AC0404L チェコ 2020年代 トンTON ベントウッドアームチェア ”ヴィエナVienna” No.30/オイル・フィニッシュ
サイズ |
幅 545mm 奥行 570mm 高さ 780mm 座面高 460mm 肘掛高 700mm 座面奥行 480mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
稀代の天才建築家、”ル・コルビュジェ” も絶賛した「世界の名作椅子」、
通称 “ウィーンの椅子(ヴィエナチェア)”です。
150年の歴史をもつトーネットファミリー企業のロングセラー商品、
ベントウッド(曲げ木)アームチェア、No.30 (旧トーネットTHONET社“ No.6009 ”) になります。
※こちらはチェコ・トンTON社製の新品ベントウッドチェアになります。
・・大きく緩やかなカーブでつなげられたアームレストのウェーブライン。
あたかもエルゴノミクス (人間工学)のルーツがここにあるかのような「ウィーンの曲線」です。
旧トーネット社において、 ”No14” チェアと並び立つ代表作のひとつであり、
椅子の近代史を語る上で欠かせない、「名作椅子」中の「名作椅子」、
それがこちらの “ヴィエナViennaチェア” です。
デザイナーは、”アウグスト・トーネットAugust Thonet” 。
トーネット社の創業者ミヒャエル・トーネットの実子、5人兄弟のうちの三男にあたります。
ヴィエナチェア自体は1871年、「事務用肘掛け椅子」としてすでに製品化されていましたが、
1925年にパリで開かれたアールデコ展、“エスプリ・ヌーヴォー館”において、
巨匠 “ル・コルビュジェ” が採用したことから、一躍世間に脚光を浴びることになりました。
それ故、“ル・コルビュジェ チェア” とか、“エスプリ・ヌーヴォー チェア” とも呼ばれることもあります。
その名の通り、ル・コルビュジェはこちらのチェアをとても気に入っていました。
実際にプライベートでもヴィエナチェアを愛用し、彼の著書の中でも、
「壁は白。籐の椅子または、トーネットの曲木椅子・・。気の利いた部屋は、こんなにわずかなもので足りるのだ。」
と、旧トーネット社のヴィエナチェアを絶賛する名言を残しています。
ちなみに、ヴィエナチェアは1927年、デンマークの “ポール・ヘニングセン” がリ・デザインし、
ドイツの新トーネット社、”ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONET”によって
“アームチェアNo.209” としてリニューアルされています。
一方こちらのNo.30は、旧トーネット社の“ル・コルビュジェチェア”No.6009を
ほぼそのまま受け継いだ、言ってみれば「復刻モデル」。
いえ、正確に申し上げますと、旧トーネット社が第二次世界大戦後に解体されてしまった後、
チェコに残された旧トーネット・チェコ工場で生産された継続モデルにあたります。
「再生産モデル」と申しあげた方が良いかもしれません。
現在、旧トーネット社のチェコ工場は、1952年よりこちらのベントウッドメーカー、TON社が受け継いでいますが、
それ以前は、チェコスロヴァキア政府が運営する国営家具メーカーが所有していました。
政府系の家具メーカーは公営のため、デザインや技術の先取性に乏しく、
ドイツの旧トーネット社フランケンベルグ工場を受け継いだ民間企業、ゲブルダー・トーネット社のように、
旧トーネットモデルをデザインし直すこともなく、細々と旧来モデルを作り続けていたそうです。
その流れが現在のTON社にも影響しているのでしょう、
ゲブルダー・トーネット社は旧トーネットモデルをモダンデザインに方向転換する一方、
TON社はかつてのイメージをできるだけ変えないように正統進化させてきました。
つまり、こちらのチェコTON社製アームチェア No.30は、
ドイツ・ゲブルダー・トーネット社製アームチェアNo.209と比較して、
より ”クラシック・トーネット” オリジナルの ”ヴィエナチェア No.6009” に近い
「直系モデル」ということができそうですね。
ちなみに旧トーネット社のオリジナル・ヴィエナチェアNo.6009をリ・デザインした “ポール・ヘニングセン” が、
リニューアル版 “アームチェアNo.209” について、雑誌に記載した一文を、以下、ご紹介します。
「この椅子の重さは、生まれたての子供のように正確に3.5kg、
値段は籐で編んだ座部も含めて16.5クローネンである。
もしこの半分の座り心地で、3倍の重さ、しかも美しさは4分の1でしかない椅子を、
5倍以内の値段で作れるデザイナーがいたとしら、それだけでも彼は一流である。」
要するに、どんな優秀な家具デザイナーだって、これだけ軽く、丈夫で、価格も安く、
さらに座り心地まで優れた ”ヴィエナチェア” を、
超える椅子などつくれるはずもないでしょう、ということ。
歴史に名を遺した “ポール・ヘニングセン” でさえ、
”ヴィエナチェア” の基本デザインを変えることはできなかったわけですから。
・・近代の「椅子デザイン」を語る上で、決して欠かすことのできない「椅子史」上の金字塔、
それがこの ”ヴィエナチェア” です。
「椅子マニア」を標榜される方でしたら、ぜひ1脚はお手元に・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらは新品未使用品になります。
