SU0140 イギリス 1910年代 トレンチアート ブラスシェルケース/花瓶
サイズ | 幅 90mm 奥行 90mm 高さ 250mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀初頭、今から100年ほど前、第一次世界大戦のトレンチアート、
ソリッドブラスの花瓶ペア/シェルケースです。
保存状態の良い、とても珍しい骨董品です。
ところで、”トレンチアート”ってご存知ですか?
デザイン業界の方ならご存知の方も多いかもしれませんね。
現在、広い意味では戦争に関連したアート全般を指しているようです。
でも本来は第一次大戦中の兵士たちが、自分たちの身の回りの材料で作った、
ちょっとした手作り品のことを意味しています。
骨董品に詳しい方ならコレクションアイテムとして良くご存じでしょう。
話はちょっとそれますが、1914年に始まった第一次世界大戦は、ご存知の通り、
全世界をまきこんだ初めての世界戦争でした。
しかし一方では、初めて近代兵器が登場した戦争としても知られています。
当時の近代兵器といえば、もちろん飛行機や戦車も登場していますが、まだまだ活躍できるほどの質や量はなく、
もっぱら主役だったのは機関銃とライフル銃。
つまり近代兵器による戦争とは言われていますが、結局は戦場の主役は歩兵たちだったのです。
第一次大戦時の歩兵たちは、機関銃やライフル銃による銃撃戦に備え、塹壕戦を展開しました。
彼らは広大なヨーロッパの大地に数百キロともいわれる塹壕線を掘り、防御ラインを固めました。
そのため、ヨーロッパ戦線は予想外に長引き、持久戦に突入します。
そして、このような戦場でのこう着状態、また戦争の長期化が、皮肉にも
兵士たちに塹壕の中でつかの間の休息を与えることになったのです。
休息の時間を得た兵士たち。
その中でも様々な分野の職人たちは、身近にあった弾丸の薬きょうや
持っていたコイン、ライターなどにちょっとした細工などを施したり、
指輪などのアクセサリー、インテリア品などをつくって時間をつぶしていたそうです。
そうしてつくられた「職人」兵士たちの数々の作品が、のちに”トレンチ(塹壕)アート”と呼ばれることになりました。
それらの作品は終戦後も人々に大切に受け継がれていき、いまでもヨーロッパ各地でトレンチアートを見ることができます。
トレンチアートの中には、とてもデザインの優れた作品も存在し、後世、商業的にリプロダクトされ、
その作品もトレンチアートと呼ばれたり、と今では言葉の持つ意味自体は広くなっているようです。
第二次大戦以降の戦争でも、兵士たちの手作り品をトレンチアートと呼んだりもしているようです。
でも、本来のトレンチアートとは第一次大戦の戦時下のもの。
こちらの「花瓶」は、本来弾丸の「薬莢」(シェルケース)だったものを、
叩いてラッパ状に成形させた、純粋な第一次大戦時のトレンチアートになります。
第一次世界大戦という、私たち自身にも直接関わりのある歴史の遺品です。
第一次大戦の兵士たちは開戦当時、西欧では騎士道精神の元、愛国心が高く
志願して参戦した若者が多かったといわれています。
しかし、塹壕戦の結果・・彼らの意識がどう変わっていったのか、
このトレンチアートを見れば容易に想像がつきますよね。
こう着した西部戦線、いつ終わるともなく続く一進一退の持久戦に、
兵士たちの心には初めのころの熱情はすでになく、もはや不安と絶望しかなかったはずです。
唯一の灯りは、もしもう一度故郷へ戻れたら、今度は・・というかすかな希望だけだったと思います。
薬莢を「花瓶」にアートした当時の兵士も、職人からの志願兵だったのでしょうか、
過ぎた日を懐かしみ、またいつか元の職場へ戻れる日が来ることを願っていたことでしょう。
・・そんな万感の思いは100年の時を超え、ぴかぴかなゴールドの躯体が
今もなお、私たちの心に語りかけてきてくれます。
そしてまた、この「花瓶」がある限り、
かつて、国のために自身の生命をささげた多くの若者たちがいたことは、
決して私たちの記憶から消え去ることはありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらは真鍮無垢製の花瓶になります。
元々は第一次大戦下の弾丸の薬莢(やっきょう)だったそうです。
※第一次大戦時の薬莢の山・・。
本体全部はソリッドの真鍮で構成されています。
ご想像通り、ずしっと重いです。
薬莢の口の部分を熱して叩いて広げた様です。
ですので口の部分はハンドメイドらしく若干の歪みが見られます。
その薬莢の名残として、底と内部底に信管が付いています。
争いで使用されていたモノが、平和に花を飾るモノに再利用されるとは素敵ですね。
さて2点共に、実用上の問題は全くありません。
入荷時よりコンディションに関して大きなダメージ的なモノは殆どありませんでした。
修復ですが、まずチェックの後、真鍮特有のくすんで変色している部分の磨きですね。
真鍮用のコンパウンドとの極細のマイクロコンパウンドを使用して、
丹念に磨き続けました。
おおむね、きれいになったのではないかと思います。
真鍮無垢ですので、この先何年、何十年経っても磨けばぴかぴかになります。
水漏れもなく、今でも「花瓶」として実用コンディションになります。
細長デザインですが、重量バランスが下にあるため、比較的倒れにくいと思います。
ただ現代とは生活習慣の違う一時代前につくられたものですので、
アンティークコレクションとしてご理解いただければと思います。
インテリアとしても素敵なお部屋のアクセントにしていただけると思います。
ゴールドの輝きを楽しんで下さい。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします!
(Restorer/MR)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ブラス製の花瓶です。
ソリッドブラスのピュアなゴールドがとても高級感あるアイテムです。
飾っておくだけで華やかなインテリアです。
「金」の置物は風水的にも縁起の良いアイテムなようですので、新年を迎えるにあたり、
ぜひ飾っていただきたいものです。
ぜひアンティーク愛好家の方に、次代へと引き継いでいっていただきたい歴史の遺産です。
正真正銘の第一次大戦のトレンチアートは骨董的にも貴重品ですし、
なかなか見つけることが困難なレアなアンティークアイテムです。
お早めにご検討をお待ちしております。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トレンチアート ブラスシェルケース/花瓶 | |||
品番 |
SU0140
|
管理番号 | LC13-6_1222 | |
販売価格(税込) | 12,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 90mm 奥行 90mm 高さ 250mm | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便80 送料目安:1,220円~1,730円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > その他の装飾品・インテリア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1910年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング&ポリッシュ仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1910年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | 銅 | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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