ガンGUNN マホガニー 4スタッキング ステンドグラス&ドロワーブックケース アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
CB0533
イギリス
1890年代 ガンGUNN マホガニー 4スタッキング ステンドグラス&ドロワーブックケース
| サイズ |
幅 870mm 奥行 310mm 高さ 1430mm 収納部内寸・幅 820mm 収納部内寸・奥行 260mm 収納部内寸・高さ 230mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
19世紀末から20世紀初頭にかけて、1900年前後に製作された、
ポピュラーな4スタッキングのアンティーク・ブックケースです。
マホガニー製の最高級コレクティングファニチャーになります。
こちらはイギリスアンティークでは “グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”と並び立つ、
当時の高級オフィス家具メーカー、”ガンGUNN”ブランドのアンティーク家具と思われます。
最下段に引き出し収納のついた、4段分割式のセクショナルブックケース。
ガラス戸に幾何学的なステンドグラスデザインが採用されている他は、実にシンプルで堅実なデザインです。
いわゆる古典家具とは異なるアーツ&クラフツ(19世紀末の美術工芸運動)の潮流を感じさせます。
足元に ”クローフット(獣脚)” という古典家具の名残が残されているのは、
1900年前後のこの時代ならでは、でしょう。
古典家具が主流だった当時としては前衛的な家具だったものと思いますが、
サイズ的なバランス感がよく、ややトール型のボディサイズながら
圧迫感の少ない印象をもたらしているのは、意匠として非常に優れたところです。
側面を見ると、上から下まで、無垢の家具ならではの框組み仕様。
きれいなマホガニー無垢の杢がキチンと全段入り、それがまた美しさのアクセントにもなっています。
本当にとても見事な素材品質、ハンサムなルックスです・・。
このタイプのブックケースは“グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”という当時のマニュファクチャーが
その構造にパテント(特許)を申請し製作していましたが、
後年にはさまざまなマニュファクチャーにより製作されています。
前面のガラス戸を引っ張り上げて奥へとスライドさせ戸を収納する、という
つまみのついた独特のリフトアップドアを持つグラスキャビネットスタイルは、
普通に作ると、ガラス戸の滑りをスムースに行なうことが難しく、開閉には両手で行う必要がありますが、
グローブヴェルニッケの考案した特殊な金具は、この滑りの悪さを解消。
片手で開閉できる画期的なリフトアップの仕組みがグローブ社の特許となったわけです。
その使い勝手の良さとデザイン性により、グローブヴェルニッケのブックケースは
当時からかなり人気は高かったようです。
法律事務所の書庫として使われていたことは広く知られていますね。
という経緯で、セクショナルタイプのブックケースを独占していたグローブ社。
しかし、こちらのGUNNブランドやニューキャッスルのウィルトンWilton社、有名なケンリック・エファーソン社など、
一部の優良メーカーだけは独自のローラー式で、扉の片手開閉を可能にしたのです。
で、こちらがそのGUNNのアイアンレール式リフトアップのブックケース。
しかも、数少ないマホガニー無垢製、というお品ですから、
アンティークファンの方にはその貴重性がお分かりいただけることと思います。
無垢の家具ながら各棚の分割、接合は今でもスムーズにでき、収まりも良いことから、
GUNNの加工精度の高さ、技術力は容易に推しはかることができます。
ちなみにスタッキングブックケースには、1段ごとにスタックできるように見えるデザインで、
実際には全段固定式のケンリック・エファーソン社のような、「スタッキングに見えるブックケース」もありますが、
こちらのお品は“グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”の量販モデルをさらに超えた、
全パーツが完全分解可能な、引き出し付き4セクショナル型になっております。
まあ、普通は棚を増やしたり減らしたり、付けはずしてご利用になることはほとんどないと思われますので、
実用面から申しますと、分解型でも一体型でも変わりはなさそう。
でも、引っ越しなどの移動時や倉庫などでの保管時を考えれば、
完全分解できることは一つのメリットと言えそうです。
ちなみに、”GUNN FURNITURE” は、1893年、アメリカのミシガン州グランドラピッズで設立されました。
ミシガン州グランドラピッズといえば、当時のアメリカの家具産業の中心地。
一方、グローブ・ヴェルニッケ社の前身、ヴェルニッケ社は、1893年、
ミネソタ州ミネアポリスで設立されています。
ミネアポリスでは製材業が盛んでした。
こうした沿革からも、当時の競合関係が想像できそうですね。
GUNN社は、もともとベッドやロールトップデスクにおいても著名な名門企業でしたので、
セクショナルキャビネットのみならず、アンティークブランドとして広く知られています。
1953年にバーグスマ・ブラザーズ社に買収されるまで、半世紀にわたり、
高級家具のハイブランドとして、世界的に名をはせていました。
そんな、一時代を築いたGUNN社の「歴史的遺産」がこちらのブックケース。
“レトロ”という表現がぴったりのスタイルに、長年大切に扱われてきた希少なソリッドオークの木肌の風合いが、
筆者の「物欲」を刺激してやみません。(苦笑)
ぜひ身近においておきたい、素敵な最高級アンティーク家具です。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀末から20世紀初頭に製作された100年以上経過の高級骨董、スタッキングブックケースです。
