SU0469 イギリス 1780年代 ジョージアンGeorgeⅢ スパニッシュマホガニー ティーキャディ
サイズ | 幅 330mm 奥行 150mm 高さ 200mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と、約250年前!
1780年代、ジョージ3世の治世下、”ジョージアン” の時代に製作された、
当時の高級ティーキャディ(お茶入れ)です。
ほぼ完全な当時のオリジナルコンディションをキープしている、
2世紀半前のスーパーアンティークになります。
かなり貴重な高級骨董です。
ただでさえ高価なジョージスリー・アンティークですが、
その当時のオリジナルともなると、なかなかアンティークアイテムとしても、入荷してくることはまれです。
そんなジョージアンの人気アイテムというと、当時の貴族階級では
マホガニー製のチッペンデールスタイルが流行の家具デザインでした。
美しい曲線と簡潔なフォルム、そしてシノワズリ(中国趣味)がこの時期の家具の特徴ですが、
こちらのティーキャディもまた、そんなデザイン潮流を反映している一品と思います。
当時このような高級茶器を持つことができたのは、ほんの一握りの上流階級。
デザインも素材も、まさに貴族仕様、といったところです。
しかもこちらの素材、現代ではすでに用材すら残っていない、家具史上最高級の中米産マホガニー、
幻の”スパニッシュマホガニー”の化粧材で構成されています。
製作されたジョージアンという時代は、世界の3大高級家具材、マホガニーの中でも、
歴史的に最も良質なマホガニー材が、英国に大量に輸入されていた時代。
ジョージアンの時代は、俗に「マホガニーの時代」と呼ばれています。
現代の最高級マホガニーといわれる、ホンジュラス産マホガニーが普通の一般材として扱われていた時代です。
その時代の最高級マホガニー材がどれほどの価値を持つものか、ご想像に難くないと思います。
その貴重なスパニッシュマホガニー材を、贅沢にも全ての面にフルに使用され、
天面にはルイ14世様式の流れをくむ、ジョージアン特有の天広がりのチッペンデール・フォルム、
そして真正面中央部には、無関係者の侵入を硬く拒否する象徴のような、象牙製のエスカッチョン(鍵穴飾り)・・。
さすが「英国家具の黄金期」、マホガニーの時代のパーフェクト・シルエットです。
今では考えられないほどの贅沢な作り。
内部のパーテーションや内蓋でさえスパニッシュマホガニーで構成されています。
当時のお茶がいかに貴重品だったかを示している、といえばそうなのですが、
その中にあっても最上級のティーキャディの一つだったことでしょう。
人類の生活文化史、という観点からすれば、申し分のない「お宝」です。
このような貴重品が、ごく一般的な庶民の手に渡ることが出来るようになった時代性に感謝しつつ、
それがこのデニムの手に渡ってきてくれた幸運に、感謝感謝です。
質実ともに、素晴らしい高級骨董と思います。
総無垢の構成ながら、すでに2世紀以上という歳月を経ていながらも、目立った歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品という観点でもその製造品質はトップクラスです。
内部仕様も含め、おそらくはすべてが当時のフルオリジナルの状態ではないかと思われます。
2種類のお茶が収納できる内函が2つ、中央にはサイズぴったりのブレンド用のクリスタルボウルが1つ。
さらにその木肌は260年という時だけが作り上げることのできる“パテナ(古艶)”を身にまとって、
より一層輝きを増しています。
現代ではまず復刻不可能な、「奇跡」のようなアンティークアイテム。
ジョージ・スリーのティーキャディ。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1780年頃につくられたジェニンアンティーク(真の骨董)です。
なんと約250年も経過した逸品です。
素材はとても筋目の良いマホガニー材。
というよりも、特に躯体には見たことがないような杢の貴重材が、
全面の化粧張りと周囲のバンディング(帯状の杢目張り)で、贅沢三昧に使用されています。
内部の内蓋でさえ、良質なマホガニーの証、リボン杢が確認できます。
植民地時代のマホガニー、しかもジョージ・スリーの時代ともなれば、
おそらくは幻のマホガニーと言われている”ジャマイカン・ウッド”と考えられるでしょう。
アンティーク上級者様なら必見です。
中をあけてみますと、仕切りによって3セクションに分けられています。
3つの茶葉をストックするセクションは、両サイドに2種の茶葉を、
中央にそのブレンドした茶葉を入れておくように区分けされています。
入荷時のコンディションはさすがに250年前のお品だけあって各所に緩みや欠けが有りました。
家具に比べてサイズの小さなお品ではありますが、なかなかやりがいのある相手になりそうです。
というわけで、外観のリフレッシュを中心に、
しっかり時間をかけて丁寧にお付き合いしていくことにいたしましょう。
まずは構造補修から。
全体構造を強化します。
分解して各接合部をチェック。
緩んでいる接合部は全体をクランプでしっかりと圧着し、
フォルムを整えます。
真鍮無垢製の4つの丸脚も緩みやガタをチェックします。
また、丁番周りもチェックし、天蓋の稼働状況を確認いたしました。
現在でも歪みなく、精度には問題のない状態でした。
これでこの先もまだまだ長く愛用頂ける剛性感が出てまいりました。
組み立ててみると上蓋、下蓋の突合せには、ほとんどずれはありませんでした。
突合せはほぼぴったりと合っている状態です。
2世紀半経過してるのに信じられない精度の高さ。
フレーム自体は奇跡的ともいえるほど、無垢の変形は生じておりません。
このヒンジもおそらくは250年前のオリジナルと思われますので、
慎重にチェック&調整をさせていただきました。
さて、構造の後は外観補修。
目立つ小傷などを埋木やパテで消し込んでいきます。
すでに補修された古い修理跡なども確認できます。
