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HA0009  9 ポーランド 2008年 ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

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ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

サイズ 幅 500mm  奥行 600mm  高さ 890mm  座面高 460mm  
※ 詳しいサイズは、こちら

アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。

Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)

19世紀のヨーロッパを感じさせるデザイン・・。
通称、“ダウムの椅子”と呼ばれているミヒャエル・トーネットの代表作“No.4”です。

アンティークはおろか、現代家具でもまず見ることの出来ない希少なベントウッドチェアです。

ここでご紹介する椅子は“アンティーク”ではありませんが、レプリカ(模造品)”でもありません。
19世紀の昔より今なおつくられ続けている、往年の生産設備を使ったほぼ当時同様のオリジナルチェアになります。

“No.4”は、“No.14”やその他の曲げ木椅子のベースとなった、
実質的なファーストモデルにあたります。
生産量では“No.14”には及びませんが、世界史的には大変意義深い商品です。

すなわち、“No.4”は世界で最初に作られた「量産家具」と位置づけられています。

そんな世界の家具史、いや世界史すら動かすことになった、センセーショナルな“No.4”ですが、
その椅子が世にでてくるまでには長い道のりを経ています。
それは本当に長く、つらい道のりでした・・。

そしてついにその歴史の扉を開けたのは・・、
ウィーンの中心街、コールマルクトにあった“カフェ・ダウム”の女主人でした。

その当時、ミヒャエル・トーネットの曲げ木技術は、特許を取得していたとはいえ、
まだまだ世間に受け入れられているものではありませんでした。

そのミヒャエルの技術を、一番最初に信用したのが彼女だったのです。
彼女は店の椅子を全てミヒャエルにオーダーしました。

どの文献にもありませんが、ミヒャエルにとって、その喜びは衝撃的だったに違いありません。
おそらく全身全霊をささげ、製作したのではないでしょうか。

そうして誕生したのが世界初の量産モデル、“No.4”です。

その凛とした、かつ優雅なスタイル・・。

しかしながら、150年以上の時を超え、今尚、私たちの心を魅了して止まないのは
その優れたフォルムのせいだけではないのかも知れません・・。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)

こちらは新品未使用品になります。

製造は旧トーネット社のポーランド工場で行われています。

トーネット社のポーランド工場は、ウィーンとワルシャワのほぼ中央に位置するノヴォ・ラドムスクに、
1881年、トーネット社として6番目に設立した工場です。

その後、第二次大戦を経て、工場施設はポーランド政府に接収されてしまいますが、
国の管理のもとで、近代的な設備を導入しつつ、21世紀に至るまで曲げ木椅子をつくり続けています。

現在では、経営は国営から民営に移行していますが、
ドイツの現ゲブルダー・トーネット社やデンマークの某有名家具メーカーのOEMを請け負うなど、
家具メーカーとしては充分な実績があります。

きっとご満足いただけるクオリティだと思います。

尚、こちらの椅子はラッカー塗装され、オリジナルカラー風に仕上げられた商品になります。

(ご注意点)
旧トーネット社時代からの「型」を使用し、また昔ながらの製造工程には手作業も多く、
現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度のわずかな小傷、色むら等がある場合もございますが
不良品ではございませんので、あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)

先に曲げ木の特許の話に触れましたが、
ミヒャエルが初めて曲げ木の特許を取得したのは1842年のことでした。
ただ、正確には特許権の所有者は息子たち5人の兄弟の名前になっています。

そして同年、彼は生まれ故郷のボッパルドに設立した工場を売り払い、ウイーンに移住しています。

当時ミヒャエル・トーネット46歳・・。

商人として脂の乗り切った年齢ですが、まさにこの時、
彼は人生の中で最大の決意をしたのではないかと史実から想像されます。

幼い頃から家具職人として修行を重ね、ようやく故郷で工場を持てるほどにまで出世し、
46歳にして、ある程度の財産を築き上げ、曲げ木の特許まで取得した・・まさにその時です!

彼は全てを捨てたのです。

特許の権利は次の世代に託し、築き上げた財産も処分・・。
彼は全てを「曲げ木」椅子の製作に賭けたのです。

・・そして7年後の1849年。

彼の「執念」とすらいえるほどの努力は、
“カフェ・ダウム”の女主人の「オーダー」によって報われることになります。

そして開発した商品コード“No.4”は驚くべき、“ハイテク”チェアでした。

まず、たった6つのパーツに分解できる“ノックダウン”型の椅子だったこと。
そして、前脚を座枠に差し込んでほぞで留めているだけの斬新な構造だったこと。
さらに前脚に無垢の「曲げ木」が使われていたこと。
・・後の大ヒット作“No.14”の基本形は、この時点ですでに確立されていたのです。

まさに数千年の椅子の歴史を覆すものでした。

もちろん、軽くて丈夫で、デザイン性に優れていたことはいうまでもありませんが、
普及を促す決定的なポイント、「ローコスト」だったことで、
当時のカフェの普及も追い風に、トーネットの曲げ木椅子は急速に生産数を伸ばしていきます。

