SL0104 イギリス 1780年代 ジョージアン クオリティマホガニー 3ターンテーブル ダム・ウェイター
サイズ |
幅 610mm 奥行 610mm 高さ 1100mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
コレクションアイテムとして名高い、”ダム・ウェイター”と呼ばれる、
3段テーブルです。
”ダム・ウェイターDumbwaiter(寡黙なウェイター)”は、18世紀ジョージアンの時代に流行した、
主に“トライポッド(三脚台)”タイプの2~3段棚式テーブルの俗称です。
ティータイムやホームパーティで、人間の給仕(ウエイター)の代わりに、
デザートやティーセットを乗せてお客様にふるまう、そんなサービス用のテーブルとして
使用されていたことが名前の由来です。
イギリスらしいウィットが感じられるエピソードですよね!
使用用途からもお分かりの通り、これはある程度の身分の家柄だけでしか必要とされなかった家具。
逆に言えば、リアルタイムに使われていたダム・ウェイターは、ほとんどが、
お抱えの家具職人に作らせた高級調度品だった、ということ。
そんなわけで、その品質の高さがお墨付きのダム・ウエイターは、
イギリスアンティークの中でも、代表的なコレクティングファニチャーとして知られています。
特にリアルタイムなジョージアンものともなると、英国本国でもなかなか見つけにくくなったアイテムの一つ。
デザインが良く、良質のマホガニー製のものは3,000ポンド以上の値が付くこともあります!
※現在1£=約205円
価格が高騰するのは、もともと流通数が少ないうえに、現代ではほぼ作られていないから。
現代のPL法により、「3つまた1本柱」のデザイン家具は、その数を激減させてしまいました。
しかしながら、このような危うい「三つまた」テーブルは、
その機能美を備えた美しいシルエットに今でも根強い人気があります。
ごく限られたイギリスの高級家具工房にはなりますが、
現在も細々とトライポッドテーブルの製作は伝統工芸として作られ続けられています。
ただし、さすがに本来のダム・ウェイターともなると、
3段のテーブルがそれぞれくるくると回転する高機能家具。
その製作の難易度の高さがコストに見合わないのでしょう、
ほぼ20世紀以降の近代家具でみることはなくなってしまいました・・。
そんな、ダム・ウェイターの商品事情の中、こちらの個体は、といえば、
正真正銘、リアルタイムなジョージアンのマホガニー製。
数年前でしたら、高くてちょっと手の出なかった高級骨董です。
「農夫のジョージ」と呼ばれ、質素なデザインが流行していた時代の家具らしく、
まさにど真ん中のジョージアン伝統デザイン。
素材のマホガニーも、現代の最高級マホガニーといわれる”ホンジュラス・マホガニー”が、
ごく普通の一般だった時代の最高級マホガニーが使用されています。
明らかに”スパニッシュ・マホガニー”と呼ばれる、赤みの強いきめの細かな銘木。
”キューバン・マホガニー”かもしれません。
赤銅色のボディに、古艶が深まった250年クラスのスーパーアンティークながら、
奇跡的ともいえるエクセレントコンディションで入荷してまいりました。
これほどの華奢な構成でありながら、天板の反りや支柱の歪みなど、
信じられないことに、ほとんど見られません。
もちろん、厳密には反りや歪みはあるとは思いますが、2世紀半経過した天然木無垢の家具が、
完全な実用家具として存在していること自体に驚愕いたします。
普通なら朽ち果てていてもおかしくない歳月です。
格別、長く大切に扱われてきたのでしょう。
ぜひかつての人類の生活文化遺産として、後世に引き継いで行っていただきたいお品です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/AY)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
コンディションの良いスーパーアンティーククラスのダムウェイターです。
今から何と250年は経過している、正真正銘のジョージアン家具になります。
素材はご覧の通りのスパニッシュ・マホガニー。
マホガニーの時代ともいわれるジョージアンのマホガニー家具ですから、
素材品質が悪いわけはありません。
良いのは当たり前ですが、どこまで良いかというレベルでの検証。
天板は筋目のきれいな材が使用されていて高級感がありますが、
特別なリボン杢を用いているわけではありませんので、すっきりとした板目や色合い、
質感で素材取りがされた模様。
端正なフォルムを2世紀半にわたって維持していることは、素材のクオリティの高さは言うまでもありませんね。
赤みの華やかな最高級のマホガニー材です。
もちろん、素材の良さに加えて、設計精度および製作技術のレベルが高かったことは明白です。
総じて素晴らしい一級品と思います。
とても丁寧に仕上げられています。
しかもこちらのテーブル、3段の天板がそれぞれ回転いたします。
ただでさえ技術的には難しい構造なのに、気の遠くなる歳月、その機能をしっかりと維持しています。
これはもう一種の奇跡といって良いですね。
しかも、脚裏についているキャスターも、250年前のジョージアンオリジナルと思われますが、今なお現役!
なんと「運の良い」家具、とでもいうべきでしょうか?
