アーリージョージアン GeorgeⅡ ジャマイカンマホガニー ベッドサイドカップボード アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
SB0435
イギリス
1740年代 アーリージョージアン GeorgeⅡ ジャマイカンマホガニー ベッドサイドカップボード
| サイズ |
幅 425mm 奥行 400mm 高さ 810mm 天板高さ 760mm 収納部内寸・幅 340mm 収納部内寸・奥行 330mm 収納部内寸・高さ 270mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
何と300年近く前のスーパーアンティークが入荷致しました!
イギリス・ジョージ2世GeorgeⅡ(1683年- 1760年)の治世、
”アーリー・ジョージアン” と呼ばれる時代に作られたスモールサイズのベッドサイドカップボードです。
・・よほどの専門家でもなければ、このカップボードが300年近く経過している家具などとは、
誰が想像もできることでしょう。
それほどごく自然に、あたりまえの実用家具として、年代を考えると信じられないほどに、
奇跡的と呼んで良いコンディションにしっかりと維持されてきていました。
素材はマホガニー。
製作された時代を考えれば、現在のジャマイカ産のマホガニー "ジャマイカンウッド"、
あるいはプエルトリコ産やキューバ産の "スパニッシュ・マホガニー"である可能性がかなり高いです。
なぜってこのカップボードは、時期的にそれら最上級のマホガニーが品薄になる、
"レイト・ジョージアン" 以前に作られたものですから、まだまだ材料不足には程遠く、
有力な家具メーカーならば、十分に銘木マホガニーが入手できたでしょうからね。
それに何よりも、このカップボードの全面に彩られた独特のマホガニー「リボン杢」が、
初期の頃の銘木であることを確かに物語っています。
お写真で、このカップボードのそれぞれの「面」を良くご覧になってください。
ほぼ全面的に「リボン杢」で覆われていますが、継ぎ合わされている面は全くなく、
全ての面がそれぞれ1枚の化粧材で覆われていることがわかります。
マホガニーは基本的に細い木なので、通常、化粧材は杢目をシンメトリーに2枚継ぎ合わせるなどして
1枚では覆いきれない家具の幅に合わせたりしますが、
ジャマイカンウッドはマホガニーの中でも幅広の材料が取れることで知られています。
そうした特徴からみても、ジャマイカンウッドと見て間違いないと思います。
アンティーク・マホガニー家具の中でも、相当に希少価値のあるお品ということになります。
何といっても「家具の宝石」、幻のジャマイカンウッドですからね。
とても上品、というよりも高貴な高級感が漂っています。
年代的には3世紀は経過しようかという、真のアンティーククラスの家具ですが、
まるでヴィンテージクラスのように、しっとりとみずみずしい「赤銅色」の木肌がその身を覆っています。
手入れ良く、愛用されてきたのでしょう。
また素材の質もさることながら、3世紀以上もの間、このような総無垢の家具にありながら、
一切の歪みなく、端正に維持できる製作技術もまた、すばらしい。
ジョージアン家具の時代が、「英国家具の黄金期」と評価されているのは伊達ではないですね。
本当にお見事です。
デザインは、当時ものらしいジョージアン様式。
飾り気がなくシンプルで簡素なフォルムは、イギリスの伝統的な18世紀スタイルを踏襲しており、
それがまた、素材の良さを引き立てていると思います。
かなり身分の高かった旧所有者が、お抱えの家具職人に作らせた特注カップボード、
といったところでしょうか・・。
一流のクラフトマンが、大切なスポンサーのために、万難を排して製作した家具であることが伺われます。
見紛うことなき300年前の超・優良家具。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/SD)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
”ジャマイカン・ウッド”という銘木マホガニーの高級素材を使用した、
贅沢で美しいベッドサイドキャビネットです。
あたかもカバーリングしたかのように、脚の先から頭のてっぺんまで、
これほど完全に ”リボン杢” で覆われたマホガニー家具は、筆者の記憶にはありませんね。
さすがに背板や内壁などの構成材は、イングランド・パイン無垢が使用されていますが、
木口(木の断面)などにも全てにマホガニー杢の化粧張りが施されていて、
とにかく丁寧に作られていることが伺われました。
ドアのヒンジ金具は歪みが出ていて、取っ手などは欠落してしまっておりましたが、
例えば扉の開閉一つとっても、ほぼぴったり稼動していましたし、接合部などにも一切隙間なく、
完璧なフォルムを維持していました。
