AC0481 イギリス 1980年代 John Harrison エルム & オーク ウィンザーダブルボウバックチェア
サイズ | 幅 540mm 奥行 640mm 高さ 1030mm 座面高 455mm 肘掛高 690mm 座面奥行 405mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀後半の1980年代、イギリスで製作された、
ウィンザースタイルのハイバックアームチェアです。
アンティークファンの方ならご周知の”プレミアムチェア”ですね。
英国アンティークの中では昔から常に高値で取引されてきた
コレクティングファニチャー(収集目的の高級骨董)の代表格、ダブルボウバックウィンザーです。
こちらは作られたのが1984年10月、と、まだ40年ほどのヴィンテージクラス。
19世紀カントリースタイルの復刻家具(リプロダクション)、ということになります。
リプロといえば、普通はカタチだけ似せて作られた家具を指しますが、
こちらは19世紀当時と同じ手作業による工法、当時と同じ素材を使用して作られ、
ほぼヴィクトリアン以前のアンティーク、といっても良いほどに、忠実に再現されている点で特徴的です。
ところで、19世紀ヴィクトリアン以前のウィンザーチェアにおいて、人気のあるチェアといえば、
現代では入手困難な材料、エルムElm(ニレ)材を座面に使用したモデルが筆頭格。
エルムは硬く目が詰んでいて木目が美しく、使われるほどに人肌になじんできます。
ローズウッドのカントリー版、的なイメージですので、人気があるのもしかり。
また、ボウバック(背もたれの笠木)の曲げ木に使われている材料は、
オーク材やイチイ(ユーウッド)材の使われた個体に人気があります。
エルム、オーク、イチイ、といった材料はいずれも、現在では高価、かつ入手困難で、
しかも加工や品質維持が難しい点から、現在では一般的に使われることのない材料ですから、
アンティークチェアの中でも特に人気が高いのもうなずけますね。
現代家具では、よほどの高級家具でなければ安価で量産に適したビーチ(ブナ)材、
あるいはバーチやラバーウッドが使われていることでしょう。
ですが、商業主義的な考えを捨てて、本当に使う人にふさわしいウィンザーチェアのシート、
ループバックの材料は何か、と考えた時には、やはり割れなどを起こさず、粘りがあって、
長期間弾力を保ち続けることができる材料、が良いのは自明ですね。
つまり、「べき」論からすれば、本来はエルム座面にユーウッドやオークの背当てが、
ウィンザーチェアには最も適した材料なのです。
ですが、エルムもオーク、ユーも、大量に入手することは困難で、品質も安定せず、
製造も容易ではありません。
量産を目的とした商業的な家具材としては、これらの材料は全く不向きなのです。
しかしながら、厳選された材で作ることのできる1点物ならば、話は違います。
エルム&オーク/ユー以外に勝るものはありません。
イギリスの伝統的なクラフトマンシップを継承している工房であれば、
復刻家具といえども、その家具の本質的な面を無視することはできないことでしょう。
実際、本格的なリプロダクションの製造で知られる、 ”ティッチマーシュ&グッドウィンTitchmarsh and Goodwin” 、
あるいは 今ではもう廃業してしまったかもしれませんが、”シッティングファームSitting Firm”社などは、
まさにそのような素材、製法には徹底的にこだわっています。
こちらのチェアメーカーは、そうした英国の伝統を受け継いだ家具工房の一つ。
イングランド北部の古い街、グレート・エイトンGreat Aytonにある、
”ジョン・ハリソンJohn Harrison Interiors” にて製作されました。
座面の裏には工房の「銘」と、製作日1984年10月の刻印があります。
