CB0461 イギリス 1900年代 スーパークオリティ エドワーディアン インレイ ローズウッド&マホガニー キャビネット
サイズ |
幅 1145mm 奥行 350mm 高さ 1740mm 天板高さ 1530mm 収納部内寸・幅 990mm 収納部内寸・奥行 260mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から1世紀ほど前、19世紀末から20世紀はじめ、エドワーディアンのころのイギリスで製作された、
最高級のグラスキャビネットです。
残念ながら、どちらのマニュファクチャーで製作されたものかはわかりませんが、
かなりの高級家具だと思います。
軽く硬い、そして色艶の美しい良質なソリッド・マホガニーの躯体は、
ご覧の通り、最高級のマホガニーのみがその姿を見せるという、
「金のちり」がちりばめられた最高級の色艶を発散させています。
おそらく現代の最高級マホガニーといわれる“ホンジュラス産マホガニー”が、中級クラスだった時代に
最高峰と謳われた“ジャマイカウッド”や“スパニッシュ・マホガニー”クラスに匹敵する逸材ではないかと推測しております。
しかも、デニムでは見逃しませんでした。
こちらの躯体の4本の脚、そしてその上に伸びる胴部の四隅4本のフレームは、
「家具の宝石」ローズウッド製であることを。
おそらく細く華奢なフレームのため、強度や耐久性に考慮したのでしょう、
四隅4本の支柱となるフレームには、石のように固く、歪みを全く見せないローズウッドに、
マホガニー材から切り替えております。
このことによって、この繊細なフォルムは、信じられないことに、
100年の歳月をものともせず、今でもきっちり端正なフォルムを保っていて、
扉も調整不要で普通に開け閉めが可能な状態でした。
大変優良なアンティーク家具と思います。
また、前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょうか、小傷程度の使用感で、
目立ったダメージもなく、木肌には良く磨きこまれた自然な艶があります。
コンディション的にも生活骨董としては超・一級品と思います。
デザイン的には、伝統的な英国様式家具デザインで、
当時人気の高かったデザイン、“シェラトン”風スタイルになります。
エドワーディアンスタイルのデザインルーツでもある、19世紀の家具デザイナー、
“トーマス・シェラトン” の “シェラトンスタイル” は繊細で直線基調の品格あふれるデザイン様式でしたが、
このキャビネットはそのエッセンスを確かに受け継いでいて、
不必要な装飾を廃することで、現代家具とも馴染みやすい、近代的なクラシカルスタイルを実現しています。
そして往年のシェラトン様式を髣髴とさせるような、素晴らしい技術のインレイ(象嵌)を惜しげもなく投入!
ストリンギングと呼ばれる「線象嵌」からマーケットリーと呼ばれる絵画調の「木象嵌」まで、
素晴らしいインレイワーカー(象嵌職人)の匠の業がふんだんに盛り込まれています。
リボンの綱飾りやつぼみのペンダントなど、とても華麗で、そのセンスは抜群で、
とても高い技術のインレイワークです。
今では失われたスキルが残されている、歴史上の生き証人のような高級家具です。
本当にため息モノの美しさ、時代へと引き継ぐべき過去の遺産です・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1900年代ごろのエドワーディアン様式ディスプレイキャビネットです。
100年以上の歳月が経過してることになりますが、入荷時より全体的にコンディションは大変良く、
大きな破損は皆無、反りなども見られず1世紀にわたって端正なフォルムをとどめていました。
細身でもしっかりとしたフレーム構造です。
素材はマホガニー無垢。
色つやの良い、アンティークならではのスパニッシュマホガニーと思われます。
でも4隅に立つフレームは良く見るとちょっと色味が違う・・。
あれ? これはローズウッド材では・・?
そう、脚と胴部のフレームについてはローズウッド無垢で構成されておりました。
確かにこの繊細なフォルムではいくら良材のマホガニーでももたないでしょう、
硬質なローズウッドフレームのおかげで、1世紀もの間、
一切の歪みを見せることなく、端正なフォルムを維持しておりました。
こちらは、「ローズウッド&マホガニーの最高級ハイブリッドキャビネット」、とご紹介させていただきます。
素材が適材適所ですので稼働部もしっかりとした状態をキープ、観音扉も調整が不要な状態でした。
前所有者の扱いも良かったのでしょうね。
扉の鍵はオリジナルキーが1本、付属しておりました。
ロックアンロックは正常に動作いたしております。
唯一、棚板と裏板の内装ウォールクロスは劣化が酷く、張替が必要な状態。
内装材というものは消耗品ですので、これは仕方のないことですね。
色が褪せてしまっていましたが、もと生地はグリーンの織生地が張られておりました。
尚、このグリーン生地、後で剥がしてみてわかったのですが、
この家具が作られて一度も張替えがされていなかった、つまり、120年前のオリジナル生地だったのです!
