SU0433 イギリス 1800年代 ジョージアンGeorge III スパニッシュマホガニー ライティングスロープ
サイズ |
幅 610mm 奥行 305mm 高さ 180mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
大変貴重なアンティークが入荷いたしました!
イギリス18世紀末から19世紀初期に製作された、“ジョージスリー”のライティングスロープです。
アンティークに詳しい方ならご存知の高級骨董、ライティングスロープ。
アンティークコレクションとしてはあまりにも有名です。
ノートやペン、インクつぼなどの筆記用具がきちんと整理され、無駄なく収納、
蓋を開けば、傾斜のついたレザートップのデスクトップが広がる。
場合によっては、シークレットボックスなどの隠し収納機能などもついている。
そんな英国貴族のためのインテリジェンスな「道具箱」、
それがライティングスロープと呼ばれる英国独特のステーショナリーケースです。
そもそもライティングスロープは、当時の庶民には縁遠い、高級なアイテムではありましたが、
21世紀の現代では、当時とは違った意味で大変価値のある高級骨董となっています。
どこが? といえば、言わずもがな、の素材品質。
アンティークの時代にしか見ることのできない、無垢のマホガニーとイングランドオークを使用した、
スーパー・ハイブリッドの高級スロープ、というのが、価値ある理由です。
アンティーク上級者の方ならご存知かと思いますが、
イギリスの家具史においては、その時代のトレンドとして用いられた素材によって、
家具の時代が括られることがあります。
古くはオーク家具が中心だった「オークの時代」、
寄せ木細工(インレイ)で装飾する家具の流行した「ウォルナットの時代」、
そして、帝国主義の時代に入り、アメリカ大陸(中米)から多くのマホガニーが輸入され、
家具に取り入れられるようになった「マホガニーの時代」。
アンティーク家具専門家たちは、イギリスのアンティーク家具をそのように、
素材で時代性を区分しています。
こちらのライティングスロープの作られた時代はジョージ3世の治世下、ジョージアン期になりますが、
ジョージアンには中米の植民地より、大量のマホガニー材が輸入されたことで、
多くのマホガニー家具が作られ、「マホガニーの時代」といわれています。
現代では「家具材の宝石」とまで称される、高価な”ホンジュラス産マホガニー”が
大量に流入してきたのがこの時代です。
現在の「宝石」とまで称賛されるホンジュラスマホガニーも、このころは一般材だった、というわけです。
しかし、そもそもなぜホンジュラスマホガニーが大量に輸入されるようになったのか?
それは、当たり前ですが、マホガニー家具のニーズが高かったから。
つまり、ホンジュラス以前にも、別の植民地からマホガニー材は輸入されていて、
マホガニー家具は広く知られ人気があった、そこで、ホンジュラスのマホガニーに注目が集まったのです。
ホンジュラス以前のマホガニーは、現在のジャマイカ、キューバ、プエルトリコから輸入されていました。
ただ、輸入量はそれほど多くはなかったんですね。
すぐに家具材としては枯渇してしまったようです。
しかし、多くの貴族たちはそのマホガニーの杢や色つやの美しさに魅了されました。
そこで、ジャマイカ産やキューバ産に比べれば、質は少々劣るものの、
大量に入手ができるホンジュラス産が盛んに輸入されるようになったのです。
まあ、今ではそのホンジュラス産でさえも枯渇してしまい、ワシントン条約のレッドリスト入りしたことで、
「家具材の宝石」とまで称される、希少材になってしまいましたが、
実は、本当に「家具材の宝石」だったのは、ジャマイカ産やキューバ産のマホガニー、
いわゆる”ジャマイカン・ウッド”や”キューバン・マホガニー”のことを指しているのです。
こうした、ジャマイカ産やキューバ産のマホガニーは、スペインの植民地から輸入されてきたことで、
”スパニッシュ・マホガニー”と総称されています。
もちろん、ホンジュラスエリアもスペインの植民地でしたので、アンティークマホガニーとして、
ホンジュラス・マホガニーもスパニッシュマホガニーの1つには含まれます。
優良な銘木に違いはありません。
ただ、アンティーク上級者の方なら、求めるものは、やはり、
”ジャマイカン・ウッド”や”キューバン・マホガニー”ですよね。
そして、こちらのライティングスロープこそ、その”キューバン・マホガニー”になります。
少し黒みを帯び、独特の縞杢を持つ杢理が特徴なキューバ産マホガニー。
やや荒々しい杢は華やかなホンジュラス産マホガニーよりも男性的な印象です。
さて、マホガニーの説明が長くなってしまいましたが、こちらのライティングスロープ、
長方形のオーソドックスなフォルムですが、天面には、幾何学的な紋章を彷彿とさせるブラスインレイ(真鍮象嵌)、
周囲にも効果的にブラスパーツが配され、ダークレッドマホガニーの躯体に、見事な彩りが与えられています。
パーソナルボックスであることを示すロックを開錠すると、新しくお張替えをした、
ダークグリーンレザーのライティングボードが広がり、通常はこの状態で執務をいたします。
さらにそのボードは上下(手前側と奥側)に開くようになっていて、革製のプルをつまんで開ければ、
イングランドオークの虎斑杢(とらふもく。トラ柄の杢目)が確認できる底板のスペースが現れ、
反対側の留め具を外してボードを引き上げれば、華やかな赤みを持つスパニッシュマホガニーの素地が現れます。
こうした2大銘木の対比が確認できる収納スペースというのも面白いですね。
また、向かって左側には隠し引き出しが設けられていて、
蓋を閉じた状態ではロック機能が働き引き出すことはできません。
蓋を開ければ自動的に(ばねの力で)ロックが解除され、引き出しを出すことができるようになります。
その他、インクボトルやペントレー等は、実際に使われていた当時のもの。
キーは後年のスペアキーのように見えますが、ロック本体は当時のオリジナルです。
年代を感じさせる小物や演出が随所に見受けられるのが魅力的です。
インテリアとして十分な美しさと存在感を持つアンティークでありながら、
実用にも耐えられるだけのコンディションも今なお維持しています。
以上、世界に二つとない、現代ではまず復刻不可能な、「奇跡」のようなスロープ。
まさにコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)の逸品です。
ぜひアンティーク上級者の方へ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1800年前後につくられたジェニンアンティーク(真の骨董)です。
200年以上も経過した歴史ある逸品です。
素材には大変貴重なスパニッシュマホガニーの無垢材が使用されています。
独特な縞杢のある赤みの華やかなアンティークマホガニーが、
めったに見ることのない、素晴らしい色艶をその身にまとっています。
こちらは手紙などのちょっとした書き物に使用されていたライティングボックスで、
内部には書き物用のレザートップスロープ(台)があり、またペントレーや小物入れ、整理ボックス、など、
筆記用具を収納するスペースが機能的にレイアウトされています。
当時のインクつぼもオリジナル品がそのまま付属しております。
サイドには隠し引き出しスペースもあります。
そして長い年月を経たにも関わらず、外観上の小傷などはありますが、目立ったダメージは無く、
なかなかのグッド・コンディションを維持しておりました。
まずはクリーニングをしっかりと行いました。
付属品を含め、内部は埃をしっかりはき出しておりますので、クリーンな状態です。
内部のレザートップについてはデニムでお張替えをしたものです。
もともとは黒のフェルト張りでしたが、もともとは革張りだったはず。
ところどころに擦れや擦り切れも見られていましたし、フェルトはすべて撤去。
本来のレザートップに戻すことにいたしました。
レザーカラーは落ち着いたグリーン。
マホガニーのブラウンレッドボディにグリーンのレザーが、結構良い感じに彩られていると思います。
一方、塗装面は、古さの割には比較的良好でしたので、ペーパーで軽くサンディングした後、
レッドマホガニーカラーのステインで色調整し、英国製シュラックニスで仕上げています。
内部の一番奥底の収納面のみ、マホガニーの素地でしたので、
こちらは何も色は付けずに仕上げています。
見事な木肌のスパニッシュマホガニーです。
さすが素材が良いので一級の仕上がりです。
天板の真鍮インレイをはじめ、各部の金具やインク入れは、デニムの専用ポリッシュ、
「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g 」で磨きあげております。
金属だけではなく、プラスチック、ガラス、陶器、さらには、なんと木製品まで磨くことのできるスグレものです。
鍵は付属のキーがついていませんでしたので合鍵を作製いたしました。
ロックアンロック問題なく機能しております。
また、こちらのスロープには側面に引き出しがついていましたが、
もともと、蓋を開けるとロックが解除される仕組みだったはずですが、
ロックをつかさどるバネ付きの「落とし棒」がなくなってしまっていて、
蓋を締めていても引き出しを引き出せる状態になっていました。
まあ、このままでもご利用には差支えはありませんでしたが、
やはりこれほどの高級骨董、当時のオリジナルの状態を再現したいもの。
もともと「落とし棒」がなかったので多少、形状は推測にはなりましたが、
オリジナルの機能が再現できる「バネ付き落とし棒」をワンオフで製作、
天蓋を締めればロック、開ければアンロック、という機能が再生できました。
現状、すべての機能はきちんと稼動しています。
以上、これほどのコレクションアイテムですので隅から隅まで手を尽くしました。
お届け前には英国直輸入、天然の蜜蝋ワックスで全体をしっかりと磨き上げて仕上げます!
2世紀前、という年代を考慮すればダメージも少なく、エクセレント・コンディションと呼んでよいと思います。
貴重な18~19世紀の生活骨董で、素晴らしい色つやを持つ高級アンティークです。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とてもレアなアンティークアイテムのご紹介です。
一見、アンティークらしい風合いのただの四角いボックスですが、
鍵を開けて箱を開けば、レザー張りの小さな天板が現れ、
何と!ライティングテーブルに!!
中は、ペン置きやインク壺、物入れと、
その大きさからは想像できないほど充実した収納力。
コンパクトで機能的なデスクトップケースでした。
素材は、木の宝石スパニッシュマホガニーが使われており、
何とも言えない木肌の色と光沢・・。
200年以上も経過したものとは思えない、
大切に愛用されてきたことがわかるコンディションです。
身分の高い英国紳士が、重要な契約の際、このボックスを契約場所に持ち込んで厳かにサインをした・・、
そんなシーンが目に浮かんできます。
とても貴重な文化遺産です。
ぜひ、お早めにご検討ください!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアンGeorge III スパニッシュマホガニー ライティングスロープ | |||
品番 |
SU0433
|
管理番号 | LC32-11_0116 | |
販売価格(税込) | 115,500 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 610mm 奥行 305mm 高さ 180mm ※サイズは全閉時です。 ※デスクトップのエリア(見開きレザー部)内寸は縦525mm×横485mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便160 送料目安:2,440円~2,950円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 雑貨/Miscellaneous > その他の雑貨 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 革 | |||
その他の素材のカラー | 緑系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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