CF0010 イギリス 1870年代 W. MACFARLANE マホガニートップ サラセンファウンドリーアイアンレッグ スクールデスク
サイズ |
幅 655mm 奥行 520mm 高さ 875mm 収納部内寸・幅 430mm 収納部内寸・奥行 465mm 収納部内寸・高さ 255mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
19世紀末ごろに作られたと思われる、古いイギリス製のスクールデスク/ワークテーブルです。
「子供家具」というカテゴリーに入るお品ではありますが、サイズは大人用の汎用サイズ。
家具としてみても、装飾的な鉄脚と、マホガニー無垢天板が組み合わされたつくりの良い英国家具になります。
その一方、入荷時の使用状態を見れば、実際に成人以下の「学生」が、
長きにわたって使ってきた学校用の”スチューデントデスク”であることは明らか。
落書きやシール貼り、穴あけなど、ハタチを超えたら、あまり公共物にはしないでしょうから、ね。
サイズ的には前述通り、大人でも使用できるサイズですので、
高学年のアッパースクール(日本の高校くらい)、もしくはカレッジ(専門大学)等で使用されていたものでしょう。
とても良いつくりの上等な机なので、名の知れたパブリックスクール(私立学校)で
使われていたものかもしれません。
この手のスクールデスクは、普通、第二次大戦以前のものともなると、もうボロボロ・・。
(それはそれで「味」わいがあるとも言えますが。)
その点こちらのデスクは、まあ、そんな中にあっては比較的きれいに使われてきたようです。
行儀の良い生徒の多い学校だったか、あるいはある程度の年齢高かった生徒が使用していたものか・・。
それにしても、家具の高級材、高価なマホガニー材をスクールデスクの天板に使用しているなんて、
長年スクールデスクを見てきた中でも、始めて見る個体です。
一般的に考えれば、丈夫なイングランドオーク材とか、安価で交換・修理が容易な
イングランドパイン材などを使いそうなものですが、よほど生徒を信頼していた、ということなんでしょう。
いろいろな意味で、筋の良い英国製デスクと言えそうです。
そんな素性の良さは、この「鉄脚」を見ても、それがわかります。
この様式的なフォルムの鉄脚は、19世紀後半に創業・発展したスコットランドの名門企業、
ウォルター・マクファーレンWALTER MACFARLANE & Co社製。
W.マクファーレン社は、スコットランド最大の都市グラスゴーに、当時、
サラセン鋳鉄所SARACEN FOUNDRYという装飾的な鋳物を作る鉄工所を持っていた地元の有名企業。
1880年以降、公共的な大型鋳物の建築物まで手掛けるようになり、会社は最盛期を迎えたようです。
そんな社史から推測するに、こちらの鉄脚は、主に小型の鋳物類を多く手掛けていた、
1880年代以前に作られたものと想像されますが、他方、この家具のメーカー側から見れば、
当時急成長を遂げていた名門企業の部品を使用し、銘木級の家具材を使用したわけですから、
標準グレードの公共家具よりも、1~2ランクは上位の「学習机」であったことは、間違いないでしょう。
そんな「本物」の価値を持つこのデスク/ワークテーブルは、その「本物」の価値がわかる人たちの手で、
150年の歴史を消してしまうことなく、長きにわたって現役の状態を維持されてきました。
長年丁寧に修復されてきたレストアの痕跡、そして歴史を刻んだそれぞれの時代の傷跡は、
決して人工的には作り出せない、唯一無二のデザイン。
まさに次代へと引き継いでいくべき文化遺産とご案内させていただきます。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀後半に作られた大人サイズのスクールデスクです。
素材はデスクトップの天板にはマホガニー無垢、
背面板や側板、底板などはイングランドパインを使用して製作されています。
アイアンレッグは鋳物の鋳鉄製。
デスクトップとはボルトナット8箇所でしっかりと固定されている構造です。
アイアンレッグは当然ですが、デスクトップは総無垢ですし、
全体の重量はかなりあります。
アイアンレッグだけでも15kg近く、デスクトップも10kg近くあるかと思います。(未計測です)
まあ、重い家具は良い家具、という家具業界の格言通り、
とても質の良い家具かと思います。
鉄脚のメーカーは、かつて19世紀に存在していた、英スコットランド・グラスゴーの名門企業、
ウォルター・マクファーレンWALTER MACFARLANE & Co社のサラセン鋳鉄所SARACEN FOUNDRY。
WALTER MACFARLANE & Co
木部の仕口(接合方法)を見ても、19世紀のハンドメイドのダブテイル(蟻組み工法)。
間違いなく当時の良質なヴィクトリアン家具ですね。
ヴィクトリアン家具らしく、デスクトップにはペン置きトレイとインクツボ設置スペースが設けられています。
骨董家具としても価値あるコレクターズアイテムです。
コンディションですが、入荷時、この手の家具の多分に漏れず、
全面傷、汚れ、使用感、など、多数確認できる状態でした。
外観的にはそんな感じでしたが、構造的にはかなり良好。
よく見ると各所に修復あとがいっぱい残されていて、長年大切に維持されてきたことがわかります。
使われてきた環境も良かったんですね。
ということで、できるだけこのデスクの歴史観が失われないよう、
全体のクリーンアップを中心にしたメンテナンスを行っていこうと思います。
まずは構造点検から。
アイアンレッグにはダメージはなく、現地でリペイントされているようで、
さび浮きなどの腐食もなし。
現状リペイントは不要でオイル磨きで十分きれいになりました。
床の設置、デスクトップとの連結も良好でした。
発送時は分解して送ることもできますが、重くて取付に大変かと思いますので、
組み上げた状態で送りますね。
デスクトップのキャビネット部も構造面では全く問題のない状態。
多少の天板の反りはありますが、目視や実用上は気にならない程度。
観音扉の開閉も良好です。
