CL0067 イギリス 1870年代 スーパークオリティ オルモル&ポーセリン ヴィクトリアン マントルクロックガーニチャー
サイズ |
幅 180mm 奥行 115mm 高さ 330mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
オルモル装飾とハンドドローイングの陶器で構成され、ディスプレイスタンド2台を伴った、
素敵なマントルクロックガーニチャー(インテリアセット)です。
今から150年近く前の最高級骨董になります。
本当にゴージャスなデコラティブアートです・・。
ルーブル美術館にはナポレオン1世の時代(1804-1814)のオルモルクロックが展示されていますが、
仮にその隣に並べたとしても、決して引けを取らないほどの芸術性。(ほめすぎ?)
量産されたリプロダクション(復刻)品とは「格」の違う存在感があります。
こちらはデニム契約のアンティークディーラーが現地のアンティークオークションで落札したものになりますが、
アンティークコレクタブルズ(収集目的の骨董)としてみても、その評価は一級品。
一般的に、19世紀のオルモル装飾のマントルクロックガーニチャーともなれば、
プライスガイドを見ても、その相場は最低でも2,000ポンド以上です。
※現在1£=約\190。参考資料:Miller's Clocks Price chart
現地ディーラーは、実にラッキーなプライスでこのクロックを入手したことがわかります。
もちろん相場は水ものですし、また個体の評価には個人差がありますので、
異論の余地はあろうかとも思いますが、今までのデニムの経験値から見て、
このプライス(現価格)が決して的外れで割高なお品、というものではないことだけは確か、と断言させていただきます。
ただし残念ながら、こちらの時計に関しましては、出所情報は不明です。
メーカーもわかっておりません。
唯一、ムーブメントがフランス製の8日巻きであることがわかっているので、
ケース自体ももしかするとフランス製かも・・?
デザイン的に見ても、ケースはフランス18世紀のルイ15世スタイル(1723-1774)を
リバイバルしたものではないかと思われますが、作られた時代、すなわち1870年前後を考慮すると、
リアルタイムなフランスメイドのナポレオン3世様式(セカンド・エンパイヤ様式1848-1870)
と考えるのが自然なように思います。
セカンドエンパイヤ様式では、過去の様式を復刻&折衷させたデザインが多かったようですし、
ファーストエンパイヤ様式(1799-1815)でナポレオン1世が好んだオルモル装飾を用いている点から見ても、
当時のデザイントレンドからして合点がいきます。
ちなみに”オルモル装飾Ormolu Embellishments”とは、フランス18世紀前半、
(1st)エンパイヤスタイルの家具装飾で流行した金属パーツのこと。
基本的にプロンズベースに金メッキを施した高級金具で、当時の豪華な宮廷家具だけにみられた貴族好みの装飾です。
ちなみに、このオルモル装飾は、その後スウェーデンのクリスタルガラスと結びつくこととなり、
”クリスタル・シャンデリア”として形を変えて発展する事になった、ということです。(なるほど!)
定かではありませんが、時計の文字盤の周囲にあるビーズ装飾は、
磨かれてブロンズ(銅)の下地が見えてきているように思われます。
とすれば、おそらく金メッキされた(本物の)オルモル装飾?
他のパーツも真鍮ベース(真鍮も銅の合金ですが)の金メッキかもしれませんが、
彫刻が細かくて平坦面が少ないので目視ではちょっと判断はできません。
少なくとも、19世紀のオリジナルのオルモル装飾ですから、当時の鋳物と言えども小細工などはされていない可能性が高く、
良質な価値あるものであることは間違いないところです。
もちろん、ケースはフランスの当時のデザイントレンドに影響を受けた、
ヴィクトリアン・フレンチスタイルのイギリスメイド、でもあり得ないわけではありませんが、
イギリスアンティークでも、フランスアンティークでも、その価値が大きく変動する事はありませんので、ご安心を。
でもやはり、この陶器の色使い、描かれた田園風景もちょっと、フランスっぽいかな?
