OC0039 イギリス 1920年代 スーパークオリティ ソリッドオーク アールデコスタイル スウィベル オフィスチェア
サイズ |
幅 515mm 奥行 515mm 高さ 680mm 座面高 420mm 肘掛高 675mm 座面奥行 410mm 座枠高 400mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
こちらは骨董ファンのお客様より入手しましたメイドインイングランドのデスクチェアです。
20世紀初期の真の骨董ということで入荷してきました。
ほぼ1世紀近く前に作られたもの、ということになります。
こちらのような「回転椅子」がヨーロッパで流行し始めたのは19世紀末から20世紀初めごろ。
ちょうど流行のど真ん中、リアルタイムなオフィスチェア、ということになります。
デザインもまた、当時主流だったアールデコスタイル。
レトロモダンなフォルムは、現代のモダンなアーコールデザインなどと、とても似通った印象を受けます。
特にこちらのスポークバックのひじ掛け付きフォルム、
イギリス古来からのキャプテンチェアデザインをアレンジしたものと思いますが、
まさに、今大人気のヴィンテージ・アーコール、”カウホーンチェア”のフォルムにそっくり。
でも、こちらはカウホーンチェアが生れる40年も前に、作られたチェアですから、
決して模倣品などではありませんよ。
また、つくりの良さは英国家具ならでは。
1世紀近くは経過しているというのに、全く変形を見せない素材と、
そのバランスの良いデザイン、そしてプロポーション。
実に素晴らしいです。
コンディションも、気になる鋳鉄製の回転軸のがたつきも比較的少ない状態で、
あまり酷使されては来なかったんだろうな、と想像されます。
グッドデザイン&コンストラクション、エクセレントコンディション、と
まさに、ワールドプレミアムチェアクラスの「無銘の名作椅子」。
そう呼んでも、きっとどなたからも異論はない、はずですよね・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
とてもレトロな雰囲気のイギリス製回転椅子です。
オーク無垢の躯体が英国家具ならでは、と思います。
こちらはデニムのお客様からの下取り品として入荷してまいりました。
今はなくなってしまいましたが、東京・青山にあった
某有名なフランス系アンティークショップでご購入された100年もの、ということでした。
なんでも、お店の事務用に購入されたそうなのですが、その購入店では全くのノーメンテだったそうで、
脚はぐらぐら、座面はバネが飛び出てしまっているほどで、とても座れる状態ではなかったそうです。
でも、お客様が感心されたように、確かに100年前のものとは思えないグッドデザイン。
確かに座れなくても、ディスプレイとしてだけでも、そばに置いておきたいと思わせられる、
素晴らしいスタイリングです。
実際、インテリアとして飾っていただけだったようです。
まあとにかく、そんなわけなので、デザインは良くてもなかなかに年季の入った姿でやってまいりました。
手強い相手になりそうです・・。
でも逆に、座れないことが幸いしたものか、鋳鉄製の回転軸が比較的良好な状態でした。
普通、アンティーク・オフィスチェアは、回転軸が長年の回転動作で、ねじ山が摩耗してしまい、
がたつきが出ているケースがほとんど。
まあ、こちらも多少はガタがありますが、実用に差支えがあるような状態ではありません。
ちなみに右へ回していくとどんどん座面が伸びていき、逆回しすれば座面が低くなる、単純な回転軸構造です。
回転軸がちゃんと機能しているので、第一関門はクリア、ほっとします。
また、ボロボロの状態で入荷したにもかかわらず、プロポーションもしっかりと維持されていました。
さすが、製作品質の高い英国家具。
例えば、接合部などには日本では「契り」などと呼ばれる、連結の補強パーツが使われているわけですが、
そんな見えない「契り」にもデザインが施されているんですよね。
単なるつくりの良さだけではなく、遊び心も加えるなんて・・製作者のこだわり具合が半端ない!
