CA0022
イギリス
1940年代 オールドブラス マイナーセーフティランプ / ペア
サイズ |
幅 85mm 奥行 95mm 高さ 250mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から50年以上前、おそらく第二次大戦後のイギリスで製作された
真鍮製のマイナーセーフティランプ(炭鉱で使う安全灯)です。
※こちらは2つで1組の商品です。
お写真向かって左はお手入れ済みのきれいなアンティーク、右はノーメンテの状態のリアルなアンティークです。
まずまず状態の良いマイナーランプです。
かなり使われてきた積年の使用感は感じられますが、
基本機能はしっかり保持されていて、上等な「骨董品」と言えそうです。
欧米ではマイナーランプのコレクターも多いので、おそらくこちらは収集家のコレクションだったものと思われます。
日本では入手困難なアンティークコレクションですので、
国内の収集家の方でしたら、この機会をどうぞ、お見逃しなく。
さて、ところでなぜ、このマイナーランプに多くの方がこぞってコレクションされているのか、
その理由、ご存知ですか?
そう、マイナーランプは単なる「照明具」ではないから、なのです。
かつて炭鉱での作業は、坑内に充満するメタンガスが坑内照明を着火源として、
常にガス爆発の危険性をはらんでいました。
そこでドイツのウルフ社は、メタンガスが存在していても照明具の炎で着火しない炭鉱専用のランプを開発したのです。
それがいわゆる”ウルフ灯”と呼ばれる「安全灯」。
それは照明具とともにメタンガスの検知器として広く(日本でも)活用されました。
でも、なぜウルフ灯はメタンガスで着火しないのか?
その秘密は”スチールボンネット”と呼ばれるガラスの上の煙突部分の内部にあります。
中には金網状の筒が2つありますよね。
この”ガーゼメッシュ”が、ガスに着火させない仕組みなのです。
こちらはその安全灯の仕組みを備えた当時の主力メーカー、
イギリスのマンチェスターにあった、Protector Lamp & Light社製ランプ。
以前にも入荷したことのあるメーカーで、当時のメジャーだったメーカーですので、
こちらのランプには、かなり先進的な機能が盛り込まれています。
上部の排気口とは別にボンネット下部にはレバー式の吸気口があり、
また「腰ガラス」を保護している “ガードピラー”(スチールの5本の柱)と「油壺」には、
誤操作防止の安全装置が付いているなど、
マニアの方に喜んでいただけそうな仕組みはきっちりと抑えられています。
こちらのモデルでは、「油壺」の底面に火力を調整できるダイヤルが付いていたり、
ボンネットをロックした状態で着火できるスライドレバーが付いていたり、と
かなり完成度の高いモデルになります。
ぜひ、詳しい方がいらっしゃればご入手なさって、その「本物度」をご確認ください。
アンティーク上級者の方にお勧めいたします・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
英国アンティークのコレクションアイテム、マイナーセーフティランプ(炭鉱安全灯)です。
素材はずしっと重い、削り出しのソリッドブラス(真鍮無垢)。
ボンネット(上部)はステンレススチールのようです。
こちらは2つペアでのご提供ですが、1つはほぼ完品と思われるかなり綺麗なコレクションピース(以下商品A)、
もう一つはかなり使い込まれたリアルなアンティーク(以下商品B)、と対照的な状態です。
完品の方は「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g」でしっかりと磨き込み、
ピカピカな状態とさせていただきました。
一方、古いお品の方は、アンティークインテリアとして飾っていただけるよう、
ほぼ入荷のままの状態で、乾拭きのみとさせていただきました。
どちらも点火未確認ですが、商品Aは構造的な不備はないので、白灯油などの燃料と芯、
火打石をセットすれば正常に点灯すると思われます。
商品Bは、商品Aよりも古そうなブラスタグがボンネットにつけられています。
一見、Bも不備はなさそうですが、タンクのロックが固着していてグラスホルダーが外れないのと、
火打石を装填する締め付けねじも固着してしまっています。
あと、わかる範囲での欠品として、ガーゼメッシュという金網状の筒が1つないのと、
火打石を外から回すためのレバーがありません。
それ以外はAと変わりはありませんが、こちらはジャンク品、あるいは部品取り品としてご理解ください。
Bについてはアンティークインテリアとしてのご案内ですが、専門店であれば修理も可能なのではないかとは思います。
さて、ランプの構造ですが、A、Bともチムニー(煙突部)、グラス、
グラスホルダー(着火部)、タンク部(油壺)から成り立っています。
グラスはかなり厚みのある”パイレックス”(強化ガラス)。
後年交換されたものでなければ、こちらのランプが20世紀前半のものであることがわかります。
本体を分解するには、まず、タンクをネジ式に回し外します。
タンクの下(底面)には光量調整用のネジが付いていて、芯の量の調整が出来ます。
タンクが外れたらグラスホルダーに5ヶ所に柱(ピラー)が付いていますが、2本の部分の1本のピラーを下に下げます。
するとロックが外れ上部のチムニーがやはりネジ式に外れます。