ジョン・ハリソンの工房については多くの情報は得られませんでしたが、
そのような情報がなくとも、どのようなレベルのマニュファクチャーかは、
このウィンザーチェアを見れば一目瞭然。
ここまで「本物」のウィンザーチェアを作ことのできる工房であれば、
その受け継がれてきた伝統技術も、クラフトマンシップも、超・一流であることに疑いはありません。
長年、良質なウィンザーチェアを見てきた筆者でも、これほどのリプロを見た記憶はないほど。
アンティーク品質以上のクオリティです。
ヴィンテージチェアとして、コンディションの点でいっても、
まだ若いヴィンテージクラスだけあってこちらのチェアはほぼパーフェクト。
19世紀クラスの古いウィンザーに良く指摘されますが、脚先が削れて短くなっていたり
アームレストにダメージがあったりすることもありません。
デザインについては、ポピュラーな「二段」タイプのボウバック・ウィンザースタイル。
19世紀以来続くデザインを忠実に再現したからこそ、長い経験に基づいた座り居心地の良さがそこにあります。
硬い座面もお尻にフィットし、長時間座っても傷みを感じない”サドル・シート”、
極めて人間の着座姿勢に対し、的確な角度と位置に配置された”ダブルボウ”、
立ったり座ったりがしやすい、短くとがったオープンアームレスト、
座り心地の安心感に直結する、芸術性と強度を兼ね備えた”クリノリン・ストレッチャー”(脚をつなぐ補強材)・・。
まったく、お勧めできない理由はどこにもありません。
これから200年はお付き合いできるチェアであることは、デニムが断言させていただきます。
ぜひ次代へ引き継いでいただきたい、一生もののパートナー、
そして“コレクタブル・アンティーク(収集目的の骨董品)”です・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
イギリスアンティークの中でもコレクティングファニチャーの代表格、
ダブルボウハイバックのウィンザーチェアです。
メーカーは、今やイギリス家具メーカーの中でも数少ない旧来型の伝統家具工房、
”ジョン・ハリソンJohn Harrison Interiors” 社製になります。
※座面裏に刻印があります。下記エキストラフォトご参照。
”ジョン・ハリソンJohn Harrison Interiors” 社は、かたくなに昔ながらの素材、
ハンドメイドの伝統製法を踏襲する、老舗のファクトリーなのでしょう。
これほどのクオリティのリプロダクション、なかなか目にすることはありません。
素材、製作技術はもちろんのこと、驚くのは、デザイン面での完成度の高さ。
良くできたリプロでも、どこか微妙にデザインバランスが現代的になっていたりするものですが、
こちらのチェアにはそういったところが全くありません。
全くの「本物」のアンティーク・ウィンザー、正真正銘のダブルボウバックチェア・デザイン。
あと数十年もしたら、19世紀ものと全く見分けがつかなくなることでしょう。
さて、入荷時のコンディションですが、まだまだ若いヴィンテージチェアだけあって、
ほぼパーフェクトコンディションで入荷しています。
ほとんど使用感もないほどの状態の良さで、経年変化や保管傷程度はありますが、
ヴィンテージクラスとしてはこれ以上望むことが難しいほどです。
素材の経年変化は、40年ほどの歳月を経て、アンティークもののような良い「味」に変化してきていて、
簡単には出せない艶となって表れていました。
アームや背もたれ部分の素材はオーク(ナラ)材を使用した無垢のベントウッド(曲げ木)製。
合板が主流の今ではなかなか見る事がありませんね。
座面の素材は一枚板のエルム(ニレ)材が使用されていて、ガッシリとした頑丈さを感じます。
スポークやバックレストの飾り板などもオーク(ナラ)材でしょう。
全ての素材に余すことなく銘木を使っているようです。
新品当時から相当高価な椅子だったのではないでしょうか?
