AC0464 イギリス 1960年代 Titchmarsh & Goodwin エルム & ユーウッド ウィンザーダブルボウバックチェア
サイズ | 幅 600mm 奥行 590mm 高さ 1010mm 座面高 445mm 肘掛高 690mm 座面奥行 430mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀半ばのミッド・センチュリー、イギリスで製作された、
ウィンザースタイルのハイバックアームチェアです。
アンティークファンの方ならご周知の”プレミアムチェア”ですね。
英国アンティークの中では昔から常に高値で取引されてきた
コレクティングファニチャー(収集目的の高級骨董)の代表格、ダブルボウバックウィンザーです。
こちらはもはや100年ものに近いヴィンテージクラスですが、
作られた当時としては、19世紀スタイルの復刻家具(リプロダクション)、ということになります。
リプロといえば、普通はカタチだけ似せて作られた家具を指しますが、
こちらは当時と同じ手作業による工法、当時と同じ素材を使用して作られ、
ほぼヴィクトリアン以前のアンティーク、といっても良いほどに、忠実に再現されている点で特徴的です。
19世紀ヴィクトリアン以前のチェアとして高価なウィンザーチェアといえば、
現代では入手困難な材料、エルムElm(ニレ)とユーYewwood(イチイ)が使われているものが多い。
それはなぜか?
単純な話、その材料がもっとも良い、最適だからです。
エルムは硬く目が詰んでいて木目が美しく、使われるほどに人肌になじんできます。
ローズウッドのカントリー版、的なイメージです。
ユーはこちらのボウバック(背もたれの笠木)の曲げ木に使われている材料。
普通、曲げ木といえばユーではなくビーチ(ブナ)ですよね。
それはなぜかというと、ビーチは豊富に入手が可能で量産に向いているからです。
では、商業主義的な考えを捨てて、本当に曲げ木にふさわしいのは何か、
つまり、割れなどを起こさず、粘りがあって、長期間弾力を保ち続けることができる材料は何か?
それは誰もが知るところでしょう、そう、「弓」の柄(え)に使われている材料です。
かつて、命を左右した戦闘道具は決して曲げ木の割れなど、許されませんでした。
だからこそ、弓にはユーウッドが使われていたのです。
ただし、エルムもユーも、大量に入手することは困難で、品質も安定せず、製造も容易ではありません。
ですから量産を目的とした商業的な家具材としては、これらの材料は全く不向きなのです。
しかし厳選された材で作ることのできる1点物ならば、話は違います。
エルム&ユー以外に勝るものはありません。
イギリスの伝統的なクラフトマンシップを継承している工房であれば、
復刻家具といえども、その家具の本質的な面を無視することはないでしょう。
実際、本格的なリプロダクションの製造で知られる、 ”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 、
あるいは 今ではもう廃業してしまったかもしれませんが、”シッティングファームSitting Firm”社などは、
まさにそのような素材、製法には徹底的にこだわっていました。
案の定、入手元のディーラー情報では、こちらのウィンザーチェアは、
”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社製とのことでした。
それはそうですね、
ここまで「本物」のリプロダクションはそうそう作れませんからね。
だとすれば、かなりのお宝。
新品価格で2,000ポンド以上、ユーズドでも1,000ポンドはするでしょうからね。
※現在1ポンド=160円前後
コンディションの点でいえば、ヴィンテージクラスだけあってこちらのチェアはほぼパーフェクト。
19世紀クラスの古いウィンザーに良く指摘されますが、脚先が削れて短くなっていたり
アームレストにダメージがあったりすることもありません。
デザインはポピュラーな「二段」タイプのボウバック・ウィンザースタイルですが、
だからこそ、長い経験に基づいた座り居心地の良さがそこにあります。
硬い座面もお尻にフィットし、長時間座っても傷みを感じない”サドル・シート”、
極めて人間の着座姿勢に対し、的確な角度と位置に配置された”ダブルボウ”、
短くとがったオープンアームレスト、
座り心地の安心感に直結する、芸術性と強度を兼ね備えた”クリノリン・ストレッチャー”(脚をつなぐ補強材)・・。
まったく、お勧めできない理由はどこにもありません。
ぜひ次代へ引き継いでいただきたい、“コレクタブル・アンティーク(収集目的の骨董品)”です・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
イギリスアンティークの中でもコレクティングファニチャーの代表格、
ダブルボウハイバックのウィンザーチェアです。
メーカーは、今やイギリス家具メーカーの中でも数少ない旧来型の伝統家具工房、
”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社製になります。
※Titchmarsh and Goodwinメーカーカタログより
”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社は、かたくなに昔ながらの素材、
ハンドメイドの製法を踏襲する、著名な高級英国家具の名門企業です。
半世紀以上経過しているとは思えない、
ヴィンテージクラスとしてはほぼパーフェクトコンディションで入荷しています。
入荷時、長年使用されてきた使用感はありましたが、それらがアンティークものらしく良い「味」に変化していて、
簡単には出せない艶となって表れていました。
アームや背もたれ部分の素材はユーウッド=イチイ材を使用した無垢のベントウッド(曲げ木)製。
合板が主流の今ではなかなか見る事がありませんね。
座面の素材は一枚板のエルム=ニレ材が使用されていて、ガッシリとした頑丈さを感じます。
スポークやバックレストの飾り板などはオーク=ナラ材でしょう。
全ての素材に余すことなく銘木を使っているようです。
新品当時は相当高価な椅子だったのではないでしょうか?