ジャストサイズの4スタッキング、およびステンドグラス&ドロワーモデルの
プレミアム付き高級アンティークになります。
メーカーはアンティーク・スタッキングブックケースのメジャーブランド、
”ガン・ファニチャーGUNN Furniture” 社製と思われます。
まぎれなくコレクティングファニチャーです。
※1900年前後のGUNN社の広告
GUNN社のラベルや刻印などは残っておりませんでしたが、
デザイン・仕様から見て、おそらくGUNN社製と思われます。
こちらは収納セクション4段、クローフットの台輪部、そして天飾り部の6ブロックから構成されています。
3セクションのガラス戸はステンドグラス仕様、見た目と共に強度アップも兼ねており、
最下段の1段には引き出し収納を備え、機能性も高めています。
尚、ガラス戸セクションの収納スペースは1段から3段まで下側にいくほど少しずつ深い全高のセクションを採用。
重量バランスとともに見た目のバランスも取れています。
収納性、機能性、デザイン性、いずれも魅力的な家具ですね。
素材は全面にわたり良質なマホガニー無垢を使用、背面板を除いて総無垢の仕様です。
ただ、背板はもともとは無垢仕様だったものが後年、合板に交換された可能性はございます。
さて、このスタッキングブックケースは文字通り、1段ずつ、
箱(セクション)を積み上げられる構造になっていて、
極めて精度の高い設計で、隅々まで正確に製作されています。
無垢のフレームでつくられた組み立て家具が、1世紀を経ても、
すたっ、すたっと組み上げられるなんて信じられますか?
素材が良いのか、よほど設計&製作の精度が高いのか・・おそらく両方でしょう。
尚、スタッキングケース式のブックケースには、1ケース単位以上には分解できないケース型と、
底板、背板、側板と完全に1パネルごとに分解できる全バラ型がありますが、
こちらは後者の、完全に分解できる全バラ型になります。
ただ、移動時などの使い勝手の点では全バラ型よりもケース型の方が扱いやすいので、
当店にてL型金具を使用して、全バラからケース型に変更させていただきました。
現状セクションケース単位でスタッキングいたしますが、金具は木ねじにて固定いたしましたので、
ネジを外せばいつでも全バラ型にお戻しいただけます。
さて、入荷時の状態は、100年以上の歳月が経過してることになりますが、
全体的に年代の割にはコンディションは良く、大きな破損は皆無でした。
可動部も良好でしたし、ガラスにもひびや欠けは無く、ステンドグラスのケームもきれいな状態、
当時のフル・オリジナルと思われました。
保管中や移動時などについたちょっとした小傷以外はあったものの、
全体的にグッドコンディションで、大きな修理の必要はない良品といえるものでした。
アンティークとして高い価値を持つ高級骨董、ということになります。
デニムでは点検やクリーニングなど、基本的なメンテナンスをしっかりと行うこととします。
まずは、パーツ一つ一つを分解し、組み合わせなどの点検を行っていきます。
台輪と天飾りのみ、緩みや接合部の点検を致しました。
もともとは全てフラットな状態までばらせますから、基本的にはクランプの出番もありませんね。
しかしながら必要な箇所にはしっかり締め直しを施しました。
そして、ばらした状態のまま、クリーニングを済ませてしまいます。
その方が普段は手の入れられない部分まで、
すべての作業が徹底的に行えますからね。
まずは塗装の下準備も兼ねて、表層の汚れをサンディングで削り落します。
サンディングで出た削りかすやら積年の汚れやらを水拭きと
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 473ml」を使用してキレイにお掃除いたします。
古い家具ですが、清潔にお感じいただけるものと思います。
良質なマホガニー無垢材の素晴らしい杢があらわになりました。
また、いつもの事ながら、細かい金属パーツに関しても抜かりありません。
一つ一つ取り外した上で鉄製のものはしっかり錆を落とし、
真鍮無垢製ものは手抜きなく磨き込みます。
「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g 」が活躍します。
大切なアンティークガラス面も裏表から曇りなく専用クリーナーでクリーニング致しました。
入り隅まで手抜きはありません。
次に塗装のメンテナンスを行います。
カラーはダーク系のマホガニーカラーと思われましたので、
塗装はオリジナルと同じ色合いに調色します。
もちろん時代感は失わないように、配慮しながら色味を整えました。
フィニッシュは環境対応の2液ウレタン塗装で仕上げ塗装いたしました。
アンティークが生まれた当時にはなかった塗料ですが、
色つやが調整できますのでオリジナルのように仕上げることが可能です。
上品な感じの7分艶仕上げといたしました。
全て手作業で行っておりますのできれい目ながら、アンティークらしさも兼ね備えています。
アンティーク塗装のように、定期的なワックスがけは不要ですので、今後のメンテナンスはらくらくです。
(もちろんワックスがけをすれば尚可です。)
塗料が乾きましたら、今度はリフレッシュした各パーツを組み立てていきます。
スタッキングのガタつきやぐらつきをチェックしながら組み立て状態を確認いたしました。
金具類も元に戻し、扉のスライドの調子も確認していきます。
スライドを司るレールには、GUNN社独自の金属プレートが設置されており、
さらにドアを転がすローラーも組み込まれています。
金属ローラーは2箇所、損傷がありましたので、新規に製作し交換。
オリジナルの状態に再生されました。
組上げ後は、各セクションともおおむねスムースに可動致しました。