製造はチェコの民間企業 ”トンTON” 社にて行われております。
デニムがTON社より白木の状態で直輸入し、ピュア・マテリアルの状態でお届けいたします。
TON社のあるチェコは、ポーランドとともにベントウッドの原材料となる、良質なヨーロピアンビーチ(ぶな)の産地。
オーストリアの旧トーネット社でもウィーン工場の次に、主力工場を1856年、チェコのコリッチャヌイに建設しています。
さらに1860年、旧トーネット社は同じくチェコのビストリッツェに第三の工場を建設しています。
この旧トーネット社のチェコ・ビストリッツェ工場を、1953年、TON社が受け継ぎ、
旧トーネット社の伝統技術を今に伝えています。
ちなみに ”TON” とは「曲げ木家具製造工場」のチェコ語の頭文字ということです。
そのTON社と取引させていただくにあたり、デニムでは輸送に関しては当時と同じようにノックダウン(組立)方式で、
すなわち、パーツごとに分解してパッキングしていただけるよう依頼をいたしました。
↑20世紀初期 No14チェアのノックダウンパーツ
ただ、現代の組み立て家具と違って、家具職人クラスの経験がないと、
きちんとは組み立てられませんので、あくまでB to Bを前提とした輸送手段ですけど、ね。
パーツごとにばらばらな状態でパッキングしているため、輸送コストが大幅に削減されました。
このノックダウン式輸送方法は、19世紀に開発された100年以上前の物流システムですが、
現代においても、とても効率的な輸送手段と思います。
↑ノックダウン/未塗装状態のベントウッドチェア
組立は簡単そうに見えますが、家具職人クラスの経験がないとメーカー保証レベルには組み上げられないと思います。
よって、お届けは組み上げた状態でのお渡しとさせていただきます。
未塗装、そしてノックダウン輸送のため、こちらの「世界の名作椅子」、”ヴィエナ”チェアを、
お値打ち価格でご提供させていただけることになりました。
素材は、アンティークの時代と変わらない、良質なヨーロピアン・ビーチ(西洋ぶな)総無垢。
こちらの商品カラーは「オイル・フィニッシュ」モデルになります。
「天然ぶな」のぬくもりをお感じいただける仕様です。
その他、デニム工房では各種塗装や座面高調整(脚先カット)等、
様々なメンテナンスやカスタマイズを承っておりますので、
下記オプションメニューをご参照の上、ご希望がございましたらお気軽にお申し付けください。
アンティークではなかなか手に入らないベントウッドアームチェア ”ヴィエナ”No6009を、まっさらな新品の状態で。
アンティーク上級者の方にだって自信をもってお勧めできるクオリティ、と断言させていただきます。
今後100年はご利用いただける商品品質です。
ぜひ将来、本物のアンティークに育てていただければ幸いです。
※こちらはメーカー正規輸入品につき、3年間の品質保証(通常使用で不具合が生じた場合、無償修理あるいは同等品と交換)が付帯しております。
※ただし、当ベントウッドチェアは昔ながらの製造工程で製作されるため手作業も多く、現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度の小傷、色むら等は不良品ではございませんので、
あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。
ご案内
デニム・オリジナルの”ピュア・マテリアル”モデルは、
当デニム工房にて様々なメンテナンス/カスタムも可能です。
基本メンテナンスは以下の通りです。
①蜜蝋ワックス仕上げ(+2,000円税抜)
天然由来の蜜蝋ワックスで木肌を保湿いたします。
わずかに白木の地肌が茶色く変化いたします。
防湿効果がある一方で、液体の浸透を防ぎ、汚れもつきにくくなります。
ピュア・マテリアルは汚れが付着しやすいのでお勧めです。
※施工例はこちらです。
②オイル・フィニッシュ(+2,400円税抜)
天然由来の植物性オイル(天然亜麻仁油ベース)で木肌を保湿いたします。
ワックス仕上げ同様、防湿効果がある一方で、汚れもつきにくくなっています。
木肌にはオイルが浸透し、黄金色の水にぬれたような色合いに変化します。
天然亜麻仁油のにおいが若干残ります。
(一般的には気にならない程度かと思いますが、においになじみのない方、過敏な方はご注意ください。)
こちらのモデルです。
③アンティーク塗装(+9,000円税抜)
ベントウッドチェアが生まれた19世紀以来の伝統塗料で塗装いたします。
カラーは素材の杢を生かした(木目が透けて見える)ダークブラウンカラーです。
仕上げ塗料は人にも環境にも優しい天然素材由来のニスを使用したします。
以後、定期的に蜜蝋ワックスを塗布していただくことで、水に溶けやすいニスが湿気から保護され、
”パテナ”と呼ばれる深みのある「古艶」で木肌が覆われるようになります。
※施工例はこちらです。
④ウレタンクリア塗装(+10,000円税抜)
日本メーカー製、環境対応の高級ウレタン塗料にて塗装をいたします。
クリアコーティングを施すことで、液体の浸透を防ぎ、汚れなどもつきにくくなります。
透明なクリア塗料ですが、水にぬれたように木肌の色は若干濃くなります。
ウレタン塗装をすると、ワックス掛けなどのお手入れは以後必要なく、メンテナンスフリーとなります。
