DC0948 ポーランド 2010年代 ベントウッドチェア No4 カフェダウムCafe DAUM 1849年モデル/インタルシア
サイズ |
幅 405mm 奥行 540mm 高さ 875mm 座面高 485mm 座面奥行 340mm 座枠高 440mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
19世紀のヨーロッパを感じさせるデザイン・・。
通称 “カフェダウムの椅子”と呼ばれている ”ミヒャエル・トーネットMichael Thonet” (1796-1871)の代表作 “No.4” です。
アンティークはおろか、現代家具でもまず見ることの出来ない大変希少なベントウッドチェアです。
今のところ、日本でダウムチェアを入手できるのはデニム以外ありません。
※ここでご紹介する椅子は “アンティーク” ではありませんが、”レプリカ(模造品)” でもありません。
19世紀の昔より今なおつくられ続けている、往年の生産設備を使ったほぼ当時同様のオリジナルチェアになります。
※また、こちらはデニムが独自のアンティーク塗装をした商品です。
“No.4” は、“No.14” やその他の曲げ木椅子のベースとなった、
実質的なファーストモデルにあたります。
生産量では “No.14” には及びませんが、世界史的には大変意義深い商品です。
すなわち、“No.4” は世界で最初に作られた「量産家具」と位置づけられています。
そんな世界の家具史、いや世界史すら動かすことになった、センセーショナルな “No.4” ですが、
その椅子が世にでてくるまでには長い道のりを経ています。
それは、ミヒャエル・トーネットにとって、本当に長く、つらい道のりでした・・。
そして、その苦難の道を越え、ついにその歴史の扉を開けることになったのは・・、
ウィーンの中心街、コールマルクトにあった “カフェ・ダウム” の女主人でした。
その当時、ミヒャエル・トーネットの曲げ木技術は、特許を取得していたとはいえ、
まだまだ世間に受け入れられているものではありませんでした。
そのミヒャエルの技術を、一番最初に信用したのが彼女だったのです。
彼女は店の椅子を全てミヒャエルにオーダーしました。
どの文献にもありませんが、ミヒャエルにとって、その喜びは衝撃的だったに違いありません。
きっと全身全霊をささげ、製作したことでしょう。
そうして誕生したのが世界初の量産モデル、“No.4” です。
その凛とした、かつ優雅なスタイル・・。
しかしながら、160年以上の時を超え、今尚、私たちの心を魅了して止まないのは
その優れたフォルムのせいだけではないのかも知れません・・。
(Buyer/YM)
※以下、「お客様担当からのコメント」欄へ続きます。
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらは新品未使用品になります。
製造は旧トーネット社のポーランド工場(現Paged社)で行われています。
こちらの商品は、そのPaged社製の未塗装状態の ”No4 Cafe DAUM”に、デニムがアンティークフィニッシュを施しました。
すなわち、デニムがPaged社より白木の状態で直輸入し、アンティーク家具と同様の塗装法、
つまり、150年前当時と同じステイン&シェラックニス塗装で往年の姿をよみがえらせた商品になります。
←未塗装状態のNo4ダウム
シートは昔ながらのプレーンな板座面。
エンボスシートよりも実用的で、生地張りなどへの加工にも対応しやすい仕様です。
※現在、旧トーネットゆかりのダウムチェアは、チェコとポーランドでつくられています。
チェコのダウムチェアに関しましては、現代風にアレンジしたモダンなタイプ、
一方、こちらのポーランド製ダウムチェアは、19世紀のモデルを忠実に再現したクラシックなタイプ(1849Model)になります。
チェコ製の ”ダウムチェア” に関しましては、「DC0914 ベントウッドチェア No4 カフェダウムCafe DAUM」の商品ページで
詳しく触れておりますので、ぜひそちらをご覧になってくださいね。
またアンティークの ”ダウムチェア” に関しましては、「HC0369 JACOB & JOSEF KOHN ベントウッドチェアNo4 "カフェ・ダウム"」をご参照ください。
旧トーネット社のポーランド工場は、ウィーンとワルシャワのほぼ中央に位置するノヴォ・ラドムスクに、
1881年、トーネット社として6番目に設立した工場です。
その後、第二次大戦を経て、工場施設はポーランド政府に接収されてしまいますが、
国の管理のもとで、近代的な設備を導入しつつ、21世紀の現在に至るまで曲げ木椅子をつくり続けています。
現在では、経営はポーランド政府国営からPaged社による民営に移行していますが、
Paged社は、ドイツの本家、現ゲブルダー・トーネット社やデンマークの某有名家具メーカーのOEMを請け負うなど、
家具メーカーとしては充分な実績があります。
きっとご満足いただけるクオリティと思います。
尚、デニムでは、100年前当時と同様、ポーランドの製造工場より「ノックダウン」方式により輸入しております。
←20世紀初期のNo14ノックダウンパーツ
すなわち完成品ではなく、1立方メートルの木箱にパーツの状態で輸送することで、輸送時の損傷をなくし、
また、自社工房で組み立てをすることで、商品品質を一定水準に保つことが可能になりました。
←デニムに入荷したNo4のノックダウンパーツ
ご注意点
組み立て時に充分品質管理を行っておりますので、商品品質には万全を期しておりますが、
当商品は旧トーネット社時代からの旧「型」を使用し、また昔ながらの製造工程には手作業も多く、
現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度のわずかな小傷、色むら、ロットによる発色違い等がある場合もございますが
