DT0550 イギリス 1920年代 スーパークオリティ チッペンデール エクステンションテーブル
サイズ | 幅 1330mm 奥行 1070mm 高さ 740mm 最大拡張幅 1770mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス1920年頃に製作された、大変見事なマホガニー材の最高級アンティークテーブルです。
オーバルな天板全面に広がる、素晴らしいマホガニーのリボン杢・・。
「赤銅色の宝石」とでも表現したくなるような、
そんな見事なスパニッシュマホガニー独特の縞模様の杢目です。
このような杢目、現代ではすでに化粧材(薄くスライスした突板)ですら、見ることはできなくなっています。
ましてや、現代最高峰のホンジュラス産マホガニーが、一般材として使われていたころの世界最高のマホガニーです。
家具史上、究極の逸材と申し上げても何ら過言ではないと思います。
その材は比重が重く、繊維のキメが細かい独特の質感を持つ、中米産のスバニッシュマホガニー。
旧スペイン領から輸入されているマホガニーだったので、そのように呼ばれています。
磨けば磨くほど、その赤銅色に輝く色艶は深みを増し、経年においてもその精度は比類なく高いといわれています。
また、巨木が多かったのも特徴で、このような上流階級が使う最高級のテーブルの天板に、
大判のスパニッシュマホガニー無垢材が好んで使われたということです。
現代では、もはやホンジュラスマホガニーでさえ、ワシントン条約で伐採は禁止され、
二度と家具として使われることはかなわない希少材となってしまいました。
今後どんどんその流通量は減少し、反比例してその価値はますます上がっていくものと思います。
さて、マホガニーのお話が長くなってしまいましたが、
こちらは“ワインドアウト(エクステンション)”と呼ばれるタイプのダイニングテーブル。
天板の中央にサブの拡張天板を付け外しすることができ、
普段は小さく、必要時には大きく使える、とても便利な実用家具です。
英国のアンティークテーブルは主に4本脚タイプと2本脚タイプが存在しますが、
こちらの4本脚には、脚をつないでいる補強材(ストレッチャー)がないため、椅子の収納性が非常に良く人気があります。
デザインについては、イギリスアンティークの中でも、高い人気を誇る“チッペンデール”スタイルになります。
“チッペンデール”はデニムサイトでも何度もご紹介しております通り、
カブリオールレッグ(獣脚=猫脚)の“クロウ&ボウル”フットスタイルを特徴とした、
イギリス家具の伝統的な様式デザイン。
まだまだ古典家具が現役、という製作された時代性もあり、より装飾が華やかなエクステリアに仕上げられています。
ゆるい“S”字を描くやさしい脚の曲線使いや、ゴージャスかつエレガントな帆立貝の紋章、
そしてアカンサススクロールレリーフのオーナメントは、伝統を忠実に踏襲しつつ、
不必要なデコレーションは廃することで、現代のインテリアスタイルにも対応する
まとまりの良いデザインとなっています。
オーバルなエッジラインは、木の葉が連なる ”リーフエッジ” の演出で引き締めています。
総れも上下のダブルラインで壮観です。
それらは華やかな赤みを帯びた、最高級マホガニーの木肌にふさわしい一級のデザイン。
もちろん、そのマテリアルとなるマホガニー材は、いまでは入手不可能な、
厚く太い1枚板を削り出したものです。
現代では決してかなわぬ気の遠くなるような高級仕様です。
そして、高価な無垢1枚板の最高級マホガニーの拡張板を中央にセットすれば、最大サイズは約1.8mに!
6人が余裕を持って座れ、場合によっては8人がけにまで対応します!!
