ST0337 イギリス 1970年代 エンパイヤスタイル マホガニー Xレッグスツール
サイズ |
幅 790mm 奥行 380mm 高さ 750mm 座面高 390mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀後半のイギリスで製作された、“X(エックス)スツール”です。
こちらは19世紀初期、英・リージェンシー様式のリプロダクション(復刻家具)になります。
細部まで妥協なく作られた高級仕様のリプロ・スツールです。
商品の素性が確かであることを示しているかのようにメーカープレートが設置されていて、
”HANDMADE MAHOGANY Cachet 01392-270990”とあります。
おそらくは、リージェンシー様式の高級リプロダクションメーカーなのでしょう。
メーカーの情報はありませんが、品質レベルでは高級リプロで名の知れた、
ビヴァン・ファンネルBevan Funnell社と同等以上の商品になりますので、
イギリスの名門家具メーカー製であることは間違いのないところです。
“X(エックス)スツール”については、古代の時代から作られている、
プリミティブな「折りたたみ椅子」形態の1つ。
何となく、見たことのある形だな、と思われる方も多いと思いますが、
さもありなん、「折りたたみ椅子」としては最も古い時代に考案された可能性が高いです。
一説では、中東のシュメール文明(紀元前5500年ごろ~前3500年ごろ)において、
すでに“X(エックス)”型のスツールが使われていたともいわれています。
有名なところでは、古代エジプトの「ツタンカーメン王の折りたたみ椅子」。
形状としては、シンプルな“X(エックス)”型のスツールで、2つの「ロ」型枠の接合部を支点に、
折りたたみの出来る形状となっていました。
その後、“X(エックス)”型のスツールは、古代ギリシャやローマの貴族が好んだ“
デプロイ(セラーキュールレ)”へと発展、また14世紀のイタリアで興ったルネサンス様式では、
詩人ダンテの椅子“ダンテスカ”、フィレンツェの修道士サボナローラの折りたたみ椅子“サボナローラ”、などと
「X脚構造の椅子」としてデザインが定着、以降、ヨーロッパ中へ広く普及していくことになりました。
そのように一般化していった「X脚構造の椅子」ですが、1800年代初期のフランスにおいて、
再び脚光を浴びるようになります。
時の皇帝、ナポレオン1世の時代。
”アンピール(エンパイヤ)”様式において、です。
古代エジプトやギリシャのデザインを取り入れた”アンピール(エンパイヤ)”様式では、
「ツタンカーメン王の折りたたみ椅子」も見直されました。
“X(エックス)”型のスツールが”アンピール(エンパイヤ)”様式風にアレンジされ、
有名なナポレオンの”スワンベンチ”が作られました。
一方、その当時のイギリスでは、ナポレオンの”アンピール”様式に影響を受けた、
”リージェンシー”様式が時代のトレンド。
イギリスにおいても”スワンベンチ”同様、X(エックス)”型スツールが作られるようになりました。
その復刻家具がこちらの商品、”マホガニーXスツール”です。
正確には、英リージェンシー様式の”Xスツール”ベースのリプロダクション、
といった商品になるわけですが、ここではオリジナルのオールドフレンチモデル、
”エンパイヤ(アンピール)スタイル マホガニー Xレッグスツール”とネーミングさせていただきますね。
まあ、とにかく、こちらはとても良くできたリージェンシー様式の復刻家具で、
使用されているマホガニーも、当時物のようなスパニッシュマホガニークラスの、
赤みが華やかな良材を使用。
さらに、2つの大きな「弧(サーベル)」を描く端正なフォルムは、
まさにリージェンシーの時代の”サーベル・レッグ”そのもの。
もう二度と作られることが見込めない、そんな絶滅危惧種のリプロ・スツールとご紹介させていただきます。
お早目のご検討を。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ヴィンテージクラスのプレミアムチェア、”エンパイヤ Xスツール”です。
ホテルなどの商業施設でホールチェアとして使われたり、
アパレルショップなどのショーウィンドウ内に鎮座していたり、と
「飾り椅子」として比較的よく見かけるインテリアアイテムになります。
とはいっても、座面が広く、意外に座り心地の良い実用家具でもあるんですよね。
さすがに、このまま座ると「鉢」の底面に座っているようなものですから、
快適というわけにはいきませんが、クッションを敷いて座面をフラット気味にすれば、
「ホールド感のあるスツール」って感じで、普段使いにも問題なし、です。
素材はソリッド(無垢)・マホガニー。
赤みの華やかなリボン杢の表れている良材で、アンティークの時代のマホガニーと
同等レベルの素材品質です。
しかも、マホガニー無垢は無垢でも、この木部フレームのフォルム、
大きく「弧」を描いている造形は、「曲木」ではなく「削り出し」なんですよね。
現代家具にしては、大変贅沢な仕様。
コスト面の合理性を考えれば、なかなかできることではありません。
メーカー情報はありませんでしたが、メーカータグには”ハンドメイド”と、
シリアル番号らしき個体のIDコードが刻印されていて、
優良メーカーの高級家具であることが想像できます。
率直に言って、つくりも、素材も、デザインも、
いずれの面でもハイクラスな逸品、とご案内させていただきます。
状態に関しましては、入荷時より全体的に良かったです。
使用感は少なく、日々使われてきたというよりも、やはり飾られていた椅子、
という印象を受けました。
座面はレザー(本革)張りで、縁飾りに真鍮鋲が打たれています。
