AC0461
イギリス
1920年代 アールデコ スモーカーズボウ ウィンザーキャプテンチェア
サイズ |
幅 545mm 奥行 500mm 高さ 760mm 座面高 450mm 座面奥行 350mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
アールデコ全盛の1920年代に製作された、レトロモダンなイギリスのカントリーウィンザーチェアです。
伝統的な“ボウバック”(弓型の背もたれ)のデザインで、”スモーカーズ・ボウ”という愛称を持つ、
イギリスではなじみのあるアームチェア。
日本では”キャプテンチェア”という呼び名の方が知られているかもしれません。
スモーカーズボウとは「パイプタバコをくゆらせるには最適な、リラックスできる椅子」くらいの意味の愛称ですが、
そんなリラックスしている人が偉そうに見えることで、
きっと後から”キャプテンチェア”などと呼ばれるようになったのでしょう。
そんなイギリスのアンティークチェアの中でも、特に知られた有名な椅子ですので、
現代でも、キャプテンチェアは”リプロダクション(復刻家具)”として世界各地でつくられ続けています。
しかしながら同じリプロダクションでも、こちらのスモーカーズボウはイギリス・オリジナル。
正統な純血モデルです。
現代もののキャプテンチェアと比較して、素材が別格の「銘木」。
さすがに本家本元のトラディショナルチェアとしてふさわしいクオリティです。
ヴィクトリアンのスモーカーズチェアといえば、探しているアンティークファンの方が多いプレミアムチェア。
見つかっても、デニムでご案内する前にほかの業者様に買われていってしまいます。
しかしその一方で、アールデコテイストのモデルは、その品質やデザイン性の高さの割に、
まだまだ注目度が低く、値段も比較的お値打ち価格。
とはいっても、本来の正統なヴィクトリアン・スモーカーズボウのクオリティから外れたモデルも多いことで、
良い品を見つけるのはそう簡単なことではないのが現実です。
なので今回、グッドコンディションのアールデコ個体を見つけることができたのは、かなりラッキーなこと!
大げさではなく、そう、断言できると思います。
さらにこちらは、ヴィクトリアンメイドの“スモーカーズボウ”の流れを汲み、
背もたれと座の素材に伝統のエルム材無垢の銘木が使われた、より骨董的価値の高いキャプテンチェア。
エルム(楡)は、日本の「ケヤキ」と同種の広葉樹で、その波打つ独特の「杢」が
王侯貴族や富裕層に大変好まれた稀代の銘木です。
現代ではワシントン条約でレッドリスト(絶滅危惧種)として取引が禁止されているほどの
貴重で高価な家具材料になります。
またエルム材は、そもそも加工や品質維持も大変難しく、当時より、優れた技術を持つ家具工房以外では
家具などにはなかなか用いることができなかった、アンティークならではの希少材でもありました。
このキャプテンチェアが1世紀もの歳月、目立った歪みや変形もなく維持されていることは、
その素材品質と製作技術の高さを確かに証明しています。
そして造形として、「くぼみ」状に彫り込まれた「一枚板」のサドル型シートであることも、
高級骨董として外せないポイント。
キャプテンチェアの「顔」となっている部分ですからね。
後年、こうしたかつての銘木や造形については、素材は量産や安定品質に向いているパインやビーチ材へ、
また造形もシートのくぼみがマシンメイドの浅彫りやクッションシートにとって代わられていきました。
残念ではありますが、生産性やコストが重視されるようになったおかげで、
我々庶民にも手の届く価格のチェアになったわけですから、一概に悪いというわけではありませんけどね。
しかし、やっぱり骨董ファンの方でしたら、アンティーク品質のキャプテンチェアを選ばれることでしょう。
何十年という歳月を経てその人のカタチになじむように変形し、
そして使えば使うほどに木肌の味わいが増し、人工的には再現できない色艶を魅せる、
アンティークエルムのスーパークオリティ・・。
やっぱりアンティーク家具の方が、現代家具よりも良い?
いえいえ、現代家具にも育てていく楽しみはありますし、どちらも素敵だと思いますよ。
でも、こちらのキャプテンチェアは、筆者が今まで見てきたどんなウィンザーチェアよりも、
率直に言って、素敵だと思っています・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
一見、現代にもありそうなリプロダクション(復刻家具)風のウィンザーチェア。
・・とんでもない!
