HA0177 イギリス 1900年代 エドワーディアン マーケットリーインレイマホガニー フラワーチェアIX
サイズ | 幅 570mm 奥行 550mm 高さ 900mm 座面高 450mm 肘掛高 670mm 座面奥行 430mm 座枠高 420mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
ぱあっと、お花が開いたかのような容姿・・。
デニムでは、デザイン性に優れ、かつお花をイメージさせる華やかなヴィクトリアン調チェアを、
「無銘の名作椅子」の中でも特に、“フラワーチェア”と呼ぶことにしています。
こちらはその“フラワーチェア”第9弾。
デニムお墨付きのプレミアムチェアです。
こちらは「大英帝国」がまだ栄光の内にある時代、“エドワーディアン”と呼ばれる20世紀初頭、
世界で最も裕福な国の一つだったイギリスで製作されたレディースチェアになります。
ヴィクトリアン末期からエドワーディアン期には多くのマホガニーチェアが作られましたが、
それなりの邸宅で使われていた椅子というのはいずれも素晴らしい出来栄え。
大げさではなく、人類の歴史上、「古典様式の時代」という括りの中での話が前提ですが、
ヴィクトリアンチェア以上の優れたデザイン/テクニカルの椅子は、
世界中のどの国を探しても見つけることはできない、と断言させていただきます。
それほど、この時代のイギリスの椅子は美しい。
しかし、そんなヴィクトリアンチェアの中でも、さらに何年かに1脚、
一度見たら忘れられないほど印象深い椅子に出会います。
それが、デニムが名付けた”フラワーチェア”。
こちらの椅子はその9番目。
もちろん、椅子としてのクオリティだけを考えれば、もっとレベルの高い椅子はあるでしょう。
道端に咲いていた印象深いお花を摘んだだけ、と揶揄されたとしても、当然のことです。
確かに、フラワーチェアといってもあくまで個人の印象、主観的な基準で選んでいますので、
あまり深くお考えにならず、さらっと読み流してくださいね。
でも・・アカンサスリーフ、そしてスクロール文様、ピンストライプのストリンギング(線象嵌)、
豊潤な果実のレリーフ・・あたかも3D絵画のような“フラワーバック”のデコレーションは、
やはり、”フラワーチェア” と呼ぶにふさわしいではありませんか。
ちょっと感動ものですよね!
まさに息をのむほどの美しさ・・、どんな椅子よりも優雅で、どんな椅子よりも気高い、
唯一無二のアンティークチェアです。
製作された当時はアーツアンドクラフツやアールヌーヴォーといったデザイントレンドがあり、
そうした流れの中で創作された影響も感じられますが、極めて一流、かつ独創的な匠の作品。
残念ながら、誰がデザインし、どこで製作されたものかは情報がありません。
きっと名家の貴婦人のために、特注されたパーソナルチェアでしょう。
正真正銘、文字通りの「無銘の名作椅子」。
これからの人生のパートナーとして、自信をもってお奨めさせていただきます。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
20世紀初頭につくられたコレクションアイテムのアンティークチェアです。
実用可能な「飾り椅子」としてトップレベルのクオリティになります。
見事な造形、そしてクオリティの高いマーケットリーインレイ(絵画調象嵌)、
ピンストライプのストリンギング(線象嵌)、ピアスドカービング(透かし彫り)レリーフ、という、
トップレベルのクラフトワークのテクニックが凝縮された逸品です。
素材はマホガニー。
もちろん、現代のマホガニー材が普通材だった時代の最高級マホガニー、
スパニッシュマホガニーが使用されています。
しかも、このフォルム、曲木は一切使われておらず、
すなわち、全て、このフォルムは削り出しで造形されているのです。
驚くほどの贅沢さ。
この繊細なフォルムでありながら、1世紀もの間、ほぼ歪み一つ見せないクラフトワークは、
この無垢削り出しの素材品質によって実現されています。
現代の家具製作において、このような銘木を削り出しで使用したならば、
一体、どのくらいのコストアップになることか・・。
こんな価格で購入できてしまうことは、いち職人としては信じられません。
さて、120年以上も経過した真のアンティークチェアですが、コンディションについては、
入荷時より目立ったダメージは少なく、明らかにコレクションチェアとして維持されてきたと思われました。
2か所ほど、過去にダメージがあったと思われる個所を確認いたしましたが、
現地でしっかりと修復済みでした。
座面生地もオリジナルですが、ほぼ劣化もなく、お張替えは必要のない状態。
中身のクッションもまだ張りのあるコンディションでした。
座り心地も良好。
おそらく近年に張り替えられたものなのでしょう。
座面の張り地は、このチェアにピッタリな、花綱のような、ストライプのお花柄です。
座面の素材はサテン地の淡いピンク。
高級感のあるさらっとした生地です。
花柄のステッチも立体的で素敵です。
目立ったダメージはないですし、当然、クリーニングをしっかりとして再利用させていただきました。
また、内部のクッションもへたりなどもなく、現役に使用可能な状態で、
オリジナルの詰め物を生かすことを優先させていただきました。
構造的にも、細かい彫刻があるフレームながらしっかりとしたつくりで、
脚元の大きな揺れも無く、部分的に締め直しをすれば問題なくご利用が可能な状態でした。