尚、この扉は英国家具独特の”ストラップヒンジ”4点で設置されていますが、
うち2本は後年交換されたものと思われ、よく見るとデザインが若干違っています。
オリジナルと思われるヒンジ2本は少々ガタは出ていますが、使用上に支障はありません。
これ自体貴重な金具なので、しっかりと状態チェックの上、磨き上げを行っています。
アンティークブラスは磨くととてもきれいなゴールドを発色します。
構造補修の次は外観補修。
まずは長年の汚れ落とし、クリーニング作業です。
絵の具のシミやステッカー、諸々の汚れなどはとにかくしっかりと消去します。
特にキャビネット内部は絵の具の色付きが激しかったので、
そこはサンダーで削り落としました。
深く浸透した色の一部はまだ残ってはいますが、
概ねきれいになったと思います。
外回りはできるだけ風合いを変えないように、
汚れ部分だけ慎重に削り取りました。
傷や欠けなどは多数ありますが、大小にかかわらず、
気になりそうな傷だけをピックアップして消し込んでいます。
よく見ると、過去にも埋木やパテの修復あとは多数あり、
やはり同様に、傷を直すものと残すものを選別して、アンティークらしくデザインしながら
メンテナンスされてきたことが良くわかります。
象嵌のような高い埋木技術がありながらも、この部分の欠損については修復していない、と
あえて雰囲気の良い傷は残していることがうかがえました。
やはり修復をするクラフトマンシップは、日本でも英国でも同じなんですね。
あまり手を入れていないようにも見えるかもしれませんが、実は悪戦苦闘の末、
職人スタッフ1日がかりでようやく外観のクリーンアップが完了しました。
メンテナンスの最後は、蜜蝋ワックスで木肌を保護しつつ、古艶を磨きだして仕上げました。
色合いも整い、時代感は失われずに、全体的に清潔感をお感じいただける程度には
クリーンになったものと思います。
良い艶が出ています。
アイアンレッグとインクツボ設置スペースは、メンテナンスオイルで磨き上げておきました。
以上、隅々にまで手を入れたことで、往年の姿が雰囲気良く再生されました。
全体的に、生活骨董品ですので、許容範囲程度には小傷や色むら等はありますが、
商品価値に影響するほどのものではないと判断しております。
お届け前には再度、英国直輸入、天然の蜜蝋ワックスでしっかり磨き上げて仕上げます。
最近はあまり見かけなくなったヴィクトリアンのスクールデスク。
なかなか得難いコンディションかと思います。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
赤みのあるレッドブラウン・マホガニーのデスクトップに、
リアルなソリッド・ブラックの引き締まったアイアンレッグが良く似合っていますね・・。
イギリスアンティークで定番のスクールデスク、すなわち大衆的な「子供家具」になりますが、
まじまじと眺めてみると、現代ならグッドデザイン賞でも取れそう?なほど、
抜群のプロポーションをしていますよね!
デスクトップの収納スペースが結構大きくとられていて、見ためのバランス的にはトップヘビーですが、
鉄脚は、デスクトップの重さの2倍はありそうなほど、実際の重量バランスは下半身に集中しています。
少々子供がふざけてもひっくり返ってしまうことは決してなさそうな安定感。
しっかりと実用面は計算されているようです。
さらに機能性も、デスク天板は閉じるとフラットになる観音扉式で、
デスクトップが散らかることは絶対になく、収納物は出し入れしやすい。
デスクトップの傾斜角も、長年の計算なのでしょうか、絶妙の角度です。
大切な将来を担う子供たちのために愛情のこもった設計がなされています。
一般的な家具として見ても、極めて高く評価できるお品ではないでしょうか。
天板の高さが80cmはありますので、美術の実技用のアートワークテーブルとして、
またはドラフティングテーブル(製図台)として、実用家具としてもお役立ていただけるかと思います。
もちろんオフィスのPCデスクや店舗のショップディスプレイとしても。
アンティークアイテムとしては、傷や使用感はありながらも、クリーンな印象を持っていただける状態。
とても雰囲気良くレストアされているエクセレントコンディションです。
デニムでは高級骨董として高く評価しています。
なかなか入荷してこなくなった19世紀のスチューデントデスク。
イギリス現地価格もうなぎのぼりです。
是非この機会をお見逃しなく、ご検討下さい。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | W. MACFARLANE マホガニートップ サラセンファウンドリーアイアンレッグ スクールデスク | |||
品番 |
CF0010
|
管理番号 | LC35-26_0211 | |
販売価格(税込) | 79,200 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ |
幅 655mm 奥行 520mm 高さ 875mm 収納部内寸・幅 430mm 収納部内寸・奥行 465mm 収納部内寸・高さ 255mm ※最大高はデスクトップ後方の計測値です。 前方は高さ:805mm、奥行中央値での高さは845mmです。 ※収納部内寸高さは後方部の深さです。前方部は195mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
家具/Furniture
> デスク
アンティークのアウトレット/Antique Outlet > ディスカウント/お値下げ品 家具/Furniture > 子供家具 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 黒系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 多い | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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