PA0201
イギリス
1900年代 Miniture Portrait of a Fox Terrier / Oil Painting
サイズ |
幅 145mm 奥行 20mm 高さ 145mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のミニチュアオイルペインティング(油絵)です。
とっても愛らしい表情のフォックステリア。
正確にはスムース・フォックス・テリアSmooth Fox Terrierなのでしょう、
エドワーディアンフレームに収められた猟犬のポートレイトです。
英国のディーラー情報によれば、おそらく19世紀末から20世紀初頭、
ヴィクトリアンからエドワーディアンの時代のイギリスで描かれた作品ということです。
作品にはサインらしきものが確認できず、作者は不詳。
ただどう見ても絵が趣味の素人が暇に任せて描いたスケッチのようには見えませんね。
当時のイギリス人職業画家が、自身のパトロン、あるいはクライアントに
愛玩犬のポートレイトを依頼され、有償で請け負って描いた作品、
・・そんなところではないかと思います。
今でこそ、スムース・フォックス・テリアといえば世界的に人気のメジャーな犬種ですが、
19世紀当時はまだまだ英国貴族が「キツネ狩り」のための特殊な猟犬。
この当時にこの大型犬を飼うことができたのは、かなりの上流階級だったはずでしょう。
まあ、そんなお金持ち自身が趣味でペットをスケッチした、という可能性もありますが、
もともとヨーロッパでは動物画は富裕層に人気の高いジャンルです。
当時の貴族お抱え職業画家が自身の習作を兼ねて手掛けた、と考えた方が自然でしょう。
どちらにしても富裕層の所有品であったことはディーラー情報筋からも間違いないところかと思います。
こちらの入手経路は、イギリス東部ノーフォークのアンティーク絵画ディーラーより入手しました。
作家オリジナルペイントのまぎれもない本物です。
ディーラー情報によれば、出所はイギリス人のプライベートコレクションだったとのこと。
前所有者は、同じくイングランド東部サフォークSuffolkのイプスウィッチIpswich近くに建つ、
古いヴィクトリアン調の大きなタウンハウスに住む人物だった、という情報です。
ディーラー情報では「PA0200 Miniture Portrait of a Foxhound / Oil Painting」と同じ所有者だったそうです。
その前所有者が、この犬の飼い主の子孫だったかどうかはわかりませんが、
100年以上も経過している古い絵画ですので、その間に絵画オークションなどを経て前所有者のもとに来た、
という経緯があったとしても不思議ではないですね。
であれば、純粋に芸術作品として市場で評価されてきた、ということになります。
近年のトレンドということもあり、古い動物の油絵を探していた筆者が、
ふと目を止めたのがこの愛らしい犬の絵でした。
当時では珍しかったことでしょう、犬の表情を描くという、独自の世界観によるアートワーク、
そして、長く大切に維持されてきたことがうかがわれるような、
グッドコンディションのエドワーディアンメイドのオリジナル・フレーム・・。
ドーム型のガラスで覆われた作品はあたかもペンダントトップかブローチのようです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありませんね・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
凛々しくもかわいらしい、キュートなミニチュアオイルペイントが入荷して参りました。
今から100年以上前、19世紀末から20世紀初頭に描かれた、作家オリジナルの肉筆画です。
こちらは支持体(画材)がキャンバスではなく、ウッドボードのようなパネルに描かれた油彩画になります。
お写真では壁掛けなのでわかりにくいかも知れませんが、こちらはミニチュアサイズ。
直径5cmあるかどうかのエリアに筆致が凝縮されています。
描かれているのは、従順そうな表情のテリア犬。
全身描かれているわけではないのに、猟犬らしい筋骨バランスの良い躯体がイメージできます。
才能ある作家が描いたと思われる、表現力の豊かな力作です。
画内にサインはなく、残念ながら作者についての情報は不明です。
犬種はおそらくスムース・フォックス・テリア。
世界的にポピュラーな小型の猟犬です。
※ウェブより拝借した参考画像です。
何でも17世紀、英国貴族の「キツネ狩り」がスポーツ化されることで需要が高まり、
人気になった犬種、ということです。
同じくキツネ狩りに重宝された大型犬種、イングリッシュ・フォックスハウンドとコンビを組むことが多かったようで、
イングリッシュ・フォックスハウンドとともに、19世紀以前は富裕層のための愛玩犬だった、というわけですね。
今ではその狩猟能力の高さが評価され、世界中に輸出、
各国に定着し、性格も良く広く愛されてきました。
ただ愛玩犬としては、フォックステリアの別種、毛足の長い”ワイアーヘアード・フォックス・テリア”の方が一般的で、
スムース・フォックス・テリアは、本来の猟犬用途で飼育されることが多いようです。