不良品ではございませんので、あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。
また、当商品はパーツ状態で保管をし、ご注文ごとに組み立てを行っております。
そのため、お届けまでにお時間をいただくことがありますので、合わせてご了承くださいますようお願い申し上げます。
←たった7つのノックダウンパーツで構成されたダウムチェア。
※現代の組立家具とは違い、組み立てには専門の家具製作技術が必要です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
※「仕入担当からのコメント」欄からの続きです。
先に曲げ木技術の特許の話に触れましたが、
ミヒャエルが初めて曲げ木の特許を取得したのは1842年のことでした。
ただ、実際には特許権の所有者は息子たち5人の兄弟に移譲しています。
また同年、彼は生まれ故郷のボッパルドに設立した工場を売り払い、ウイーンに移住しています。
当時ミヒャエル・トーネット46歳・・。
商人として脂の乗り切った年齢ですが、まさにこの時、
彼は人生の中で最大の決意をしたのではないかと史実から想像されます。
幼い頃から家具職人として修行を重ね、ようやく故郷で工場を持てるほどにまで出世し、
46歳にして、ある程度の財産を築き上げ、曲げ木の特許まで取得した・・まさにその時です!
彼は全てを捨てたのです。
特許の権利は次の世代に託し、築き上げた財産も処分・・。
彼は自身の人生全てを「曲げ木」椅子の開発に賭けたのです。
・・そして7年後の1849年。
ミヒャエル・トーネット、54歳。
彼の「執念」とすらいえるほどの努力は、
“カフェ・ダウム”の女主人の「オーダー」によって報われることになります。
そして、そのオーダーのために開発したモデルコード “No.4” は、驚くべき、“ハイテク” チェアでした。
まず、たった6つのパーツに分解できる “ノックダウン” 型の椅子だったこと。
そして、前脚を座枠に差し込んでほぞで留めているだけの斬新な構造だったこと。
さらに前脚に無垢の「曲げ木」が使われていたこと。
・・後の大ヒット作“No.14”の基本形は、この時点ですでに確立されていたのです。
まさに数千年の「椅子の歴史」を覆すものでした。
もちろん、軽くて丈夫で、デザイン性に優れていたことはいうまでもありませんが、
普及を促す決定的なポイント、「ローコスト」だったことで、
当時のカフェの普及も追い風に、トーネットの曲げ木椅子は急速に生産数を伸ばしていきます。
いや、逆にトーネットがローコストのカフェチェアを作ったからこそ、カフェが普及したのだ、という人すらいます。
そして、1851年にロンドンで行われた第1回世界万博への出展で、トーネットの曲げ木家具は銅賞を受賞。
「名誉」も手に入れ、“トーネット” の名前は一気にワールドワイドへ広まっていきます。
さらに “No.14” のミリオンセラーで、トーネット社は東ヨーロッパ全土にわたって工場を設立し、
後には全世界に販売拠点を持つ“トーネット帝国”と称されるまでに
急速に事業を拡大していきます・・。
このように、一代でここまでのことを成し遂げた“ミヒャエル・トーネット”と言う人物は、
職人としてだけではなく、起業家としても、経営者としても類まれな才能をもっていたことがわかります。
160年前、1脚の曲げ木椅子から世界の歴史を変えた、希代の天才“ミヒャエル・トーネット”・・。
彼の情熱の結晶=“No.4”を新品の状態でお届けいたします。
ぜひ、100年後のアンティークに育ててみてください!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ベントウッドチェア No4 カフェダウムCafe DAUM 1849年モデル/インタルシア | |||
品番 |
DC0948
|
管理番号 | PGD13-2_1116 | |
販売価格(税込) | 30,240 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 405mm 奥行 540mm 高さ 875mm 座面高 485mm 座面奥行 340mm 座枠高 440mm ※ハンドメイドに近い無垢の木工家具ですので、サイズには多少製造誤差のある場合がございます。 ※送料は2脚1組です。(2脚まで送料は変わりません。) ※複数脚お求めの場合、システム上、送料は1脚ずつ加算されますが、 2脚単位でお送り出来ますので別途再計算してメールでお知らせいたします。 | |||
送料ランク・重量 |
80kgサイズ 送料目安:1,836円~5,270円
(沖縄 9,190円)
ヤマト便による配送:日時の指定はできません。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ダイニングチェア/キッチンチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 現代のベントウッドコレクション > ページド/PAGED |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 2010年代 | |
メーカー | デザイナー | Michael Thonet | ||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 2010年代 | |
メーカー | デザイナー | Michael Thonet | ||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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