CH0257 イギリス 1840年代 スーパークオリティ アーリーヴィクトリアン ローズウッド ワークテーブル
サイズ |
幅 615mm 奥行 460mm 高さ 720mm 収納部内寸・幅 495mm 収納部内寸・奥行 355mm 収納部内寸・高さ 50mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から180年以上前、イギリス19世紀前半に製作された、ワークテーブルです。
直近ではソーイングボックスとして使用されていたものと思われます。
・・家具の躯体に広がる、自然が織り成すアート。
水面に墨汁を流し込んだような、見事な”ブラジリアン・ローズウッド”の「縞杢」をもつテーブルです。
アンティークらしい、少し赤みのある華やかな木肌・パテナ(色艶)がとても美しいです。
こちらは上部が2ドロワーのチェスト式になっていて、収納スペース兼テーブル、というデザイン構成ですが、
そのチェストの下部、ペデスタル(橋げた)構造の脚の間には、さらに引き出し式の収納庫が設けられており、
それは位置的に、上からモノがポンポン投げ入れられるような便利なフリーラックとなっています。
この下部の収納庫がなければ、普通の2ドロワーチェストなので、収納庫は後付けなのかと思いましたが、
構造的に見て、もともと最初から据え付けられていたものと思われます。
現代ではなかなか見かけることのない家具ですね。
でも、実はこのタイプの収納家具、”ワークテーブル”と申しまして、
アンティーク・コレクションの定番アイテムなんですよ。
こちらのテーブルもそうでしたが、下部の収納庫は、もともとシルクのギャザーなどで覆われていて、
”シルク・バッグ”と呼ばれている特徴的な収納スペース。
ワークテーブルを象徴するアイコン的なパーツ、ということですね。
18世紀の家具デザイナー、かの”トーマス・シェラトン”もお気に入りの家具だったとか。
シェラトンスタイルのワークテーブルが18世紀当時、多数作られたという記録もあります。
一般的に、このタイプのワークテーブルは、18世紀後半ごろから作られるようになったといわれています。
裁縫などをたしなむご婦人中心に人気が出て、特に1830年ごろから1860年ごろ、
貴族たちの間に普及が進んだといわれています。
こちらのワークテーブルは、まさにそんな人気のピークの中で作られた、
リアルタイムの家具、ということですね。
脚元デザインはアーリー・ヴィクトリアンらしい、前時代のリージェンシースタイルの影響を受けた、
シャープなエッジラインのアカンサススクロール・フットスタイル。
彫刻の彫り込まれた”S”字カーブは、当時の貴族家具ならではのデザインです。
収納部は編み物をされる方のツールボックスとして、かなり機能的に構成されています。
小物類は取り出しやすく上部の引き出しスペースに収納し、ちょっとかさばる「編み棒」や巻き糸などは
下部の”シルクバッグ”にまとめて投げ込んでいたのでしょう。
以前の所有者の方も、そんな感じに使われてたようです。
(下部に巻き糸が投げ込まれていました。)
ちなみに、使われている家具材ですが、
足回りはブラジリアンローズの無垢材、キャビネット部のパネルにはブラジリアンローズ単板、
そして内部はマホガニー無垢、というスーパーパイブリッド構成。
こんなゴージャスな仕様、見たことありますか?
アンティークでもなかなか見られない贅沢さです。
質実ともに、コレクターズアイテムにふさわしい逸品のワークテーブルとご紹介させていただきます。
一方では、「鍵付き」の収納庫、そして「キャスター付き」の移動可能なサイドテーブルという、
高い実用性も兼ね備えています。
「資産」としての価値を持ちつつ、実用アンティークとして、
日々のパートナーにもお役立ていただける素晴らしいコレクティングファニチャーです。
ぜひ、インテリア上級者の方にご提案したい、価値あるアンティーク家具になります。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ソーイングボックス(裁縫箱)というと、庶民の持ち物のような印象を受けてしまいますが、
こちらは180年以上前の19世紀の高級骨董。
現代イメージのソーイングボックスとは全く異質なもので、
生活感などみじんも感じられない、英国のアンティーク・コレクションです。
主材はローズウッド。
今では伐採不可能な”ブラジリアン・ローズウッド”という稀代の銘木です。
キャビネット部は突板の化粧材になりますが、ベース材はマホガニー無垢。
いわゆるアンティークの時代の”スパニッシュマホガニー”と呼ばれる逸材が使われています。
ブラジリアンローズとマホガニーのコンビとは、すごいですね。
考えたこともなかった組み合わせです。
(どちらか一方だけでも十分人を引き付ける魅力があるのですから・・。)
さて、入荷時のコンディションですが、構造面においてはかなりしっかりとした状態でした。
4本脚の接地も良く、自立にも問題なし。
引出しの滑りや下部の収納の稼働状態も、問題はありませんでした。
さすが銘木級の素材で構成されているだけのことはありますね。
1世紀半以上もの間、目立った狂いなど見せておりません。
ただ、さすがに150年、実際に使われてきただけあって、使用感は否めませんでした。
かなり愛用されていたのでしょう、外観は乾燥や色褪せが進んでいて、
内部も汚れがひどい。
特に下部の収納は、”シルク・バッグ”との名の通り、オリジナルと思われる布張りで覆われていたので、
経年で生地の傷みがひどく、余計に見た目の悪さを感じさせておりました。
布張りはお張替えすることもできますが、後々のメンテナンスを考えると、
塗装仕上げにしておいた方が良いように思われました。
塗装仕上げであれば、仮に汚れても気にならないですし、使えば使うほどに風合いも楽しめます。
もちろん、あとで生地張りに変えたくなったら、そのまま生地を張ってしまうこともできますから、メンテナンス性も良い。