さて、フレームについては、エドワーディアン当時のオリジナル、という情報です。
20世紀初頭の英国製とのことで、赤と黒に塗り分けられた天然木ベースと思われます。
円形のフレーム形状のエドワーディアン調ウッドフレームです。
フロントのパネル面に落ち着いたワインレッドのアクセントカラーを施し、
デスクトップレザーのように金箔押しをした、英国家具のような伝統工芸品になります。
ブラックペイントの部分は、オリジナルかと思われますが、
あたかも「漆塗り」のような質感があります。
アクリル系の塗装でしょうか。
経年のため、よくよく見ると、小傷などは確認できますが、
全く気にならない程度なので、再塗装はすることなく、
入荷時のオリジナルコンディションを維持させていただきました。
額縁のブラック&レッドと内枠のゴールドのコントラストに高級感があって、良い感じのカラーバランスかと思います。
窓はドーム型のガラスで覆われ、またフレームはサイズの割に厚みのある仕様です。
小振りな作品ながら、あたかも空間のアクセサリーのように見栄えがして、
存在感の大きいインテリアとして魅力を引き出していると思います。
さて、入荷時のコンディションですが、全体にかなり良好な状態でした。
ガラスで保護されているせいか、古いオイルペイントに見られがちな微細なひび割れもなく、
透明ガラスなのでマチエール(作品表面のその作家独特の肌合い)もしっかりと確認出来ます。
もちろん絵の具の欠損などなく、絵の具層は安定しているように見えます。
フレームに関しては、経年の使用感はあるものの、100年もののアンティーク、ということを考慮して考えれば、
ブラック&レッドペイントの状態もまずまず良いといえる程度でした。
かなり良い状態で維持されていたものと思われました。
構造面でも、絵画のパネルをしっかりとホールドしていて、ガタツキなどはありません。
フレームの汚れについてはしっかりとメンテナンスオイルでクリーニングし、気になる汚れは除去しました。
標準的な色味の黒赤塗装なので上塗りするのは容易ですが、べったり均一に塗装してしまうと
全くアンティークらしくなくなってしまいますので、
タッチアップなどはせず、経年で擦れた感じはなるべく残しておくように配慮しました。
目立たないレベルの小傷などは雰囲気程度に残しています。
赤いエリアには、英国らしい金箔押しが入っておりますが、入荷時より金箔剥がれはほとんどありませんでした。
内側には真鍮製の内枠が装飾されていましたので、こちらも違和感のない程度に、
経年のくすみを取り、アクセントとしてゴールドに磨き上げさせていただきました。
裏側については、一般的なクラフト紙で保護されていました。
封印はしっかりとしていましたし、フレームにもガタはありませんでしたが、
クラフト紙自体は破れ、一部ははがれてもいたのでので、張り直しをしております。
同時入荷のもう一つの犬の絵画はレッドレザーで封印されていたので、
こちらもクラフト紙からグリーンレザーに交換させていただきました。
長持ちする贅沢仕様です。
お張替えの際はついでに内部の掃除をし、収納状態に問題のないことを確認しております。
作品の状態についても、何ら不具合は出ておりません。
また、裏側上部には引掛け用のフックが取り付けられていました。
多少腐食が出ていましたが、新しいものに交換する必要も特になさそうで、
入荷時オリジナルを再利用させていただきました。
古いスチール製ですがそれほど重量はありませんので、強度としては十分かと思います。
お手元に届いてすぐに壁にかけていただけます。
※壁側にフックが必要です。
描かれている絵画自体につきましては、特に塗料はがれなど美観を損なう点もありませんでしたので
基本的にデニムでは手を加えておりません。
他者の手が入っていない、100年前の作者のオリジナルの状態かと思います。
以上、大切な価値ある芸術作品ですので、しっかり点検&メンテナンス致しました。
かわいいというだけではなく、御覧の通り芸術作品としてクオリティも高いアンティーク絵画です。
クラシックなお部屋のアクセントにいかがでしょうか。
担当職人より自信を持ってお勧めいたします。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
製作年代は19世紀末から20世紀初頭、エドワーディアン以前のものと思って間違いはなさそうです。
もちろん信頼できるディーラー情報ですので疑う余地はありませんが、
オリジナルのエドワーディアン調ラウンドフレームとのマッチングを見ても、まず間違いのないところでしょう。
100年を経過したジェニン(真の)アンティーク絵画としてのピュアな質感をお感じいただければと思います。
作品について、こちらはオランダ美術の影響を感じる、自然主義的なイギリス古典スタイルの肖像画です。
作家のサインはありませんが、印象としては、アーティストを志す研究生によって描かれたもの、
というような未熟さは全く感じられません。
ある程度、自身の画風を確立したマスタークラスの作家が、商業的な意図をもって、
自分自身の芸術観の中で描き上げた一作、といった印象です。
・・でも、それはあくまで筆者の私感です。
イチアンティークアートファンの感想程度にお読みくださいね。
