CH0280 イギリス 1830年代 ヴィクトリアン キューバンマホガニー& ローズウッド ボウフロント ドレッシングチェスト / コモド
サイズ |
幅 1020mm 奥行 540mm 高さ 785mm 天板高さ 735mm 収納部内寸・幅 1865mm 収納部内寸・奥行 405mm 収納部内寸・高さ 100mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から200年ほど前、イギリス19世紀初めごろに製作された、
チッペンデールスタイルのドレッシングチェスト/コモド(高級整理箪笥)です。
まさに「息をのむほどの美しさ」・・。
世界最高級、スパニッシュ・マホガニーで構成され、
その官能的な色、艶、そしてデザインフォルム・・全てがパーフェクト。
その仕上げぶりは文字通り、超・一級品。
家具というよりも芸術品に近い高級骨董です。
ズシッと重みのある良質なマホガニーの躯体は、ご覧の通り木目も美しく、
赤銅色に輝く“レッド・マホガニー”カラーのすばらしいマテリアル。
前オーナーも大事にお使いになられていたのでしょう、目立ったダメージもなく、
木肌には良く磨き上げられた自然な艶があります。
アンティークとしてはトップレベルの風合いです。
デザインはイギリス・ロココ、“クイーンアン”様式をベースにした、18世紀の“チッペンデール”スタイル。
チッペンデールスタイルとは何度もご紹介させていただいておりますとおり、
17~18世紀に活躍した世界初の家具デザイナー、“トーマス・チッペンデール”の家具様式で、
彼の活躍したジョージアンの時代は俗にイギリス家具の「黄金時代」とまで称されている、
歴史上、最高の家具がつくられていた時代です。
“チッペンデール”デザインの家具は当時の貴族階級に大変人気のあったデザイン。
こちらは19世紀初期のアーリー・ヴィクトリアンの時代に作られたものと思われますが、
そんなひと時代前の貴族家具のデザイントレンドを色濃く残しています。
イギリス伝統様式の「帆立貝」の紋章が象徴的ですね。
全体のフォルムは、サーペンタインフロント(波型の前面)や、
カブリオールレッグ(獣脚)といった、柔らかな曲面で構成。
チッペンデール独特のフォルムです。
家具の種類としては、大型の引き出しを持つ整理ダンス、いわゆる”コモドcommode”と呼ばれるタイプ。
コモドはもともとフランスの上流階級で18世紀初め頃から流行し始めた家具ですが、
イギリスでも18世紀ジョージアンの時代から見られるようになります。
ただどちらかといえばこちらは、コモド、というよりも ”チェスト オン チェスト”という2段組みの家具の、
上棚を外してアレンジしたかのようなデザイン構成。
”チェスト オン チェスト” といえば、イギリス・ジョージアンを代表する高級家具。
スライディングボードやドロップデスクなどの「作業台」が盛り込まれることも多い、多機能家具でもあります。
以上の諸々の情報をまとめて申し上げますと、こちらのチェストは、
フランス式コモドを、イギリス・チェスト オン チェスト風にまとめた「収納付き化粧台」、
といったところになりますでしょうか。
デザインやパッケージングを見ても一級の家具であることはわかりますが、
この家具の特筆は、何と言ってもその素材品質でしょう。
2段の引き出し前板の上下でシンメトリーを描く、”ファニアー(扇状)”の化粧張りは、
おそらくは最強の銘木、”キューバン・マホガニー” の杢。
そして、天板面の周囲を飾るアクセントには、何と、
家具材の宝石 ”ブラジリアン・ローズウッド” のバンディング(帯状の化粧張り)が・・。
銘木スパニッシュ・ウッドのマホガニー材に、銘木ローズウッドの「差し柄」を入れるなんて・・。
そんな贅沢な仕様の家具、筆者も初めて見ました。
さらに引き出しには、その構成材すべてがイングランド・オークの無垢、
消耗品的な背板ですら、イングランドパインの無垢・・という、
余すところなく、「稀代の銘木」で構成されている恐るべきチェストになります。
ゴールドに輝くブラスハンドルも、チッペンデールスタイルの高級感あふれるデコレーション。
コンディションやディテールのつくりこみは、お写真でご覧いただければある程度ご判断いただけるとは思いますが、
心で感じる感性的な部分でさえもさまざまな雰囲気作りの工夫が見られ、
家具としての完成度は非常に高いと思います。
本当にUitimateなチェストであることを断言させていただきます。
赤銅色に輝く、あでやかなレッドマホガニーのボディカラーが、
見る人の琴線を揺さぶるほど、表情豊かです。
このチェストを、デニムがお勧めできない理由があるでしょうか・・?