ということで、しっかりとメンテナンスさえすれば、もう一度、オフィスチェアとして再び輝けるようになるはず
それだけのポテンシャルはありますし、それだけ手を入れる価値もある立派なアンティークです。
まずは基本構造の再生と外観の補修から。
緩んでいた接合部は接着でガタグラを押さえ、小傷や欠けなどは埋木やエポキシなどで消し込んでいきます。
さすがに優秀なほぞ組構造で、無垢の反りは抑えられ、形状をしっかり保っています。
現代の強力な業務用接着剤を使用してますので、接合部はがっちりと固まりました。
背もたれは普通の無垢のキャプテンチェアのようにしっかりと剛性感のある感じになりました。
きっと、作られた当時はこうだったのでしょう。
ただ、脚と座をつないでいる回転軸の接合部が構造的に弱い気がします。
下記エキストラ写真で座裏の写真がありますが、回転軸の固定部は、
縦方向だけに座枠に渡されている一枚のベース板のみとなっています。
これでは縦方向には強度を発揮しますが、横方向には全く支えがない。
撮影時には間に合いませんでしたが、お届け前には横方向にもベース板を追加し、
「十文字」状にして強度を増したうえで、お送りしようと思っております。
※そのため、出荷までちょっとお時間をいただきます。
もちろん無償対応です。
回転軸は、前述のとおり、比較的良い状態でしたが、それでも
ねじ止めするベースの部分と回転軸の支柱部分の接合部が多少緩んでいました。
特に使用上気にはならない程度かとも思われましたが、念のため、溶接処理で強度アップさせておきます。
本格的な電気溶接なので、強度はまあまあ高いと思います。
あとはオイルメンテして回転の動きを良くします。
とても軽い力で回ります。
最大で15cm程度伸長します。
ただ、あまり高くのばすとガタつきが多くなりますので、あまり伸ばしすぎての使用は避けてください。
構造部の補修が終わり、座面の張替え前に塗装をします。
座面を先に張ってしまうと、生地を汚してしまいますからね。
まず古い塗装はクリーニングもかねて、汚れもろともすべてはがしとります。
本来の良質なオーク材の木地を生かした塗装にいたします。
英国直輸入のダークオークステインにて、現代のアンティークチェアらしく全面塗装。
すべてのパーツを一つ一つ、隠れてしまう座の内側に至るまで、しっかりと塗っています。
仕上げ塗装は、天然樹脂製のシェラックニス。
良材のオークの虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)も引き立ち、
きれい目ながらアンティークらしい良い風合いになったものと思います。
さて、塗装が終わり、いよいよ最後の座面張り。
本来はクッションにバネが入っていた構造のようでしたが、入荷時は原形をとどめていなかったので、
元の構造がどうなっていたのか、想像するしかありませんでした。
ただ、スプリングクッションにしてしまうと、次にお張替えするとき、
限られた椅子張り屋さんでしか依頼することができなくなってしまいます。
ここはクッション構造を変えて、ウェビングベルト+ウレタンクッションの
現代構造に替えさせていただくことといたしました。
これならどこでも椅子張りはできますので、お近くの家具屋さんにお気軽にご依頼いただけます。
もしかすると、ちょっと器用な方でしたら、
ご自身でも椅子張りができるかもしれません。
ウェビングテープを張って基礎とし、その上に二種類の硬軟2層クッション素材を乗せ、形を整えます。
表張りには生地張りを改め、レトロな印象に合わせるべく、ちょっと高価なオイルドレザーを選択いたしました。
使えば使うほど味わいが増していく、昔ながらのアリニン染めの本革、
「FB0220 本革(キャメル) アリニンオイルソフト」になります。
もちろん張り上げにはそれなりに手間はかかりますが、
基本的にどちらの椅子張りやさんでも対応可能な仕様です。
張り上げたのち、仕上げに縁を共生地のパイピング使いと真鍮鋲で処理し、アクセントにします。
使うほどに味の深まるレザーに合わせ、真鍮鋲も最初から味の出ているアンティーク鋲ではなく、
ピカピカの新品真鍮鋲を使っています。
レザーとともに経年変化が楽しめるでしょう。
尚、お写真では、レザーがオレンジ色っぽく見えますが、
実際には普通の茶色、といったカラーです、念のため。
以上、かなりしっかりと、隅から隅まで手を尽くしました。
古き良き英国家具の心意気をお感じいただける作品に仕上がったのではないでしょうか。
座面はまだまだ真新しい、ちょっとよそよそしげな革なので、
これから日々お使いいただく中で「味」を深めていっていただければと思います。
デニムが精魂込めた会心の一作です。
お届け前には天然密蝋ワックスでさらに磨きをかけてのお渡しとなります。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
世界に誇るメイドインイングランドのオフィスチェアです。
レトロな雰囲気に、長く耐久性に優れるジェニンレザー(本革)も、本物にふさわしいマッチングです。
洋の東西、時代の新旧を問わずインテリアに溶け込むデザイン性、
コンパクトでデスクチェアなどとしてのユーティリティ性の高さも強く評価できるポイントです!
材も良く、作りも良く、(メンテも良く・・自画自賛。)
いずれ高い評価を得ることになるチェアではないでしょうか。
“ヘリテイジ”(遺産)と呼ぶにふさわしい、「無銘の名作椅子」で、
かつ、イギリス人のクラフトマンシップが正統に受け継がれた、本当に希少なお品だと思います。
実用的にも、程よい高さに加え、ひじ掛け付きでリラックスいただけるクッション座面によって
デスクチェアのみならず、オールマイティにお使いいただけるユーティリティ性です。
アンティーク調だけではなく本物をお求めの方、
この椅子を、そしてこの椅子のもつ「歴史」を次代へ引き継いで行っていただけるオーナー、
大募集いたします!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ ソリッドオーク アールデコスタイル スウィベル オフィスチェア | |||
品番 |
OC0039
|
管理番号 | Lot18-28_1020 | |
販売価格(税込) | 99,360 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 515mm 奥行 515mm 高さ 680mm 座面高 420mm 肘掛高 675mm 座面奥行 410mm 座枠高 400mm ※回転機構につきましては、昔ながらの、座面を回すだけで昇降が出来るタイプとなっております。 ※リクライニングは致しません。 ※サイズは最小値を記載しています。 ※最大高のサイズは、それぞれ+150mmになります。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > オフィスチェア/デスクチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 革 | |||
その他の素材のカラー | 茶系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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