華奢な躯体になりますが、思った以上に剛性感を感じていただけると思います。
日常使用に全く支障を感じないしっかりとした状態です。
シートは徹底的にホコリを叩き出してから、
専用の業務用クリーナーでしっかりドライクリーニングしました。
表面の汚れなどは、落とせていると思います。
元々きれいな状態でしたが、よりクリーンになりました。
清潔に感じていただける状態です。
塗装面では色褪せ以外にも多少劣化が感じられましたので、
ざっと旧塗装は落してから塗装にかかることにいたしました。
その際、合わせてインレイや彫刻などの装飾を細かく再度状態チェックしています。
目立ったクラックや欠損、傷などを消し込んだ後、全体をサンディング。
旧塗装と汚れを削り取るようなイメージで、丁寧に時間をかけて磨き上げます。
ほぼすべて旧塗装を剥離し、良質なマホガニーの木肌が顔を出しました。
ただし、背もたれ中央の絵柄の部分については、よく見ると象嵌細工の一部が
染色されているように見えました。
もしくは色付きの素材を象嵌細工しているのかもしれませんが、
この部分も同じように剥離してしまうと、染色だった場合には色が消えてしまいますので、
万が一のことを考えて、ここだけは完全剥離せず、表面の汚れ落としのみにとどめておきました。
したがって、この象嵌部分だけは、過去100年の歴史が残されています。
全体を磨き終えた後、フレームは通常、マホガニーカラーのオイルステインで、
木肌全体をさっと磨いてやり、染色するところですが、
この場合は素材にとてもきれいな赤みが当時のまま維持されていましたので、
一切染色せずに仕上げることにいたしました。
仕上げ塗料は、これもいつもの「あめ色」のシェラックニスではなく、完全無色透明のウレタンクリア塗料。
これでオリジナルの象嵌部分の絵柄が暗くなってしまうことなく、
またピンストライプの線象嵌もはっきりとエッジが立って見えるようになりました。
しかも、フレームカラーはあたかも染色したかのような、
華やかな赤みのレッドマホガニーカラーに艶やかに仕上がっています。
信じられますか?
一切着色していないのに、こんなに華やかな赤みを発色しているのですよ。
尚、時代感は残すように仕上げていますので、
きれい目になりながらもアンティークらしさは感じられると思います。
以上、これほどの高級骨董ですので隅から隅まで手抜きなく、しっかりと仕上げをいたしました。
塗装が完全乾燥したのち、人にも家具にも優しい天然の蜜蝋ワックスで磨きあげて仕上げます。
現状、細かい複雑な彫刻の破損なども無く、象嵌細工の欠損もなく、
小さな傷や凹みも少ない美しい状態です。
これほどのものにはなかなか出会いがたい逸品だと思います。
稀に見るとてもエレガントなヴィクトリアンチェアです。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/KB)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
高貴な風格すら漂っている、エドワーディアン様式のマホガニーチェアです。
全体的なシルエットは歴代のフラワーチェア同様、滑らかな曲線基調。
背当てのマーケットリーインレイのお花柄、果実のカービング(彫刻)、アームレストのオープンフォルム、
いずれもマスタークラスのデザインと造形力で、製作者はパーフェクトなバランス感覚の持ち主です。
”フラワーチェア”と呼ぶにふさわしい逸品。
この椅子を置いただけで、空間を優雅で、かつひとクラスもふたクラスも
上質な雰囲気に演出していただけることと思います。
インテリア性だけではなく、女性の方にフィットするフォルムとサイズ感。
レディースチェアとしての実用性もグッドです。
100年以上経っていても全く色あせることもなく、それどころか、
これからますます評価の高まっていきそうな、すばらしいプレミアムチェアです。
きっと何年、いや何十年後かには、ご満足いただける評価を受けるべき、
まさに「無銘の名作椅子!」と思います。
質、デザイン、コンディションともに3拍子揃った、最高級アンティークと評価しております。
インテリアとしてだけではなく、資産価値をもつコレクタブルズ・アンティークとしてもお奨めのお品です。
古典様式家具の最後の「文化遺産」として、ぜひ次の世代へと引き継いでいってください!
近年、このようなプレミアムチェアはほとんど出てこなくなってしまいました・・。
お探しだった場合には、どうぞお早めにご検討を!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | エドワーディアン マーケットリーインレイマホガニー フラワーチェアIX | |||
品番 |
HA0177
|
管理番号 | LC38-25_0518 | |
販売価格(税込) | 99,000 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ | 幅 570mm 奥行 550mm 高さ 900mm 座面高 450mm 肘掛高 670mm 座面奥行 430mm 座枠高 420mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ウレタンクリア仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。