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
とてもコンディションの良い最高級チェスト/コモドの入荷です。
マホガニーの無垢材をベースに、貴重な銘木の化粧張りを惜しげもなくふんだんに使用していて、
宮廷家具とほぼ同等クラスの質の高さを感じます。
機能的にも大きすぎない、小さすぎない、ちょうどいいサイズ感のサイドチェストだと思います。
収納性は大きめの引き出しサイズで良好に思われますが、
さらに、スライディングボードが装備されていて、ちょっとした「作業」スペースを作ることができます。
ボードの天板高さは、ちょうどデスクトップサイズですので、
お化粧台やライティングデスク、PCデスク用途にも使えて便利そうですね。
こちらはおそらく、コレクティングファニチャーとして所有されていたのでしょう、
入荷時のコンディションについては、手厚く維持されてきた素性の良さを感じました。
構造的には、無垢ならではの収縮や変形といった自然変化もほとんど見られず、
基本的な躯体の接合部や扉などの稼働部、脚回りなどの接地部などについては、
常にメンテナンスを受けてきたようで、入荷時より不具合は見当たりませんでした。
一見、200年も経過している家具とは全く思えず、てっきり20世紀初期頃の家具だと、
メンテナンスに実際かかるまでは、てっきり信じ込んでいました。
ただ塗装面では、全体的に相応に退色が進んでいて、天板にはやや目立つ小キズなどもあり、
全体的に手を加える必要がありました。
ということで、主に修復作業は外観のリフレッシュを中心に行うことなりました。
まずはクリーニングから。
清掃は各部ばらした状態で、見えないところから脚の裏まで、
隅々まで徹底的に行なっております。
この年代の家具としては比較的きれいな方でしたが、より一層クリーンアップされました。
全体にきれいな印象です。
次に構造面。
特別に修復を必要とする箇所はありませんでしたが、念のため、
脚元などについては、再度締めなおしをしてあります。
スライディングボードの可動状態は良好で、稼働部は軽い調整のみになりました。
ボードの素材も反りの少ない贅沢なマホガニー無垢です。
そして天板塗装。
これほどの高級家具ですので、躯体は全面再塗装することにいたしました。
まず塗装前の事前処理として、全体を細かい粒度で慎重にサンディングし、下地を整えます。
そして旧塗装を完全にはがすまでサンディングを慎重に進め、木の素地にまで磨きあげを行いました。
当時の最高級、すなわち世界の歴史上最上級の、中米産スパニッシュマホガニー、
おそらく杢から見て ”キューバン・マホガニー” と思われる柾目が姿を現しました。
さらに、こちらのチェストの場合には、天板面には何と、
ローズウッドのバンディング(帯状の化粧張り)が施されていました。
この時代のローズウッドですから、おそらくは南米産の”ブラジリアン・ローズ”でしょう。
もう贅沢もここまでくると、何をかいわんや、ですね。
いずれも現代ではワシントン条約で、すでに入手不可能となった幻の銘木ですから、
これを上回る様な価値をもつ材料など、探し出すのは間違いなく不可能です。
素材の点で言うと、引き出しは底板も側板もすべてがイングランドオーク無垢材。
背板のみ、イングランドパイン材が使用されていますが、これだって今や銘木の部類ですから、
使われているすべての素材が、銘木、で構成ということになりますね。
何だかもう、やりたい放題、って感じです。
さて、塗装についてはレッドマホガニーの英国製オイルステインで色調整をし、
天然樹脂塗料のシェラックニスで仕上げしました。
素晴らしい色艶が回復いたしました。
塗装は躯体全体も全面再塗装でフィニッシュしています。
基本的にはきれい目に塗装をしながらも、ある程度時代感を残した仕上げとし、
天板の色味に合わせながら躯体を調色、統一感のある仕上げとなっています。
仕上りは、全体的に良い色艶がしっかり乗っています。
装飾的なパネル面が多かったので、塗装剥離にかなりの労力がかかりましたが、
結果、とても良い仕上がりとなったものと自負しております。
これも長く使われてきた、前オーナーの手入れの良さの賜物でしょう。
素性の良さも感じられる商品です。
尚、キーにつきましては、入荷時には付属しておりませんでしたので、
当店のアンティークキーストックより近似したものを選択し、合いカギを製作いたします。
撮影時には合い鍵製作は間に合いませんでしたが、
