TB0548 イギリス 1790年代 ジョージアン ソリッドマホガニーペンブロークテーブル
サイズ | 幅 520mm 奥行 1015mm 高さ 725mm 最大拡張幅 1010mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
再び入荷!
英国家具の黄金期、正真正銘、ミッド・ジョージアンのバタフライテーブル、通称“ペンブローク”テーブルです。
今から220年前に作られたものになります。
・・まれにお客様から、「ジョージアンの家具であることを証明できる書類などがあるか」どうか、
お問い合わせをいただくこともありますが、
基本的にユーティリティ・アンティーク(収集目的ではなく利用を目的としたアンティーク)には
残念ながら権威付けされたような証明書や、それに該当するような書類はまずありません。
しかし、いくつも家具を見てまいりますと、おおよそその家具がいつ頃つくられたものか、
大体見当がつくようになってきます。
その年代考証の主要なポイントは4点、デザイン、工法、素材の材質、そして経年の状態変化、です。
それではこのペンブロークテーブルに関しては?
まずそのデザインを見てみましょう。
両側に跳ね上がるフラップのついたバタフライテーブルに、抽斗(ひきだし)収納のついたペンブロークテーブルは、
朝食用のテーブル(ブレックファーストテーブル)として18世紀後半に大変流行しました。
呼び名は愛用していたペンブローク伯爵の名にちなんで、
“ペンブロークPembroke”テーブルと呼ばれるようになったものですが、
後にペンプロークテーブルはその形だけを残し、さまざまなテーブルデザインに取り入れられていきます。
それゆえ、ペンブローク “タイプ”のテーブルは、しばしば見かけられることで、
「これってよくありがち?」なテーブルデザインに思えてしまいますが、
実はそれほど、本来のオリジナル・ペンブロークテーブルは多くありません。
もともとちょっと狭めのフラップがついていて、またリネン収納がつき、
1人か2人で朝食をとるのに最適なサイズのテーブル、としてつくられましたので、
ある意味で特殊なテーブルといえます。
普通に考えれば、そのような贅沢な用途のテーブルを必要としたのは一握りの富裕層だったことと思います。
それゆえ流通量が少ないのでしょう。
事実、アンティークのペンブロークテーブルは高級家具クラスが多く、
コレクタブルズクラスのアンティークオークションではよく見かけるものの、
一般的な実用アンティークとしてはあまり見かけないのでは、と思います。
逆にいえば実用アンティークとして出回っているジョージアンのペンブロークテーブルがあればお値打ち品、といえます。
ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、まずテーブルデザインに関しては、
こちら、「朝食用テーブル」にぴたり、です。
次に工法。
見どころはいくつかありますが、最もわかりやすいのが抽斗などの函組みの継ぎ手(仕口)。
大雑把にいえば、18世紀は「包み型」のダブテイル(蟻組み)、19世紀になると現代の蟻組みと同じになりますが、
ハンドメイドの「不揃い型」、20世紀になるとマシンメイドの正確な「揃い型」の蟻組み、と分類できます。
そしてこちらのテーブルの引き出しの継ぎ手は、18世紀の「包み蟻」そのものです。
※下記エキストラフォトをご参照ください。
素材の材質については、これも大雑把にいえば、つくられた時代毎に流行した材料があったということ。
詳細は割愛いたしますが、ジョージアンといえば「マホガニーの時代」。
こちらのテーブルの天板、これだけ大きな面積をマホガニーの一枚板で構成しています。
信じられますか?
今では入手困難な材料、南洋系のマホガニーですら、これほどのサイズ、○万円はすると思います。
しかも無垢なのにほとんど反りや歪みを見せていません。
かつての植民地産の上級マホガニーであることはほぼ間違いなさそうです。
最後は経年変化。
これはもう、見る人間の「目利き力」しかありません。
どのくらい使われたものか、その風合いや色合いを、経験値で持って主観的に判断いたします。
メンテナンスの仕方によっては無垢の家具は新品のように再生されてしまうこともありますので、
このテーブルに関しては「時代感」を残してリフレッシュしています。
・・この古さ、わかりますか?
ということで、デニムの時代考証を信じてください!