いずれにしても、何の出所情報もなく、これだけの時代考証が可能である点で、
このアンティークもまた、人類文化の歴史の一里塚といって良いと思います。
イエローゴールドに輝く“オルモル”とラズベリーピンクの”ポーセリン”とのコンビネーション、
そして「古き良き」時代をしのばせるカントリーシーンと、
あたかもその生活の御加護をシンボライズしたかのような天使のオーナメント・・。
本当に「芸術品」と思います。
セットのまま並べて飾るのも、またそれぞれ少し離して飾っていただくのも、
どちらも素敵なインテリアです。
ぜひアンティーク上級者の方のコレクションの一つに・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀後半のアンティーククロックセット、マントルクロックガーニチャーです。
オルモル装飾と陶器で構成された最高級アンティークです。
時計はMade in France。
メーカーは不明の8Daysになります。
かなりきれいな時計のムーブメントです。
全体的にもとても良い状態での入荷でした。
ケースの素材は真鍮無垢、あるいはブロンズのゴールドギルト製と思われます。
手入れが良かったものか、目立った腐食もなく良い状態を維持されています。
150年近く前の時計であることを考えれば、かなり綺麗な方かと思います。
文字盤はアンティークらしい陶器製。
やはりこちらもひび割れや文字消えなどはなく、きれいめのコンディションです。
付属のスタンドもほぼノーダメージといって良い状態でした。
コレクションアイテムとしてみても極上品と言えると思います。
文字盤には保護ガラスなどはついておりません。
撤去されてしまった、というわけではなく、構造的に見て、もともと文字盤はむき出しのデザインだったものと思います。
時計の時刻を合わせたり、ぜんまいを巻いたり、スピードの調整をしたり、など、
わずらわしい蓋をあける手間もなく、便利と思います。
保護されていない割にはダイヤル面はきれいです。
時計の短針、長針も大きな変形なくしっかりしており、まだまだ現役を保っています。
ちなみに向かって右のぜんまいシャフトは時報用、左は時刻用、上にある細いシャフトは時差の微調整用になります。
※お届け時に日差±5分以内になるよう合わせしておきます。
ケースの背面にも蓋はついておりません。
左右に留めネジのようなものがありますが、これはムーブメントを固定しているネジ。
推測ですが、やはり構造的に見て、元々蓋は無かったものと思われます。
それに背面に蓋をしてしまうと、時報のチャイムの音量が小さくなって聞こえなくなってしまうものと思われますし・・。
当初は機械のむき出しが気になったので、裏蓋を製作してみようかとも思いましたが、
やはりやめておくことにいたしました。
時報のチャイムは、チリン・・、と軽く可愛らしい音色を奏でています。
後部に蓋をして、このかわいい音色が聞こえなくなってしまっては、もったいないですからね。
尚、チャイムは1時間ごとの時報と30分に1回の時打ちが奏でられます。
チャイムを止める機能はありませんので、鳴らしたくないときはぜんまいを巻かないようにします。
※チャイムの音色は動画にアップいたしました。
ムーブメントにつきましては、入荷時、正常に動いておりましたが、やや時間が遅れがちで、
そろそろオーバーホールの時期かと思われましたので、デニム契約の時計技師によりオーバーホールを行っております。
時刻精度も比較的安定しており、当面のオーバーホールはご不用です。
ゼンマイの巻き上げもしっかりとしています。
尚、当社で測定したところ、24時間の日差は ±3分以内です。
現状、動作は安定しています。
また、ゼンマイの連続稼働時間は、現在確認中です。
時計技師によれば、8日巻きムーブメントとして正常稼働しているようです。
1週間に一度、ゼンマイをまく時計です。
目覚まし機能などはありません。
→【追記】計測結果、6日間連続稼働いたしました。(5日巻きと思われます)
その他、機械部、ケース部共にご利用上ご留意いただく点はありませんでしたが、
細かく点検しましたところ3点ほどご報告すべき点がございました。
1つは、クロックのトップの飾りにスペーサーをかましている点。
輸送中によるものか、トップの飾りに若干傾きがありました。
真鍮フレームですので曲げて戻すこともできなくはありませんが、陶器と密接に絡んでいて無理は危険なのと、
また金属疲労を起こしてしまうとも限りませんので、ネジ止めとなっている部分に端材を挟み込み、
傾きを矯正しています。
お写真でもご覧いただける通り、スペーサーによって現状傾きは特に見られませんし、
締め込みの強さにも影響はありません。
分解した際には再び、端材などを挟む必要がありますが、簡単な作業ですので、
再び挟み込んで傾きを調整いただければと思います。
2つめは両サイドの飾りの取っ手部分(真鍮部)にひびが入っていた点。
現状、特に折れてしまうようなことはありませんでしたが、
両方のスタンドとも片側の取っ手の持ち手部にひびを確認しております。