白黒赤など、各種ウレタンカラー塗装も可能です。(カラーにより別途お見積もりいたします)
※施工例はこちらです。
お好みのメンテナンスオプションがあれば、こちらの商品のショッピングカートのメッセージ欄に
ご希望のメニューを記載してください。
※追ってデニムスタッフがお送りする「ご注文請書」メールにて、ご注文明細を変更してご確認いただきます。
クレジットカードの決済も変更されますので、安心してお求めください。
ぜひ、ご検討くださいませ。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
旧トーネット社の代表作であり、近代の「椅子史」を語る上で欠かせない存在の「名作椅子」です。
こちらのチェアは旧トーネット社が1871年、事務用肘掛け椅子として販売した、
“ No.6009 ” と呼ばれるクラシック・トーネットのオリジナルモデルを前身としています。
その後、旧トーネット社・ドイツ工場を引き継いだ現ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONET社では、
1927年、デンマークの“ポール・ヘニングセン”がリ・デザインし、“アームチェアNo.209” にモデルチェンジしますが、
旧トーネット・チェコ工場を受け継いだTON社では、かたくなにオリジナル “ No.6009 ” のフォルムを守り続けてきました。
つまり、こちらのアームチェアNo.30は、オリジナル “No.6009” の直系モデルにあたります。
アームチェアNo.30は現代でもヨーロッパで製造されている現行品になりますが、
日本では輸入数が少なく入手が困難です。
そもそも、他のベントウッドチェアよりも、より長いブナの材料が必要になるため、生産数自体が少ない、
と、TON社のマネージャーより直接伺ったことがあります。
要するに希少モデルってこと。
持っていれば、ちょっと自慢ですね。
オリジナルの “No.6009”チェア 、通称 ”ヴィエナチェア” をこよなく愛した20世紀の建築界の巨匠、
”ル・コルビュジェ” だって、そのモデルとしてのクオリティの高さは絶賛。
「これほど丈夫で、その一方で軽く、そして美しく、さらには一生使い続けられる安価な天然木無垢の椅子」など他にない、と。
確かに、近現代における世界中のデザイナーズチェアを見回してみても、
唯一無二の存在ではないかと思います。
また、アームチェアNo.30は「名作椅子」ながら、デスクチェアとして、またダイニングチェアとして、
日常のヘビーユースに耐えられる椅子。
座面は広くっゆったりとしておりますので、大柄な男性の方でも安心してくつろいでいただけます。
反面、軽いので女性の方でも片手で持ち運び可能です。
実用性はとても高く、ぜひお勧めしたい1脚です。
なお、メーカーのチェコ・トンTON社につきましては、近年、日本での知名度が格段に上がり、
ドイツ・ ”ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONET” 社と肩を並べるほどにまで成長しました。
社内に優秀なデザイナーも抱え、新しいベントウッドチェアのデザインにも積極的に取り組み、
メーカーとしてのブランド力も大きく上昇。
品質レベルも数年前とは比較にならないくらい向上しました。
一方では残念なことに、価格も数年前の2倍くらい、あるいはそれ以上に上昇していますが、
それでもドイツ・THONET社に比べれば、二分の一以下。
コストパフォーマンスにはまだまだ大きなアドバンテージはあります。
コレクションとしても、実用家具としても、どちらにもご満足必至のブランニュー・コンディション、
椅子マニアの方に自信を持ってお奨めできるお品です。
ご愛用いただければいただくほど「味」が増し、
100年後のアンティークにも育てられる、ワールドプレミアムチェア!
ぜひこの機会にご検討を!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トンTON ベントウッドアームチェア ”ヴィエナVienna” No.30/オイル・フィニッシュ | |||
品番 |
AC0404L
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管理番号 | TON21-19_1015 | |
販売価格(税込) | 42,240 円 | 在庫数 | 41 | |
サイズ |
幅 545mm 奥行 570mm 高さ 780mm 座面高 460mm 肘掛高 700mm 座面奥行 480mm ※ハンドメイドに近い無垢の木工家具ですので、サイズには多少製造誤差のある場合がございます。 ※発送は1脚単位になります。 | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便220 送料目安:4,070円~7,480円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 現代のベントウッドコレクション > トン/TON |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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