現代でも十分実用的にお使いいただけるダイニングテーブルです。
2人から8人まで対応できる機能性、時を超えた究極の美“チッペンデール”デザイン、
そして、現代の最高級マホガニーが中級クラスだった時代の最高級マホガニー、という別格の品質・・。
まさにコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)クラスの逸品です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/AY)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
20世紀初めごろに製作されたイギリス家具最高級のダイニングテーブルです。
ほぼ100年もののジェニンアンティーク(真の骨董)になります。
入荷時より実用アンティークとしてほぼパーフェクトに近いエクセレントコンディションでした。
これほどの高級家具ですから、長年定期的にメンテナンスを受け、維持されてきたのでしょう。
素材はさすがアンティーク、と思わせる、重量感のあるソリッド・マホガニー。
今や無垢のマホガニーは入手不可能な超・希少材ですから、
これだけの厚みのある無垢板を天板全面に使うなんて・・、
現代では考えられないことですね。
しかも現代のマホガニーとは色、艶、質感の高さの点で比べ物にならない程のアンティークマホガニー。
きめの細かさ、耐久性、強度、全てが最上位です。
こちらのテーブルは拡張板(中板)が一枚付属しております。
取り外し式のハンドルを回すとセンターからパカッと割れて、その間に拡張板をはめる仕組みです。
このタイプのテーブルを、イギリスアンティーク家具業界ではエクステンションテーブルと呼んでいます。
伸縮のある無垢の素材にもかかわらず、また、100年を経過した可動式のテーブルながら、
今なお、高い精度を保っています。
さすが「木の宝石」、アンティークマホガニーのクオリティですね。
ただ、外観が変形もなく、とても良好な割に、入荷時は伸縮の動作がとても硬くて実用的とは言えない状態でした。
良くチェックしてみると裏面の構造材、拡張をつかさどるスライドレールに一部に歪みが出ていて、
レールがゆがんだ部分までスライドすると引っかかって動きにくくしているのが原因でした。
それだけならレールを削って動きを良くすれば良いだけなのですが、悪いことに、このまま長く使い続けていたのでしょう、
ワインドアウトのメカニズムを司る金具にまで影響が出てしまっていました。
この金具はとても特殊なボルト状のシャフトとアンカー状のナットで構成されているのですが、
ナット側のネジ山が摩耗してしまい、シャフトが空回りするようになってしまっておりました。
これは困った・・。
このパーツをアンティークマーケットで探して輸入する、という手段が一番手間いらず、かもしれませんが、
それではいつ入手できるか全く分からない状態。
幸いデニムには金属加工のプロがおりますので、ちょっと手間はかかりますが、
この特殊なナットを新しく作成する事にチャレンジしてみます。
ということで、今回のメンテナンスは構造部に手を入れて動きを良くし、
金具を新規製作して動作を再生、
さらに全体の塗装を再生してリフレッシュさせることといたしました。
さてまずは構造補修。
レールを削って歪みを矯正、滑りを良くします。
これで拡張の動作はスムーズです。
拡張板も突き合わせ部分はほぼぴったりといって良いと思います。
このテーブルの全体構造は、強度の必要な接合にはほぞ組み、無垢の動きが生じる箇所には木ねじによる接合、と
良く考えられた構成です。
また作業中、その素晴らしい素材と杢の木取り、精度の高い製作技術には全く感心いたしました。
一方、問題のバカになったナットについては、何度か作り直した結果、
何とかほぼ同じナットを新規製作することに成功いたしました。
手前味噌ですが、こんなことをしてしまうのはデニムくらいのものでしょう、
実は近所のねじ屋さんに問い合わせたところ、できないと断られておりました。
あとは合体させて元通り動くかどうか・・。
懸念は全く無用でした、完璧に動作がスムースに再生されました。
ハンドルカバーの真鍮金具も割れていましたので、そちらも溶接。
これで100年前当時の状態にすべて時計の針を戻すことができました。
さてその他、脚周りに緩みのある他はおおむねしっかりとしていましたが、各接合部は一通り見直しをします。
ばらせる所はクリーニングの都合も考慮していったん取り外し、緩みのある個所は、
ドライバーやクランプで締め直しをしております。
以上、1世紀を経た家具ですが、まだまだこれから100年はお使いいただけるものと思います。
構造補修の後は外観をリフレッシュして仕上げます。
外観的には入荷時、天板の表面に多少小傷、色むら等がございました。
作業の合理性が追求される現代では再現できないような、素晴らしいピアノポリッシュでしたので
入荷時の塗装面を剥離をすることについてはとても悩みました。
また、無垢材とはいえ、剥離は木材に負担のかかる作業でもあります。
しかしここは気持ちよくお使いいただくことを優先することとし、
天板一面、木の素地まで古い塗膜を剥がすことといたしました。
すると、思っていた以上に、かなり赤みの強い良質なマホガニー材が現われました。
剥離を選択して正解だったと思っています。
その他、脚部など全体的に旧ニス層の表面は、汚れもろともサンディングで削り落しておきます。
ちなみに、マホガニーの繊維に入った古いニスが黄色く変色している部分がありますが、