さて、具体的な入荷時の状態ですが、構造的にはまったく問題はありませんでした。
構造的にはジョイント接合部などにグラつきもなく、
特に手を入れる必要はありませんでした。
素材も、実用上では目立った経年劣化はなく、反りや歪みは無視できるレベル。
しかも、今なお分解ができるように維持されていて、組み上げると何事もなかったかのようにたたずんでいます。
間違いなく骨董家具としてはS級クラスですね。
とはいえ、250年もの歳月を経ていますから、まったくのノーダメージというわけではありません。
支柱は3分割できるようになっていますが、1段目の支柱のジョイントはスクリュー式で、
ねじ込んで固定をしますが、2段目の支柱のジョイントは、差し込み式のダボ継ぎ。
したがって、何度も抜き差ししていると、2段目と3段目(脚部)のジョイントがやや緩んできてしまいます。
もしかすると、遠い時代のレストアでジョイントが交換されたものかもしれません。
その点のみ、ちょっと気になりましたが、過去には接着したような形跡がないので、
ダボ継ぎの仕組みはこのまま維持することといたしました。
ただし、簡単には抜けないようスペーサーを入れるなど微調整は行います。
それ以外は、回転式のターンテーブルは3段ともスムースに回りますし、
キャスターも、スムースとまではいきませんが、回転機能はしっかりと維持しています。
ターンテーブルの稼動状態については、動画にて記録していますので、
そちらもご参考になさってください。
※動作確認の動画はこちらです。
外観的には、250年前のもの、と考えれば、きれいといえばきれいですし、
このような古めかしい時代感が好き、という方もいらっしゃいますので、難しい判断ではありましたが、
やはりここは時計の針を250年前にリセットし、まっさらな状態から再塗装をさせていただくことにいたしました。
入荷時オリジナルの風合いは悪くはありませんでしたが、ちょっと目に余るほど小傷がありましたので、
せっかくの銘木マホガニーがかわいそうでしたからね。
まずは、旧塗装をすべて剥がします。
表面の塗装汚れ、小傷もろともサンディングで削り落としていきます。
今回のレストアはほとんどこの作業に時間が費やされました。
なかなかの重労働です。
苦労した甲斐あって、生まれたままのスパニッシュマホガニーが顔を出しました。
赤みの華やかな良材です。
まっさらな状態になった後、きれいに塗り直しをいたします。
色はほとんどつけずに、アンティークの時代から使われてきたシェラックニスで仕上げ塗装をいたしました。
長い歳月を経てきていますので、部分的に色味が変わっている部分には、
補色程度にレッドマホガニーステインで色補正をします。
全体的に良い色合いに整いました。
もちろんただきれいにベタ塗するだけではなく、きれい目に見えながらも、
時代感は失われないよう配慮して塗装をしています。
いい感じの仕上がりかと思います。
仕上げは、真っ黒に腐食していたジョージアンのオリジナルブラスキャスターを、
1つ1つオイルメンテした後、綺麗なブラスゴールドになるまでしっかりと磨き上げを行いました。
さりげなく、脚元に華やかなアクセントが加わりました。
以上、これほどの高級骨董ですので、隅から隅まで手抜きなく、丁寧にフルメンテナンスを行いました。
お届け前には、塗装の完全乾燥を待って、英国直輸入の天然の蜜蝋ワックスで艶やかに磨いて仕上げます。
なかなかこれほどのコンディションのジョージアン家具は得難いものと思います。
担当職人が自信をもってお勧め致します。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
3ターンテーブル式トライポッド(三脚台)サーバー、
いわゆる”ダム・ウェイター”という有名なアンティークコレクションです。
それにしてもマホガニーの色つやが素晴らしいですね!
さすが250年を経過した、今はなきジョージアンのアンティークマホガニー。
現代のマホガニーとは色合いの深さが違います。
シンプルなデザインがより一層、素材品質の高さを際立たせています。
目立った装飾はありませんが、雰囲気はたっぷり、その存在感の大きさに圧倒されます。
フォルムも危ういバランスながら完璧です。
危ういバランス、とはいっても、巾広めの3つまた脚がしっかり踏ん張っていますので、
自立のバランスは良いです、ご安心を。
コレクションアイテムではありますが、ばらして再び組み立てられるほど、
実用精度は完全に維持されています。
実用アンティーク家具です。
3つのターンテーブルはスムースに回転しますので、
ティータイムやナイトタイムのサイドテーブル用途に大いにご活用ください。
もちろんコレクションをディスプレイする飾り棚としてもぴったり。
あるいはエントランスに鎮座して、身の回りの良く使用するアクセサリーなどの定位置としてなど、
空間演出できるラックとしてもお役立ていただけます。
デザイン、コンディション、プレミアム性、ともに3拍子揃った最高級のアンティーク家具と評価しております。
価格的にはまだまだ高価な部類ですが、それでも、数年前までは、めったに出てこないアイテムで、
価格も驚くほどの値をつけていました。
それからすれば、お値打ちといっても良い価格化と思います。
かなりレアなジョージアンど真ん中の、リアルタイムな”ダム・ウェイター”。
ぜひこの機会にご検討ください。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアン クオリティマホガニー 3ターンテーブル ダム・ウェイター | |||
品番 |
SL0104
|
管理番号 | LC38-29_0622 | |
販売価格(税込) | 220,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 610mm 奥行 610mm 高さ 1100mm ※1段目の天板は370mmΦ(高さ1100mm位置)、2段目の天板は480mmΦ(高さ810mm位置)、3段目の天板は610mmΦ(高さ510mm位置)です。 こちらでご試聴いただけます。↓ | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
家具/Furniture
> その他の家具
家具/Furniture > シェルフ/ラック |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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