TB1069
イギリス
1860年代 スーパークオリティ ヴィクトリアン ローズウッド ライブラリーテーブル
サイズ | 幅 1235mm 奥行 620mm 高さ 725mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
大変すばらしいローズウッド製の最高級アンティークテーブルが入荷いたしました!
今から約150年ほど前、19世紀半ば、ヴィクトリア中期のイギリスで製作された、
宮廷家具の代表格、ライブラリーテーブルになります。
・・“リッチ”という言葉すら、このテーブルの前では陳腐でしょう。
家具材の最高峰、ローズウッドの木肌は、木目も大変美しく、
このテーブルのボディ全体を淡いパテナ(古艶)の光が包みこんでいます。
デザインはヴィクトリア期に流行した、クラシカルなオールドフレンチスタイル。
デスクとしてちょうどよいサイズの天板には、あたかも水面に「墨」を浮かべたかのような、
ローズウッド独特の「縞杢」が一面に彩られています。
さらに、その見事な天板に全く引けを取らないフォルムは、左右に優雅な2本柱4本脚の装飾脚を持つ
アカンサスリーフ・デコレーションのペデスタル(橋げた)構造。
カービングストレッチャー(脚をつなぐ横貫)もまた、同じヴィクトリアンターニングサポート、
という、非常に高い設計精度の要求される基本構造です。
21世紀の「美的感覚」をもつ私たちさえも充分に魅了する、見事な造形美かと思います。
しかも、これほどの端正なデコレーション&シルエットラインを実現させ、
さらに1世紀という歳月を経ていながらも、ほとんど歪みすら見せず、
当時のままの端正な姿をキープし続けているという奇跡。
製造技術と素材品質の高さの賜物です。
テーブルの素材については、前述のとおり「家具の宝石」ローズウッド。
特にその素材の色、艶、質感、きめの細かさ、そして墨を水面に浮かべたような独特の縞杢は、
家具材の中でも最高級とされるローズウッド材の中にあってさえ、
さらに歴史上最高峰とされる逸材、“ブラジリアン・ローズ”。
もちろんブラジリアンローズは、レッドリスト(絶滅危惧種)により現代では伐採禁止。
もはや二度と家具材として使われることの無い希少な銘木になります。
バイオリンなどの高級楽器に使用されるレベルのクオリティです。
その気品あふれるプロポーション、そして、それにふさわしいマテリアル、と
現代の木製家具では考えられないほどのスーパー・クオリティです。
19世紀当時でさえ、並みの職人にはその硬さゆえ加工の難しかったローズウッドは、
相当な技術を持った家具職人のみが、家具への製作を可能にしていました。
すなわち、こちらのテーブルは、そのようなマスタークラスの家具職人が、
このような最高峰レベルの品質の逸材と出会い、初めてこの世に存在することのできたまさに偶然の産物、
二度と同じものは複製できない「芸術品」といえるのではないでしょうか。
また、そうした容姿の美しさの一方、家具としての利便性も十分考慮されていて、
ライブラリーテーブルとして使いやすいサイズ、また前後のない、
対面デスクとしての使用も可能とした実用的なデザインとなっています。
明らかにこちらはかなり身分の高い富裕層がお抱えの家具職人などに作らせた、
ハンドメイドの特注家具と思われます。
書斎などで貴婦人のライティングデスクなどとして大いに活躍していた光景が目に浮かびます。
さらにそのブロンズに輝く、華やかなブラジリアンローズの木肌は、
150年という時が作り上げた“パテナ(古艶)”を身にまとって、より一層輝きを増しています。
現代ではまず復刻不可能な、まさに「奇跡」のような究極のライブラリーテーブルといえるでしょう。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
およそ150年前のライブラリーテーブル/ライティングデスクのご紹介です。
素材はなんと、木の宝石、”ローズウッド”。
それも脚周りはまさかのソリッド・ローズ(ローズウッド無垢)!
天板にはとりわけ美しい木目が現われた部位で、一面に大判の化粧張りが施されています。
化粧張りといっても、現代感覚の化粧合板などとはわけが違っていて、
家具の最高級材、マホガニー無垢板の上にローズウッドの突板が張られているのです!