また新しめのウィンザーだけあって脚先の削れもほとんどなさそうに見えます。
とても良い状態です。
全体的には構造的なぐらつきなどは感じられませんでしたが、
脚間のストレッチャー(補強材)に抜けなどが確認されましたので、しっかりと接合しました。
構造補修は基本メンテナンスとして確実に行っていますので、
今後当面は抜け・緩みなども不安はないかと思います。
また長く使われてきたユーズド家具ですので、クリーニングは脚の裏まで徹底的に行なっています。
古い割にクリーンとお感じいただけると思います。
塗装に関しては、本体フレーム全体に、汚れ落としとともに、
目立つ色むらについては軽めのサンディングをかけ、しっかりした下準備を行っています。
木部は、できる限り現在の風合いを維持するように、天然蜜蝋ワックスのみで磨き上げています。
すでに良い「木味」が出てきていますので、このままの雰囲気で育てていただくことが最良と判断いたしました。
きっとお気に召していただけると思います。
カラーに関しても、変化が起きないように、色むら等には補色・調色しつつ、
慎重に色合わせしながら丁寧に行なっています。
アンティークの味わいは残しながら、清潔感のある
きれい目な印象に仕上がっていると思います。
その他、保管や輸送時の小傷などは年代なりに存在しますが、
決して商品価値を損なうほどのものではないと思います。
以上、これほどの骨董家具ですので、隅々まで手を尽くしました。
良い雰囲気に仕上がっております。
これからのご利用に当たって、定期的にビーズワックスで磨いていけば、
より一層、
色合いには深みが増し、感じのいい艶もよりのっていくものと思います。
一生ものの ”マイチェア” をお探しの場合には、ぜひお勧めしたい逸品です。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から半世紀近く前に製作された、
イギリスの伝統家具、カントリースタイルの“ウィンザーチェア”です。
明らかに伝統的なハンドメイド工法、および19世紀当時と同じ材料を使用した本格的なダブルボウバックデザイン。
製作したメーカーは、”ジョン・ハリソンJohn Harrison Interiors”。
詳細は不明ですが、現代でこれほどの本格的なウィンザーチェアを作れるメーカーは、
イギリス中を探しても、限られたマニュファクチャーしかないと思います。
二度と入荷することのないだろう、大変な貴重品です。
こちらは、弓のように湾曲した背枠の“ボウバック”がダブルとなっているハイバックフォルムで、
英国スタイルのウィンザーチェアの中でも最も人気のあるデザインです。
バックレスト(背当て)には、初期のころのダブルボウバックウィンザーチェアには
必ずといっていいほど用いられていた、スクロールモチーフの”ベース”(花瓶)デザインを設置。
17世紀のクイーンアン様式時代のバックレストを模したデザインで、
当時のウィンザー公貴族たちに愛された伝統的なデコレーションです。
また加工が難しいオーク無垢のダブルボウバック曲げ木フレームと、
深く掘りこまれたエルムのサドル型シートの周囲には、細い溝が周囲に装飾されていて、
このストライプもまた、ごく初期のウィンザーチェアから用いられている、
チェアのフォルムを引き立たせる特別な演出です。
このように古くから作られ続けている純度の高い英国デザインですが、
全世界に普及した英国ウィンザーデザインだけに21世紀の現代日本でも、目になじんだインテリア性。
イギリスのアンティークインテリアとしてはもちろん、
和風のインテリアとして、大正ロマン的にもしっくりくるお品です。
今までイギリス・アンティークにあまりなじみのなかった方にも、最初の一品として、お奨めです!
アンティークというにはまだ比較的新しいクラスのヴィンテージ品になりますが、
それでも40年ほどの時を経て、あめ色に輝く木肌の色艶が絶品のお品です!
しかもまだまだ使用感は薄く、これからもまだまだ永くお付き合いいただける良好なコンディション。
決してお安いお値段ではありませんが、それでも希少性、相場から考えれば破格のお値打ち品!
将来、資産として評価されるべき高級骨董です。
一生お付き合いしたいマイチェアをお探しの方、
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | John Harrison エルム & オーク ウィンザーダブルボウバックチェア | |||
品番 |
AC0481
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管理番号 | LC38-3_1021 | |
販売価格(税込) | 148,500 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ | 幅 540mm 奥行 640mm 高さ 1030mm 座面高 455mm 肘掛高 690mm 座面奥行 405mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > アームチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1980年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1980年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | スチール | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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