以前に制作し、
ウィーン郵便貯金局で活用した、と見るのが正しいと思います。
それよりもむしろ、No6003はNo6009の流れをくんでいるところから、アウグスト・トーネットに近いトーネット社内デザイン、
と見るのが自然ではないかと思います。
ワグナーがウィーン郵便貯金局で使ったNo6003は、独特のカラーリング、
すなわち脚先だけ塗装を白くした、有名な”ホワイト・ソックス”ペイントが施されていますが、
それはNo6003がワグナー自身のオリジナルデザインではなかったから、
せめて色だけでも自身のオリジナルにアレンジした、という見方もできなくはないですし・・。
まあ、よもやま話はつきませんが、とにかく、トーネットのオフィスチェアは
1873年には定番商品化されていたことは間違いありません。
トーネットの歴史の中でもかなり古いアイテムです。
すなわち、No4ダウムやNo14などと同様に、オリジナルのクラシック・トーネットとして、
ミヒャエル・トーネット、そしてその息子たち5人のDNAを色濃く残した直系のアイテム、
それが旧トーネット社製、レボルビングチェア”No5503”なのです。
そしてその血筋を21世紀の現代にまで受け継いできたのが、こちら、TON社の”No523コントール”。
アンティークの時代同様、100年品質を持つハイクオリティのベントウッドオフィスチェアです。
※”No503コントール”は背当てのないモデルです。
ご自宅用に、あるいは業務用に、ワークチェアとしてこだわりのレボルビング(回転)チェアをお探しの方、
ぜひこの機会にこちら、No523 コントールKONTORのお求めをご検討ください!
きっと貴方の一生のパートナーにふさわしいものと確信しています。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トンTON ベントウッドレボルビングチェア No523 コントールKONTOR / クラシック | |||
品番 |
OC0036
|
管理番号 | Ton17-4_0223 | |
販売価格(税込) | 50,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 595mm 奥行 550mm 高さ 790mm 座面高 445mm 肘掛高 700mm 座面奥行 460mm ※回転機構につきましては、昔ながらの、座面を回すだけで昇降が出来るタイプとなっております。 ※最大670mmの座面高エクステンションが可能ですが、実用的には445mm~630mm程度の座面高とお考えください。 | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便200 (50 kg) 送料目安:3,480円~5,890円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> オフィスチェア/デスクチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 現代のベントウッドコレクション > トン/TON |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | ノーメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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