また新しめのウィンザーだけあって脚先の削れもほとんどなさそうに見えます。
とても良い状態です。
全体的には構造的なぐらつきなどは感じられませんでしたが、
脚間のストレッチャー(補強材)に抜けなどが確認されましたので、しっかりと接合しました。
構造補修は基本メンテナンスとして確実に行っていますので、
今後当面は抜け・緩みなども不安はないかと思います。
また長く使われてきたユーズド家具ですので、クリーニングは脚の裏まで徹底的に行なっています。
古い割にクリーンとお感じいただけると思います。
塗装に関しては、本体フレーム全体に、汚れ落としとともにサンディングをかけ、
しっかりした下準備を行っています。
木部は、素地まで旧塗装をはがし、全面的に再塗装。
カラーに関しては、あまり濃くなりすぎないように配慮しながら、かといって
色あせには補色しつつ、慎重に色合わせしながら丁寧に行ないました。
オークカラーのオイルステインで染色をし、全体の色合いを調整。
多少の色ムラはありますが、アンティークの「味」の範囲内と思います。
仕上げ塗装は古くからの天然樹脂製シェラックニスでフィニッシュ。
アンティークの味わいは残しながら、清潔感のある
きれい目な印象に仕上がっていると思います。
その他、小傷は年代なりに存在しますが、商品価値を損なうほどのものではないと思います。
以上、隅々まで手を尽くして良い雰囲気の仕上がりとなりました。
これからのご利用に当たって、定期的にビーズワックスで磨いていけば、
より一層、感じのいい艶が増していくものと思います。
一生もののマイチェアにぜひお勧めしたい逸品です。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から半世紀前に製作された、
イギリスの伝統家具、カントリースタイルの“ウィンザーチェア”です。
ハンドメイドで有名な英国高級家具メーカー、
”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社製のプレミアムチェア、
今では絶版となってしまった生産終了モデルになります。
二度と新たに作られることのない貴重品です。
こちらは、弓のように湾曲した背枠の“ボウバック”がダブルとなっているハイバックフォルムで、
英国スタイルのウィンザーチェアの中でも最も人気のあるデザインです。
バックレストには、初期のころのダブルボウバックウィンザーチェアには
必ずといっていいほど用いられていた、”ベース”(花瓶)デザインを設置。
17世紀のクイーンアン様式時代のバックレストを模したデザインで、
当時のウィンザー公貴族たちに愛された伝統的なデコレーションです。
その後、省力化のためか、デザインが時代に合わなくなっていったためか、
あまり見られなくなっていきましたが、
さすが ”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 社ともなると、
しっかりとデザインの正統性まで考えて作っているようですね。
またユーウッドのダブルボウバックフレームと、
深く掘りこまれたエルムのサドル型シートの周囲には、細い溝が周囲に装飾されていて、
このストライプもまた、ごく初期のウィンザーチェアから用いられている、
チェアのフォルムを引き立たせる特別な演出です。
このように古くから作られ続けている純度の高い英国デザインですが、
それ故に21世紀の現代でも、目になじんだインテリア性。
イギリスのアンティークインテリアとしてはもちろん、
和風のインテリアとしても、大正ロマン的にしっくりくるお品です。
今までイギリス・アンティークにあまりなじみのなかった方にも、お奨めのお品です!
アンティークというにはまだ比較的新しいクラスのヴィンテージ品になりますが、
それでも50年以上の時を経て、あめ色に輝く木肌の色艶が絶品のお品です!
これからもまだまだ永くお付き合いいただける良好なコンディション。
決してお安いお値段ではありませんが、それでも相場から考えれば破格のお値打ち品!
資産として評価されるべき高級骨董です。
一生お付き合いしたいマイチェアをお探しの方、
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Titchmarsh & Goodwin エルム & ユーウッド ウィンザーダブルボウバックチェア | |||
品番 |
AC0464
|
管理番号 | LC35-9_0205 | |
販売価格(税込) | 121,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 600mm 奥行 590mm 高さ 1010mm 座面高 445mm 肘掛高 690mm 座面奥行 430mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > アームチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1960年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1960年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | スチール | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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