この辺りも、時間をかけて、丁寧に正確に仕事をした、そんな証拠といえるでしょう。
なかなか出会うことのない素晴らしい骨董家具と思いました。
とはいえ、製作されてから3世紀近くもの長い年月が経っておりますので、
入荷時には、天板を中心に各所に日常使用による小傷が見られました。
汚れなどもひどく、外観のリフレッシュが中心の作業になりそうでした。
ただ素材の化粧材が劣化したり剥離したりすることもなく、
外観や機能面を大きく損なうダメージはありませんでした。
パネル面はおそらくイングランド・パイン材ベースに、ジャマイカンウッドを化粧張りしたものと思われますが、
時代的にかなり厚い化粧板が使われているようで、剥がれや浮きなどは皆無。
ほとんど無垢の家具といってもよさそうな構成でした。
総じて色つやもよくダメ維持は少なく、280年という年月を考慮すれば、
ミラクルなコンディションと思われました。
ということで、基本的なメンテナンスを中心に、
外観の使用痕を丁寧にレストアして行くことといたしました。
まずは構造点検。
全体を締め直し、ジョイント部分を強化しました。
もともと状態は良好でしたが、これでさらに長く安心してお使い頂けることと思います。
総無垢の家具ながら、反りや狂いもほとんどなく、
扉などの可動部もしっかりと状態を維持しておりましたので、構造的には微調整程度の修復作業となりました。
尚、内部には棚板が一枚あり、これは固定していないので外すことができますが、
脱落防止のため、かなりきつくはめ込まれている状態です。
緩くすると、棚板が不用意に落ちてしまうのでこのままきつめの状態ですが、
外す際には、力任せに引き抜いたりせずに、下から軽くトントン叩いて、板をずらしてから抜いてくださいね。
無理をすると棚板が割れてしまう場合があります。
構造補修の後は、塗装仕上げ。
まず外観の小傷は一つ一つ、手作業で修正していきます。
塗装面では、全体にサンドペーパーをあてて下準備をした後、
古い塗膜を落とし、表面の凹凸をならしていきます。
化粧材ながら無垢板のような厚い感じです。
それでも慎重に、時間をかけて丁寧に作業を行っていきます。
作業後は赤銅色のジャマイカンウッドが顔を出しました。
きめが細かくて素晴らしい逸材です。
うれしいです。
塗装については、通常でしたら、英国伝統のオイルステインでレッドマホガニーカラーに色調整し、
色あせた古っぽさを解消するところですが、こちらの場合には一切の着色を行っておりません。
誰がどう見ても、赤い躯体色にしか見えないと思いますが、この色味、
マホガニー材の本来の色なんですよ。
一切の着色は行っておりません。
フィニッシュも、いつもなら天然樹脂のシェラックニスでコーティング塗装するところですが、
ニス自体は琥珀色をしていて、茶色っぽさがしみ付いてしまうので、
ここは完全に透明なクリアコーティングにこだわりました。
そこで、環境対応の2液ウレタンクリア塗料を使用しています。
結果、赤みも本来の華やかさが出て、リボン杢もくっきりと彩られました。
やや300年の時代感がきれいになりすぎ、という見方もありますが、
これがこの家具、本来の姿かと思います。
もちろん多少のアンティーク感は残っていますので、全体的にいい感じにリフレッシュされたと思います。
内部もしっかりデニム独自のメンテナンスオイルでクリーニングの後、同じウレタンクリアで再塗装。
内部はパイン材でしたので、こちらにはレッドマホガニーカラーの着色をしています。
背面も、19世紀前半以前の「赤いとの粉」が使用されており、これは時代考証には役立ちますが、
白い壁などに付着してしまう場合があるので、やはり着色の後、クリアコーティングに変更しておきました。
以上、塗装の完全乾燥後には内部も背面もワックスコーティングいたします。
その他、ヒンジ金具がゆがんでいたので、まっすぐに矯正。
ドアの稼動は良好です。
しっかりと磨きあげています。
またドアノブが取れて欠落してしまっていたので、新品のドアノブを装着。
ドアノブもいろいろなデザインがありますが、おそらくジョージアン様式の家具の場合には、
つるん、としたボール型の取っ手が付いていたことともいます。
ただ、合わせてみたところ、なんとなく物足りなさがあったので、
もう少し後のリージェンシーからヴィクトリアンの家具によく使われていた、
スタンプ座金の「CR0330 真鍮製バックプレート付きドロワーノブ 32サイズ」に交換しました。
ちょっとしたアクセントになって、なかなかいい感じかと思います。
ドアノブ交換は、ご自宅でも簡単に行えますので、似合いそうなノブを見つけたら
それをお試しになってみるのも良いかもしれませんね。
尚、留め具がもともとついていなかったようでしたので、
ドアの内側に目立たないよう「CR0176 真鍮製ボールキャッチ Φ13×19」を設置しておきました。
これで、躯体を傾けても不用意にドアがあいたりしなくなりましたので安心です。
