TB1000
イギリス
1830年代 クイーンアン ヘリンボーンインレイ バールウォルナット スモールコンソールテーブル
サイズ | 幅 345mm 奥行 345mm 高さ 765mm 収納部内寸・幅 230mm 収納部内寸・奥行 225mm 収納部内寸・高さ 80mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
アーリー・ヴィクトリアン(19世紀初期)に製作されたと思われる、
クイーンアンスタイルのスモールコンソールテーブルです。
実はこのテーブル、入荷時は年代が不詳で、すっきりとした直線的なデザインからすると、
1900年ごろのエドワーディアン様式の時代に作られたのものではないかと思われていたのですが、
比較的生産年代が特定できる工法や金具類をチェックしてみると、およそ1760~1840年ごろの、
200年は経過しているスーパーアンティークであることがわかりました。
いえ、可能性としてはもっと古いものかも・・。
そもそもこのような小引き出しのついたテーブルは、16世紀から17世紀初めごろ、
紅茶の普及とともにティーテーブル(茶卓子)として普及したデザインです。
その後、17世紀末から18世紀初めごろになると、こうした引き出し付きのティーテーブルは、
当時の家具産業の中で盛んにつくられるようになり、サイドテーブル(脇置卓子)として定着しました。
いわゆるウィリアム&メアリー様式の時代(1689~1702)のことです。
この時代のコンソール(引き出し収納付き)テーブルは、ウォルナットの寄せ木張りがもてはやされ、
なかでもバール杢の化粧張りや、ヘリンボーンインレイ(杉綾象嵌)の装飾がとても人気だったそうです。
あれ?
まさにこのテーブル、そのものですね。
そして入荷時、とても古びた感じだったループハンドル(取っ手)は、18世紀初期、
クイーンアンの時代(1702~1714)に流行した、「彫刻のある通し座金」付きの真鍮引き手。
引き出しのロックは現状壊れていますが、ジョージアンの時代(18世紀初~19世紀初)より以前に良くみられる、
真鍮製ではないスチール製のハードロック。
※ロックに関しましては後ほど修理、または交換にて再生いたします。
また、製作工法の特徴としては、引き出しの仕口(接合部)をチェックすると大まかな年代が推測できますが、
こちらの仕口は、ハンドメイドのアンティーク家具で良くみられる、
いわゆるダブテイリング(蟻組み)。
ただしとても古い「蟻継ぎ」デザインで、初期の頃の「包蟻(つつみあり)」の接合方法。
「包蟻」は、ちょうど18世紀初期の頃に多くの「指物師」が採用した技術だったそうです。
・・と、ここまでの情報で時代考証をしてみると、これって本物のクイーンアン様式の時代の家具?
って結論に達してしまいますね。
まさか18世紀初期のアンティーク、すなわち、300年以上前の家具ってこと?
この検証が正しければ、博物館クラスの家具、ってことですよね。
まず一般のアンティークマーケットには出てくることのない、とんでもない掘り出し物です。
はっきりとそうであることを断言はできませんが、でも一方では、
いかなる専門家に見ていただいても、言下にそうではないと断言することもできないと思います。
まあ、金具類だけは後年アンティーク品に交換することも可能ですので、
ここでは控えめに、古い家具が復刻されていた19世紀前半の頃の200年もの、というくらいの評価にさせていただきます。
でも、でも・・そのデザインは18世紀初期のイギリス伝統様式、
“クイーン・アン”スタイルを確かに継承しているもの。
スクエアな天板に、引き出し下の“ニーホール”に設けられたクイーンアン独特のサーペンタイン(波型)アーチ、
「猫脚」とも呼ばれる、動物の脚を模した“カブリオールレッグ” 、
そしてその猫脚を飾る「帆立貝」のデコレーション等々、
まさにクイーンアンの英国伝統家具そのもの、といえます。
細部にまで見どころが満載で、骨董家具としてのレベルの高さもうかがい知れます。
それにしても、この、限界まで細く削り込まれた ”スキニーレッグ”。
アンティークの時代ならではの「美脚」ですね。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
約200年前(もしかすると300年前?)に製作された質の良い収納付きホールテーブルです。
デザイン的にも、製作技術的にも。レベルの高いウォルナット家具。
明らかに長くハンドメイドの家具作りを行ってきた、英国の伝統家具メーカー製と思われる逸品です。
素材は、フレンチ・ウォルナット無垢。
天板には1万本に1本といわれる、美しいバール杢の化粧張り。
とても珍しい線象嵌、ヘリンボーンのストライプインレイで飾られています。
すごく手がかかっていますね。
引き出しの底板などの構成材にはイングランドオーク材の無垢材で構成されています。
独特の杢が、イングランド原産のオーク材を主張しています。
これほどの銘木素材がこのテーブルに凝縮されています。
現代では探すことだけでも困難な素材ではないかと思います。
こちらのテーブルは20世紀後半のリプロダクション(復刻家具)ではなく、
本物の18世紀のクイーンアン家具の可能性があるとのこと。
すると300年物ということになりますが、信じられないことに、入荷時より全体的に綺麗な状態、
素晴らしいコンディションでした。
とても3世紀も経っているとは思えないクオリティでした。
また、化粧材で気になる木肌の塗装状態ですが、乾燥もなく、良い艶が保たれていて、
こちらもとても良いコンディションで保存されていました。
カラーについては、濃淡のムラになっているように見えますが、
これは製作された当時のアンティーク仕上げ。
できるだけこの雰囲気は崩さないようにしたいです。
ただ若干、カラーは退色が進んでいましたし、凸凹や小傷なども見られましたので、
色あわせ程度にオイルステインでウォルナットカラーに染色塗装、またアンティーク調とはいえ、
見た目で気になるような小傷などは、しっかりとチェックし一つ一つ消し込んでいきました。
表面コートとしましては、天然樹脂製のシェラックニスで、
木肌の保護程度に艶出しコーティングをしておきました。