究極ともいえる、家具の2大銘木のハイブリット構造。
それがこちらのテーブルのマテリアルです。
まぎれもなく超・高級、この上のレベルは存在しないアンティーク仕様です。
1世紀半という相当に古いテーブルですが、入荷時よりとても良いコンディションでした。
構造面のコンディションとしましては、接合部にゆるみ程度はありましたが、
破損などのダメージはない、ごく一般的なユーズドコンディションでした。
良い環境で大切に扱われてきたのでしょう。
脚のゆるみなどは製作時より想定の範囲内。
もともと修復ができるような構造で設計されています。
細部を見ると小さな欠けや傷がありましたが、問題なく修復できる程度のダメージ。
その他にご留意点はありませんでした。
塗装面に関しましては、天板には少々の小傷、色あせ、染みなどの使用感が有りました。
せっかくのローズウッドの天板です。
美しく蘇らせたいところですよね。
一面の剥離作業を行う方針となりました。
その他、基本的なメンテナンスをしっかりと行っていく事にします。
まずは、構造面の補修から。
前述した通り、構造面の接合緩みなどはありませんでしたが、念のため、脚周りは分解したのち、
組み直しをしておきました。
きっちりと脚のゆるみは収まり、安心してお使いいただける状態になりました。
素材がいいからでしょうか、華奢なフォルムの割に全体に剛性感が有ります。
しかも男性なら楽に持ち上げられるほど軽い。
とても扱いやすそうです。
脚裏にはキャスターが取り付けられていて、形状から見て、
おそらく150年前のオリジナルキャスターと思われました。
さすがに現代キャスターのように滑るようには動きませんが、
一応動きは現役ですし、差し当たって交換は必要としていないレベル。
当時の時代考証に役立つ貴重なパーツですので、こちらは磨き上げて再利用をすることといたします。
また、天板には無垢材の宿命、わずかな反りは見られますが、あえて厳密にいえばというレベル。
お写真でご確認いただける通り、ほとんど気になる範囲の変形ではないと思います。
構造面が終了しましたら次は美観の回復&クリーンアップです。
まず裏側の隅々までエアダスターで埃を吹き飛ばします。
その後、塗装の下準備も兼ねて、表層の汚れをサンディングで削り落します。
この時、化粧張りの浮きはしっかりとチェックし再接着、微細な傷などは均しておきます。
天板については古い塗装面をしっかり取り除き、ロースウッドの木肌が出るまで磨き込みました。
天板一面および幕板全面剥離です。
塗装面、というよりも汚れ層といった方が良いでしょう、こちらはもともと塗装はされてなかったように思われます。
まあ、古いアンティークがすべてそうですが、長年のワックスがけや汚れで
あめ色っぽい色に変色していることがほとんどなのです。
なので表面の汚れ層を薄く取ったという感じです。
経年で、変色してしまった塗膜が除去され、素材本来の美しさが顕わになりました。
尚、「化粧張り」と言ってもアンティークのツキ板ですので、現代の一般的なツキ板より厚みが有ります。
今後も数回、何十年毎かに塗り替えを行っても、その厚みはメンテナンスに十分耐えてくれるでしょう。
いずれにしても、そのように次世代に引き継いでいくべき、最高級の家具であり
美術品かと思っております。
さて、サンディングの粉やもろもろの汚れは水拭きし、
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 16oz(473ml)」を使用しクリーニング。
内部の隅々まで手を入れ掃除します。
積年の汚れも落ち、さっぱりときれいになりました。
次は最終の塗装工程。
いつもは使うイギリスから輸入しておりますオイルステイン(着色剤)は、
家具のオリジナル性に合わせて使用するのはやめました。
よろしいですか?
もう一度申し上げますが、オイルステイン(着色剤)は基本使用しておりません。
仕上がりのこの色は、なんと無色のコーティング塗料だけの、すなわち地色なのですよ。
とはいっても、天板は白木に戻したとはいっても、積年の色むらはありますし、
脚や天板下の幕板との色の兼ね合いもありますので、全く着色していない、というわけではありませんが、
色を整えるために薄く補色程度に部分的にオイルステインを使った程度です。
これが本物の無垢の家具(=色付けはしない。素材の色合いのみ)、ということです。
フィニッシュは、ダイレクトにローズの杢を感じていただけるよう、天板面はウレタンクリアでフィニッシュ。
脚周りは当時から使われていた天然素材由来のシェラックニスで仕上げました。
天板の裏、脚裏まで、隅々まで塗装いたしました。
尚、ニスは19世紀当時から家具に使われていた自然塗料。
対して、天板に使用したウレタンクリアは現代の合成樹脂塗料になりますが、
環境対応塗料ですし、何よりニスの弱点の水や熱に弱い、という欠点もなし。
実用的にご利用いただける仕様です。
もちろんニス塗装とウレタン塗装の違いは見た目ではわかりません。
あえて言えば、天板はウレタン塗装によって、よりローズウッドの縞杢が引き立ち、
脚周りはニス引きによって、より華やかな赤みの強いローズウッドカラーが、さらに強調されました。
どちらもきれい目に仕上げながらも、時代感を損なわないように慎重に行ってあります。
全体的につやの引き立ったコンディション、良い仕上がりと思います。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋ワックスでさらに磨きをかけて仕上げます。
以上、今後まず入手することはできないであろう、
ブラジリアン・ローズウッド製の貴重なライブラリーテーブル。
隅々まで手を尽くしました。
めったに見ることのできない、美術工芸品のような家具かと思います。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素敵な最高級アンティークデスクが入荷しました!
宮廷家具クラスのライティングデスクです。
それも“ミッド・ヴィクトリアン”のイギリスで製作された、
本物&リアルタイムなライブラリーテーブルになります。
「木の宝石」と呼ばれる“ローズウッド”製。
美しい杢は、率直にため息ものの美しさです。
確かに価格は高価になりますが、その永遠に変わらない価値は、
2度と造ることが出来ないことで、上がることはあっても下がることはまずないでしょう。
高級感あふれるライティングデスクです。
骨董ファンの方でしたら、きっとその価値を認めていただけるものと思っております。
状態も、ご覧のようにアンティークとしてはきちんと手入れをされ、
大切に扱われてきたことが伺われるもので、
また当店でも手を入れさせていただいておりますので、
つやつやなエクセレントコンディションとなっております。
サイズ的にも現代生活に取り入れられやすいサイズ。
キャスター付きで移動も可能な実用アンティークです。
次代に引き継ぐべき、19世紀の上流階級の生活文化遺産になります。
アンティーク上級者の方の、一生をともにするパートナーとして
ぜひご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ ヴィクトリアン ローズウッド ライブラリーテーブル | |||
品番 |
TB1069
|
管理番号 | LC39-20_0517 | |
販売価格(税込) | 220,000 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ | 幅 1235mm 奥行 620mm 高さ 725mm | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
家具/Furniture
> テーブル
家具/Furniture > デスク |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ウレタン/ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | エルム | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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