ロック側に破損はありませんので、オリジナルキーは製作可能です。
ロックアンロックは正常に動作させ、お届けいたします。
ちなみにこのロック、ジョージアン(18世紀)からアーリーヴィクトリアンの時代(19世紀初期)の頃の構造。
最初、躯体のコンディションが良かったので、100年ほどの前のアンティークかと思っておりましたが、
この古い時代のロックを見て、19世紀初期の頃の家具であることに気が付きました。
時代考証の際に大変参考になる、珍しい貴重なロックです。
その他、スワンネック型のハンドルや鍵穴飾りも含め、
大切な金物類は全て一つ一つ磨き上げを行っております。
最後に塗装の完全乾燥を待って、英国直輸入の天然蜜蝋ワックスで艶やかに磨いて仕上げます。
以上、これほどのお品ですので、隅から隅まで手抜きなく
しっかりとメンテナンスいたしました。
最高級の「観賞用収集家具」ながら、フルレストア済みで実用にも適した
アンティーク・ドレッシングチェストになります。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
アンティークならではといった、大変美しいドレッシングテーブル/チェストです!
一目見て、他とはちょっと違うハイクオリティな存在感を感じました。
おそらくその理由は、主材に現代家具ではありえない最高級のキューバンマホガニーが使用されていること。
しかもありえないローズウッドのバンディング(帯状装飾)もあしらわれ、
理解不能な高級ハイブリッド仕様となっています。
マホガニーレッドの木肌は見事に美しく、落ち着いた色合いと艶で、
ため息をつきながらなでなでしてしまう事請け合いです。
前面をシェイプするサーペンタインの曲面は、繊細で優美な「玉縁」のモールもあしらわれ、
クオリティの高さを物語っています。
インテリアとしては、アンティークらしい存在感はかなり充分、
きっとリビングをぐっと高尚な雰囲気に演出していただけると思います。
実用面では、たっぷり目の引き出しが2段、そしてロック付きでセキュリティーは万全※現代の感覚ではありません。、
また、化粧品などが増えて、テーブルトップが埋め尽くされてしまっても、
スライドボードを引っ張り出せば、ちょっとした作業スペースが出現、
とても気の利いた実用家具といえます。
間もなく200年を迎えようとする “スーパー・アンティーク” ですが、
まだまだこれからも充分永くお付き合いいただけるクオリティとなっております。
とにかく、きちんと手入れをされ、大切に扱われてきたことが伺われる、すばらしいコンディションの “アンティーク・コレクタブルズ” です。
英国伝統のチッペンデールスタイルを受け継ぎ、
最高級の素材と技術で製作された、まがうことなき真のアンティークとして、
素材の質感、デザインのバランス、仕上げの技術、骨董としてのプレミアム性等、
全てがパーフェクトなお品だと評価しております。
生涯の家財として、一生を共にしていただきたい最高級の骨董家具、とご案内させていただきます。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアン キューバンマホガニー& ローズウッド ボウフロント ドレッシングチェスト / コモド | |||
品番 |
CH0280
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管理番号 | LC36-26_0325 | |
販売価格(税込) | 231,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1020mm 奥行 540mm 高さ 785mm 天板高さ 735mm 収納部内寸・幅 1865mm 収納部内寸・奥行 405mm 収納部内寸・高さ 100mm ※「高さ」は躯体の天板高、「天板高さ」はスライディングボードのデスクトップ高です。 ※収納部内寸の代表サイズは1段目です。 ※収納部内寸の2段目サイズは、幅2865mm×奥行405mm×深さ130mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ワードローブ/チェスト/ミラーチェスト |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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