結果、ほぼ何事もなかったように再生できたのでは、と思います。
構造・外観が固まりましたら、クリーニングです。
外した仕切りの一つ一つから、底面に至るまでサンディングをかけます。
積年の汚れ、小傷、くすんだ旧ニス層を取り除きます。
貴重なジャマイカンウッドかもしれませんので傷めないように慎重に・・・。
幻の逸材が、250年ぶりに顔を出しました。
大変美しいクロッチマホガニー、リボン杢です。
サンディングで出たもろもろの粉と汚れをきれいにふき取ります。
250年分の汚れです。
さらに水拭きと「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 16oz(473ml)」にてクリーニング致しました。
内部は、比較的きれいな状態でした。
内張りの銀箔の状態から見ても、少なくとも最近はほとんど使われていなかった様子。
今まではほとんど剥がしてしまっておりましたが、こちらに関しても、
オリジナルの銀箔は剥がし、クリーニング対応とさせていただきました。
丁番、真鍮の丸脚、ロックセットの金具も状態チェックをし、一つ一つ磨き上げを行いました。
先にざっと「CR0248 Uncle Bill オールメタルポリッシュ 113g」にて研磨をかけ、
次第に粒子の細かいコンパウンド、「CR0287 Uncle Bill カパー, ブラス&メタルポリッシュ 235ml」に
変更しながら磨きあげております。
真鍮無垢製ですので何年経っても手をかければ輝きます。
中央にセットされている茶葉ブレンド用のクリスタルボウルは、
座繰りされた穴にピッタリサイズなので、おそらく250年前のオリジナルでしょう。
こちらのボウルもチップ一つなく、パーフェクトコンディション。
長い歴史が嘘のようにクリアな透明度です。
尚、ボウルをセットするセクションの底面には、もともとクッション用のフェルトが貼られていました。
ちょっと劣化が激しかったので、天蓋裏に張られているレザーと同じような
ワインレッドのレザーをチョイスし、張り替えておきました。
細かい部分にも手抜きはありません。
ちなみに天蓋裏のレザーはフェイクレザー、当店が貼ったクッション用のレザーは本革仕様(品番:FB0140)です。
塗装は英国より輸入しております、レッドマホガニーカラーのオイルステインで染色。
時代感を失わないように配慮しながら作業をします。
同じく古来から使用されている英国製の天然樹脂製シェラックニスで艶を出しております。
アンティークならではの味わい深い仕上がりです。
塗装が乾きましたらピカピカに磨いた金具を取り付けまして完成です。
鍵については、オリジナルのアンティークキーがついていましたが、ロック内部に部品の欠品があり、
サイズの調整をのみ行いました。
現状ロックが稼動いたしませんが、お届けまでにはロック内部の部品を製作し、
問題なく動作するようにいたします。
以上、これほどのスーパーアンティークアイテムになりますので、
必要以上に時間をかけ、隅々まで手抜きなくメンテナンスいたしました。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、再度天然蜜蠟ワックスで磨きあげてからのお渡しになります。
貴重な18世紀の素晴らしい色つやを持つ最高級コレクションアイテムです。
是非お勧めしたい逸品です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
何と!今から約250年前に製作されたティーキャディです。
格式あるチャイニーズチッペンデールのシノワズリ・フォルム、
貴重なマホガニー、ジャマイカンウッドの杢と、経年によって得た深い古艶は、
まさに真のアンティークです!
内側はお茶箱用に区切られてはいますが、様々なアイテムの収納にもお使いいただけるように
綺麗に仕上げておりますので、ジュエリーボックスなどとしてもお使いいただけると思います。
外観の見事なフォルムはマホガニーのリボン杢とセンス良く調和しており、
デザインセンスの高さも感じられます。
さらには、250年前の物であることが分らないほどのグッドコンディション。
大事に、大事に、扱われてきたことが良く分ります。
外面も丈夫な造りになっていますので、これからも永くお使いいただけるものと思います。
次代へ引き継ぐべきアイテムです。
色々使い方を考えるのも楽しいですね。
またこのボックスがつくられた時代背景や、どのように使われてきたのか、
その歴史に思いを巡らすだけでも、アンティークファンには、きっと、たまりませんね。
厳選された素材、デザインのバランス、仕上げの技術等、
3拍子そろった素晴らしい高級骨董だと評価しております。
まぎれもなく世界に一つのジョージ・スリーのアンティークです。
お早めにご検討ください!
(Sales/YM)
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商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアンGeorgeⅢ スパニッシュマホガニー ティーキャディ | |||
品番 |
SU0469
|
管理番号 | LC38-35_0803 | |
販売価格(税込) | 132,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 330mm 奥行 150mm 高さ 200mm | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便100 送料目安:1,520円~2,000円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 雑貨/Miscellaneous > キッチン/テーブルウェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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