おそらく一度折れてしまったものを接着しているものと思いますが、
外観的にはこのままの方が見た目は良いものの、長くお使いいただく事を考え、
はんだ付けにて、お届け前に接合強度の補強をさせていただく事を予定しております。
目立たないように行いますが、若干補修跡が盛り上がっている場合もございますので
安心確保のため何卒ご了承いただきたく、お願いいたします。
3つ目はクロックのボトムにある陶器の絵画プレートが、裏面でコーキング接着されている点。
これはひっくり返さないと見えませんが、イギリス現地でプレートが外れてしまったのを、
現代のコーキング剤を使って固定しています。
元々ワイヤー固定だけだったので不安だったのか、追加補強しているようで、特に問題があるわけではありませんが、
コーキング処理がちょっと乱雑なので少し気になりました。
もう少し丁寧に行っていれば気にもならないのですが・・。
一度固まってしまったコーキングを成型する事は難しく、
かといって、見えない部分を大がかりに張り直すほどのことでもありませんので、
まあ、この点も過去の修復歴の一つとして受け入れていただければ、と思います。
以上、上記以外ご留意点はございません。
※発送時に、破損防止のため、振り子を外して梱包する予定でおりますが、
振り子がちょっと付けにくいので、付け方のコツを下記エキストラフォトに記載させていただきました。
ご参照ください。
当店でのメンテナンスは、ハガティ社のカパーポリッシュで表面のクリーンアップのみ行っております。
もちろん、分解できる個所は分解し、時間をかけて丁寧に行いました。
陶器部は中性洗剤によるクリーニングのみです。
陰影部がありますので磨きあげの難しい部分もありますが、
出来るだけブラッシングなどをしてまんべんなく手を入れるようにして行いました。
手を尽くしてコレクションにふさわしいコンディションに仕上がったものと思います。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
貴重なアンティークのクロックセットが入荷しました!
緻密で精巧なフランス・ルイ15世スタイルのオルモル装飾やカービングされたフォルムは、
素材の良さと技術力の高さによってのみ実現することができます。
言葉に表せない魅力です。
また、陶器を伴ったカラフルなデザインテイストは、クラシックなアンティーク家具にも、
レトロなヴィンテージ家具にも、あるいはカントリー家具の中でも、
きっと素敵なインテリアの空間アクセントとしてご活用いただけることと思います。
高級感もあって、音色もきれいですから、ご訪問されたお客様の印象もきっと良いことでしょう。
時計のムーブメントは、フランス製の8デイズ。
骨董的な価値も間違いありません。
しかもオーバーホール済みで安心してご利用いただけます。
全体のデザインバランス、製作技術の高さ、希少性、と3拍子そろった高級アンティークと評価しております。
是非この機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ オルモル&ポーセリン ヴィクトリアン マントルクロックガーニチャー | |||
品番 |
CL0067
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管理番号 | Lc20-14_0101 | |
販売価格(税込) | 297,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 180mm 奥行 115mm 高さ 330mm ※時計の文字盤サイズは、幅75mm×高さ75mmです。 ※両側の置物のサイズは、どちらも幅115mm×奥行95mm×高さ275mmです。 ↓可愛らしい「音色」をぜひ聞いてください! | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック160 送料目安:2,450円~3,010円
(沖縄 3,180円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 掛け時計/置き時計 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | クリーニング・ポリッシュ仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | 銅 | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ナチュラル系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 陶磁器 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | 年代なり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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