ちなみに、私用した新品金具類は、いずれもイギリスから取り寄せた純正(国)品ですので、
商品価値を下げてしまうことはありません。
以上、これほどの高級骨董ですので、全身しっかりと隅々まで丁寧にメンテナンスをし、
満足のいく出来に仕上がっております。
最後は塗装の完全乾燥を待って、英国直輸入、天然の蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げてからお届けします。
※ウレタン塗装ですので、基本的にはメンテナンスフリーです。
以降、特別にワックス掛けをする必要はありません。
アンティークならではのかなり良質なマホガニーカップボードと思います。
実用に耐えられるコレクションアイテムとお考えいただければと思います。
担当職人から自信を持ってお勧めさせて頂きます。
(Restorer/SD)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
大変美しい、ジャマイカンウッド製カップボードが入荷しました。
まず、何と言っても全身を覆っている、リボンが連なるような独特の、“リボン杢”が目を惹きます。
天面、天飾り、側面、扉、台輪(脚)・・すべてがリボン杢で彩られています。
見事な演出です。
しかも、最近作られでもしたかのような、製作精度の高さ。
手工業すらまだ興っていなかったハンドメイドオンリーの300年前に、
どのようにしてこれほどの端正な家具を作ることができたのでしょう。
本当に非の打ちどころがありませんね。
300年近く経過したスーパーアンティークではありますが、驚くべきことに、
どちらかといえば「骨董品」と言うよりも、「実用アンティーク」としての性格が強い骨董家具ですので、
ぜひ安心して日常的にご愛用いただければ、と思います。
実用的にも小振りなサイズで、ベッドサイドなどのライトスタンドとして、花台として等・・、
使い勝手は様々なシーンで良好と思います。
素材の質、デザインのバランス、仕上げの技術、骨董としてのプレミアム性など、
3拍子も4拍子もそろった全てが最上級のお品だと評価しております。
まだまだこれからも充分永くお付き合いいただける状態ですし、
「真の300年物の家具」になるまでお付き合いいただければ幸いです!
かなり得難いジョージアン家具と思います。
ぜひこの機会にご検討を!
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
↑棚板は下から軽くトントンとたたくと外せます。(無理に引き抜かないでください。)
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | アーリージョージアン GeorgeⅡ ジャマイカンマホガニー ベッドサイドカップボード | |||
| 品番 |
SB0435
|
管理番号 | LC38-33_0720 | |
| 販売価格（税込） | 154,000 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 425mm 奥行 400mm 高さ 810mm 天板高さ 760mm 収納部内寸・幅 340mm 収納部内寸・奥行 330mm 収納部内寸・高さ 270mm ※収納部内寸の高さは、上下各棚の最大高です。（上下共通） | |||
| 送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安：4,400円～7,040円
（沖縄 10,010円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 家具/Furniture ＞ サイドボード/カップボード/ドレッサー | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1740年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ウレタンクリア仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1740年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | Ｓ級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | 金属 | |||
| その他の素材のカラー | 素材色 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | 少ない | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
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合 計：0円