ちなみに、シルクバッグの内部はブリキ製の内箱が設置されていて、
こちらも生地が内張りされていましたが、やはり劣化していました。
外側同様、内壁も塗装することにいたします。
ということで、メンテナンスは基本的な構造メンテナンスと、
内外のリフレッシュ塗装を行うことといたしました。
まずは構造面での点検と組み直し。
脚部の接地状態を再確認の上、接合部を締め直し、実用家具としての必要最低限の強度を確保します。
4本接地の脚なので垂直のバランスなどもチェックし、厳密には狂いは多少ありますが、
目視上ではほぼ問題のないことを確認いたしました。
硬く太めのローズウッド無垢の脚なので、がたつきやぐらつきもなく、安心してお使いいただけることと思います。
なお、上からではわかりにくいですが、脚裏には小さなキャスターが設置されていますので、
横滑りで楽に移動させることができます。
キャスターはとても小さな珍しいタイプで、
おそらく180年前当時のオリジナルではないかと思われます。
貴重なものですし、まだまだ現役で稼働中ですので、こちらは磨き上げて再利用させていただきます。
さて、構造補修の要の、引き出しの滑り具合の動作確認。
前述の通り、歪み一つ起こさない銘木故、
構造的には問題のない状態であることを確認いたしました。
次は外観補修。
外観的には小さな傷は全て一つ一つ、
確認しながら硬質パテや埋木などを行い、手作業で補修を行いました。
ローズの化粧材は、少々浮きや欠損した箇所もあったので圧着もしくは似た杢を使用し欠損箇所に接着、
さすがに150年近く経過しているので少々の欠損は致し方のないところですが、
ご利用上も外観上にも、補修後は全く違和感のない状態かと思います。
仕上がりは下記お写真にてご確認くださいね。
外回りが終わったあとは下部の生地剥がし。
塗装仕上げができる程度にまでひたすら生地を剥ぎとらせていただきました。
これがかなりの重労働。
それでも何とか、すべて生地をはぎ取った後は、内外全面サンディングをかけ、
木肌およびブリキ面を平坦に均しました。
これで塗装可能な状態になりました。
塗装は、外壁木部はローズウッドの英国製オイルステインで色調整。
フィニッシュは環境にやさしい天然樹脂製シェラックニスを使用し、仕上げ塗装をいたしております。
内部は、元がグリーン生地でしたので、同色のラッカーペイントで一面塗装。
全体として、アンティークらしさわ失われずに違和感なく、とてもきれい目に仕上がったと思います。
最終仕上げには塗装の完全乾燥を待って、全体を天然蜜蝋ワックスで隅々まで磨き込みます。
尚、金具は全て取り外してチェックの上、オイルメンテした後、
専用クリーナー「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g」で、
ぴかぴかに磨きあげておきました。
これで気持ちよくお使いいただけると思います。
鍵は入荷時キーが失われておりましたので合鍵を作製させていただきます。
時間的に撮影時には間に合わなかったのですが、ロック側は機能しておりましたので、
製作には問題はないと思います。
※出荷までにお時間をいただく場合がございます。
以上、高級アンティークとして、隅から隅まで手抜きなくレストアいたしました。
お届け後、すぐにご使用して頂けるエクセレントコンディションになっております。
インテリアにも実用家具としても自信をもってお勧めできる逸品です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素敵なアンティークが入荷しました。
ヴィクトリアン期に製作された、ワークテーブルです。
素材には、ローズウッドとマホガニーが使用され、
美しい色艶と杢目がとてもリッチな雰囲気のテーブルです。
ソーイングテーブルとして使われていたようですが、
中は小物整理に便利な2段の引き出しと、たっぷり深めの収納スペースが下部にありますので、
アイデア次第で様々な用途にお使いいただけそうです。
アンティークとしての存在感はたっぷりですが、インテリアとして出しゃばるようなものではありませんので、
モダンな空間でもカントリーでも、 うまくコーディネイトいただけると思います。
お部屋の良いアクセントにお役立てください。
とても珍しい価値あるコレクターズアイテムでもあります。
ぜひ、お早めのご検討お待ちしております。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ アーリーヴィクトリアン ローズウッド ワークテーブル | |||
品番 |
CH0257
|
管理番号 | LC33-22_1016 | |
販売価格(税込) | 154,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 615mm 奥行 460mm 高さ 720mm 収納部内寸・幅 495mm 収納部内寸・奥行 355mm 収納部内寸・高さ 50mm ※内寸サイズ表示は引き出し内寸サイズです。 ※引き出し内寸は上下2段とも同寸です。 ※下部のトレー内寸は入り口で幅355(底面で275)mm×奥行295(同215)mm×深さ180mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ワードローブ/チェスト/ミラーチェスト |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1840年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | エルム | |||
主要素材の材質 | 化粧材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 緑系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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