DE0022 イギリス 1890年代 スタッフォードシャーポッテリー ウォールプラーク
サイズ |
幅 400mm 奥行 55mm 高さ 470mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
イギリス・スタッフォードシャーのポッテリー(陶器)、古いウォールプラーク(壁掛け飾り)です。
描かれている風景画はハンドペイントです。
製作者のサインは、ちょっと読みにくいのですが、“G H”と読めます。
製作年は、”1893”とあります。
・・美しいウォールプラークです。
当時のロココ・リバイバルである、”Cスクロール”で構成された”ギルト&カーブ”(金箔を施した彫刻)の
”ロカイユ”(帆立貝のような複雑な植物装飾)を、ピンクとゴールドで飾ったヴィクトリアンスタイルになります。
描かれているのは、サザーランド公爵のお屋敷。
白鳥が泳ぐトレントの湖すら庭園に取りこまれているその広大な敷地は、
誰もが認める当時の英国の名所でした。
まさに、この華やかなディッシュ、そのままに・・。
ん?
でも「・・当時の英国の名所でした」と過去形になっている意味は?
そう、こちらのウォールプラーク、今は亡き、失われた「英国の遺産」だったのです・・。
続きは「Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)」へ。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1890年ごろの製作で古いものですが、裏にややスレがある程度で
目立ったカケや割れ、殆どキズらしいモノはまったくありません。
アンティークコレクションとしては、ほぼ落ち度のない、パーフェクトコンディションと言えると思います。
唯一申し上げる箇所としては、上部に米粒ほどの薄いチップが2箇所あるくらいです。
あとは縁のピンクやゴールドにわずかな色のかすれがある程度でしょうか。(もともと?)
ハンドペイントの部分はとてもきれいな状態で彩りよく保存されています。
背面に壁掛け用のひも通し穴が開いていますが、こちらも強度に問題はありません。(重量は3,5㎏になります。)
この絵は絵画などにも良く描かれているようで、ファインアートのサイトで、
同じアングルの絵を発見しました。
※Trentham Hall Near Stoke-on-Trent
さて、メンテはチェックとクリーニングのみとなりました。
全体を中性洗剤で洗浄しまして、その後、表面部分を超微粒子のコンパウンドでミガキ上げました。
充分にお勧めできるコレクターズアイテムです。
(Restorer/MR)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
当時、誰がその美しいランドスケープの消失を予想することができたでしょう。
プラークのディッシュ面には、尊敬の念を込め、
“ Trentham Hall Staffordshire
The seat of His Grace
The Duke of Sutherland ”
※スタッフォードシャーのトレントハム ホール ~サザーランド公爵のお屋敷
と記載されています。
もしかすると、こちらは実際にお屋敷に献上されていたもの?
そんな可能性もありそうです。
話は横道にそれますが、イングランド中部にあるスタッフォードシャーは、17世紀より陶器の生産で有名な地域でした。
そしてそのスタッフォードシャーの陶器産業を世界的に有名にしたのは、
かの偉人、ジョサイア・ウェッジウッドWedge woodでした。
中でも西方の街、ストーク・オン・トレントはイギリスの「陶器産業の里」とされ、
“ポッタリーズ(”The Potteries)という通称で呼ばれるなど、名実ともに世界の陶器産業の中心地でした。
そう、このトレントの湖のほとりにあるトレントハム ホールのある街のお話です。
さて話は戻りますが、17世紀より建築されたこのお屋敷、2人目のサザーランド公爵の時代に、劇的に発展します。
C.バリーという英国国会議事堂をデザインした有名な建築家が壮大な改装計画に着手したのです。
1830年代のことでした。
以来、10年もの間、多額のお金がこの建物、そして内装、コレクション、庭園、時計台建設などに次々つぎ込まれ、
それはそれは見事なお屋敷(庭園)として完成したのでした。
おそらく、このプラークが製作された1893年頃は、その名声が最後のピークに達していたころだと思います。
しかし、そのわずか5年後、破滅は突然やってきました。
皮肉にもその街を潤した産業である陶器メーカーが、生産によって汚染水を廃棄していたのです。
その事実をマスコミにすっぱ抜かれたのが1898年。
その時には既にトレントの川、湖ともに再生の見込みが立たないほど汚染が進んでいました。
お屋敷の名声は瞬く間に地に落ち、1907年には公爵の手から離れることになりました。
そのあとは凋落の一途。
お屋敷の引き取り手はついに見つからず、1912年には取り壊しとなりました・・。
このように、英国でも最高の建築家の1人によって建設され、
最高の芸術品で満たされていた、英国建築史に刻まれる歴史的なお屋敷でしたが、
皮肉にも街を豊かにするはずの産業の進展が、逆に悲劇的な結末をもたらすことになったのです。
・・栄枯盛衰は世の常とはいえ、あまりにもさみしい(もったいない?)話ではありませんか?
もし、今でもトレントハムホールが残っていたのならば、間違いなく
イギリスを代表する建築物になっていたことは間違いないといわれています。
え?
違うって?
そうですよね?
残ってるんですものね、この絵の中に。
かつての栄光が・・。
さて、こういうわけで、この失われた人類の文化遺産を後世に引き継いでいっていただける方はいらっしゃいますか?
見つかるまではデニムが大切にお預かりして置きますから、じっくりとご検討されてくださいね。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スタッフォードシャーポッテリー ウォールプラーク | |||
品番 |
DE0022
|
管理番号 | LC10-4_0204 | |
販売価格(税込) | 50,400 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 400mm 奥行 55mm 高さ 470mm ※絵の描かれている範囲は幅270mm×高さ340mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
30kgサイズ 送料目安:1,404円~2,602円
(沖縄 3,844円)
ヤマト便による配送:日時の指定はできません。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > その他の装飾品・インテリア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ノーメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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