SL0092 イギリス 1830年代 アーリーヴィクトリアン キューバンマホガニー 1ドロワー ワットノット
サイズ |
幅 530mm 奥行 355mm 高さ 1270mm 天板高さ 1210mm 収納部内寸・幅 380mm 収納部内寸・奥行 280mm 収納部内寸・高さ 60mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス・19世紀前半に製作されたスーパーアンティーク、ワットノット(飾り棚)です。
空間の隅にも省スペースで設置できる、スレンダーなトール型ワットノットになります。
英国アンティークの”ワットノット”といえば高級アンティークの代名詞。
マホガニーやローズウッドなど、銘木級の高級材で構成され、
華奢な躯体にツイストやボビン、バラスターデザインの支柱が良く映えるインテリア性の高いオープン型のラックです。
”ワットノット”は、19世紀ヴィクトリアンの時代に富裕層の間で流行、
その当時の素敵なデザインのワットノットが、今ではヨーロッパの骨董ファンたちの間で、
とても人気のあるコレクティングファニチャー(収集目的の家具)となっています。
こちらのワットノットは、そんな当時のリアルタイムなヴィクトリアン・コレクション。
20世紀に入って復刻したリプロダクションではありません。
そもそも、「飾り棚」などという家具自体、実は家具の歴史からするとごく最近に登場した家具。
一般家庭にまで普及したのは、おそらく20世紀以降のことです。
耽美的な貴族家具として生まれたヴィクトリアン・ワットノットですから、
もともと一般的に機能性よりも装飾性が重視されていました。
でも、装飾性だけではなく、年々機能性も求められるようになり、
今では、現代の私たちの生活に自然に溶け込んでいる、”オープン・ラック”に変化していったものと思います。
オープンラックとは、実は、「収納」「分別」「出庫」が非常に簡単にできる機能を備えていながら、
収納物をディスプレイして「魅せる」、という新しい概念まで生み出した最も現代的な家具なのです。
今では空間演出には欠かせない高機能家具であり、そのルーツは歴史的に見て、
デニムではイギリス家具のワットノットにみることができる、と考えています。
まあそうはいっても、アジアでは李朝家具のように古くから飾り棚が存在していたようですし、
一概に世界中の飾り棚のルーツがワットノットにある、などというつもりはありませんが、
少なくとも、イギリスの生活文化の歴史に中で、飾り棚が自然に生まれてきたのは確かなこと、と思います。
筆者が知る限り、17世紀以前の家具には、大きさの大小はあれ、
全ての家具は、「人が使う」、というチェアやテーブル、ベッドなどの脚もの家具、か
あるいは「物をしまう」というキャビネット、チェストなどの函もの家具、のいずれかに分類され、
それ以外の機能を持った家具というのはなかったように思います。
そこに18世紀中盤、新しい概念を持つ家具が生まれました。
それは、”サービングテーブル”。
今では当たり前の、食べ物を並べるラック式のテーブルですが、家具の歴史を紐解いていくと、
このテーブルの登場から家具のステージが変わっていったように思えます。
つまり、それまでの「使う」「しまう」から、「魅せる」のも家具の役割だ、と。
食べ物を並べて魅せる、そのサービングテーブルは、のちに、
”ダム・ウェイターDumb waiter”(物言わぬ使用人)と呼ばれるようになり、
貴族がその使用人に使わせるテーブルとして広く普及していきます。
そして、ダムウェイターが生まれてほどなく、18世紀末、
今度は、食べ物ではなく、日用品やコレクションなどを並べて魅せる「飾り棚」、ワットノットが登場します。
魅せる機能に気が付いた家具デザイナーたちが、複数棚式のテーブルから複数棚式のオープンキャビネットへ、
すなわち飾り棚に気がついて作り始めたのも、ごく自然なことだったと思います。
さらに同時期、そのダムウェイターとワットノットの両方の機能を持ち合わせた、
”エタジェールétagère”も登場します。
エタジェールとは、ほぼ完全な棚状になったサービングテーブルで、
ワットノットの食べ物版、といったイメージ。
フランス語から来た呼び名のようなので、フランスで普及した家具なのでしょう。
ちなみに、エタジェールよりも大型で、立食形式の食事などで使われるフードラックは、
”バッフェbuffet”と呼ばれ、日本でもおなじみ「ビュッフェ(バイキング形式の食事)」の語源で、
もともとの意味はやはり、「飾り棚」でした。
話が長くなってしまいましたが、こちらのヴィクトリアン・ワットノットは、
要するに、家具史の流れの中で必然的に生み出された、リアルタイムな当時もの、ということです。
そして、このエポックメイキングなプロポーションを支えているのは
100年以上の時を経ても、今だ狂いを全く見せない素材、
スーパークオリティのソリッドマホガニー(総無垢)、それもイギリス・ディーラーからの情報では、
「家具の宝石」、”キューバン”マホガニーとのことです。
もはや入手することのできない、中米原産の銘木、幻のマホガニー材です。
一級のデザインを持ちながらも、決して主張しすぎないそのエクステリアは、
キューバン・マホガニーの杢を一層際立たせています。
さぞ、並べるコレクションアイテムも引き立って見えることでしょう。
ぜひ、上級者の方のコレクティングファニチャーとして。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
イギリス1830年代、というとても古い飾り棚です。
高級アンティークの代名詞、”ワットノット”と呼ばれる棚家具になります。
スレンダーな出で立ちがとても美しいです。
今から200年近く前、ということになりますから、とても古い骨董家具です。