さすが、この辺りは有名ブランド、GUNNならではのつくりの良さを感じます。
さらに、魅力的なブラスゴールドに磨き込んだ真鍮製の取っ手を取り付けると、
フロント面の良いアクセントになりました。
ちなみにノブの前面には螺鈿(らでん)がはめられているようでした。
構造的にはこんなので大丈夫?というほどの簡単な構成ですが、
組み上げてみると意外に躯体はしっかりとしています。
実用的な強度面の心配もありませんし、壁付けすれば設置も安定しています。
ただし一つ一つのパーツがしっかりと溝にセットされていることを確認してくださいね。
どこかが外れていると躯体の構造強度が途端に弱くなります。
メンテナンス後には、前述の通り、セクション(1段ごと)にまとめられるよう、
L型金具で固定させていただきましたので、セクションの積み上げ確認さえしていただければ
安心設置いただける状態にはなっています。
尚、各パーツは長い間、同じ組合わせ状態でおかれていたと思われ、
パーツごとの組み合わせには少し癖がついているようです。
デニムではこれらの組み合わせの癖を確認して組み立てておりますので、
もし全バラに分解する際は、出来ればお届け時のパーツの組み立て順で組み立てられた方がスムースかと思います。
以上、コレクションアイテムとして隅々まで手を尽くしてメンテナンスいたしました。
扉の開閉については良好なので、実用的にもストレスなくご利用いただけると思います。
日常でお使いいただくブックケースとして安心してお使いいただける状態です。
※背の高い薄型家具ですので、地震対策などは行っていただくことをお勧めいたします。
最後に塗装の完全乾燥を待って全体を天然の蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げて仕上げます。
自信をもってお勧めできる最高級アンティーククラスのコレクティングファニチャーです。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
スタッキングブックケースの中ではミドルサイズの背の高さ、
引き出し付きクローフット仕様の4スタックブックケースになります。
しかも信頼の ”GUNN” 社製。
素材はマホガニー、仕様はステンドグラスドア、引き出し付き、という、最人気仕様モデルですので、
お探しの方でしたらこの機会を逃す手はないと思います。
扉のつまみ一つ取ってみても、螺鈿(らでん)があしらわれた真鍮ノブですし、
引出しの引手には、アーツアンドクラフツデザインのスワンネックハンドル、と、
その質感、デザインには心が動かされるほど味わい深いです。
赤銅色のマホガニーの古艶も、アンティーク独特の“オーラ”のような輝きで、
より一層、「時代」感を盛り上げていて、デザイン面はもとより、全ての点で好感が持てます。
万人が良いと感じるアンティーク、と申し上げても過言ではないでしょう。
当店でも素材の質感、デザインのバランス、仕上げの技術、骨董家具としてのプレミアム性等、
3拍子も4拍子もそろった最高級アンティークと評価しております。
アンティーク独特の存在感も充分で、
書斎をぐっと重厚な雰囲気に演出していただけると思います。
一方で、薄型のシンプルなデザインは、リビングに置いていただければ
ディスプレイキャビネットとしてもご活用いただける、オケージョナルな家具でもあります。
インテリア性だけでなく、実用家具としても強くお勧めいたします。
人気のスタッキングブックケースですが、だんだん良品の数も減ってきているように感じます。
そんな中にあって、とても貴重なマホガニー製で、引き出し収納付き、
さらにはステンドグラス扉とフローフットの意匠、という、大変入手困難なこちらの個体。
お探しの方はお早めにご検討いただくことをお勧めいたします。
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ガンGUNN マホガニー 4スタッキング ステンドグラス&ドロワーブックケース | |||
| 品番 |
CB0533
|
管理番号 | LC39-25_0719 | |
| 販売価格（税込） | 253,000 円 | 在庫数 | 1 | |
| サイズ |
幅 870mm 奥行 310mm 高さ 1430mm 収納部内寸・幅 820mm 収納部内寸・奥行 260mm 収納部内寸・高さ 230mm ※収納部内寸は1段目のサイズです。 2段目以降は幅×奥行共通で、高さ310mm（2段目）、340mm（3段目）です。 ※下段の引き出し収納部内寸は、幅790mm×奥行265mm×高さ120mmです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安：10,945円～19,525円
（沖縄 29,095円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 家具/Furniture ＞ キャビネット/ブックケース | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ウレタン塗装仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | １級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | ガラス | |||
| その他の素材のカラー | 素材色 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
| 目立つ傷 | 年代なり | |||
| 交換・改造 | 年代なり | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
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