日本でいえば江戸中期ごろの作品でしょうか、
間違いなく、数々の歴史の大波を乗り越えてきたテーブルと断言いたします・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ジョージアンのテーブルで、実際に使われてきたものですから、
入荷時の状態が良いわけはありませんよね。
220年間使われてきた無垢の家具です。
存在しているだけで奇跡と思います。
とはいっても、レストアでも現地で受けてきているのなら別ですが、やはりちょっと、
トランプの「ババぬき」で「ババ」をひいてしまった気分になりました・・。(涙)
まず構造面では、ほぞ組はほとんどはずれてしまっていて、立っていてもゆらゆら。
塗装はしみやら焦げ跡、色あせやらでこれはどうしたものかと。
また抽斗部の構造材にはオールドパイン材が使われていましたが、
この部分は「木くい虫」の餌食となっていて、虫穴がいっぱい開いていました。
また天板の端には木割れが・・。
抽斗の取っ手は木っ端みじんに・・。
あぁ・・。
でも、英国の家具史上、最高レベルの家具といわれているジョージアンの家具。
どのような不具合にも再生可能なように設計されているところが「最高レベル」といわれる由縁なのです。
気を取り直してメンテ開始。
まずは構造面の再生。
ぐらぐらな状態でしたが、奇跡というか幸運というか、
ほぞなどが折れたり割れたりしている部分は皆無でした。
しかもアングル写真でご覧のように、ほとんど反りや歪みが出ていません。
抽斗のすべりすら、調整不要でした。
であれば、再生は非常に容易。
ほぞをはずし、古い接着剤をとり、水平な台に上に載せて締め直すだけ。
2世紀を経てもこの精度、驚かされました。
また天板の端に5cmほどの木割れがありましたが、歪みのない材で繊維に沿って割れていましたので、
こちらも実用強度に硬化させるのは容易でした。
傷補修も行い、ほぼあとかたもなくなっているのでは、と思います。
次に塗装。
ほこりなどの汚れを落としてみると、何か、歴史を経た重みを感じる独特のオーラに圧倒されました。
これは、単にきれいにしてしまってはアンティークの「修復」とはいえないのでは。
実は無垢のテーブルというのは、剥離剤やサンダーなどの電動工具を使えば、
簡単にまっさらになってしまうんですよね。
何も考えずに作業できるから実はラク・・。
でもこのテーブルでまっさらにしてしまったら、逆に汚れたままの状態よりも価値が半減してしまいます。
そこで、傷や汚れ、しみなどを一つ一つ見極めながら、「これはOK」、「これは醜いから消去」って、
汚れを選別して残したりペーパーで削りおとしたり、地味な作業をひたすら行ないました。
電動サンダーで一気に削り落とせばどれほど楽か、という誘惑と戦いながら・・。
「何だか、薄汚れたテーブルだな」なんて言わないでくださいね。
これでも再塗装より時間がかかっているんですから。
汚い印象をもたれずに「時代感を残す」ということはとても大変な作業なのです!
ということで、フィニッシュも艶出しのニスなどは塗っておりません。
でもこの艶・・。
ひたすら蜜蝋ワックスで磨いておきました。
これぞ、本当のパテナ(古艶)です!
そして最後は虫食いの処理。
2世紀も経てば、言ってみれば炭素化した枯れ木同然で養分などありませんから、
「虫」は既におりません。
気になるのは強度面だけですが、主に幕板(天板の下の横板)に穴が集中していましたので、
構造に影響する箇所はなく、その点でもこのテーブルは幸運だったと思います。
念のため殺虫処理を行い、充填剤で穴という穴を目に見える限り潰していきました。
見た目も良くなり、これで安心してお使いいただけると思います。
仕上げは壊れた抽斗の取っ手の再生。
さすがに木っ端微塵の金物まで、再生するのは無理がありますし、
しかも楕円の座金がついた取っ手はおそらく“ヴィクトリアン”スタイルと思われますので、
いつの時代かに交換されたもののようです。
ということで取っ手に関しては、ジョージアン生粋のデザイン、スワンネックのハンドル、
新品になりますが「CR0060 真鍮スワンネックハンドル 99×48」に交換させていただきました。
フィニッシュは抽斗の内部を丁寧にクリーンアップして一通りのメンテは完了。
とにかく、かなりの強運で生き残ってきたラッキーなテーブルと思います。
メンテには手を尽くしましたが、何せ220年も使われてきたものですから
多少のことは大目に見てやってください!
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から何と! 220年前のイギリスで製作された、
かの名高い“ジョージアン”のフラップテーブルです!
それにしても、すごいですね・・。
最古クラスのアンティークなのに、信じられないほどのグッドコンディションです!
普段は畳んだサイズでコンパクトに。
何か作業をする時にはリーフを広げスペースを拡大。
デザイン性はもとより、ティーテーブルやオケージョナルテーブルとしての利便性も十分で、
何とも頼もしいテーブルではないでしょうか・・。
アンティークならではの重厚な存在感も、
お写真を通してご納得いただけるものと思います。
美しい木目の天板はまさに天然のアート。
じっくりと味わってください。
質・実ともに高く評価できる、
100年モノの“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)ですが、
まだまだこれからも充分永くお付き合いいただけるクオリティです。
21世紀に引き継いでいくべき、
19世紀の「生活文化遺産」と評価しております。
デザイン、つくり、質、機能性、その全てを高く評価できる
良いお品だと思います。
まだまだこれからも充分永くお付き合いいただける状態ですし、
商品性を考えればかなりのお値打ち品と思っております。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアン ソリッドマホガニーペンブロークテーブル | |||
品番 |
TB0548
|
管理番号 | LC10-2_0121 | |
販売価格(税込) | 107,100 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 520mm 奥行 1015mm 高さ 725mm 最大拡張幅 1010mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1790年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1790年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 多い | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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