いずれも使用感が極小。
ということで、クリーンアップを中心としたリフレッシュ作業を行ってまいります。
フレームは塗装状態も良く、しっとりとした艶やかさを保っていました。
彫刻などにも欠損は無く、大切に受け継がれてきたことがうかがえます。
もちろん新品ではありませんので、移動や保管中の極く小さな傷や欠けなどはありますが、
アンティーク品として気にはならないレベルと判断しております。
目立つ傷などはデニムで消し込み、補修済みです。
木部フレームは保護コーティングを目的に、全体を軽くハンドサンディングし、積年の汚れ落とし。
できるだけアンティーク感は失われないようにクリーンアップしました。
フィニッシュは天然蜜蝋ワックスにてポリッシュ仕上げ済みです。
古くから使われてきた自然由来の仕上げ剤です。
時代感は残しつつ、きれい目に仕上がっています。
シートごくわずかに経年の劣化はあるものの、
一般的にはきれいといえるレベルで、まずまずそのまま引き継いでいただける状態です。
再利用にあたっては、デニム愛用の
「CR0309 HOWARD レザークリーナーLeather cleaner 473ml」と、
「CR0304 HOWARD レザーコンディショナーLEATHER CONDITIONER 236ml」にて、
しっかりとリフレッシュを行っています。
現状クリーンな状態です。
構造的にはガタつきやぐらつきはありませんでした。
念のため程度に脚元の締め直しは行っております。
さすがにマホガニー無垢削り出しのフレームですので、厳密には歪みなどは発生しているとは思いますが、
目視上では気にならない範囲内で、もちろん商品価値を下げるようなレベルのものではありません。
素材品質の良さ、製作技術の高さがうかがわれます。
お届け前には再び、天然の蜜蝋ワックスでしっかりと磨き上げ、
お送りいたします。
以上、大変貴重な高級骨董家具として、手抜きなくしっかりとチェック&メンテナンスいたしました。
素晴らしいコレクタブルズ・アンティークです。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/FG)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
「飾り椅子」として有名な”エンパイヤ Xスツール”です。
19世紀初頭、貴族たちの間で流行した人気のアイテムでした。
リージェンシー期から、その後のヴィクトリア期に移行しても、
根強く作られ続けていた、ロングセラーデザイン。
20世紀に入り、古典様式の家具に代わって、モダンな家具デザインが主流になってくると
あまり見かけなくなってしまいましたが、21世紀の現代、結構新鮮に目に映りますよね。
このような” Xスツール”は、今後目にすることはますます少なくなっていくことでしょう。
製作の難易度が高く、また材料の品質の高さも求められるため、
新たに量産されることは考えにくいですからね。
逆に言えば、将来、その希少性が注目され、「名作椅子」として、
再び脚光を浴びる日が来るかもしれませんね。
ナポレオン・ボナパルトがそうだったように・・。
貴族向けの高級家具だっただけに、こちらのXスツール、
品質の高さはお写真でご覧いただける通りです。
メーカー情報はありませんが、これほどのマホガニー家具を製作できるクラスのメーカーですから、
老舗の名門企業であることが伺い知れます。
デザイン、コンストラクション、プロダクトスキル、マテリアル、
すべてがトップクラスの工芸品と評価しております。
デザイン細部にまで職人気質のクラフトマンシップが感じられて、
当時の骨董家具としてもとても好感が持てます。
「無銘の名作椅子!」にふさわしい、
次代へ引き継ぐべきアンティーク・コレクションと思います。
おそらくこれからの人生でそうそうお目にかかることはないでしょう、
希少なXスツールです!
エントランスに鎮座させれば、インテリアのアクセントにも、空間の雰囲気の演出にも。
そして、クッションを敷いてお座りいただくと、意外に快適な座り心地。
ちょっとした実用的な腰掛けにも、さまざまにお役立ていただけることと思います。
希少性の高い高級骨董です。
ぜひご検討はお早めにお願いいたします!
(Sales/HR)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | エンパイヤスタイル マホガニー Xレッグスツール | |||
品番 |
ST0337
|
管理番号 | LC39-4_1019 | |
販売価格(税込) | 80,300 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 790mm 奥行 380mm 高さ 750mm 座面高 390mm ※座面高は座面中央部(最も低い部分)になります。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> スツール/ベンチ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1970年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリアラッカー・ワックスフィニッシュ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1970年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 革 | |||
その他の素材のカラー | 茶系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。