そして、1851年にロンドンで行われた第1回世界万博への出展で銅賞を受賞。
「名誉」も手に入れ、“トーネット”の名前は一気にワールドワイドへ広まっていきます。

さらに“No.14”のミリオンセラーで、トーネット社は東ヨーロッパ全土にわたって工場を設立し、
後には全世界に販売拠点を持つ“トーネット帝国”と称されるまでに
急速に事業を拡大していくことになっていきます・・。

このように、一代でここまでのことを成し遂げた“ミヒャエル・トーネット”と言う人物は、
職人としてだけではなく、起業家としても、経営者としても類まれな才能をもっていたことと思います。

150年前、1脚の曲げ木椅子からビジネスの歴史を変えた、希代の天才“ミヒャエル・トーネット”・・。

彼の情熱の結晶=“No.4”を新品の状態でお届けいたします。
ぜひ、100年後のアンティークに育ててみてください!

※残念な事に、EU統合による東欧の人件費高騰の影響を受け、
 手作業が中心だった当商品の生産中止がついに決定されました・・。
 とても悲しいお話ですね。

 つまり、正統な系譜を持つ旧トーネット社のオリジナルチェアは
 これをもって150年の歴史の幕を閉じる事となります。

 つきましては、こちらの商品は在庫分のみの販売となりますので
 アンティークファンの方、トーネットファンの方は、お早めにご検討いただけますよう、お願い申し上げます。

★EXTRA PHOTO

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

アンティークのベントウッドチェアのようですが、新品ですのでピカピカです。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

トーネットは世界で初めて、1つの椅子を6つのパーツに分解できる“ノックダウン方式”を開発。
椅子を部材に分けてそれぞれ製作し、それを組み立てると言う新しいモデルを考案しました。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

当時のオリジナルの「ダウムの椅子」はまず見ることはできませんが、
記録写真等を見る限り、ほぼ当時のままのプロポーションだと思います。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

すばらしい造形美です。
これがミヒャエル・トーネットの追及した曲げ木の「美学」だったのでしょうか?

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

初期のダウムチェアは前脚以外、成形合板だったようですが、後に全て無垢材の曲げ木に変わっています。
もちろんこちらも曲げ木です。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

ヨーロッパでも定番の唐草模様がモチーフになっています。ヨーロピアン・ビーチの木目が心和ませます。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

息を呑むほどに美しい曲線です。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

アームレスト先端は薄く研ぎ澄まされています。
おそらくこの部分の仕上げは手作業だと思います。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

補助笠木もアームレストももやはり昔からのスクリュービスで留められている構造です。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

アームが座と背をつなぐ補強材(サイドプレス)の役割を果たしています。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

デザインのベースは、当時のヨーロッパで台頭し始めたブルジョアジーが好んだ“ビーダーマイヤー”様式。
曲線的でボリューム感のある、簡素なスタイルが特徴でした。まさに生粋の、民衆のための量産モデルですね。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

この脚の付け根デザインが当時のままの椅子であることを主張しています。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

座枠の接合部(スカーフジョイント)です。
初期の頃にはこれだけ厚い素材は曲げられなかったようです。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

細身で頼りない印象がありますが、大変しっかりしております。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

“ビーダーマイヤー”様式をイメージさせる、先細りの前脚です。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

後ろ脚とストレッチャーの接合部。極めてシンプルです。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

バックスタイルもパーフェクトです・・。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

本当に、パーツデザインには隙が無いと思います。
こちらは優雅なアーチ状の補強材ですが、“No.14”のような丸座タイプには、やはり丸い補強リングが採用されていました。

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

アンティークと違ってとてもキレイです。(笑)

スペック表

※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。

商品基本情報
品名 ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク
品番
HA0009
管理番号lot07-0_0324
販売価格(税込) 29,800 円 在庫数 0
サイズ 幅 500mm  奥行 600mm  高さ 890mm  座面高 460mm  
サイズは幅500mm×奥行600mm×高さ890mm×座面高460mm(肘掛までの高さ670mm)、
座枠奥行き430mm×460mmです。
送料ランク・重量  
商品分類 クラス  
デザイン  
ユース  
ランク  
カテゴリ 椅子/Chair  >  アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection  >  現代のベントウッドコレクション  >  ページド/PAGED
商品プロフィール
原産国 ポーランド 年代2008年
メーカー デザイナー
主要素材  
主要素材の材質 
主要素材の等級 
商品の無垢率 
カラー 
塗装・仕上げ
その他素材 
その他の素材のカラー 
メンテナンス状況 
コンディション 傷の程度 
目立つ傷 
交換・改造 
実用性 
商品プロフィール
原産国 ポーランド 年代2008年
メーカー デザイナー
主要素材オーク
主要素材の材質
主要素材の等級
商品の無垢率
カラー
塗装・仕上げ
その他素材
その他の素材のカラー
メンテナンス状況
コンディション 傷の程度
目立つ傷
交換・改造
実用性
商品評価
デニムの総合評価 
商品評価
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品番
HA0009
  • 新品
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ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク
品名

ベントウッドチェア“No.4 ダウムDAUM”/アーム・ダーク

販売価格(税込) 29,800 円
通常価格 29,800 円
   
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