アールデコに作られた時代性で、モダナイズされたデザインですが、
こちらは、100年以上前の正統なメイドインイングランド、
正真正銘のウィンザー・スモーカーズボウチェアになります。
約1世紀もの間、実用家具として使われてきたとは信じられないほど、グッドコンディションでの入荷です。
丁寧に使用されていた、というよりも、大切に日常で愛用されてきたチェアだったのでしょう。
そもそもウィンザーチェアとは、イギリスのウィンザー城近くの農民が使っていた椅子のこと。
1700年から1725年の間に生まれたと言われています。
そのデザインがイギリス中に広がって1800年ごろにはイギリスの民衆家具としてほぼ完成されました。
こちらの有名な”スモーカーズボウ” といわれるキャプテンチェアなどはもう少し後の時代、
1840年ごろに作られはじめた、といわれています。
その後、80年の時を経て作られたチェア、ということになりますが、
デザイン的には近代化されてはいるものの、間違いなく、キャプテンチェアが生まれた時代の工法、
素材品質などはしっかりと踏襲され、正常に進化した英国品質のウィンザーチェアということができると思います。
ちなみに、イギリスで生まれたウィンザーチェアは、1720年ごろアメリカへわたり、
アメリカオリジナルのコロニアル様式として、当時の植民地時代の民衆家具として別の道を歩み、
違った形で1つの家具分野として定着します。
完成されたのは1800年ごろといわれています。
そのコロニアル様式のアメリカ版ウィンザーチェアが、今度は世界中に広がって、今では
現代の私たちの生活の中に取り入れられている、リプロダクション(復刻家具)として愛されている、というわけです。
つまり、ウィンザーチェアには、イギリス本家とアメリカ分家があり、アメリカ分家が世界標準になった、ということ。
キャプテンチェアも、そんなウィンザーチェアの歴史的背景の中で、世界中に定着したウィンザー家具の1アイテムです。
そしてこちらのチェアは、時代のデザインを取り入れてはいますが、本来のウィンザーチェアのルーツ、
イギリス本家の進化系といえる個体。
骨董としての価値、などという「俗」なモノサシなどでは測れない、価値ある名作椅子ではないかと思います。
さて、話は横道にそれましたが、素材に関しまして、
座面と背の笠木の素材は、杢に特徴のある、硬質なエルムが使用されています。
座は1枚板の無垢板座面ですが、ほとんどゆがみや変形はありませんでした。
素晴らしい素材品質です。
脚やスポークの部分はアンティーク・ウィンザーならではのユーウッド(イチイ)あるいはアッシュ(タモ)無垢と思われます。
アンティーク・ウィンザーチェアの素材の組み合わせとしては、
スタンダードかつ最も人気のある組み合わせではないかと思います。
素材については、現代ではいずれも稀代の銘木クラス。
かなり価値の高い仕様です。
入荷時の状態に関しましては、前述のとおりとても良いもので、ほぼノーダメージと言って良いほどでした。
通常こういうカントリーチェアに関しては、「経年の傷もデザインの一部」として、
あまり手を入れない「ありのままに近い仕上げ」をするものですが、
これほど古いものがこれほど良い状態なのですから、どこまできれいにできるか、
「生まれた状態に近い仕上げ」を目指してメンテナンスをしてみようと思います。
もちろんアンティークチェア、という歴史を経てきた「味」は残すこと前提ですけどね。
ということでまずメンテナンスは構造補修から。
一部、脚の接合部に関して、接着の緩みがありましたので、全バラ後、再接着による締め直しを行っております。
普通、これほど古いチェアですと、どこかに割れがあったり修理跡があったり、
脚の先が土間で短く削れていたりするものですが、そうしたありがちな不具合は一切ありませんでした。
分からないようにそっくりパーツごと交換されているのかもしれませんが、
古材を使われたらどんな鑑定士でも見分けはつかないでしょう、
フルオリジナルと断言しても、異論のつけようがないと思います。
その他、構造的に特に不具合は感じられませんので、
現代でも実用家具として安心してご使用いただける状態です。
外観的には、さすがに色むら、小ひび、小欠けなどが目につきましたのでそれなりに手を入れる必要がありました。
ただいずれも埋め木などでふさぐような大きなものではなく、
エポキシなどの硬質パテで埋めるしかない程度の小さなものでした。
細かいのでかなり時間はかかりましたが、100年近く前の状態をうかがえる程度には、
きれい目になったのではないかと思います。
また、座面には多少色むらが見られますが、焦げ跡や塗料によるシミなどではなく、