こちらは英国産の犬種の中でも小型猟犬として人気の高い、スムース・フォックス・テリアがモデル
スムース・フォックス・テリアは性格が従順で社会性もある犬種。
猟犬としても嗅覚に優れ、持久力が高く、その狩猟能力は古来から高く評価されてきました。
多くの英国人貴族たちに、キツネ狩りのための専用猟犬、として愛されてきた犬種です。
でも逆に言えば、多くの運動量を必要とする飼育にはちょっと手のかかる犬種でもあるので、
時間がなく、手狭な民家暮らしの「庶民」にはちょっと縁遠いペットといえるでしょう。
そういう先入観を持ってしまうと、何だか表情も高貴に見えてしまう。
今が現役、最盛期と思われる年頃のスムース・フォックス・テリア、
何頭かいるスムース・フォックス・テリアグループの中で、チームリーダーであるかのような存在感です。
飼い主の信頼も厚く、まさに活躍してくれている愛犬を、感謝の気持ちを込めて記録に残した、
そんな作画の状況を想像してしまいます・・。
ご主人様の指示をいつまでも従順に待っているかのような表情。
素晴らしい洞察力、表現力の芸術作品と思います。
単なる小遣い稼ぎのポートレイトペインター、というよりも、
それなりに名の通ったアーティストの作品と考えたほうがしっくりきます。
人気のあった犬種で、かつ古くからファンの多い動物画。
こちらの作品も、デニムが入手する前にかなり引き合いが多かったということですが、
単に動物画だから、というわけではなくて、多くの人が見て感じるものがあったということでしょう。
とにかく、インテリアの題材としても文句なし、
人気が集まったのも納得の印象的な描写です。
表情の表現力もさることながら、作画のテクニックも一級品。
スコットランド美術のような印象的で、一寸の乱れもない筆致は、確かに
全く自分自身の技術に迷いを持たないオールドマスタークラスのもの。
作家の芸術観としては、見たものをありのままに描く、
自然主義的な思考を持ったアーティストだった、ように思います。
ちなみに、「PA0200 Miniture Portrait of a Foxhound / Oil Painting」とは同じ作者による作品のように思われます。
しかも、スムース・フォックス・テリアはイングリッシュ・フォックスハウンドとペアでキツネ狩りをすることが多かったようなので、
この2頭の猟犬がキツネ狩り猟の時の ”ベストパートナー”だった?、なんて可能性もありますよね。
スムース・フォックス・テリアが優れた嗅覚を発揮してキツネを発見、追いこんだら今度はイングリッシュ・フォックスハウンドが登場し、
キツネをしとめる、それがスムース・フォックス・テリアとイングリッシュ・フォックスハウンドの役割分担だったそうです。
まあ、すべては筆者の想像の域を出るものではありませんが、
いずれにしても、この小さなキャンバス(ボード)に多くの空想を膨らませてくれる楽しい作品です。
卓越した芸術センスを持ったマスターによる作品、と確信しています。
複雑で奥深さの感じる彩りも、天賦の才。
彩色の妙、というよりも自然な色彩の描写が素晴らしいと思います。
そしてこれほど作品のトータルクオリティ、薄っぺらなエセ芸術家によるものでないことは明らかです。
きっと、作家自身もそれなりに名の通った人物だったことと思いますが、
・・きっとそれは永遠に判明することはないのかもしれません。
そんな俗な欲求などどうでも良い、と思わせてくれる、魅力あるアンティークアートです。
眺めて癒され、見つめて口元がほころぶ、素敵な作品です。
ぜひ大らかなアンティークファンの方に、後世へ引き継いでいっていただきたいものです。
とても好感のもてるアンティーク・ピクチャー、
癒しの空間のアニマルセラピーとなさっていただければ幸いです・・。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Miniture Portrait of a Fox Terrier / Oil Painting | |||
品番 |
PA0201
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管理番号 | Lot17-31_0902 | |
販売価格(税込) | 37,400 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 145mm 奥行 20mm 高さ 145mm ※絵のサイズは幅60mm×高さ60mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック60 (1 kg) 送料目安:820円~1,410円
(沖縄 1,450円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | 彩色系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ガラス | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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