何と、大事にされていた家具なのでしょう。
とても運の良い家具のような気がします。
と同時に、はがすのはちょっともったいない気も・・。
でもはがさざるを得ないので、張り替えて良かった、と思えるくらいの、
このキャビネットにふさわしい生地を慎重に選ばなければ、と思ったものでした。
さて、外装の塗装面は年代なりの劣化がありましたので、全面塗装を予定します。
また、素晴らしいテクニックの線象嵌と絵画調象嵌がデコレートされていますが、
この装飾面では全くノーダメージでした。
本当に運が良い家具ですね。
全面のガラスは当時のオリジナルのアンティークガラス。
ゆらゆらと景色が映り込みます。
すばらしい。
ということで、メンテナンスは修理というよりも、クリーニング&リフレッシュで
往時の素敵な輝きを取り戻すことを目的といたします。
まずは躯体のチェックから始めます。
構造面では何の問題もなさそうでしたが、1世紀を経ている木製家具ですので、
やはり接合部には入念なチェックが必要。
関節が緩んでいる箇所には増し締めをするなど、しっかりと躯体の強度確認をしておきました。
構造面の実用強度がすべて問題ないことを確認した後、次はばらばらな状態のままクリーニングにかかります。
この方が普段手の入らない部分までしっかりときれいにできますからね。
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュClean-A-Finish 473ml」を使用して
ひっくり返して脚の裏、底板の裏まで、100年の汚れをしっかり落とします。
そして塗装の前にガラスも磨き上げておきます。
塗装した後ではガラスクリーナーが飛び散って、せっかくの塗装面を痛めてしまいますからね。
これが一番大変な作業になりました。
大切に扱われてきたことはわかりましたが、それゆえ、レストアする必要性が全くなかったのでしょう、
要するに生まれた時から一切手の付けられていなかった状態、ということ。
残念ながらお掃除もされていなかったようです。
・・ならば、と、デニムが生まれて初めてリフレッシュさせてあげましょう。
徹底的にガラスクリーナーでアンティークガラスを磨き上げ。
こんなに汚れのこびりついたガラスは珍しい、と思ったほどです。
妙なことに感心しながらも、磨いた本人が気持ちよくなるほど、ピカピカできれいなガラスになりました。
次のオーナー様も気持ちよくご利用いただけると思います。
金具などももちろんすべて外しておりますので、ねじ一本に至るまで
徹底的にクリーンアップ。
金具は強度のあるスチール製でしたので、いぶし銀風に磨き上げておきました。
これで仕上げ前のすべての下準備が完了しました。
次は塗装を行います。
内外装ともに全面塗装をします。
まず、先ほどクリーニングしたガラスをマスキングし、軽く全体をサンディング処理。
そして、ちょっと色あせ気味だった木肌を英国直輸入のオイルステインで、
華やかな赤みのあるレッドマホガニーカラーに染色いたします。
ローズウッド部分も、デザイン上、同色のレッドマホガニーに着色。
多少お色味に違いはありますが、気にならない程度と思います。
美しく色合いが整ったところで、今度はニス引き。
仕上げ塗装で色つやを整え、木肌をコーティングしていきます。
インレイの表情に注意しながら丁寧にかつ慎重に作業を行いました。
とても良い仕上がりかと思います。
これで一通り木部のリフレッシュは完了となりますので、
あとはウォールクロスを張り替えて、組み上げれば完成です。
使用するウォールクロスについては、カラーをグリーンから一新して、日本で生まれ変わっていただこうと
対色に当たるピンク系をチョイス。
生地には、色は違えどもオリジナルのクロスの質感に最も近い、
「FB0183 MANAS-TEXマナテックス フォンテーヌ/3 」 をセレクトしました。
高級ファブリックブランド、マナトレーディングさんの高級輸入生地です。
ベースカラーは淡いピンク地に立体感のある植物柄で、地にはヘアラインのような縦筋が織りこまれています。
手前味噌ですが、マホガニーレッドとベースカラーのアンティークピンクが
お互いに引き立たせ合っていて、うまく調和していると思います。
以上、長期間にわたったメンテナンスも完了!
これほどの高級家具でしたので、時間をかけて隅々まで丁寧に仕上げさせていただきました。
最後に塗装の完全乾燥を待って、英国直輸入の天然蜜蝋ワックスで艶やかに磨いて仕上げます。
これほどのコンディション、デザイン、クオリティの3拍子揃った高級アンティークには
なかなか出会い難いのではないかと思います。
フルレストア済みで間違いなくコレクティングファニチャークラスです。
観賞、実用、ともに適したお品になります。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
大変美しいキャビネットが入荷いたしました!
その細身のプロポーション、色つや、デザイン、本当にため息ものの美しさです・・。
前面に入った細かな象嵌(インレイ)。
素敵なリボンのマーケットリーやつぼみのお花柄が、落ち着いた色合いで、
でしゃばることなく、品良く装飾がなされています。
とても高い技術で製作された、最高級クラスのお品と思います。
素材は希少なマホガニー&ローズウッド材の最高級ハイブリッド仕様。
1世紀を経た今なお、端正なフォルムを保ち続けています。
歴代オーナーが大切に扱ってきたことの証といえるのではないでしょうか。
中のクロスは、象嵌(インレイ)が引き立つよう、
ピンク色のマナテックス織り生地で新しくお張替えしました!
100歳を超えてもこの美しさ!
質、デザイン、コンディションともに3拍子揃った、
真の高級アンティークと評価しております。
人気のエドワーディアンスタイルのグラスキャビネットも、近年では
デザインが良く状態の良いものが少なくなってまいりました。
これが一期一会の出会いです!
ぜひ、ご検討ください!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ エドワーディアン インレイ ローズウッド&マホガニー キャビネット | |||
品番 |
CB0461
|
管理番号 | LC30-6_0914 | |
販売価格(税込) | 231,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1145mm 奥行 350mm 高さ 1740mm 天板高さ 1530mm 収納部内寸・幅 990mm 収納部内寸・奥行 260mm ※棚の各段の高さ(内寸)は、一段目310mm、二段目幅280mm、三段目290mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Eランク (280 kg) 送料目安:16,555円~30,085円
(沖縄 45,155円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > キャビネット/ブックケース |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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