これはアンティーク業界では「金のちり」と呼ばれていて、アンティークとしての価値を高めるプラス要素です。
見慣れないと違和感をお感じになるかもしれませんが、わかっている方には好感を持っていただける要素となります。
お気に留めておいていただければ幸いです。
さて、サンディングで出た削りかすやら積年の汚れやらを水拭きと
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 473ml」を使用してキレイにお掃除いたします。
いつもの事ながら、細かいパーツに関しても抜かりありません。
ハンドルは金属磨きと塗装まで、ハンドル穴飾りの真鍮パーツも、
別途、しっかりと磨き上げ、お手入れしておきました。
塗装は英国直輸入のオイルステインで調色。
マホガニーの赤みを引き立てる、レッドマホガニーカラーを使用しております。
フィニッシュは天然樹脂製のシェラックニスで艶だし致しました。
理想の色艶になるまで何度も塗り重ねて仕上げております。
木の素地まで塗装を剥がし磨き込んだ甲斐あって、木目が光の角度によってキラキラと表情を変える、
マホガニー本来の美しさが引き出されました。
以上、フルレストアを施し完成です。
小傷・色むら等は全体に使用感程度に若干見られますが、
アンティークとして「味」と感じられるレベルだと思われます。
現状、彫刻には目立った欠損はありません。
100年前のオリジナルの状態をほぼ維持しております。
あと、脚裏には入荷時、ちょっと珍しいアールデコ調のヴィンテージキャスターが付いておりました。
これはおそらく数十年前に交換されたものと思われましたので、オリジナルのデザインに戻すべく、
英国製の新品真鍮キャスター、「CR0005 真鍮製キャスター 30サイズ」に交換する事を考えましたが、
現状のボール型キャスター可動がとてもスムーズなため、また見た目も控えめで悪くないかなと思われたため、
磨いてクリーンアップしたのち再利用する事といたしました。
頻繁にテーブルの置き位置を移動させるような使用用途の場合には、
こちらのキャスターでご利用されることをお勧めいたします。
一方、古典家具の正統なデザイン重視の場合には、
デニムが提供しております真鍮キャスターに交換するのもよろしいかと思います。
※別途キャスター代が必要になります。(交換工賃は不要です)
CR0005に交換した場合、天板の高さが約1cm高くなります。
以上、これほどの家具ですので、隅から隅まで手を尽くしました。
実用的にも、がたつき、ぐらつきなどはなく、
安心してお使いいただけるベストコンディションになっております。
素晴らしいアンティークインテリアであり、ご期待に沿えるコレクティングファニチャーです。
充分お奨めに値する至高の逸品です。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素晴らしいフォルムのチッペンデールスタイルのエクステンションテーブルです。
それにしても・・、圧倒される存在感です!
カブリオールレッグ(獣脚)に、“ボウルアンドクロー”、
そして天板のエッジング、美しいマホガニーのパテナ(古艶)、木目の柾目トーン・・。
完璧ですね!
まさにため息ものの美しさではないでしょうか。
ただでさえソリッド・マホガニーのエクステンションテーブルは、それほど流通していないというのに、
これだけのクオリティを誇る無垢材テーブルは、
アンティーク上級者の方でもなかなか目にする機会はないのではないでしょうか。
もし、今これだけの材料で同じテーブルを作ったとしたら、
一体いかほどになってしまうのか、見当もつきません・・。
というよりも、既に保護のためワシントン条約で伐採が全面禁止になっているマホガニー材ですから、
新しくつくる、ということ自体、無理というものですが。
状態も、アンティークとしてはきちんと手入れをされ、大切に扱われてきたことが伺われるものです。
オリジナルのハンドル付きも貴重なポイントです。
素材の質感、デザインのバランス、仕上げの技術、そして実用性まで、
全てがパーフェクトなお品だと評価しております。
英国伝統のチッペンデールスタイルを受け継ぎ、
最高級の素材と技術で製作された、まがうことなき真のアンティーク。
ぜひ次の世代へと引き継いでいっていただきたい、
19世紀のヘリテイジ、「生活文化遺産」です。
きっと将来、ご満足いただける評価を受けることになるはずです!
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ チッペンデール エクステンションテーブル | |||
品番 |
DT0550
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管理番号 | LC30-18_0908 | |
販売価格(税込) | 324,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 1330mm 奥行 1070mm 高さ 740mm 最大拡張幅 1770mm | |||
送料ランク・重量 |
Eランク 送料目安:16,555円~30,085円
(沖縄 45,155円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ダイニングテーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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