キレイ目ながらアンティークらしさは失われずに、良い雰囲気になったものと思います。
その他、構造部に関しましては、接合部のぐらつき等、全く問題ありませんでした。
脚の接地のガタつきグラつきもありません。
脚部はデザイン性優先のかなり細い脚ですが、剛性感は高く、強度的にも意外なほどしっかりして感じられます。
日常的な使用に全く問題のない十分に頑丈な商品品質です。
ただご留意点といたしまして、向かって右の前脚が、少し斜め前方に出てしまっています。
これは脚自体が曲がっているのではなく、脚の付け根の接合部の接続が曲がっているようで、
一度脚を抜いてつけ直しすれば正しい角度に付け直すことは可能と思われました。
しかしながら現状はかなり強力に接合されていますので、無理に外すと接合部を割ってしまう可能性がありますし、
また一方ではお写真でご覧いただける通り、それほど目立つものではありませんでしたので、
将来、長くお付き合いいただく中で、脚のガタツキなどが発生した場合につけ直しした方が得策と思われました。
尚、脚の接地は4点ガタつかないよう調整していますので、
このままお使いいただいて、将来的に脚が歪んでしまうようなことはありません。
抽斗(ひきだし)についても、調整の必要が無いほど調子が良くスムーズな動きです。
サイズの割にまずまずスペースがありますので、小物整理等、実用にお役立ていただけそうです。
ちなみに、このような小物用の引き出しながら、とても重厚なロックがついています。
一体、何のために?
と、最初は理解ができませんでしたが、「300年前のクイーンアン家具かもしれない」と聞き、ピンときました。
もともとこのようなテーブルは、16世紀から17世紀初めごろ、
紅茶の普及とともにティーテーブル(茶卓子)として普及したデザイン。
ティーキャディなどと同じように、当時とても高価だった茶葉や茶器の保管するストレージには
たとえ小さな小箱でも必ずといって良いほど鍵がついています。
要するにそういうことですね、たしかに本物のクイーンアン家具かも。
今回、撮影のタイミングで、鍵の修理まではできませんでしたが、
お届け時までにはちゃんと直しておく予定です。
万が一、修理が不能な場合にはイギリス製の新品ロックに交換、ということになってしまいますが、
できるだけ元部品は流用しようと思います。
引き手金もオリジナルと思われる、とても古いものです。
これも300年級。
真鍮製で当時の高級品と思われます。
かけや傷も少なく、雰囲気を保っています。
真鍮無垢なので、何年経とうが磨けば光ります。
磨き材でしっかりと磨きあげておきました。
仕上げには塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋のビーズワックスで磨きこんで仕上げます。
脚や裏面、引き出し内部についても、ひっくり返して脚の裏までクリーニング済みです。
今後、長い期間お使いになれる優良な英国クイーンアン家具と思います。
かなりのお宝、ミュージアムピースかもしれませんので隅々までしっかりとメンテナンスいたしました。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とても素敵なコンソール/ホールテーブルが入荷しました!
アンティーク家具らしい、家具としてのクオリティの高さが伝わってくるお品です。
英国伝統のクイーンアンらしい、帆立貝マーク入りのスキニーなストレートのカブリオールレッグ、
そして4本の脚に呼応するような直線的なコンソール部のフォルム、と、
歴史ある伝統デザインが絶妙なハーモニーを奏でております。
天板には技術的に難しいとされる、ヘリンボーン・インレイの線象嵌。
見たこともないような、バール杢の描写とともに、スクエアな天板を彩っています。
デザイン性を最優先した日常家具とは思えないようなホールテーブルですが、
もちろん質の高い無垢の家具ですので、実用性はしっかりと確保。
信じられないほどの長い歳月を全く感じさせないほど、良いコンディションが維持されています。
場所をとらない省スペースサイズやフラットな天板、ちょっとしたストレージは、
実用的にも長くご愛用いただくには不足のない仕様です。
状態も、ご覧のようにアンティークとしてはきちんと手入れをされ、
大切に扱われてきたことが伺われるもので、
また当店でも十分手を入れさせていただいておりますので、
エクセレントなコンディションとなっております。
真ちゅう製の引き手も貴重なオリジナルで状態良く揃っております。
まだまだ長くご利用いただけるエクセレントな状態ですので、
これからさらに味わいを深めていっていただければ、と思います。
素材の上質さ、全体のデザインバランス、製作技術の高さ、そして骨董家具としての価値、と
4拍子そろった最高級クラスの英国アンティーク家具と評価しております。
ぜひこの機会にご検討ください。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | クイーンアン ヘリンボーンインレイ バールウォルナット スモールコンソールテーブル | |||
品番 |
TB1000
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管理番号 | LC36-20_1015 | |
販売価格(税込) | 88,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 345mm 奥行 345mm 高さ 765mm 収納部内寸・幅 230mm 収納部内寸・奥行 225mm 収納部内寸・高さ 80mm | |||
送料ランク・重量 |
Aランク 送料目安:3,190円~4,290円
(沖縄 5,720円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | パイン | |||
主要素材の材質 | 化粧材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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