タンクが外れないと、チムニー部は外れない構造になっています。
炭坑内でガス爆発を誘発させないための安全機構です。
タンクにも別にロック機構が付いています。
チムニーの中にはメタンガスを侵入させない網目状の筒が2本収納されています。
グラスホルダーには差し込み式のレバーが付属していて、外側から火打石を回せるようになっています。
着火はいちいちグラスを外す必要はありません。
これでボディ部は分解されました。
組み立ては逆の手順です。
尚、商品Aにはボンネットの側面に排気口と思われる小さな煙突が増設されています。
きちんとした溶接で設置されていますので、実際に効果のある第二排気口と思われます。
きれい目に見えますが、やはり実際に使われていたことが伺えます。
グラスホルダーに付いている着火部ですが、ここは前述の通りオイルライターのように火打ち式になっていて、
芯近くにある小さい筒状の部分をネジ式に回し、
中のバネを外し着火用の石(ジッポライター用の石など)を入れ元に戻します。
着火にはその火打ち石で行なうのですが、やり方はまず、
グラスホルダーの下のベースに小さい筒が付いていて、それを引出します。
するとノコギリ状のプレートが出て来ますので、
そのプレートをやや強く押すと火花が出る仕組みになっています。
100年以上前に、すでに本体に着火機構が付いている、というのはすごいハイテク技術ですね。
ちなみに燃料や替え芯は、現代で復刻されているリプロのものが使用できると思います。
アウトドアの場面でもインテリアとして室内空間でも、
アンティークとしての重みのあるものでいろいろと楽しめるアイテムと思います。
※あくまでアンティーク品としてお楽しみいただくためのもので、照明器具としての性能を保証するものではありません。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ちょっと珍しいアンティークのマイナーランプです。
(マイナーランプの“マイナー”は「炭鉱」のMinerで、マイノリティのMinorではございませんのでお間違えなく。)
こんなランプがあれば、ぜひ火をともしてみたいものです。
気持ちを暖かく、落ち着いた気分にしてくれそうです。
キャンプなどで、あったかいコーヒーでもすすりながら、
薄明かりの中、お仲間と語り合いたいですね!
尚、このマイナーランプはリプロダクション(復刻品)でもランプ屋さんなどで見かけることがございます。
新品で、大体このアンティークランプの価格と同等、あるいはそれよりも少しお安いくらいのお値段です。
なぜ新品よりもアンティークコレクションの方が高いのか?
きっとその理由は皆様が一番わかっていただけていると信じております。
さらに、このデニムのこの価格が破格値であることも・・。
とにかく!
貴重なアンティークコレクションとしてご理解くださいね!
ぜひお早めのご検討を!
(Sales/TJ)
左はほぼ完品と思われるかなり綺麗なコレクションピース(以下商品A)、
右はかなり使い込まれたリアルなアンティーク(以下商品B)です。
以下、商品Aです。
↑芯と火打石は付属いたしません。
↑タンクが不用意に外れないよう、ロック機構が付いています。
↑ボンネット下部のレバーは、吸気口のOPENとSHUTです。
↑後加工のようですが、素人仕事ではなく、おそらく、メーカー仕事のようです。
↑火打石を回す着火レバーです。
以下、商品Bです。
↑投資番号が刻印されていることから、実際に「炭鉱ランプ」として使用されていたもののようです。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | オールドブラス マイナーセーフティランプ / ペア | |||
品番 |
CA0022
|
管理番号 | LC16-3_0824 | |
販売価格(税込) | 47,250 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 85mm 奥行 95mm 高さ 250mm ※フックのサイズは幅55mm×高さ85mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
30kgサイズ 送料目安:1,404円~2,602円
(沖縄 3,844円)
ヤマト便による配送:日時の指定はできません。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 照明/Lighting > オイルランプ/キャンドルスタンド |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1940年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング&ポリッシュ仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1940年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | 銅 | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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