でも、言われなければ全くそんなに古いものとは全く気が付かないと思います。
それほどデザイン的にも、機能的にも洗練されてますし、
全体のコンディションについても、入荷時より殆ど不具合箇所はありませんでした。
素材は家具の高級材、マホガニー。
それもディーラー情報では、「家具材の宝石」、”キューバン・マホガニー”。
究極に贅沢な総無垢仕様です。
いわゆるアンティークの植民地産”スパニッシュ・マホガニー”は、
大切に扱う年月を経て行けばいくほど、美しい色合いの出る良材です。
その中でも、”キューバン・マホガニー”は色つや、そして杢が絶品に美しい。
その質の高さは見た目だけではなく、1世紀もの歳月を、このようにほとんど歪み一つ起こさず、
完璧にプロポーションを維持してきたことでも理解できます。
構造的にも、作りはシンプルなしっかりとした構成ですので、もともと実用強度も充分です。
ということで、基本メンテナンスをしっかりと行い、
リフレッシュ塗装でキューバンマホガニーの良さを引き出すよう、仕上げをいたします。
まずは構造補修から。
構造的なコンディションは全く問題ありませんでしたので、基本的なレストアを丁寧に行ってあります。
ヴィクトリアン家具ならではのターニング(挽き物加工)された柱パーツは、
すべて問題なく、ひび割れなどはございません。
棚板パーツにもダメージらしいダメージは見当たりません。
天面には、透かし彫りの”ペディメント”(天頂飾り)がありますが、
やはりノーダメージでした。
もちろん、これほど古いアンティーク家具ですので、あえて記載は致しませんが、
ちょっとした角の欠損程度は日常茶飯事。
デニムではその辺はちゃんと心得てますので、
気になる欠損などはきちんと修復しています。
入荷時点より、実用強度は確保されていました。
とても優良な家具と思います。
ペディメントは差し込み式なので、つけ外しができます。
最下段には1杯の引き出し収納が設置されています。
入荷時より滑りは良好。
収納の微調整程度で問題のない状態でした。
脚先には、当時ものと思われる、200年物のキャスターが今なお現役で使用されています。
多少ガタつきはありますが、まずまず動きも脚の接地も問題は無し。
向かって右前脚に若干変形はありますが、使用上には支障はなく、外観的にも、
200年前の貴重なオリジナルキャスターですから、交換する選択は今のところないかな、と思います。
外観的にも、大きな傷も特にありませんでした。
小さな傷などは天板等に多少ございましたが、常識的なアンティークの「味」の範囲内のものです。
塗装の下準備として、全体的に表面処理をする必要がありましたので、
あえて全面的にサンディングしてまっさらに均すことといたします。
サンディングの後は、塗装の前に、古いものなのでしっかりとクリーニング。
200年は経過している家具ですから、裏面や脚の下なども隅々まで綺麗にクリーニングを行っております。
クリーンな状態にお感じいただけることと思います。
そして仕上げのリフレッシュ塗装。
やや赤みのあるマホガニー系のオイルステインをくわえて、全体に色合わせ程度に調色。
いわゆるレッドマホガニーカラーに着色しています。
フィニッシュは天然樹脂製シェラックニスにて。
単にきれいに塗装をするだけではなく、アンティークらしい時代感は失わないように配慮しています。
塗装の完全乾燥をまって、全体的に天然の蜜蝋ワックスで丹念に磨きこんで仕上げます。
艶やか渋めの光沢が出て来ると思います。
以上、19世紀の高級アンティークとして隅々まで手を尽くしました。
なかなかこれほど状態の良い、キューバンマホガニーの家具は見られないのではないかと思いました。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
レアなアンティークが入荷いたしました!
今から200年近く前に製作された“ワットノットWhatnot”と呼ばれる飾り棚です。
高級アンティークとして、高価で華奢な鑑賞用アンティークの多いワットノットですが、
こちらは価格も比較的低めで、実用性も高い19世紀アンティークです。
見つけようと思ってもなかなか入手できない逸品です。
それも、マホガニーファンの永遠の憧れ、”キューバンマホガニー” 製という、最高級の価値ある骨董家具。
200年の時を経た、見たこともないマホガニーの色艶、そして杢を、ぜひご堪能ください・・。
ディスプレイラックとしてはもちろん、商用の空間用途にもお使いいただけそうです。
収集家の方も、インテリアフリークの方も、この機会にぜひご検討下さい!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | アーリーヴィクトリアン キューバンマホガニー 1ドロワー ワットノット | |||
品番 |
SL0092
|
管理番号 | LC36-21_1022 | |
販売価格(税込) | 165,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 530mm 奥行 355mm 高さ 1270mm 天板高さ 1210mm 収納部内寸・幅 380mm 収納部内寸・奥行 280mm 収納部内寸・高さ 60mm ※収納部内寸は引出し内です。 ※棚スペースは1段目:255mm/2段目:285mm/1段目:315mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > シェルフ/ラック |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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