どうもタンニン(経年による黒ずみ)による変色のように思われます。
サンドペーパーでしばらくこすってみましたが、大分色ムラは薄くなったものの、
多少のムラは残っています。
ただそれほど目立つものではなく、商品価値を損なうほどのものではないと思います。
塗装に関しては、生まれた当時のまま、というコンセプトに基づき、
着色は一切行わないことにいたしました。
全面、天然蜜蝋のワックスのみで仕上げています。
従いまして、脚は黒っぽかったりので、座や背は白っぽかったりしていますが、全て自然のものです。
これが「生まれたときのままの姿」です。
蜜蝋ワックスの仕上げ後、自然なあめ色の「古艶」に仕上がり、
とてもシットリとしたよい雰囲気になりました。
生まれたときの状態というよりも、生まれたときからきれいに育った数十年後の姿、といった感じですが、
アンティーク上級者の方のご期待にもきっと沿える仕上がりかと思います。
これから1年に一度くらい、蜜蝋ワックスなどで磨きこんでいっていただければ、
より味わい深いアンティークチェアとして、より価値の高い高級骨董に育っていくことと思います。
ぜひ経年変化を楽しみながら、日々の生活にお役立ていただければと思います。
尚、塗装の前には、古いものですのでクリーニングはしっかりと脚の裏まで行っております。
気持ちよくお使いいただけるクリーンな状態です。
お届け時には、再び天然ビーズのアンティークワックスで磨き上げさせていただきますので、
さらに味わいのある艶になっていると思います。
以上、高級骨董にふさわしく隅々まで手を尽くして味のある仕上がりました。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
クラシックなヴィクトリアンデザインではなく、モダナイズされたアールデコデザインのスモーカーズボウです。
しかしながら正真正銘、本物のアンティーク・キャプテンチェア。
現代のリプロダクション(復刻家具)ではありません。
すでに100年を経過したジェニン・アンティーク(真の骨董)です。
今では100年もののアンティーク・キャプテンチェアが入手しにくくなっていて、
イギリスからの入荷もめっきり減ってきてしまいました・・。
そんな貴重なコレクション級のアンティークですが、
そもそもは、とても良くできた実用的なラウンジチェア。
一日の終わりに。休日の昼下がりに。
そんなゆったりとしたい時間に、この椅子はいかがでしょうか。
1世紀ほどの年月をかけて身体に馴染むフォルムに変形し、
木肌は渋い古艶をまとった貫禄ある佇まいになっています。
同じキャプテンズチェアでもそのデザインや仕様は様々ですが、
このチェアはとてもナチュラルな印象ですね。
ヴィクトリアン様式のウィンザースタイルに、
極めて良質なエルムの1枚板が贅沢に使われています。
骨董的価値も高い、人気のある仕様です。
100歳以上とは思えないコンディションの良さと、
100年ものらしい、奥深い「味」のある点も大きな魅力の一つ。
次のオーナー様で一体何代目になるのでしょうか?
そんな事を思い巡らせながらくつろいでいただければ、
アンティークチェアならではの味わいをより感じていただけそうです。
また流行に左右されない普遍的なスタイルですので、
これからも永くお付き合いいただける一生ものと思います。
プレミアムタイムの1脚としては、かなりのお値打ち品です。
雰囲気のあるリラクゼーションチェアをお探しの方、
生涯のパートナーとして、ぜひこの機会にご検討下さい。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | アールデコ スモーカーズボウ ウィンザーキャプテンチェア | |||
品番 |
AC0461
|
管理番号 | LC35-7_0115 | |
販売価格(税込) | 35,200 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 545mm 奥行 500mm 高さ 760mm 座面高 450mm 座面奥行 350mm ※座面の有効エリア内の幅は410mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > アームチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | スチール | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ナチュラル系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。